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新旧カメラBB操作ガイド:機能比較

文書情報

著者

パナソニック

会社

パナソニック

文書タイプ マニュアル
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 7.53 MB

概要

I.初期セットアップとログイン画面の変更点 Initial Setup and Login Screen Changes

ネットワークカメラ「カメラBB」の新旧モデル (BB-HCM371とBB-SW174W) の比較です。初期設定値が変更され、新モデルではIPアドレスが192.168.0.10、管理者パスワードがadmin、ユーザーパスワードが12345に変わります。また、ログイン後のGUIも変更され、言語設定などが改善されています。 初期セットアップログイン画面IPアドレスパスワードの設定変更に注意が必要です。

1. 初期設定値の変更

ネットワークカメラの初期設定値が旧モデル(現行「カメラBB」)と新モデル(新「カメラBB」)で変更されています。旧モデルのIPアドレスは192.168.0.253でしたが、新モデルでは192.168.0.10に変更されています。最小文字数に関する記述は旧モデルでは「なし」となっていますが、新モデルでは管理者パスワードが5文字以上、ユーザーパスワードも5文字以上必要となります。この設定値の違いは、初期導入時におけるネットワーク設定に影響を与えます。特に、IPアドレスの変更は、既存のネットワーク環境との整合性を確認する必要がある点を強調しておきます。パスワードの変更はセキュリティ強化の観点から重要な変更であり、初期設定時におけるパスワード設定の重要性と、適切なパスワード管理の必要性について留意すべきです。これらの変更は、システム管理者にとって重要な情報であり、スムーズな移行のためには、事前にこれらの違いを十分に理解しておく必要があります。旧モデルからの移行において、設定値の違いを把握していないと、ネットワーク接続に問題が生じたり、システムにアクセスできなくなったりする可能性があります。そのため、初期設定手順を詳細に確認し、変更点に注意を払うことが不可欠です。初期設定の変更は、システムの安定稼働とセキュリティ確保にとって重要な要素であり、システム管理者はこの変更点を十分に理解し、適切な設定を行う必要があります。

2. ログイン後の画面 GUI の変更

新旧モデルでは、ログイン後の画面(GUI)のデザインや機能が変更されています。旧モデルではライブ画面での言語切り替え機能はありますが、カメラアクセス時の初期言語設定に関する明示的な記述はありません。一方、新モデルではライブ画面での言語切り替えに加え、カメラアクセス時の初期表示言語の設定も可能になっていると推測されます。このGUIの変更は、ユーザーインターフェースの改善と使い勝手の向上に繋がっていると考えられます。具体的にどのような変更が加えられたのか、ドキュメントからは詳細な情報が得られません。しかし、言語設定機能の強化は、多言語環境での利用を想定した改善である可能性があります。 新モデルのGUIは、より直感的で操作しやすい設計になっていると期待されます。ユーザーの利便性を向上させるための変更が加えられていることが推測されますが、具体的な操作性や機能性の向上については、さらに詳細な情報が必要です。ログイン後の画面表示の変更は、ユーザーエクスペリエンスに直接影響を与える重要な要素であり、この変更点について、詳細な情報や画像などを用いて説明することで、ユーザーの理解を促進することが重要です。

II.ホームポジションとプリセットポジション Home Position and Preset Positions

新モデル(BB-SW174W)では、ホームポジションは初期状態で設定されていません。一方、プリセットポジションの数は変更されており、色調整項目も増加しています。旧モデルではホワイトバランスのみでしたが、新モデルではRボリューム、Bボリューム、クロマレベル、アバーチャレベル、ベデスタルレベルなど、詳細な色調整が可能になりました。

