
「責任関係」を活用した人事管理システム開発事例
文書情報
著者 | 小井土 亨 |
出版年 | 2000 |
会社 | 株式会社 オーエスケイ |
言語 | Japanese |
ページ数 | 38 |
フォーマット | |
サイズ | 829.78 KB |
概要
I.組織型データ管理フレームワークの特徴
組織型データの整合性を維持。階層型データの管理機能を提供し、階層構造の履歴も管理します。
II.人事情報管理システムの概要
人事情報管理を支援。時系列組織構造や社員履歴情報の管理が可能です。
1. システム要件
このシステムでは、時系列の組織構造の管理と社員の履歴情報の管理が可能となっています。
2. インターフェイス構造
分析モデルはシステムの実装ではなく、インターフェースの指針となり、システムの論理側面と実装がつながることで、シームレスな開発や後戻り開発が可能となっています。
3. シーケンス図
このシステムでは、初期化処理、社員パーティの作成処理、プロジェクト関連の作成処理などのシーケンス図が提示されています。
III.フレームワークの安定性
分析モデルの安定により、フレームワークとカスタマイズシステムが個別に機能変更可能となります。
1. 分析モデルの安定化
アナリシスパターンを適用することで、開発における柔軟性と再利用性を高められる。同時に、それはモデルの安定化の指針にもなる。
2. インターフェイスの安定性
分析モデルを基にインターフェイスを設計することで、分析モデルの安定性がインターフェイスの安定性につながる。この安定性により、フレームワークとカスタマイズシステムの機能変更が個々に行えるようになる。
3. 階層型データ管理機能の安定性
本フレームワークは、階層型のデータを管理する機能を提供し、階層構造の履歴を管理する機能も提供する。これらの機能は、階層構造の動的な変更や履歴管理において安定した動作を保証する。
IV.責任関係パターンの利点
パーティー間の関係が柔軟になり、パーティー間の関係が増えても、フレームワークを変更する必要がありません。
1. パーティ間の関係が柔軟になった
複数のパーティ間の関係が扱えるようになり、パーティ間の関係が増えてもフレームワークの変更が不要になる。
2. パーティが柔軟になった
データとデータの格納に共通の抽象クラスを継承させることで、階層構造を自由に構築できるようになる。
3. インターフェイスの安定
インターフェイスは分析モデルを実装したものなので、分析モデルの安定がインターフェイスの安定につながり、フレームワークとカスタマイズシステムの個々の機能変更が可能になる。
4. 分析モデルの安定
分析パターンはモデルの安定を主眼としているため、分析モデルが安定する。
V.フレームワーク利用カタログ
階層型データ管理フレームワークの適用可能性やデータ種類の任意定義、階層関係の種類の定義が可能です。
1. 階層型データ管理フレームワーク
階層型データ管理フレームワークは、階層型データの管理を支援するフレームワークです。階層型データの整合性を維持する機能を提供します。
2. 適用可能性
適用可能性:
- 階層構造が複数ある場合
3. データ種類
データの種類:
- データの種類は任意に定義できます。
4. データの処理
データの処理:
- データの作成、表示、修正処理はシステムが提供します。
5. 階層関係の種類
階層関係の種類:
- 階層関係の種類は任意に定義できます。
6. 結果
結果:
- 階層型で管理するデータ種類の拡張が容易
- 階層の種類の拡張が容易