ヒューマンハードウェアのマキタ 取扱説明書 エアコンプレッサ モデル AC461XLK (50/60Hz) 本機はシングル絶縁構造ですので必ず接地 ( アース ) してください マキタ製品は電気用品安全法に基づく技術上の基準に適合 または準じて ( 電気用品安全法適用外の製品 ) 製造されております

AC461XLKエアコンプレッサ取扱説明書

文書情報

著者

Makita

会社

Makita

文書タイプ 取扱説明書
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 2.55 MB

概要

I.マキタ AC461XLK エアコンプレッサの安全な使用方法

マキタ製エアコンプレッサ AC461XLK (50/60Hz) の安全な使用のため、必ず本機を接地(アース)してください。100V電源専用です。エンジン発電機は使用不可(当社インバータ制御付エンジン発電機を除く)。使用前には、アースクリップ、アースピン、アース線の異常がないか確認し、必要に応じて電気工事士に相談してください。コードの損傷は交換が必要です。 漏電しゃ断器の設置を推奨します。 運転中は、高温になる金属部への接触に注意し、やけどを防いでください。異常音や故障時は、直ちに停止し、電源プラグを抜いて、ドレンコックを開け圧縮空気を完全に抜いてください。修理は販売店またはマキタ営業所へ依頼してください。本機は分解・改造をしないでください。セキュリティー機能搭載で、セキュリティーキーによる起動制御が可能です。 詳細は、取扱説明書を参照ください。

1. 安全な設置と接続

マキタ AC461XLK エアコンプレッサの安全な使用のためには、適切な設置と接続が不可欠です。まず、本機はシングル絶縁構造であるため、必ず接地(アース)を行う必要があります。アースクリップ、アースピン、アース線の状態を点検し、異常があれば修理または交換が必要です。テスターや絶縁抵抗計を使用して、アースクリップ、アースピンと本体金属部間の導通を確認することも推奨されます。屋外で使用する場合には、キャブタイヤコードまたはキャブタイヤケーブルの延長コードを使用する必要があります。また、電源はAC100Vのみ対応しており、エンジン発電機などの直流電源は使用できません(当社インバータ制御付エンジン発電機を除く)。直流電源の使用は故障、発火、発熱、焼損の原因となります。さらに、感電防止のため、漏電遮断器の設置された電源への接続が強く推奨されています。コードの取り扱いにも注意が必要です。コードを無理に引っ張ったり、熱、油、角のあるものに近づけたりしないようにしてください。コードが損傷した場合は、販売店またはマキタ営業所で交換してもらう必要があります。これは、電気工事士の資格が必要な作業であるためです。定期的なコードの点検も重要です。

2. 使用上の注意と緊急時の対応

エアコンプレッサを使用する際には、いくつかの重要な注意事項があります。まず、使用中および使用直後のタンクなどの金属部は高温になります。これは空気の圧縮熱によるもので故障ではありませんが、やけどに注意する必要があります。また、ドレンと圧縮空気を抜く際は、顔をドレンコックに近づけないようにしてください。ドレンや圧縮空気によって失明や耳を痛める可能性があります。タンク内のドレンと圧縮空気を完全に抜いてからエアホースを外すことも重要です。圧縮空気が残ったままエアホースを外すと、カプラが跳ね、けがや事故の原因になります。本機を分解したり改造したりすることは、故障や事故の原因となるため、絶対に避けてください。万が一、本機の調子が悪くなったり、異常音がしたりした場合は、直ちにエアコンプレッサを停止し、電源プラグをコンセントから抜いてください。その後、ドレンコックを全開にして圧縮空気をすべて抜き、使用を中止してください。販売店またはマキタ営業所に点検・修理を依頼してください。損傷した部品についても同様に、販売店またはマキタ営業所に交換を依頼してください。自身で修理しようとすると、十分な性能を発揮しないだけでなく、故障や事故の原因となる可能性があります。

