DZ-HS503 取扱説明書

日立DVDカメラ修理ガイド

文書情報

言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 5.10 MB
会社

日立

文書タイプ 取扱説明書

概要

I.安全上の注意と注意事項

このデジタルビデオカメラ (dejitaru videokamera) を安全に使用する上で重要な注意事項です。強い衝撃を与えたり、分解・改造したりすると、火災や感電、重傷(jūshō) の原因となる可能性があります。また、高温多湿な場所、腐食性ガスの存在する場所、極端な温度変化のある場所での使用は、本体の故障や結露(ketsuro) の原因となります。長時間連続使用(chōjikan renzoku shiyō) は、本体の温度上昇による不具合を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。特に、寒冷地(kanreichi) や電源投入直後は液晶モニターが暗くなる可能性があります。

1. 強い衝撃と分解 改造の禁止

本機に強い衝撃を与えると、ケース破損や異常な状態につながる可能性があります。落下や衝撃には十分注意しましょう。さらに、本機やACアダプター/チャージャーを分解したり、改造したりすることは、絶対に避けてください。火災や感電の危険があり、重傷を負う可能性があります。内部には高電圧の危険な部分もあるため、点検、調整、修理は販売店に依頼する必要があります。万が一、誤った取り扱いをし、傷害や物的損害が発生した場合の責任は負いかねます。

2. 使用環境に関する注意事項

本機は、様々な環境下での使用に配慮して設計されていますが、使用環境によっては故障や不具合が発生する可能性があります。油煙や湯気の多い場所、腐食性ガスの存在する場所での使用は避けてください。本体ケースの変形や故障の原因となります。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの排気ガス、硫化水素などの腐食性ガス、温泉地域など硫黄成分の多い場所での使用は、端子の腐食による動作不良や電源が入らなくなる可能性があるため、厳重に注意が必要です。また、極端な温度差による結露にも注意が必要です。冬場のスキー場からロッジへの移動時や、夏場の冷房の効いた室内から屋外への移動時など、温度変化の激しい状況では、レンズや内部に結露が発生することがあります。結露が発生した場合は、電源を切って乾燥した場所に1~2時間以上置いてから使用してください。DVDやカード挿入部のふたは、極力開けないようにしましょう。

3. 長時間連続使用の制限

本機は、監視カメラやモニターとして長時間連続で使用することはできません。長時間連続使用によって、本体の温度が上昇し、記録/再生動作の遅延やその他の不具合が発生する可能性があります。連続使用時間は、バッテリーの充電状況や使用状況によって大きく変動するため、予め余裕を持った時間計画を立てる必要があります。連続使用時間が一定限度を超えた場合は、電源を切り、しばらくしてから使用を再開してください。特に、寒冷地など本体が冷えきっている場合や電源を入れた直後は、液晶モニターやビューファインダーが通常より暗くなることがありますが、内部の温度が上昇すると通常の明るさに戻ります。これは、現在の技術上の限界によるものであり、不良ではありません。

4. 液晶モニターとレンズの取り扱い

本機のお手入れを行う際は、必ず電源を切ってから行ってください。液晶モニターやカメラ部のレンズの汚れは、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ってください。強く押したり、ひっかけたり、衝撃を与えないように注意しましょう。傷がついたり、表示ムラが発生したり、液晶モニターが壊れる可能性があります。また、本機やパソコンの機能による「フォーマット」や「削除」では、DVDやSDメモリーカード内のデータは完全には消去されません。データの完全消去には、物理的な破壊または市販のデータ消去ソフトの使用が推奨されます。譲渡や廃棄の際は、データの完全消去に十分配慮する必要があります。お客様は、DVD、SDメモリーカード内のデータの管理責任を負うものとします。

