DCR-IP55

MICROMVビデオカメラ取扱説明書

文書情報

著者

Sony Corporation

会社

Sony Corporation

文書タイプ 取扱説明書
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 5.71 MB

概要

I.MICROMVビデオカメラ 高画質と操作性の両立

ソニーのMICROMVビデオカメラは、カールツァイスレンズ搭載により高画質な映像を記録・再生できます。約60分の記録が可能で、マイクロカセットメモリータッチパネルによる直感的な操作で、マルチ画面サーチ機能も備えています。2.4GHz帯を使用しており、電子レンジ等との電波干渉には注意が必要です。 InfoLithiumバッテリー (Fシリーズ)を使用し、別売りのACアダプター/チャージャーで充電できます。 静止画撮影にも対応し、メモリースティックへの保存も可能です。 SUPER NIGHTSHOTなどの撮影モードも搭載。

1. 高画質記録と再生機能

MICROMVビデオカメラは、DVと同等の高画質で動画を記録・再生できます。最大約60分間の連続記録が可能です。カールツァイスレンズの採用により、繊細で美しい映像表現を実現しています。このレンズは、ドイツのカールツァイスとソニーが共同開発したMTF測定システムを用いて品質管理されており、高い信頼性を誇ります。デジタルビデオ撮影において、高画質を求めるユーザーにとって最適な選択肢と言えるでしょう。本機の優れた光学性能は、被写体の細部まで鮮明に捉え、記憶に残る映像の作成を支援します。高画質撮影による満足度は、ユーザーエクスペリエンスにおいて重要な要素となります。

2. マイクロカセットメモリーとマルチ画面サーチ

MICROMVのカセットには、すべてマイクロカセットメモリーが搭載されています。このメモリーを活用したマルチ画面サーチ機能により、見たいシーンへ素早くアクセスできます。直感的な操作で目的の場面を簡単に探し出せるため、効率的な編集作業や再生を可能にします。この機能は、長時間の動画を扱う際に特に便利です。マイクロカセットメモリーは、データの読み込み速度を向上させ、スムーズな再生体験を提供します。マルチ画面サーチは、時間軸に沿って複数のサムネイルを表示することで、目的のシーンを視覚的に確認しながら選択できるため、ユーザーフレンドリーな設計となっています。これらの機能は、MICROMVの操作性を向上させ、ユーザーにとってより便利な機器となっています。

3. タッチパネル操作と直感的なインターフェース

本機はタッチパネルを採用しており、液晶画面に表示されるボタンを指や付属のスタイラスで操作できます。直感的な操作性により、撮影や再生、各種設定をスムーズに行えます。特に動画撮影や再生といった、リアルタイムでの操作が求められる場面において、タッチパネルは大きな利点となります。タッチパネル操作は、ユーザーの操作性を向上させる重要な要素であり、複雑な操作手順を必要としないため、初心者でも簡単に扱えます。画面上に表示される操作ガイドも、ユーザーをサポートし、よりスムーズな操作を促進します。タッチパネルのレスポンスの良さも、快適なユーザーエクスペリエンスに貢献しています。

4. 電源とバッテリーに関する情報

本機は別売りのInfoLithiumバッテリー(Fシリーズ)を使用します。他のバッテリーは使用できません。バッテリーは充電してから使用してください。長時間使用する場合や、より安定した電源供給が必要な場合は、別売りのACアダプター/チャージャーの使用をおすすめします。 ACアダプター/チャージャーを使用することで、長時間撮影や再生が可能です。バッテリーの残量表示は連続撮影時間の目安ですが、使用状況や環境によって正確性に欠ける場合があります。液晶画面を開閉した際は、正しい残量表示に約1分間かかります。バッテリーの消耗を防ぎ、テープを保護するために、撮影スタンバイが5分以上続くと自動的に電源が切れます。

5. 周波数帯と電波干渉への配慮

この機器は2.4GHz帯を使用しています。この周波数帯では、電子レンジなどの産業・科学・医療用機器、他の無線機器と電波干渉を起こす可能性があります。電波干渉を避けるため、他の無線機器との距離を十分に確保するなど、注意してご使用ください。液晶画面やファインダー、レンズを太陽に向けたままにすると故障の原因になります。また、直射日光を撮影することも避けてください。夕暮れ時の太陽など、光量の少ない場合は撮影可能です。2.4GHz帯は多くの無線機器が使用しているため、電波干渉への対策は重要です。本機は、電波法に基づく小電力データ通信システムの無線設備として技術基準適合証明を受けていますので、無線局の免許は必要ありません。

