
ハードディスクオーディオレコーダー取扱説明書
文書情報
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 686.41 KB |
文書タイプ | 取扱説明書 |
概要
I.CD HDDレコーダーの主な機能と特徴
このハードディスクオーディオレコーダー(HAR-LH500)は、CDからHDDへのデジタル録音、MP3ファイルの転送、そして便利なプレイリスト作成機能を備えています。シンクロ録音にも対応し、アナログ入力にも対応しています。CD-R/RWの再生には、ファイナライズ処理済みのシングルセッションディスクのみ対応しています。高音質なデジタルオーディオ再生を実現するサンプリングレートコンバーターも搭載しています。
1. CD再生機能
このハードディスクオーディオレコーダーは、コンパクトディスク(CD)規格に準拠した音楽ディスクの再生を前提に設計されています。ただし、著作権保護のため、近年増加している特殊な技術が搭載されたCDの中には、本機で再生・録音できないものがあります。具体的には、ファイナライズ処理(通常のCDプレーヤーで再生できるようにする処理)がされていないCD-RおよびCD-RW、マルチセッションモードで書き込まれたCD-RおよびCD-RWは再生できません。また、短い曲にはCDテキストが記録されない場合もあります。さらに、高速CD-HDDシンクロ録音時には、特定のCDを使用すると読み取りエラーが発生し、ノイズが混入して正しく録音されない可能性があるため注意が必要です。CDを挿入していない状態では「No Disc」と表示され、再生中に「- Over -」と表示された場合は、最後の曲の終わりまで到達しているため、mボタンで巻き戻してください。CDを取り出したり、電源を切ったり、電源プラグを抜いたりすると、プログラムは消去されます。
2. HDD録音機能
本機は、ハードディスクドライブ(HDD)へのデジタル録音が可能です。付属の「M-crew for HAR-LH500」ソフトウェアを使用することで、パソコン内のMP3形式のファイルをHDDに転送できます。また、ミニディスクデッキのように、シンクロ録音機能や録音した楽曲の編集機能も備えています。デジタル録音は、すべてのデジタル入力信号をサンプリング周波数44.1kHzに変換して行われます。ただし、デジタル録音できない場合は「Din Unlock」または「Cannot Copy」と表示され、アナログ入力端子に接続してANALOGボタンを押すことでアナログ録音を行う必要があります。デジタルオプチカル出力端子に外部機器を接続して録音した場合、音声以外の情報(テキスト情報や曲番など)は録音されません。録音中にCD、OPTICAL、ANALOGボタンを押して音源を切り替えることはできません。120分を超える楽曲の録音は、120分毎に自動的に曲番号が追加されますが、曲番号の上限に達すると録音が終了します。
3. プレイリスト機能とHDD操作
HDD内には、最大999個のアルバムと、最大10個のプレイリストを作成できます。1つのプレイリストには最大400曲まで登録可能です。プレイリストに登録された楽曲データは、元のアルバムにも保存されているため、プレイリストから削除してもアルバムからは削除されません。そのため、プレイリストには繰り返し違う曲を登録したり削除したりすることができます。HDDの再生操作において、10曲目以降のダイレクト選曲には>10ボタンを使用します。全曲数と全再生時間、または全曲数とアルバムの残り時間を表示している際に、.ボタンを押すとすばやく最後の曲を選択できます。HDDには音楽データ以外の情報も記憶されているため、何も録音されていない状態でも、HDDの録音済みスペースは0%にはなりません。また、アルバムの残り時間が1000分を超えると、「──────.」と表示されます。表示しきれないアルバム名や曲名(14文字以上)はSCROLLボタンでスクロールして確認できます。
4. その他機能と注意点
本機には、サンプリングレートコンバーターが搭載されており、高音質のデジタルオーディオ再生を実現します。光デジタル接続コードは、折り曲げたり、束ねたりしないでください。また、本体の上にアンプなどの重いものを絶対に置かないでください。HDDは非常に雑音が少ないため、アナログカセットテープのように無音部分で音量調整を行うと、思わぬ大音量が出てスピーカーを破損する可能性があります。外部機器と接続して録音する際は、録音レベルや、オートカット機能(約30秒以上の無音で録音一時停止)など、適切な設定を行う必要があります。本機の電源を切ったり、電源プラグを抜いたりすると、設定値は記憶されますが、プログラムは消去されます。アナログ録音したものは、他のデジタル録音機器へ一度だけデジタル録音できますが、著作権保護のため、コピーコントロール信号を除去、改変してコピーを作成することは法律で禁止されています。
II.録音に関する注意点
録音時に曲番が正しく付かない場合があります。デジタル光入力からの録音や、アナログ入力からの録音(テープやラジオなど)では、雑音が多いと自動で曲番が付かない可能性があります。また、120分以上の曲を連続して録音することはできません。録音レベルを適切に調整し、電源断によるデータ損失を防ぐために、録音中は電源の安定に注意しましょう。MP3形式ファイルや、コピーガードがかかったファイルの連結はできません。