1. ホームポジションの設定

旧モデルのカメラBBでは、ホームポジションの設定が[カメラ]メニューの[画質/ポジション]タブ、プリセットポジション[詳細設定へ]をクリックし、プリセットポジションを登録することで行われ、[カメラ動作]タブで設定したプリセットポジションをホームポジションとして指定することができました。しかし、新モデルのカメラBBでは、ホームポジションは初期設定では存在せず、初期起動時は原点で停止します。この違いは、カメラの初期状態や運用方法に影響を与えます。旧モデルでは、予め設定されたホームポジションに自動的に復帰する機能が利用可能であったことを示唆しており、カメラの初期状態や運用方法に影響を与えます。一方、新モデルでは、ユーザーが自由にホームポジションを設定する必要があります。この変更点は、システム管理者にとって、カメラの初期設定や運用方法を見直す必要があることを意味しています。新モデルのカメラは、初期状態では特定の位置に自動的に復帰しないため、ユーザーは必要に応じてホームポジションを手動で設定する必要があります。この設定方法は、新モデルの取扱説明書を参照する必要があるでしょう。ホームポジションの設定は、カメラの運用効率に大きく影響するため、システム管理者は適切な設定を行う必要があります。

2. プリセットポジションと色調整機能

プリセットポジションの数と色調整機能に違いがあります。旧モデルでは、プリセットポジションの数や色調整機能に関する具体的な記述はありませんが、事実上、ホワイトバランスのみでしか色合い調整ができなかったことが示唆されています。これに対して、新モデルではプリセットポジションの数が変更されている可能性があり、色調整項目が大幅に増加しています。具体的には、Rボリューム(赤色の発色調整)、Bボリューム(青色の発色調整)、クロマレベル(画面全体の色の濃さ)、アバーチャレベル(画面全体の輪郭補正)、ベデスタルレベル(画面全体の黒レベルの調整)など、詳細な色調整が可能になっています。この機能強化によって、より精細で正確な映像表現が可能になります。旧モデルでは、色調整の自由度が低かったため、撮影環境によって映像の品質にばらつきが生じる可能性がありました。しかし、新モデルでは、様々な色調整項目を用いることで、撮影環境に合わせた最適な映像調整が可能になり、映像の品質を向上させることができます。この機能向上は、ユーザーにとって大きなメリットであり、より高画質な映像を必要とする用途に適していると言えるでしょう。色調整機能の強化は、カメラの活用範囲を広げ、より高度な映像制作を可能にする重要な改善点です。

III.マルチ画面表示とHTTPS対応 Multi Screen Display and HTTPS Support

新旧モデルはマルチ画面表示に対応しており、既存のパナソニック製ネットワークカメラと併用可能です。ただし、旧モデルを親カメラとして使用することはできません。HTTPS設定も変更され、CRT鍵生成において、鍵長を1024bit/2048bitから選択できるようになっています。

1. マルチ画面表示機能

新旧モデルのカメラBBにおいて、マルチ画面表示機能の互換性について説明されています。新モデルのカメラBBは、既存のパナソニック製ネットワークカメラを含む様々なネットワークカメラとマルチ画面表示が可能です。この機能は、複数のカメラ映像を同時に監視する必要がある監視システムなどで非常に有用です。ただし、旧モデルと新モデルを混在させて使用する場合、旧モデルを親カメラとして、新モデルを子カメラとして接続するとエラーが発生します。このため、マルチ画面表示を行う際には、必ず新モデルを親カメラとして接続する必要があります。この接続方法に関する注意点は、システム構築時に特に重要です。新旧モデルを混在させる場合の制約事項を理解し、適切な接続設定を行うことで、システム全体の安定性と信頼性を確保することが重要になります。マルチ画面表示において、新旧モデルのカメラを混在させる場合の制限事項を理解することは、システム構築および運用において極めて重要です。文書には、新旧混在時のコマ送り静止画表示(JPEGのみ、音声なし)が可能である旨も記載されています。この情報は、システム設計の際に考慮すべき重要な制約事項となります。

