
業務放送システムWL-K600工事説明書
文書情報
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 7.81 MB |
概要
I.システム構成と必要機器 System Configuration and Required Equipment
業務放送システムWL-K600の構築には、本機に加え、電力増幅ユニット、入出力制御ユニットWU-KR600、システムコントローラーWK-KC600などのユニットが必要です。ラックマウントは当社製ロングラックWU-RL85またはスタンダードラックWU-RS80を使用し、必要に応じてファンユニットWU-L45Aも追加してください。リモコンマイク(WR-205A/210A)は最大8台(マルチリモコンマイクは最大4台)接続可能で、停電放送にはACアダプターが必要となる場合があります。 緊急放送機能や停電放送機能を備え、外部音源機器との接続も可能です。CD-ROMには取扱説明書とツールソフトが含まれています。
1. システム構成に必要なユニットと周辺機器
業務放送システムWL-K600を構築するには、本機(WL-K600)に加え、複数のユニットが必要です。必要に応じて別売りのユニットを追加することも可能です。具体的なユニットの構成はシステムの概要(12ページ参照)に記載されています。 システムは建物や運用形態に合わせて柔軟に構築できるよう設計されており、周辺機器との組み合わせによって多様なニーズに対応できます。 本機と接続する主な機器の名称と製品品番が記載されており、本書では品番を省略する場合があります。 付属のCD-ROMには、各種取扱説明書(PDFファイル)と各種ツールソフトが含まれています。設置工事には、本体マイクロホン、DATA BUS Cケーブル、PWR CONT変換ケーブル、ケーブル用ラベル(印刷あり・なし)、緊急スイッチカバー、2芯シールドケーブル、PWR CONTケーブル、束線バンドなどが使用されます。本書はWL-K600の工事説明書であり、分冊構成のため、作業内容によって参照する説明書が異なります。本体操作に関する詳細は、別冊の取扱説明書を参照ください。
2. ラックマウントと設置環境
本機はラックマウント専用であり、当社製のロングラック(WU-RL85)またはスタンダードラック(WU-RS80)を使用する必要があります。ラック内の温度が45℃を超えないよう、必要に応じてファンユニット(WU-L45A)を使用してください。高温は内部部品に悪影響を与え、故障の原因となります。設置場所には注意が必要です。蒸気や油分の多い場所、強い磁力を発生する機器(スピーカー、テレビ、磁石など)の近く、トランシーバー、トランス、調光器、CRTモニターなどは避けてください。ノイズ発生を防ぐため、電灯線などの雑音源からも離してください。ラックは組み込むユニットによって300kg近くの質量になる可能性があるため、設置場所の強度を確認してください。本機は屋内専用であり、屋外での使用はできません。設置場所の温度範囲は0℃~40℃です。直射日光や冷暖房機の近くは避けてください。また、水滴や水沫がかからないようにしてください。アース接続は、電源制御ユニット(WU-L62)のGND端子で行います。
3. 主要機器と接続ケーブル
システムを構成する主要機器として、本機(WL-K600)に加え、電力増幅ユニット、入出力制御ユニット(WU-KR600)、システムコントローラー(WK-KC600)、非常電源ユニット(WP-570B)などが挙げられます。これらの機器間の接続には、適切なケーブルを使用する必要があります。付属のケーブル用ラベルを使用して、接続先を明確に表示することで、設置確認やメンテナンスが容易になります。また、ラック内へのケーブル配線は、無理な力がかからないよう、付属の束線バンドでユニットに固定するなどの配慮が必要です。マルチリモコンマイク(最大8台)やリモコンマイク(最大6台)の接続、そしてそれらに対応するスピーカー回線数の確認も重要です。停電放送を行う場合、マルチリモコンマイクは本体からの電源供給、リモコンマイクは入出力制御ユニット前面のスイッチ設定が必要となります。5台目以降のマルチリモコンマイクにはACアダプターが別途必要です。システム構成によっては、別途接続ケーブルの手配が必要となる場合があります。本機をラックに取り付ける際は、付属のラック取付ねじ(M5×12mm、リブ付き)を4本使用します。