II.パソコンとの接続とデータ管理

USBストリーミング機能により、パソコンに映像を簡単に転送できます。 PIXELA ImageMixerMovieShaker Ver. 3.1 for MICROMVなどのソフトウェアで編集や管理が可能。 i.LINK接続にも対応。WindowsとMac両方に対応していますが、ドライバのインストールには注意が必要です。 メモリースティックに記録した画像をパソコンで閲覧する際は、ファイルサイズの互換性にご注意ください。

1. USB ストリーミング機能によるパソコン接続

本機はUSB ストリーミング機能を搭載しており、USB端子経由でパソコンに接続することで、撮影画像や再生画像をパソコンで確認できます。これは、撮影した映像をパソコンで編集したり、メールで送ったりする際に非常に便利です。USB接続は、パソコンとのデータのやり取りを容易にするための重要な機能です。この機能を利用することで、撮影した映像を簡単にパソコンに取り込み、編集ソフトウェアを使用して動画編集、画像加工、ファイル変換など、様々な処理を行うことができます。USB接続は、ビデオカメラとパソコンを繋ぐための基本的な接続方法であり、その手軽さから多くのユーザーにとって重要な機能となります。また、メモリースティックに記録した画像もパソコンで閲覧できます。

2. i.LINK接続とソフトウェア利用

本機はi.LINK(FireWire)接続にも対応しています。i.LINK接続を利用するには、別売りのソフトウェアMovieShaker Ver. 3.1 for MICROMVに付属の取扱説明書をよく読んでから接続してください。i.LINKドライバとアプリケーションソフトのインストールが完了するまで、本機とパソコンを絶対に接続しないでください。誤った接続は、データ破損や機器の故障につながる可能性があります。 i.LINK接続は、高速なデータ転送速度を必要とするユーザーにとって有効な接続方法です。高解像度の動画データの転送をスムーズに行うことができます。また、付属のCD-ROMには、画像を見るためのアプリケーションソフトが収録されています。MovieShakerなどのソフトウェアは、映像編集やデータ管理に役立ちます。

3. パソコンでの画像再生とデータ管理に関する注意点

パソコンでテープの画像を見るには、USBドライバと「PIXELA ImageMixer」のインストールが必要です。Windows 2000 Professionalをご利用の場合はPower UserまたはAdministratorの権限、Windows XPの場合はコンピュータ管理者の権限が必要です。USBドライバのインストールが完了する前にUSBケーブルを接続すると、ドライバが誤って登録される場合があります。その場合は、再度インストールする必要があります。本機の画面表示はパソコンには取り込まれません。また、メモリースティックから直接再生すると、画像/音声が途切れることがあります。パソコンのハードディスクにコピーしてから再生することをおすすめします。 PIXELA ImageMixerは、パソコン上で動画や静止画を再生、編集するためのソフトウェアです。 推奨するハードディスク空き容量は1GB以上です。ディスプレイは4MBのVRAMを搭載したビデオカード、解像度800×600ドット以上、High Color(16bitカラー、65000色)、Direct Drawドライバ対応が必要です。 メモリースティックのデータは圧縮しないでください。

4. 静止画ファイルの取り扱いに関する注意点

本機で画像サイズ「1152×864」で記録した静止画ファイルを、「1152×864」の画像サイズのない他機で再生すると、画像の一部が表示されない場合があります。アプリケーションソフトによっては、静止画ファイルを開くとファイルサイズが大きくなる場合があります。再生したいファイルは、「Dcim」フォルダ→「100msdcf」フォルダ→画像ファイルの順でダブルクリックします。メモリースティックのディレクトリ構造がDCF規格に準拠していないと「メモリースティックディレクトリエラー」と表示されることがあり、記録できなくなる可能性があります。再生は可能です。 異なるデバイスでの互換性を確認してから、静止画ファイルを取り扱う必要があります。 ファイルサイズの増加やエラー発生の可能性にも注意が必要です。

III.撮影に関する注意点と機能

液晶画面やレンズを直射日光に当てると故障の原因となります。 低照度環境での撮影には、ホログラフィックAFと補助光が役立ちます。ただし、ホログラフィックAF使用時はコンバージョンレンズとの併用にご注意ください。 また、ホワイトバランス調整やフレームレート設定も可能です。著作権保護された映像のダビングはできません。バッテリー残量表示は目安であり、使用状況により正確性に欠ける場合があります。