2. HTTPS設定とCRT鍵生成

HTTPS設定における新旧モデル間の違いが記述されています。旧モデルと新モデルでは、[ネットワーク]メニュー内の操作方法に違いはありませんが、新モデルではCRT鍵生成時に、生成するCRT鍵の長さを1024bitまたは2048bitから選択できるようになっています。この変更により、セキュリティレベルの向上を図ることが可能となります。旧モデルでは、CRT鍵の長さを選択できるかどうかの情報は提供されていません。セキュリティの観点から、より長い鍵長を選択することで、データの暗号化強度を高めることが期待できます。 HTTPS設定は、ネットワークカメラのセキュリティを確保するために極めて重要な設定項目です。新モデルにおける鍵長選択機能は、より高度なセキュリティ対策を必要とする環境において、システム管理者に柔軟な対応を可能にします。この機能強化は、セキュリティレベル向上という観点から、新モデルの重要な特長と言えるでしょう。HTTPS設定の変更点は、システムのセキュリティ強化に直結する重要な要素であり、システム管理者は、この変更点を十分に理解し、適切な設定を行う必要があります。

IV.光量制御モード フリッカレス設定 Light Control Mode Flickerless Setting

新モデル(BB-SW174W)は、蛍光灯のちらつき(フリッカー)を軽減するフリッカレス機能を搭載しています。50Hz/60Hzに対応し、ELC(最長露光時間)による明るさ制御も可能です。旧モデルではフリッカー対策が不可能でしたが、新モデルではノイズを大幅に低減できます。フリッカー対策光量制御は重要な改善点です。

1. フリッカー現象とフリッカレス機能

蛍光灯のちらつき(フリッカー現象)は、ネットワークカメラの映像にノイズとして現れることがあり、旧モデル(現行「カメラBB」)ではこのフリッカー対策が不可能でした。しかし、新モデル(新「カメラBB」)では、フリッカノイズ軽減コマンド(フリッカレス)を搭載しており、50Hzまたは60Hzを選択することで、画面のちらつきを自動補正し、ノイズを低減することが可能です。フリッカーは、蛍光灯の電源周波数(50Hzまたは60Hz)の倍の周波数で点滅することで発生し、特に蛍光灯の寿命が近づくと顕著になります。このフリッカー現象は、屋内設置のネットワークカメラにおいて、映像品質を大きく損なう問題でした。新モデルのフリッカレス機能は、この問題に対する有効な解決策を提供します。フリッカーレス機能は、光量制御モードの一種であり、ELC(最長露光時間)の設定と組み合わせて使用することで、より効果的なノイズ低減を実現します。この機能によって、安定した高画質映像の取得が可能になり、監視システムの信頼性向上に大きく貢献します。フリッカー対策は、特に屋内環境でのネットワークカメラ運用において非常に重要であり、新モデルのフリッカレス機能は、その点において大きなアドバンテージとなります。

2. 光量制御モードとELC設定

新モデルのカメラBBは光量制御モード設定が可能です。このモードでは、フリッカレス(50Hz)/フリッカレス(60Hz)を選択することで、照明による画面のちらつきを自動補正します。地域によって電源周波数が異なるため、50Hzと60Hzの両方に対応している点は重要です。さらに、ELC(最長露光時間)の設定により、シャッター速度を最長露光時間まで可変させることで、自動的な明るさ制御を行うことができます。このELC機能は、様々な明るさの環境下において、最適な露出で映像を撮影することを可能にします。旧モデルでは、このような自動的な明るさ制御機能は提供されておらず、手動で調整する必要がありました。 光量制御モードとELC設定の組み合わせは、様々な照明条件下において、安定した画質を確保するために非常に有効です。この機能は、特に、明るさが変化しやすい環境下での監視システム運用に大きな効果を発揮します。 明るさの自動調整機能は、ユーザーの負担を軽減し、運用効率の向上に貢献する重要な機能です。新モデルの光量制御機能は、これらの点を改善し、より快適で効率的な監視システム運用を可能にしています。

V.パンチルト操作とユーザーアクセス権設定 Pan Tilt Operation and User Access Control Settings

パンチルト操作中のミュート設定が可能になっています。また、ユーザーアクセス権の設定も変更され、新モデルではユーザー権限を細かく設定できます。ユーザー管理パンチルトミュート設定が強化されています。