1. 曲番の自動付与に関する注意点
本機では、録音時に曲番号が自動的に付与されますが、いくつかの状況下では正しく付与されない場合があります。例えば、デジタルオプチカル入力端子に接続したデジタル機器からの録音、またはアナログ入力端子(テープやラジオなど)からの録音で音源に雑音が多い場合、全ての曲が1曲として録音され、曲番号が付与されない可能性があります。また、手順3でOPTICALまたはANALOGボタンを押した場合(「Optical In」または「Analog In」が表示されている状態)、自動的に曲番が付かないことがあります。これらの場合、マニュアルの28ページに記載されている「曲を分ける」操作を行うことで、手動で曲番号を付与する必要があります。外部機器と接続して録音する際は、入力信号が約1.5秒以上一定のレベル以下になり、次にそのレベルを超える入力信号が入ってきたときに自動的に曲番号が付くように設定できます。 さらに、他の機器を本機のデジタルオプチカル出力端子につないで録音した場合も、曲番が正しく付かない可能性があります。
2. 録音時間と録音制限
本機では、120分以上の曲を連続して録音することはできません。録音時間が120分を超えると、自動的に曲番が1つ追加されます。しかし、これ以上曲番を増やすことができない場合は、録音が終了します。録音中にCD、OPTICAL、ANALOGボタンを押して音源を切り替えることはできません。高速CD-HDDシンクロ録音を行う場合、特定の種類のCDを使用すると読み取りエラーが発生し、ノイズが混入して正しく録音されない可能性があります。 また、録音中に電源コードが抜かれたり、停電になったりすると、それまでの録音内容が失われる可能性があります。正常に録音できていない場合は、最初から録音し直す必要があります。
3. 録音レベルとデータ損失の防止
アナログ入力時に録音レベルが小さすぎる場合は、録音レベルを調整する必要があります(マニュアル19ページ参照)。録音一時停止状態が10分以上続くと、オートカット機能が働いていても、録音は自動的に停止します。無音部分で録音を開始した場合は、スマートスペース機能は働きません。本製品の不具合により録音ができなかった場合、または音楽データが破損もしくは消去された場合、データ内容の補償は致しかねます。また、破損または消去したデータを修復するサービスも提供しておりません。録音レベルを適切に調整し、電源断によるデータ損失を防ぐために、録音中は電源の安定に注意しましょう。
III.HDD再生と操作方法
HDDに録音された音楽データは、アルバムやプレイリストから簡単に再生できます。ダイレクト選曲機能で、目的の曲を素早く選択可能です。アルバム名や曲名はスクロール機能で確認できます。HDDの容量は、音楽データ以外の情報も含まれるため、完全に空の状態でも0%にはなりません。
1. HDD再生の基本操作
HDDに録音された音楽データは、アルバム単位、またはプレイリスト単位で再生できます。プレイリストはHDD内の好きな曲を自由にグループ化して再生するための機能で、最大10個まで作成でき、1つのプレイリストには最大400曲まで登録可能です。プレイリストから曲を削除しても、元のアルバムのデータには影響しません。また、ダイレクト選曲機能を用いれば、10曲目以降の楽曲も簡単に選択できます。10曲目以降の選曲には、>10ボタンを押してから、10の位と1の位の数字ボタンを押す操作が必要です。全曲数と全再生時間、または全曲数とアルバムの残り時間を表示している際に「.」ボタンを押すと、すばやく最後の曲を選択できます。HDDには音楽データ以外の情報も記憶されているため、何も録音されていない状態でも、HDDの録音済みスペースは0%にはなりません。アルバムの残り時間が1000分を超えると「──────.」と表示されます。14文字以上の長いアルバム名や曲名は、SCROLLボタンでスクロールして確認できます。本体のCD/HDDボタンを押してHDDランプを点灯させれば、HDD再生を開始できます。
2. プレイリストの活用
プレイリストは、HDD内の曲を自由に分類して管理するための機能です。お好みのグループに曲を分類し、好きな曲だけを集めて再生することができます。プレイリストに登録された楽曲データは、元のアルバムにも保存されています。そのため、プレイリストから曲を削除しても、アルバムからは削除されません。このため、プレイリストには繰り返し違う曲を登録したり削除したりすることが可能です。プレイリストを活用することで、お気に入りの楽曲を効率的に管理し、再生することができます。検索機能も搭載されており、SEARCHボタンを押すとキーワード入力画面に戻り、前に入力したキーワードと同じ条件で別のキーワードを使って検索することも可能です。
3. HDD再生時の表示と注意点
再生中に「Optical In」が表示されている状態では、HDDの再生はできません。また、高速サーチを行っている際に「- Over -」と表示された場合は、最後の曲の終わりまで到達しているため、mボタンを押して前に戻ってください。 HDDの容量表示は、音楽データ以外の情報も含まれるため、完全に空の状態でも0%にはなりません。アルバムの残り時間が1000分を超えると、「──────.」と表示されます。表示しきれないアルバム名または曲名(14文字以上)を表示する際は、SCROLLボタンを使用します。スクロール中にSCROLLボタンを押すとスクロールを停止でき、もう一度押すとスクロールを再開できます。リモコンの代わりに、本体のALBUMつまみでもEdit MenuやSetup Menuを操作できます。