II.緊急放送機能 Emergency Broadcasting Function
地震や停電などの緊急時に優先順位の高い緊急放送を実行できます。システムコントローラーWK-KC600のスイッチや、外部制御入力(センサーなど)で起動します。緊急放送には本体マイク、ライン2入力、メッセージが使用でき、放送先はスピーカー回線を個別に選択できます。緊急メッセージ確認機能と緊急復旧放送機能により、放送開始までの待ち時間や復旧放送の設定が可能です。外部制御入力は、無電圧メイク入力に対応し、開放電圧24V、短絡電流3mAです。
1. 緊急放送の起動方法
本システムは地震、停電、ガス漏れ、防犯など様々な状況に対応できる緊急放送機能を備えています。緊急放送は、システムコントローラー(WK-KC600)に搭載された3つの緊急放送スイッチ、または外部制御入力(センサーやスイッチなど)を緊急外部制御入力として設定することで起動します。緊急外部制御入力を使用する際は、優先順位を設定できます。初期設定では同順位で、後から入力された信号が優先されます。各ユニットの外部制御入力端子で停電起動を行うには、各ユニットの停電起動設定を行うディップスイッチの設定が必要です(83ページ参照)。外部スイッチを常時メイク状態にすれば、停電時でも放送を中断せずに停電放送が可能です。外部制御信号を入力すると、電力増幅ユニットの起動に約1.5秒かかるため、放送の頭切れが発生する場合があります。この場合は、外部音源機器側で放送開始を1.5秒以上遅らせる調整が必要です(内蔵音源の場合は調整不要)。
2. 緊急放送時の放送内容と出力設定
緊急放送では、本体マイク、ライン2入力、メッセージのいずれかを使用して放送を行うことができます。放送先はスピーカー回線を番号単位で選択可能です。外部制御入力や拡張外部制御入力による緊急放送に対しては、緊急メッセージ確認機能による「緊急メッセージ再生待ち時間」の設定や、「緊急復旧放送」の設定が可能です。緊急メッセージ再生待ち時間とは、外部制御入力が入った時点からメッセージを再生するまでの待ち時間です。緊急地震速報など、状況確認が必要な場合に有効です。緊急復旧放送は、外部制御入力が解除された後に自動的に行われる放送で、放送先は緊急放送と同じです。緊急メッセージ確認機能と緊急復旧放送機能は、外部制御入力または拡張外部制御入力ごとに設定可能で、緊急放送と緊急復旧放送に異なる音声種別を設定することもできます。音声種別がライン2入力の場合、緊急放送はメッセージ再生待ち時間が無効となり、緊急復旧放送の放送先保持時間の設定が可能になります。PAコネクター1入力あたり480Wを超える場合は、電力増幅ユニットからの入力系統を分離する必要があります。
3. 緊急放送と他の機能との連携
緊急放送機能は、他の機能と連携して動作します。例えば、非常用放送設備(防災アンプシステム)を接続することで、「非常放送優先制御」を行うことができます。火災発生時など、非常用放送設備からの放送を優先的に行い、本機の放送を停止します。この際、システムコントローラーの前面パネルの「非常放送優先」表示灯が点灯します。また、本システムに増設用出力制御ユニットを接続した場合、階別信号入力端子(EL)、火災確認信号入力端子(EF)、EB端子は動作しません。これらの端子には配線を行わないでください。外部音源機器からの放送を行う場合、外部に用意したメイク接点スイッチ等を本機の外部制御入力に接続します。外部スイッチがメイクされると、本機の内蔵音源が再生されます。BGM制御端子やチャイム制御端子も、無電圧メイク入力に対応しており、接続する機器の極性に注意が必要です。これらの端子の開放電圧と短絡電流は、それぞれ仕様書に記載されている値を確認してください。
III.接続と配線 Connections and Wiring
