
レーザー距離計GLM40取扱説明書
文書情報
会社 | ボッシュ |
場所 | 東京都渋谷区渋谷 |
文書タイプ | 取扱説明書(保証書) |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 8.15 MB |
概要
I.ボッシュ GLM 40 レーザー距離計 安全上の注意と使用方法
本製品ボッシュ GLM 40 レーザー距離計は、正確な距離測定、体積測定、辺測定を可能にする高性能機器です。 しかし、レーザー光を使用するため、安全に配慮した使用が不可欠です。レーザー光が目に入ると視力に影響を与える可能性があるため、使用時はレーザーメガネをサングラスとして使用せず、安全な測定場所を確保し、周囲への配慮が必要です。可燃性物質の近くでは使用を避け、測定対象表面の状態(鏡面反射など)も測定精度に影響するため注意が必要です。 電池寿命は約5000回(アルカリ乾電池使用時)で、電池残量表示を確認しながら、新しい電池を2本同時に交換してください。故障や不具合が生じた場合は、お買い求めいただいた販売店またはボッシュ電動工具サービスセンターにご連絡ください。
1. レーザー光に関する安全上の注意
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計はレーザークラス2(EN60825-1準拠)のレーザー光を発光します。レーザー光が目に入ると視力に影響を及ぼす可能性があるため、安全対策は非常に重要です。 レーザーメガネはレーザー光の視認性を高める補助的なものであり、レーザー光からの眼の保護を保証するものではありません。そのため、レーザーメガネを保護メガネとして使用したり、サングラスとして使用したり、道路交通上で着用することは絶対に避けてください。測定時は、レーザー光が自分の目や他人の目に向けられないよう、安全な測定場所を確保し、レーザー光が直接目に当たらないように注意深く作業を行う必要があります。万が一、レーザー光が目に入った場合は、すぐに目を閉じ、レーザー光から顔を背けてください。 また、爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガス、粉塵のある場所)での使用は厳禁です。本機から火花が発生し、引火する危険性があります。 子どもや製品知識のない人の手が届かない安全な場所に、または鍵のかかる場所に保管してください。これらの注意事項を厳守し、安全な使用方法を心がけてください。
2. 使用上の注意事項と機器の取扱い
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計を使用する際には、取扱説明書に記載された使用方法に従ってください。 付属の取扱説明書およびボッシュ電動工具カタログに記載されている付属品やアクセサリー以外のものを絶対に使用しないでください。 使用前には、必ず本機に損傷がないか、正常に作動するか、所定の機能を発揮するかを十分に点検してください。 無理な姿勢での作業は避け、常に足元をしっかりさせ、バランスを保って作業を行うようにしてください。 測定を行う際は、受光レンズおよびレーザー出力部に何も被さっていないことを確認してください。 電源をONにしたまま放置したり、水分や直射日光に当てたり、極端に高温または低温の環境、温度変化の激しい場所で使用したりしないでください。これらは機器の精度を低下させる可能性があります。また、長時間にわたって本機を使用しない場合は、本体から電池を取り外してください。放置すると電池の腐食や自然放電につながる可能性があります。車の中などに長時間放置することも避けてください。周囲温度が急激に変化した場合は、本機を周囲温度に順応させてからスイッチを入れてください。
3. 測定対象物と測定環境に関する注意