IV.ハードディスクとデータ保護
このハードディスクオーディオレコーダーは、高密度記録のハードディスクを採用しています。しかし、衝撃、振動、ほこりに弱いので、適切な環境での使用と取り扱いが重要です。データ損失を防ぐため、衝撃や振動を避けてください。ハードディスクの安全な運用方法を守り、大切な音楽データを保護しましょう。製造打ち切り後8年間は補修用性能部品を保有しています。
1. ハードディスクの特性と注意点
本機はハードディスクドライブ(HDD)を採用しており、フロッピーディスクに比べてデータの読み書きが高速に行えます。しかし、HDDはほこり、衝撃、振動に弱く、磁気を帯びた物体の近くでの使用は避ける必要があります。ハードディスクには、衝撃や振動、ほこりからデータを保護するための安全機構が組み込まれていますが、記録したデータを失わないよう、以下の点に注意が必要です。アナログ入力時に録音レベルが小さすぎる場合は、録音レベルを調節してください(19ページ参照)。録音中に電源コードが抜かれたり、停電になったりすると、それまでの録音内容が失われる可能性があります。正常に録音できていない場合は、最初から録音し直してください。HDDへのアクセス音はHDD特有のもので故障ではありません。
2. データ保護のための推奨事項
ハードディスクへのデータ記録は高密度で行われるため、データの消失を防ぐために細心の注意が必要です。 ハードディスクは、強い衝撃や振動、そしてほこりから保護する必要があります。そのため、機器を安定した場所に設置し、埃の多い場所での使用は避けるべきです。また、磁気を帯びた物体の近くにも置かないように注意しましょう。 本機は、ハードディスクオーディオレコーダーの補修用性能部品を製造打ち切り後8年間保有しています。この部品保有期間を修理可能な期間としますが、保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能な場合がありますので、お買い上げ店またはサービス窓口にご相談ください。データのバックアップも検討することを推奨します。
V.その他重要な情報
本体は結露に弱いので、使用環境に注意してください。清掃時は、適切な洗剤と布を使用しましょう。周辺機器との接続においては、ノイズや映像への影響を考慮し、設置場所を選びましょう。著作権保護のため、コピーコントロール信号の除去・改変は法律で禁止されています。BS/CSデジタルチューナーからのデジタル録音は、放送局の制限によりできない場合があります。
1. 機器の設置環境と取り扱い
本機は、直射日光が当たる場所、車やトランクの中など、高温になる場所には設置しないでください。高温環境下での使用は、機器の故障やデータ損失につながる可能性があります。また、中古CDやレンタルCDで、シールなどのノリがはみ出したり、付着しているものは使用しないでください。プレーヤー内部にCDが貼り付いて取り出せなくなったり、プレーヤー本体の故障の原因となる可能性があります。 本機のキャビネットやパネル面の汚れは、中性洗剤溶液を少し含ませた柔らかい布で拭いてください。シンナー、ベンジン、アルコールなどは表面を傷めるため使用しないでください。CDのお手入れは、柔らかい布で中心から外側に向かって軽く拭いてください。汚れがひどい場合は、少し湿らせた布で拭いた後、乾いた布で水気を拭き取ってください。ベンジン、レコードクリーナー、静電気防止剤などは使用しないでください。これらの物質はプレーヤー本体の故障の原因となる可能性があります。また、本体の上にアンプなどの重いものを絶対に置かないでください。
2. 著作権とコピーに関する法的制限
あなたが録音したものは、個人として楽しむなどの目的以外では、著作権法上、権利者に無断で使用できません。この商品の価格には、著作権法上の定めにより、私的録音補償金が含まれています。著作権を保護するためのコピーコントロール信号を除去、改変してコピーを作成することは、個人として楽しむ目的であっても法律で禁止されています。アナログ録音したものは、他のデジタル録音機器へ1度だけデジタル録音できます。 BS/CSデジタルチューナーからは、放送局側でデジタル録音を禁止または制限している場合があるため、デジタル録音ができない場合があります。 これらの著作権に関する法律を遵守し、適切な使用方法を守ることが重要です。
3. 結露と故障時の対処法
寒い時期に暖房を入れた直後など、本機の内部に水滴(結露)が付くことがあります。結露は機器の正常な動作を妨げるだけでなく、CDや部品を痛める原因となります。本機を使用しない時は、CDを取り出しておくと良いでしょう。結露が生じた場合は、電源を入れたまま約1時間放置し、その後電源を入れ直して使用してください。もし何時間たっても正常に動作しない場合は、ソニーサービス窓口にご連絡ください。 本機を使用する際には、周囲の環境にも注意を払い、適切な使用方法を守り、故障を予防することが重要です。 故障時は、お買い上げ店またはソニーサービス窓口、お客様ご相談センターにお問い合わせください。修理によって機能が維持できる場合は、ご要望により有料修理させていただきます。
文書参照
- Gracenote CDDB ® Music Recognition Service (Gracenote)