1. 直射日光と太陽撮影の注意点

液晶画面、ファインダー、レンズを直射日光に長時間当てると故障の原因となります。窓際や屋外で使用する場合には、直射日光を避けてください。特に、液晶画面は直射日光に弱いため、注意が必要です。また、太陽を直接撮影することも避けてください。ただし、夕暮れ時など光量の少ない場合は撮影可能です。 直射日光による機器の損傷を防ぐためには、日陰での使用や、適切な日よけ対策が重要です。ファインダーレンズへの直射日光は、内部部品の故障や、画像への悪影響を及ぼす可能性があります。撮影環境を適切に選択することで、機器の寿命を延ばし、高画質の映像を撮影することができます。これらの注意点を守ることで、機器の故障リスクを軽減し、より長く高画質な映像を楽しみ続けることができます。

2. バッテリー残量表示と撮影時間

撮影中のバッテリー残量表示は連続撮影時間の目安です。使用状況や環境によっては、正確に表示されない場合があります。液晶画面を開閉した場合は、正しい残量表示に約1分間かかります。バッテリー残量が十分あっても、電源がすぐに切れる場合は、再度満充電してください。長時間高温で使用したり、満充電で放置したり、使用回数の多いバッテリーは、正しい表示に戻らない場合があります。バッテリー残量は、撮影を継続できる時間を把握するために重要な情報です。正確な残量を知ることで、撮影計画を立てる際に役立ちます。特に、長時間撮影を行う際には、予備バッテリーの用意や充電状況の確認が不可欠です。バッテリーの寿命や使用状況を考慮して、撮影計画を立てることが重要です。

3. SUPER NIGHTSHOTモードと機能制限

SUPER NIGHTSHOTモードを使用中は、フェーダー、カメラ明るさ調節、デジタルエフェクト、プログラムAE、静止画記録、ホワイトバランス、フレキシブルスポット測光、ホログラフィックAF、フラッシュ撮影といった機能が使用できなくなります。このモードは、低照度環境での撮影を目的としていますが、機能制限があることを理解しておく必要があります。SUPER NIGHTSHOTモードは、暗い場所での撮影において有効な機能ですが、他の機能との兼ね合いを考慮して使用することが重要です。撮影状況に合わせて、適切な撮影モードを選択することで、最適な映像を撮影できます。SUPER NIGHTSHOTモードの使用条件を理解し、適切に使用する必要があります。

4. ホワイトバランス調整とフレームレート

ホワイトバランスを「オート」にしたまま撮影条件を変更した場合は、電源スイッチを「カメラ」モードにしてから、約10秒間白っぽい被写体に向けて調整すると、より良い色合いになります。ホワイトバランスは、撮影環境の色温度の違いを補正するために重要な機能です。正確な色再現を行うために、撮影環境に合わせて調整することが重要です。フレームレートは、1秒間に処理する静止画の数を表します。数値が大きいほど、動画の動きはなめらかになります。本機では、1秒間に最大30コマの静止画を処理できます(30fps)。フレームレートの設定は、動画の滑らかさを調整するために重要です。用途や好みに応じて、適切なフレームレートを選択してください。

5. ホログラフィックAFと補助光 ブラケット撮影

暗い場所でのピント合わせには、ホログラフィックAFと補助光が役立ちます。メニューの「ホログラフィックAF」を「オート」に設定します(お買い上げ時は「オート」に設定されています)。暗い場所でピントが合わない場合は、フォトボタンを軽く押すと、フラッシュが持ち上がり、ピントが固定されるまでの間、補助光が自動発光します。コンバージョンレンズを装着していると、ホログラフィックAFの光をさえぎり、ピントが合わないことがあります。ホログラフィックAFは、低照度環境でのオートフォーカスを補助する機能です。暗い場所での撮影において、ピント合わせの精度向上に貢献します。また、ブラケット撮影の効果は、液晶画面では見えにくい場合があります。テレビモニターやパソコン画面などで効果を確認することをおすすめします。ブラケット撮影は、露出を変えて複数枚の画像を撮影する機能です。最適な露出の画像を選択できます。

IV.その他重要な情報

本機は電波法に基づく小電力データ通信システムの無線設備として技術基準適合証明を受けており、免許は不要です。バッテリーは防水構造ではないため、水に濡らさないようにご注意ください。 本機のネットワーク機能は日本国内のみでご使用いただけます。 ACアダプター/チャージャー AC-VF50は世界各国の電源に対応しています。 結露が発生した場合は、カセットを取り出してからご使用ください。