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計の測定精度は、測定対象物の表面特性や周囲の明るさ、環境に影響されます。 透明な表面(ガラス、水面など)や鏡面(磨かれた金属、ガラスなど)を測定対象とする場合、正確な測定ができない可能性があります。同様に、穴の空いた表面、凹凸のある表面、温度差のある空気層、間接的な反射光の受光なども測定誤差の原因となります。これらの現象は物理的な要因によるものであり、本機での取扱いによって解決できる問題ではありません。 測定可能な範囲は、測定対象表面からのレーザー光の反射特性や使用周囲の明るさによって異なります。屋内や暗い場所では測定能力を発揮しますが、強い直射日光が当たるなど、測定に不利な環境で使用する場合は、必要に応じてターゲットパネルを使用することで測定精度を向上させることができます。 測定基準点は本体の後方端部です。また、照射後約20秒以上測定を行わないと、レーザー光は自動的に切れ、再度測定スタートボタンを押す必要があります。電池の消耗を防ぐため、最後の測定から10秒以上操作しないとディスプレイの表示が薄暗くなり、30秒以上操作しないと消灯します。いずれかのボタンを操作すると、ディスプレイは点灯します。
4. 電池に関する注意事項
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計は単4形アルカリ乾電池2本を使用します。電池交換時は、必ず新しい電池を2本同時に交換し、メーカーや容量の異なる電池を混ぜて使用することは避けてください。電池残量表示ランプが点灯開始してから約100回の測定ができます。点滅したら電池交換が必要です。 電池収納部内の表示に従い、電池の向きに注意して電池を取り付けます。 アルカリ乾電池を使用してください。 電池寿命は約5000回(アルカリ乾電池使用時)です。 本機を長期間使用しない場合は、本体から電池を取り外してください。長期間放置すると、電池の腐食や自然放電につながる可能性があります。
II.ボッシュ GLM 40 レーザー距離計 測定モードと手順
ボッシュ GLM 40は、距離測定モード、体積測定モード、辺測定モードの3つのモードを搭載しています。モード切り替えボタンで測定モードを選択し、測定スタートボタンを押して測定を開始します。 測定範囲は使用環境や対象物の反射特性により異なります。 連続測定機能も備えており、複数の測定値を保存できます。保存された測定値は最大10件まで保存され、それ以降は古いデータから上書きされます。測定値の確認は加算ボタンと減算ボタンで操作できます。 透明な表面や鏡面、凹凸のある表面での測定は誤差が生じる可能性があることを理解した上で使用してください。
1. 測定モードの選択と使用方法
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計は、距離測定、体積測定、辺測定の3つの測定モードを搭載しています。 電源を入れた直後は距離測定モードが選択されています。モードを切り替えたい場合は、モード切り替えボタンを繰り返し押します。ディスプレイにそれぞれの測定モードを示すマーク(距離測定:、体積測定:、辺測定:)が表示されるまでボタンを押してください。一度モードを設定すると、電源を切るか、モードを変更するまで、そのモードで測定が続けられます。距離測定モードでは、測定スタートボタンを押すとレーザー光が照射され、目標物にレーザー光を当てて測定を行います。測定が完了すると、測定値がディスプレイに表示され、「ピッ」という音が鳴ります。体積測定モードでは、まず長さを測定し、その後レーザー光を幅の目標物に当てて測定スタートボタンを押し、幅を測定します。辺測定モードでは、レーザー光と求めようとする距離が完全に直角を成す必要があります(三平方の定理)。測定基準点は本体の後方端部です。 いずれのモードでも、レーザー光は照射後約20秒間測定が行われないと自動的に切れます。再度測定を行う場合は、測定スタートボタンを押してください。
2. 測定値の保存と表示
ボッシュ GLM 40は、最大10件までの測定値を保存できます。保存された測定値が10件に達すると、最も古い測定値が消去され、最新の10件が保存されます。保存された測定値を確認するには、モード切り替えボタンを繰り返し押し、ディスプレイに保存マーク「M」が表示されるまで操作します。加算ボタンと減算ボタンを使って、保存された測定値を順番に表示できます。加算ボタンを押すと、現在表示されている測定値よりも前に保存された値に切り替わり、減算ボタンを押すと、現在表示されている測定値よりも後に保存された値に切り替わります。保存マーク「M」の横には、保存されている測定値の件数が表示されます。 連続測定を中断したい場合は、測定スタートボタンを押してください。レーザー光が切れ、その時点での測定値がディスプレイに表示されます。 すべての測定値は、後日の精度比較チェックのために記録しておくことを推奨します。
3. 精度チェックと測定に関する補足事項