各ユニットは付属のケーブルとラベルを使用して接続し、配線は束線バンドで固定してください。スピーカー出力には、スピーカーのワット数に応じた設定が必要です。外部音源機器接続時は、放送の頭切れを防ぐため、外部機器側の調整が必要となる場合があります。BGM制御端子や時刻補正端子の接続方法も詳細に記載されています。電力増幅ユニットの接続では、PA1、PA2の並列接続や系統分けが可能です。480Wを超える場合は入力系統を分離する必要があります。
1. ユニット間の接続と配線方法
各ユニットへの接続には、付属のケーブルを使用します。接続作業を容易にし、後のメンテナンス性を高めるため、各ユニットに接続したケーブルには、付属のケーブルラベルを貼り付け、接続先を明確に表示することを推奨します。ラック内へのケーブルの通線位置と配線方法は、ケーブル接続端子に無理な力がかからないよう注意深く行う必要があります。付属の束線バンドを使用して、ユニットにケーブルを適切に固定してください。特に、ユニットを取り外す際に容易に作業できるように、ケーブルには約50cmの余裕を持たせ、ラック後部のガイド棒にクランプすることを推奨します。スピーカー出力に接続するスピーカーのワット数(W)に応じて、前面のスピーカー短絡検出感度切替の設定が必要です(35ページ参照)。初期設定では、電力増幅ユニットを接続するPA1、PA2はすべて並列接続されています。接続するスピーカー回線の系統に応じて、PA入力コネクターの系統分けおよびスピーカー回線をブロック分けして使用できます。5局、10局リモコンマイクに増設ユニット(WU-RM205)を増設してブロック数を15~20に増やす場合、書き込み設定により本機の外部制御入力1~10をリモコンマイクC11~C20へ機能変更します(159ページ参照)。
2. 外部音源機器 BGM チャイムの接続
外部音源機器の音声を指定場所に放送する際は、外部に用意したメイク接点スイッチ等を本機の外部制御入力に接続します。外部スイッチがメイクされると、本機の内蔵音源が再生され、指定のスピーカーに放送されます。ただし、本体の放送が行われていない状態から外部制御信号が入力されると、電力増幅ユニットの起動に約1.5秒かかるため、放送の頭切れが発生する場合があります。このため、外部音源機器側で放送開始を1.5秒以上遅らせる調整が必要です(内蔵音源の場合は調整不要)。BGM音声入力は、システムコントローラー(WK-KC600)にあり、入出力制御ユニット(WU-KR600)のBGM制御端子がメイクされると放送されます。BGM音声にはミキシング機能があり、他の放送とミキシング制御されます。ミキシングレベルはシステムコントローラーで設定可能です(199ページ参照)。チャイム音源機器の動作中出力信号はチャイム制御端子に接続します。チャイム端子がメイクされている間、システムコントローラーのチャイム入力の音声が放送されます。BGM制御端子とチャイム制御端子は、無電圧メイク入力に対応し、開放電圧5V、短絡電流2mAです。トランジスタのオープンコレクター出力を接続する場合は、COM側が信号グランドになるように極性に注意してください。
3. 非常放送優先制御と時刻補正端子の接続
非常用放送設備(防災アンプシステム)を接続することで、「非常放送優先制御」が可能です。火災発生時など、非常用放送設備からの放送を優先し、本機の放送を停止します。システムコントローラーの前面パネルの「非常放送優先」表示灯が点灯します。内部時計の補正には時刻補正端子を使用します。基準となる信号を3通りから選択できます(193ページ参照)。本機の時計精度は月差13秒以内ですが、時刻補正を行わないと誤差が累積します。高精度な時刻が必要なシステムでは、外部からの時刻補正を必ず行ってください。外部機器は正時に接点が0.5秒以上出力される機器を接続してください。時刻補正端子は、無電圧メイク入力に対応し、開放電圧DC5V、短絡電流3mAです。トランジスタのオープンコレクター出力を接続する場合は、COM側が信号グランドになるよう極性に注意してください。PC接続にはPC1コネクターまたはPC2コネクターを使用し、ディップスイッチで切り替えます。設定変更後はシステムの電源を「切」→「入」する必要があります。
IV.設定と操作 Settings and Operation