1. 著作権に関する注意事項

このビデオカメラで録画・録音した映像や音声は、個人で楽しむ目的以外には、著作権法上、権利者の許可なく使用できません。特に、実演や興業、展示物などを撮影する場合は、撮影が制限されている可能性がありますので、事前に確認が必要です。著作権侵害は法律で罰せられます。他人の著作権を尊重し、適切な利用を心がけましょう。著作権に関する知識を深め、違法行為を避けることが重要です。著作権保護の観点から、無断での複製、配布、上映などは厳禁です。動画や静止画を共有する際は、必ず著作権者の許可を得るようにしましょう。著作権に関するトラブルを防ぐために、利用規約を遵守する必要があります。

2. 電波障害と自主規制

本機はVCCI(情報処理装置等電波障害自主規制協議会)の基準に基づくクラスB情報技術装置です。家庭環境での使用を目的としていますが、ラジオやテレビジョン受信機に近接して使用すると、受信障害を引き起こす可能性があります。電波干渉を防ぐために、機器の配置に注意が必要です。電子レンジなどの他の機器との距離を十分に確保するなど、適切な対策を行う必要があります。電波障害は、快適な視聴環境を妨げる要因となります。電波干渉を避けるため、本機と他の電子機器との距離を十分に確保し、使用環境に注意を払うことが大切です。本機は電波法に基づく小電力データ通信システムの無線設備として、技術基準適合証明を受けており、無線局の免許は必要ありません。

3. バッテリーとACアダプターに関する情報

本機には別売りのInfoLithiumバッテリー(Fシリーズ)を使用します。他のバッテリーは使用できません。バッテリーは充電してから使用してください。別売りのACアダプター/チャージャーを使用することを推奨します。ACアダプター/チャージャーAC-VF50は、世界各国の電源(AC100V~240V・50/60Hz)で使用可能です。バッテリーの残量表示は目安であり、使用状況や環境によって正確性に欠ける場合があります。バッテリー残量表示が充分なのに電源がすぐ切れる場合は、再度満充電してください。ただし、長時間高温で使用したり、満充電で放置したり、使用回数の多いバッテリーは正しい表示に戻らない場合があります。バッテリーの適切な管理は、機器の性能を維持するために重要です。ACアダプター/チャージャーは、安定した電源供給を実現します。

4. 結露と保管方法 その他注意点

結露とは、本機を寒い場所から急に暖かい場所へ持ち込んだときなどに、ヘッド、テープ、レンズに水滴が付くことです。テープがヘッドに貼り付いて、ヘッドやテープを傷めたり、故障の原因になります。結露が発生すると、「結露しています カセットを取りだしてください」と警告表示されます。ただし、レンズの結露では表示されません。結露を防ぐために、温度差の激しい場所へ持ち込む際は、ビニール袋に空気が入らないように密封して、約1時間放置してから取り出してください。風通しの良い、ゴミやほこりの少ない場所に保管してください。カビの発生を防ぐため、定期的なお手入れが必要です。また、良好な状態を保つため、月に1回程度電源を入れて操作することをお勧めします。結露は機器の故障につながるため、注意が必要です。適切な保管方法を守ることで、機器の寿命を長く保つことができます。定期的なメンテナンスも機器の故障予防に有効です。

5. 内蔵電池 レンズのお手入れ 画面調整

本機は日時や各種設定を電源のON/OFFに関わらず保持するために、充電式ボタン電池を内蔵しています。使用時間が短い場合、徐々に放電し、3ヶ月近く全く使用しないと完全に放電します。充電してからご使用ください。レンズ面に指紋などが付いたとき、高温多湿の場所や海岸など塩の影響を受ける環境で使用したときは、必ず柔らかい布などでレンズの表面をきれいに拭いてください。タッチパネルのボタンを押した際、反応するボタンにずれが生じる場合があります。その場合は、画面調整(キャリブレーション)を行ってください。製品に不具合が生じた場合は、「テクニカルインフォメーションセンター」までご連絡ください。修理が必要な場合は、お客様のお宅まで指定宅配便にて集荷にうかがいます。バッテリーレンズのメンテナンスは、機器の性能維持に重要です。タッチパネルの不具合には、キャリブレーションが必要です。万が一故障の場合は、迅速に対応できるよう、連絡先を把握しておきましょう。