II.録画と再生に関する情報

本機はHDD (HDD)、DVD (DVD)、SDカード(SD kādo)への録画に対応しています。録画時間は使用状況によって変動し、バッテリー消耗(batterī shōmo) も考慮する必要があります。最短録画時間(saitan rokuga jikan) は約3秒です。また、DVD-RW/DVD-Rを使用する際は、異なる動画画質やワイドモード設定を混在させて録画することはできません。長時間録画(chōjikan rokuga) を行う際は、9時間ごとに自動一時停止が行われます。データ転送(dēta tensō) はパソコンとの接続で可能ですが、USB1.1端子を使用する際は転送速度が遅くなる可能性があります。

1. 記録メディアと録画時間

このビデオカメラはHDD、DVD、SDカードへの録画に対応しています。録画時間は、使用状況によって大きく変動します。バッテリーパックの連続記録時間は、撮影開始から何もせずに撮影し続けた場合の目安であり、実際の撮影では録画ボタン操作やズーム操作、再生などを行うため、バッテリー消費は2~3倍に増加します。満充電時の実際の連続使用時間は、目安時間の約1/2~1/3程度と考えて、必要なバッテリーパック数を用意してください。短い時間で録画と録画停止を繰り返すなど、使用条件によっては、連続使用時間がさらに短くなる場合があります。また、動画の最短録画時間は約3秒です。HDDを使用している場合、連続録画時間が9時間になると自動で録画を一時停止し、1分ほど後に自動で再開します。この一時停止中は録画されません。9時間以上の録画では、複数のサムネイルに分かれて表示されます。

2. 録画に関する制限事項とエラー

DVD-RW(VFモード)/DVD-Rを使用する場合は、1枚のDVDに異なる動画画質やワイドモード設定を混在させて録画・ダビングすることはできません。アクセス/PC接続ランプが点灯または点滅している間は、電源を切ったり、本体に振動を与えたりしないでください。記録データにエラーが発生し、再生できなくなる可能性があります。秒撮モードから復帰した後は、ズーム位置が1~1.5倍程度に戻り、マニュアルフォーカス、露出、逆光補正の設定は電源を切った状態に戻ります。秒撮モードでは通常撮影時の約半分の電力を消費しますが、記録一時停止状態での待機に比べて撮影可能な時間が長くなります。ディスク取出しボタンを押下したり、電源スイッチを切り替えたりすると、秒撮モードが解除されます。秒撮モードで録画ボタンやフォト/選択ボタンを押すと記録一時停止状態に戻りますが、動画や静止画の撮影は始まりません。コピーガードがかかっている映像は録画できません。4:3表示のテレビでワイドモードの映像を再生する場合は、TV接続設定で「4:3」を設定する必要があります。

3. 再生に関する情報と注意事項

両面ディスクを使用する場合は、片面の記録/再生が終了後、自動的に反対面には切り替わりません。一度DVDを取り出して裏返して使用してください。両面ディスクを使う際は、記録面に汚れや傷をつけやすいので、ピックアップレンズ側の記録面に汚れや傷がないことを確認してから使用してください。片面ディスクをレーベル印刷面を内側にして挿入するとエラーメッセージが表示されます。記録面を内側にして挿入し直してください。DVD取り出し中は、確実に電源が切れるまでバッテリーパックやACアダプターを取り外さないでください。カウンター表示は、録画一時停止ごとに00:00:00にリセットされます。本機で録画したDVDを他の機器で編集した場合、本機のディスクナビゲーションで正常に表示されない場合があります。そのような場合は、管理情報更新をお使いください。管理情報更新時は、必ずACアダプター/チャージャーを使用してください。DVD-RAMを使用する場合は、静止画もリピート再生されますが、記録一時停止状態から再生した場合はリピート再生されません。

III.データ管理と消去

本機で作成したデータは、お客様の責任において管理する必要があります。フォーマット(fōmatto)や削除だけではデータは完全に消去されません。DVDやSDカードのデータ消去には、物理的な破壊または市販のデータ消去ソフトの使用をおすすめします。また、著作権(chōsakuken) に注意し、無断使用は避けてください。