ボッシュ GLM 40の測定精度に不安がある場合、または誤って落としたりぶつけたりした場合には、精度チェックを行うことができます。距離が変化しない屋内の場所で、3~10m程度の距離を決め、複数回測定を行い、その結果を記録することで精度を確認できます。 測定対象物から適切な反射が得られない場合(水面、ガラスなど)、またはレーザー出力部や受光レンズに何かが被さっている場合、測定誤差が発生する可能性があります。 測定範囲は使用環境の明暗度および照準対象面からの反射特性により異なります。日光照射の強い屋外で作業を行う際には、レーザーメガネおよびターゲットパネルを使用するか、照準対象面に影を当てるとレーザー光が見やすくなります。 電池残量表示ランプが点灯開始してから約100回の測定ができます。点滅したら電池を交換してください。 ディスプレイの表示は、最後の測定から10秒以上操作しないと薄暗くなり、30秒以上操作しないと消灯します。いずれかのボタンを操作するとディスプレイは点灯します。レーザーが照射されると、ディスプレイのレーザー光連続照射表示が点滅します。
III.ボッシュ GLM 40 レーザー距離計 メンテナンスと精度チェック
本製品の測定精度を維持するためには、適切なメンテナンスが重要です。 本体は湿らせた柔らかい布で清掃し、洗浄剤や溶剤の使用は避けてください。受光レンズは特に慎重に取り扱ってください。 長期間使用しない場合は、電池を取り外してください。精度チェックを行う際には、距離が変化しない場所で3~10m程度の距離を測定し、結果を記録することで、機器の精度を検証できます。 誤って落としたり、ぶつけたりした場合は、精度チェックを実施し、必要に応じて修理を依頼してください。修理を依頼する際は、保証書と製品を一緒にサービスセンターへお送りください。 ボッシュ電動工具サービスセンターへの連絡先は、フリーダイヤル0120-345-762(携帯電話からは03-5485-6161)です。
1. 機器の清掃と保管方法
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計の清掃は、湿らせた柔らかい布で行ってください。洗浄剤や溶剤は使用しないでください。特に受光レンズは、眼鏡やカメラレンズと同様に傷つきやすい部品であるため、細心の注意を払って取り扱ってください。 長期間使用しない場合は、本体から電池を取り外してください。電池を長期間放置すると腐食や自然放電が起こる可能性があります。 また、極端に高温または低温の環境、あるいは温度変化の激しい場所での保管は避けてください。強い衝撃を与えたり、落としたりすることも、機器の精度を低下させる可能性があるので注意が必要です。水分や直射日光からも保護してください。
2. 精度チェックの方法
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計の精度に不安を感じたり、誤って落としたりぶつけたりした場合には、精度チェックを行うことをお勧めします。 精度チェックは、距離が変化しない屋内の場所で、3~10m程度の距離を測定することで行います。この際、複数回測定を行い、測定値を記録して比較することで、機器の精度を確認することができます。 測定対象物から適切な反射が得られない場合(水面やガラスなど)や、レーザー出力部または受光レンズに何かが被さっている場合は、測定誤差が生じる可能性がありますので注意してください。これらの状況下での測定結果は、正確性に欠ける可能性があることを理解しておいてください。
3. 修理依頼の方法
ボッシュ GLM 40 レーザー距離計は厳重な品質管理体制の下で製造されていますが、万が一、取扱説明書に記載されているとおりに使用したにもかかわらず不具合が発生した場合は、お買い求めになった販売店またはボッシュ電動工具サービスセンターにご連絡ください。 消耗部品を除く不具合については、現品を点検・調査の上、対処させていただきます。修理を依頼する際には、保証書を現品と共にご提示ください。 ボッシュ電動工具サービスセンターの連絡先は、コールセンターフリーダイヤル0120-345-762(土日祝日を除く、午前9時~午後6時)です。携帯電話からは03-5485-6161をご利用ください(コールセンターフリーダイヤルはご利用いただけません)。 不適切な廃棄処分の際には、プラスチック部品の燃焼による有毒ガスの発生に注意し、環境に配慮した方法で廃棄処分を行ってください。