1. パンチルト中のミュート設定

新旧モデルのカメラBBにおけるパンチルト操作と関連機能について記述されています。新モデルでは、パンチルト操作中にミュート機能を使用できるようになっています。この機能は、パンチルト動作によって発生するノイズを一時的に抑制する際に役立ちます。旧モデルでは、パンチルト操作中のミュート機能に関する記述はありません。この機能の追加は、監視システムの運用における利便性を向上させる重要な改善点です。パンチルト操作中に発生するノイズは、周囲の音声を聞き取ることを妨げる可能性があります。ミュート機能によって、パンチルト操作時における不要なノイズを排除し、よりクリアな音声の取得が可能になります。この機能は、特に音声のモニタリングが重要な監視システムにおいて、非常に有効です。パンチルト操作とミュート機能の連携は、監視システムの運用効率を高める重要な機能改善と言えるでしょう。ミュート機能の有無は、システムの運用方法に影響を与えるため、システム設計者はこの機能を考慮する必要があります。

2. ユーザーアクセス権設定

ユーザーアクセス権設定において、新旧モデルで変更点があります。旧モデルでは、未登録ユーザーへのアクセス制限は可能でしたが、パンチルト操作ボタンの削除はできませんでした。ユーザー認証をONにすることで操作を拒否することは可能でした。一方、新モデルではユーザー管理方法が変更されており、ユーザー権限をより詳細に設定できるようになっています。具体的には、管理者とカメラ制御の2種類のユーザー権限が例として挙げられており、カメラ制御ユーザーはパンチルト操作などが制限されています。この変更により、セキュリティレベルが向上し、システムへの不正アクセスを防ぐことが期待できます。旧モデルでは、ユーザー権限の設定が限定的であったため、セキュリティリスクが高くなる可能性がありました。新モデルでは、ユーザー権限を細かく設定することで、システムへのアクセス権限を適切に管理し、セキュリティリスクを低減することが可能になります。 ユーザーアクセス権の設定は、システムのセキュリティを確保する上で非常に重要です。新モデルの機能強化は、よりセキュアなシステム構築を支援する重要な改善点と言えます。

VI.SD録画とアラーム機能 SD Recording and Alarm Functions

新モデルはSDカード録画に対応し、スケジュール録画をサポートします。さらに、H.264録画に対応し、最大VGA 30fpsのフル動画録画が可能です。アラーム機能も強化され、動作検知エリアを最大4箇所まで設定可能になり、FTP転送やメール通知にも対応しています。アラーム設定動作検知H.264JPEG録画機能が向上しています。

1. SD録画機能の強化

新モデルのカメラBBでは、SDカードへの録画機能が強化されています。具体的には、従来のJPEG録画に加えてH.264録画にも対応し、最大VGA 30fpsのフル動画録画が可能になっています。また、スケジュール録画にも対応しており、事前に設定したスケジュールに基づいて自動的に録画を行うことができます。旧モデルでは、SDカード録画に関する情報は限定的であり、H.264録画やスケジュール録画への対応は確認できません。SDカードへの録画機能は、重要なイベントを記録し、後から確認するために不可欠な機能です。高解像度での動画録画に対応することで、より詳細な映像記録が可能になり、事件や事故の調査などに役立ちます。スケジュール録画機能は、常時録画を行う必要がない場合に、ストレージ容量の節約と運用コストの削減に貢献します。H.264は、JPEGに比べて圧縮効率が高いため、同じ容量のSDカードでより長時間録画することができます。この機能強化は、システムの運用効率と記録データの信頼性を向上させる重要な要素です。

2. アラーム機能の拡張

アラーム機能についても、新モデルでは様々な機能拡張が図られています。旧モデルでは、動作検知アラームはしきい値と感度のみの設定で、動作検知箇所を画面上で指定することはできませんでした。しかし、新モデルでは、動作検知エリアを最大4箇所まで画面上で設定することが可能になっています。この機能強化により、より正確な動作検知が可能になり、誤検知の減少に繋がります。さらに、アラーム発生時の動作として、指定したプリセットポジションへの移動を設定できるようになっています。また、アラーム発生時にFTPサーバーへの画像送信、アラーム出力端子からの出力、メールによる通知を行う設定も可能です。これらの機能拡張により、アラーム発生時の対応を柔軟に設定できるようになっています。旧モデルでは、アラーム機能が限定的であったため、状況に応じた適切な対応が困難なケースがありました。新モデルでは、FTP転送、アラーム出力、メール通知など、多様なアラーム対応が可能になり、システム管理者の対応能力を向上させることに貢献します。アラーム機能の拡張は、セキュリティ強化とシステム運用効率の向上に大きく貢献する重要な改善点です。