1. データの管理責任と著作権

本機で記録されたデータ(HDD、DVD、SDカード)は、お客様の責任において管理する必要があります。本機やパソコンの機能による「フォーマット」や「削除」では、ファイル管理情報が変更されるだけで、データは完全に消去されません。DVDやSDカードを譲渡または廃棄する際は、データの完全消去が必要です。物理的に破壊するか、市販のデータ消去専用ソフトを使用することを推奨します。また、お客様が他のメディア/機器から本機のHDD、DVD、カードに記録したデータは、個人で楽しむ目的以外には、著作権法上、権利者の許可なく使用することはできません。実演や興業、展示物などは、個人で楽しむ目的であっても撮影が制限されている場合がありますので、十分にご注意ください。データの取り扱いには、常に細心の注意を払い、著作権を尊重した行動を心がけてください。データの紛失や不正利用などのリスクを最小限に抑えるためにも、適切な管理方法を理解し、実践することが重要です。

2. データの完全消去

本機およびパソコンの機能によるデータのフォーマットや削除操作は、データの完全消去を保証するものではありません。ファイル管理情報のみが変更されるため、データは依然として復元可能な状態にある可能性があります。そのため、DVDやSDカードを譲渡または廃棄する際には、データの完全消去が不可欠です。安全なデータ消去方法として、DVDやSDカード本体を物理的に破壊する方法、または市販のデータ消去専用ソフトを使用してデータを完全に消去する方法が推奨されます。データの完全消去を行うことで、個人情報の漏洩や不正利用のリスクを軽減し、安全性を確保することができます。データ消去方法の選択に迷う場合は、専門業者への相談も有効な手段となるでしょう。データ管理と消去は、個人情報保護の観点からも非常に重要なステップであり、適切な手続きを踏むことが求められます。

IV.メンテナンスとトラブルシューティング

液晶モニターやレンズの清掃は、必ず電源を切ってから乾いた柔らかい布で行ってください。録画エラー(rokuga erā)が発生した場合、原因を特定し、適切な対処法を講じる必要があります。本機は国内仕様(kokunai yōshi) であり、海外での故障や不具合への対応は保証されません。パソコン接続(pasokon setsuzoku) に関しては、ACアダプターの使用が推奨されます。バッテリー使用時は、データの損失に注意が必要です。

1. 本体のお手入れ方法

本機のお手入れは必ず電源を切ってから行ってください。液晶モニターやカメラ部のレンズの汚れは、乾いた柔らかい布で拭き取ってください。液晶モニターを拭く際は、強く押したり、引っ掻いたり、衝撃を与えないように注意が必要です。傷がついたり、表示ムラが発生したり、最悪の場合液晶モニターが壊れる可能性があります。 適切なお手入れを行うことで、機器の寿命を延ばし、常に良好な状態を保つことができます。定期的な清掃と、取り扱い時の注意を払うことで、より長く本機をご愛用いただけます。

2. パソコンとの接続時の注意事項

パソコンと本機を接続する際は、電源としてACアダプター/チャージャーを使用することを推奨します。バッテリーでも使用できますが、転送中に電源が切れると、録画データが失われる可能性があります。USBハブ経由での接続や、パソコンのフロントパネル、キーボードのUSB端子への接続は、パソコンから本機が認識されないなどの問題が発生する可能性があります。そのような場合は、パソコンのリアパネルのUSB端子に接続してください。パソコンと本機を接続している間は、ケーブル類の抜き差しをしないでください。アクセス/PC接続ランプやカードアクセスランプが点滅している際にケーブル類を抜き差しすると、録画データが失われたり、ディスクが使用できなくなったりする可能性があります。データの損失を防ぐために、接続作業は慎重に行ってください。本機とパソコンの接続に関するトラブルは、データの損失につながる可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。

3. ソフトウェアと動作保証

本機には付属のソフトウェア以外も使用できる場合がありますが、動作保証はいたしません。本機で撮影したDVD-RW/DVD-Rは、パソコンのアプリケーションでファイナライズしないでください。ディスクが使えなくなる可能性があります。また、本機は国内仕様であり、付属の保証書は国内のみ有効です。海外で故障や不具合が生じた場合、現地でのアフターサービスや費用の補償はございません。予めご了承ください。ソフトウェアの互換性や、本機の動作環境について、不明な点や不安がある場合は、販売店やメーカーに問い合わせることをお勧めします。安心して本機をご利用いただくために、正しい使用方法を理解し、適切なメンテナンスを行うことが大切です。