システムコントローラーWK-KC600を使い、時刻設定や機器構成設定を行います。初めて使用する際は、「取得+初期値上書き」を実行して、各機器のアドレス設定やディップスイッチの設定を行ってください。プログラムコントローラーによるプログラム設定は、取扱説明書を参照してください。書き込みメニューはパスワードが必要です。ディップスイッチの設定により、PCコネクターの切り替えや停電時の緊急・業務放送の設定ができます。入力マトリクスユニットは最大16台まで接続可能です。
1. 時刻設定
システムコントローラーの電源投入時に、液晶画面に時刻設定画面が表示されます。これは、初期設定から一度も時刻設定を行っていない場合、または本機を長時間電源オフ状態にして内蔵時計のバックアップ時間が経過した場合に発生します。プログラムコントローラーを正しく使用するために、正しい時刻を設定することが重要です。時刻設定はシステムコントローラーで行います。 内蔵時計の精度は月差13秒以内ですが、時刻補正を行わない場合は誤差が累積します。時計精度を必要とするシステムでは、必ず外部からの時刻補正が必要です。時刻補正端子を使用し、基準となる信号を3通りから選択できます(193ページ参照)。
2. 機器構成設定
機器構成設定では、システムを構成する機器の台数やスイッチの種類を設定します。初めて機器を設置・接続する場合は、必ず「取得+初期値上書き」を実行し、システムを構成する各機器のアドレス設定やディップスイッチの設定を本体の機器構成情報に取り込む必要があります。ユニットアドレスとディップスイッチの設定は、システムの電源投入時に認識されます。設定を変更した場合は、システムの電源を「切」→「入」してください。この設定画面では、機器構成の変更点のみが表示され、緊急放送や業務放送の設定内容は表示されません。「1.ショウサイヒョウジ」を選択し、ボタンを押すと構成不一致詳細画面が表示されます。 電力増幅ユニットの収納台数によって、ラックへのファンユニットの取り付けが必要となる場合があります(電力増幅ユニットの定格出力が720Wを超える場合)。システム設定表を事前に作成することで、設置作業を効率的に進めることができます。
3. 書き込みメニューと基本操作
書き込み作業を行うには、書き込みメニュー画面を表示する必要があります。設定支援ソフトや運用支援ソフトを接続している場合は、「PC接続中…」と表示され、書き込み画面を表示できません。誤操作を防ぐため、パスワード入力が必要です。システムを十分に理解した人が操作するようにしてください。 機器構成設定の概要では、システムを構成する機器の台数やスイッチの種類を設定します。緊急放送では、本体マイク/ライン2入力/メッセージのいずれかを使用し、放送先はスピーカー回線を番号単位で選択できます。外部制御入力や拡張外部制御入力による緊急放送に対しては、緊急メッセージ確認機能による「緊急メッセージ再生待ち時間」や「緊急復旧放送」の設定が可能です。緊急復旧放送は、外部制御入力が解除されてから行う放送で、放送先は緊急放送と同じです。緊急メッセージ確認機能・緊急復旧放送機能は、外部制御入力または拡張外部制御入力ごとに設定でき、1つの外部制御入力で放送される緊急放送と緊急復旧放送には、異なる音声種別を設定できます。また、緊急復旧放送を行わない設定にすることも可能です。 音声種別がライン2入力の場合、緊急放送はメッセージ再生待ち時間が無効となり、緊急復旧放送は放送先を保持する時間の設定が可能となります。プログラムの切り換え時刻を設定できる機能もあります。例えば、02:00:00に設定されている場合は、実際の日付が変わった2時間後にプログラムを当日のスケジュールに合わせて切り替えます。
V.その他重要な機能 Other Important Functions
非常放送優先制御機能により、非常用放送設備からの放送を優先できます。ミキサーユニットを追加することで音声入力機能を拡張でき、ラジオチューナーWU-T60Aも利用可能です。 システム全体は、屋内専用で、設置環境の温度、湿度、磁力などに注意が必要です。アース接続は電源制御ユニットWU-L62のGND端子で行います。蓄電池の容量と品番を非常電源ユニットWP-570Bに表示する必要があります。