VII.スマートフォン対応と同時接続ユーザー数 Smartphone Compatibility and Simultaneous User Connections

新モデルはスマートフォンにも対応し、モバイルアクセス画面を提供しています。スマートフォン対応モバイルアクセスは利便性を向上させます。また、デフォルトの同時接続ユーザー数を増やし、接続数を維持できるよう改善されています。配信モードはベストエフォート、H.264/MJPEGに対応しています。

1. スマートフォン対応

新モデルのカメラBBはスマートフォンからのアクセスに対応しています。具体的には、携帯版アクセス画面(静止画)へのアクセスが、http://カメラIPアドレス/mobileで可能であると記載されています。対応機種としてiPhone 3/3GS/4/4S(Safariブラウザ)とAndroid(Panasonic P-07C)が例として挙げられていますが、Androidについては携帯メーカーごとの互換性に課題があり、全てのメーカーでの動作確認はできないと注意書きがあります。このスマートフォン対応は、場所を選ばずにカメラ映像を確認できるため、監視システムの利便性を大幅に向上させます。旧モデルでは、スマートフォン対応に関する記述はありません。 スマートフォンからのアクセスは、遠隔地からの監視や、迅速な状況把握に必要不可欠な機能です。静止画表示限定である点には留意が必要ですが、モバイル環境下での監視システムの運用可能性を広げる重要な改善点です。対応機種の範囲や、表示可能な情報(静止画のみ)については、システム導入前に確認が必要です。モバイル環境での利用を考慮した設計になっている点は、運用効率の向上に貢献すると言えるでしょう。

2. 同時接続ユーザー数とデフォルト値

新モデルのカメラBBでは、同時接続ユーザー数に関するデフォルト値が見直されています。具体的には、デフォルトの状態でもユーザー接続数を維持できるように改善されたと記述されています。また、同時接続ユーザー数に関する条件下でのデフォルト値として、配信モードがベストエフォート(1クライアントあたりのビットレート最大1024kbps~最小128kbps)、H.264がデフォルトVGAでフレームレート優先、MJPEGがデフォルトVGAで最大接続台数優先という設定が記載されています。旧モデルにおける同時接続ユーザー数に関する記述やデフォルト値に関する情報は提供されていません。このデフォルト値の見直しは、複数ユーザーによる同時アクセスを想定したシステム運用において、安定性を向上させるための重要な改善です。ベストエフォート配信は、ネットワーク状況に応じてビットレートを調整することで、安定した映像配信を可能にします。H.264とMJPEGの異なる優先設定は、ネットワーク状況やシステム要件に応じて最適な設定を選択できる柔軟性を提供します。同時接続ユーザー数の増加は、大規模な監視システムの構築において重要な要素です。デフォルト値の見直しは、システム運用における安定性と信頼性の向上に貢献する重要な変更点です。

VIII.アラーム入出力と初期化 Alarm Input Output and Initialization

アラーム端子の配置と機能が変更されています。端子1~3はアラーム入力として、端子2と3はメニューでアラーム出力に切り替えられます。アラーム入出力の設定は注意が必要です。初期化方法は、CLEAR SETTINGボタン、または初期化ボタンと電源ボタンの同時押しで行います。