V.その他機能と制限事項

本機には、ディスクナビゲーション(disuku nabigēshon)機能、秒撮モード(byōsatsu mōdo)などの機能があります。しかし、コピーガードのかかった映像の録画はできません。また、本機で編集した内容は、同梱のソフトウェアでは反映されない場合があります。DCF(DCF)対応のデジタル機器であれば、画像ファイルの相互利用が可能です。本機のファイルシステムはGMT(グリニッジ標準時)で動作しています。

1. ディスクナビゲーション機能と制限事項

本機には、撮影したシーンを再生・編集するためのディスクナビゲーション機能があります。この機能を使用することで、シーンの削除、シーンの分割・結合、プレイリストの作成などが可能です。ただし、本機で設定したシーンの効果設定は、本機以外(DVDレコーダー/プレーヤーやパソコン)で再生した場合は反映されません。また、本機で録画したDVDを他の機器で編集した場合、本機のディスクナビゲーションで正常に表示されない可能性があります。その場合は、管理情報更新を行う必要があります。管理情報更新中は、電源が切れないよう、必ずACアダプター/チャージャーを使用してください。DVD-RAMを使用している場合は、静止画もリピート再生されますが、記録一時停止状態から再生した場合はリピート再生されません。4:3表示のテレビでワイドモードの映像を再生する際は、TV接続設定で「4:3」を選択することで、上下に黒帯が付いた正常な映像を見ることができます。ディスクナビゲーション機能はHDD使用時の画面を基本として説明されていますが、DVDやカード使用時には表示されない項目があることをご了承ください。

2. 秒撮モードとその他の機能

秒撮モードでは、通常撮影時の約半分の電力を消費しますが、記録一時停止状態での待機に比べて、撮影可能な時間が長くなります。ただし、ディスク取出しボタンを押下したり、電源スイッチを切り替えたりすると、秒撮モードが解除されます。秒撮モードで録画ボタンやフォト/選択ボタンを押すと記録一時停止状態に戻りますが、動画や静止画の撮影は始まりません。液晶画面を対面撮影状態にすると、ビューファインダーでも映像を確認できますが、液晶モニターの映像は鏡のように左右反対に表示されます。対面撮影時でもマニュアルフォーカスや露出、画面表示モードを切り替えることはできますが、画面には表示されません。静止画を接写する際は、内蔵フラッシュの設定を「オフ」にしてください。被写体が近すぎると白とびする可能性があります。ビデオフラッシュを人の目の前に近づけて使用しないでください。視力障害の危険があります。特に乳幼児を撮影する際は1m以上離れてください。複雑な背景では、映像にノイズやゆがみが出ることがあります。

3. コピーガードとファイルシステム

コピーガードのかかっている映像(DVDビデオ、LD、ビデオソフトテープ、デジタル衛星放送など)は録画できません。複製禁止信号により録画が禁止されています。複製禁止信号のない映像であっても、信号の状態によっては正常に録画できない場合があります。本機のファイルシステムはGMT(グリニッジ標準時)で動作しており、時差情報は未設定です。2007年1月現在のWindowsでは、エクスプローラのファイルタイムスタンプは撮影時刻と差があるように見えますが、再生画面上の日付表示は実際の撮影時刻で表示されます。本機でSDメモリーカードに記録した静止画はJPEG方式で記録されており、JPEG画像に対応したアプリケーションでお楽しみいただけます。また、DCF(Design rule for Camera File system)対応のデジタル機器であれば、画像ファイルの相互利用が可能です。スカイダイビングなど無重力状態でのHDD使用時は落下検出機能が働き録画・再生が停止しますが、設定でオフにできます。

文書参照

  • DVD カメラ商品情報