1. 非常放送優先制御
本システムは、非常用放送設備(防災アンプシステム)との接続をサポートしており、非常放送優先制御機能を提供します。これは、火災発生時などに非常用放送設備から信号を受けると、本機の放送を停止し、非常用放送設備からの放送を優先させる機能です。非常放送優先制御が有効な状態では、システムコントローラーの前面パネルにある「非常放送優先」表示灯が点灯します。この機能により、緊急事態において重要な情報を確実に伝えることができます。 本機は、緊急事態発生時に優先度の高い緊急放送を行う機能を備えています。システムコントローラー(WK-KC600)にある3つの緊急放送スイッチ、または外部制御入力を使用することで、緊急放送を起動できます。緊急放送の際に使用する音声源は、本体マイク、ライン2入力、メッセージのいずれかを選択可能です。放送先は、スピーカー回線を番号単位で選択できます。
2. ミキサーユニットと音声入力機能拡張
ミキサーユニットを本システムに組み込むことで、音声入力機能を拡張できます。これにより、より多くの音源をシステムに統合することが可能になります。また、ラジオチューナー(WU-T60A)をミキサーユニットに組み込むことで、ラジオ放送を音源として利用することもできます。ミキサーユニットへのチューナーユニットの組み込み方法やケーブル接続方法は、それぞれの取扱説明書を参照してください。 ただし、汎用出力スイッチに設定する場合、残りの業務選択スイッチ1~10はメッセージスイッチとなり、変更できません。10局増設用操作ユニット(WK-EX510)は本機能の対象外です。本機能に設定したユニットのブロック一斉スイッチ・ブロック復旧スイッチは作動しません。スイッチボタンを取り外し、付属のスイッチカバーでボタン孔を隠してください。作業手順は、増設用操作ユニットの工事説明書を参照してください。
3. 入力マトリクス構成と多元放送 停電時対応
入力マトリクスユニットは最大16台まで接続可能です。ユニットの論理的な配置は、すべての音声入力と音声出力の交点(クロスポイント)が存在するように、必ず四角形にする必要があります。例えば、音声入力8、音声出力8のマトリクス構成に必要なユニット台数は4台です。停電時の緊急・業務放送を行う場合、入出力制御ユニットの外部制御入力およびリモコンマイクを使用し、ディップスイッチの設定が必要です(83、84ページ参照)。非常電源ユニット内のジャンパーをURG側に設定する必要があります。多元放送を行う場合は、各グループ(電力増幅ユニット出力)系統ごとに入出力制御ユニットの内部ジャンパー線をカットして、スピーカー回線を分ける必要があります(37ページ参照)。グループ系統が3系統以上になる場合は、増設用出力制御ユニットを追加してください。リモコンマイク(WR-205A/210A)を入力マトリクスユニットの音声入力2以降に接続する場合は、リモコンマイクのコールサインスイッチを押してもコールサイン音は放送できません。本システムに増設用出力制御ユニットを接続した場合、階別信号入力端子(EL)、火災確認信号入力端子(EF)、EB端子は動作しません。これらの端子には配線を行わないでください。
4. 蓄電池とアース接続
停電放送を行う場合は、非常電源ユニット(WP-570B)に蓄電池を収納します。蓄電池の容量が分かるように、付属の蓄電池容量表示ラベルから蓄電池の容量および品番ラベルを、ユニット前面パネルの銘板に貼ってください。併せて蓄電池交換時期を知らせるために使用開始日を記入してください。本機と接続している電源制御ユニット(WU-L62)のGND端子より必ず接地工事を行ってください。各ユニットにあるSIGNAL GNDは、ユニットの性能を十分に得るための機能アースです。当社製ロングラック(WU-RL85)やスタンダードラック(WU-RS80)に、本機付属ねじ(リブ付)によりラックへ取り付けた際は、SIGNAL GNDは自動的にアース接続されます。システム全体は屋内専用であり、屋外での使用はできません。設置場所のラック周辺温度範囲は0℃~40℃です。長時間日光のあたる場所や、冷暖房機の近くには設置しないでください。