1. アラーム入出力端子の変更

新旧モデル間で、アラーム入出力端子の仕様と配置が変更されています。新モデルでは、端子1~3をアラーム入力として使用でき、端子2と3をメニュー操作でアラーム出力として切り替えることができます。アラーム入力仕様は、無電圧メイク接点入力(DC4V~5Vプルアップ内蔵)で、ON/OFFの状態が明確に定義されています。旧モデルのアラーム端子構成に関する詳細は文書からは不明ですが、新モデルではAUX出力の制御をライブ画面のAUXボタンで行えるようになり、アラーム出力もメニューで切り替え、アラームに連動して制御できるようになっています。アラーム端子の配置変更は、システム接続時に注意が必要な点です。接続ミスを防ぐために、新モデルの端子配置図と接続方法を事前に確認する必要があります。特に、アラーム入出力端子の変更は、既存システムとの互換性に影響を与える可能性があります。そのため、システム変更を行う際には、これらの変更点を十分に考慮し、適切な接続設定を行うことが重要です。アラーム入出力端子の変更は、システムの機能拡張やセキュリティ向上に影響を与える可能性があります。システム管理者は、これらの変更点を理解し、適切な設定を行う必要があります。

2. 初期化方法

ネットワークカメラの初期化方法が、新旧モデルで記述されています。旧モデルでは、先の細長い棒状のツールを用いてCLEAR SETTINGボタンを約1秒間押し続けることで初期化できます。インジケーターの点滅パターンで初期化の完了を確認します。初期化には約1分間かかります。新モデルでは、電源を切った状態で初期化ボタンを押しながら電源を入れ、初期化ボタンを5秒間押し続けることで初期化できます。状態表示ランプの点滅(橙色)が消灯したら初期化完了です。初期化操作は、カメラの設定を工場出荷時の状態に戻すための重要な手順です。誤った設定やトラブル発生時には、初期化によってシステムを正常な状態に戻すことができます。 初期化方法は、モデルによって異なるため、それぞれのモデルのマニュアルを参照する必要があります。初期化操作を行う前に、重要なデータはバックアップしておくことを推奨します。初期化操作は、システム全体の設定をリセットするため、慎重に行う必要があります。

IX.通信モードと暗号化方式 Communication Mode and Encryption Method

新モデル(BB-SW174W)は、通信モードが802.11b/gから802.11n/b/gへ、暗号化方式がWEPからWEP(WEPキー1のみ)、WPA-PSK(TKIP/AES)へと変更されています。通信規格セキュリティの強化が図られています。

1. 通信モードの変更

新モデルのカメラBB (BB-SW174W)では、無線LANの通信モードが変更されています。旧モデル(BB-HCM371)では802.11b/gに対応していましたが、新モデルでは802.11n/b/gに対応しています。802.11nへの対応により、より高速なデータ転送速度と安定した無線接続が期待できます。旧モデルでは、無線LANの通信速度や安定性に関して具体的な記述はありません。しかし、新モデルの802.11n対応は、高速な映像データの伝送が必要な環境において、大きな利点となります。特に、高解像度映像のストリーミングや複数カメラからの同時映像配信など、帯域幅を多く消費する用途においては、802.11nの高速性と安定性が重要になります。通信モードの変更は、システム全体の性能と信頼性に影響を与えるため、システム設計者はこの変更点を考慮する必要があります。802.11nは、802.11b/gと比べて通信速度が大幅に向上しており、よりスムーズな映像配信を実現できることが期待されます。

2. 暗号化方式の変更

新モデルでは、無線LANの暗号化方式も変更されています。旧モデルではWEPを使用していたのに対し、新モデルではWEP(WEPキー1のみ)とWPA-PSK(TKIP/AES)に対応しています。WPA-PSK(TKIP/AES)は、WEPよりも高いセキュリティレベルを提供する暗号化方式です。旧モデルのセキュリティレベルに関する具体的な記述はありませんが、新モデルでの暗号化方式の変更は、ネットワークセキュリティの強化に大きく貢献する重要な改善点です。WPA2-PSK(AES)は、現在最も安全性の高い無線LAN暗号化方式の一つとされており、不正アクセスやデータ盗難のリスクを低減します。この変更により、ネットワークカメラへの不正アクセスをより効果的に防止できるようになります。 セキュリティは、ネットワークカメラシステムにおいて非常に重要な要素です。暗号化方式の変更は、システム全体のセキュリティレベルを向上させるための重要な措置であり、システム管理者はこの変更点に注意を払い、適切な設定を行う必要があります。また、ユーザー指定ダイナミックDNSについては、旧モデルではサポートされていたものが新モデルではサポートされていない点にも留意が必要です。