3. 定期点検とメンテナンス

エアコンプレッサの安全で効率的な使用を維持するためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。本機のコードと延長コードは定期的に点検し、損傷している場合は交換する必要があります。特に、電源プラグやコードの損傷は、重大な事故につながる可能性がありますので、細心の注意を払う必要があります。また、損傷した部品がないか定期的に点検し、必要に応じて交換してください。部品の交換は、専門知識と技術が必要なため、販売店またはマキタ営業所に依頼することを強く推奨します。不適切な修理は、性能低下だけでなく、故障や事故の原因となる可能性があります。 さらに、本機の内部構造や精密部品への衝撃や異物接触を防ぐ必要があります。本機はキー読み取り部に電波を利用する通信機器、操作パネルに精密電子部品を使用しており、これらの部分への衝撃は故障の原因となります。適切なメンテナンスと取り扱いによって、エアコンプレッサの寿命を延ばし、安全性を確保しましょう。

II.AC461XLKのセキュリティー機能と操作

AC461XLK はセキュリティーキーによる起動制御が可能なセキュリティー機能を搭載しています。セキュリティーキーは、付属のキーを使用するか、最大8枚まで登録可能です。 セキュリティーキーの登録・解除、及びマスターキーを用いた再設定方法は、取扱説明書に詳しく記載されています。 スマートフォンアプリによる操作も可能です。アプリの詳細は、http://www.makita.co.jp/product/ea_kougu_series/ac461xlk/ac461xlk.html をご確認ください。 デジタル表示で、運転状態やエラー(E1, E2, E3など)を確認できます。 セキュリティーロック状態(of表示)や準備完了状態(ok表示)、運転中(on表示)など、デジタル表示で確認可能です。電源ランプが点灯したままではセキュリティーキーは反応しません。

1. セキュリティーキーと起動制御

マキタ AC461XLK エアコンプレッサは、高度なセキュリティ機能を搭載しており、不正な起動を防ぎます。本機の起動には、必ずセキュリティーキーが必要です。このキーは、ご購入時に付属しており、そのまま使用できます。セキュリティーキーは、機器に登録されているため、他のセキュリティー機能搭載の同社製エアコンプレッサにも登録して使用可能です。最大8枚まで登録できます。セキュリティーキーはシール状になっているため、機器本体などに貼り付けて保管することを推奨します。セキュリティーキーを使用しないと、エアコンプレッサは起動しません。電源ボタンを押しても、セキュリティーキーが認識されない限り、動作を開始しません。デジタル表示部は、セキュリティーの状態を「of」(オフ、ロック状態)、「ok」(オーケー、セキュリティーキー変更準備完了)、「on」(運転中)などで表示します。セキュリティーランプの点灯・点滅パターンも、セキュリティーの状態を示す重要な指標です。これらの情報を確認することで、機器のセキュリティ状態を把握し、安全な運用を確保できます。セキュリティー機能は、不正な使用や事故を防ぐ上で非常に重要な役割を果たします。

2. セキュリティーキーの登録と解除手順

セキュリティーキーの登録と解除は、機器の状態やランプの点灯パターンを確認しながら、手順に従って行います。電源ボタンの操作、ドレンコックからの圧縮空気の確認、セキュリティーキーのタッチ操作などが含まれています。登録完了時には、セキュリティー登録ランプが点灯から点滅に切り替わり、セキュリティー解除ランプが消灯し、デジタル表示が「ok」となります。その後、登録済みのセキュリティーキーの数が表示されます。解除手順では、セキュリティー解除ランプの点灯・点滅パターン、デジタル表示の変化(「on」から「of」へ)を確認しながら進めます。電源ランプが点灯している状態では、セキュリティーキーは反応しないため、電源ランプを消灯してから操作を行う必要があります。これらの手順を正しく実行することで、セキュリティー機能を適切に管理し、機器の安全性を確保することができます。手順を誤ると、セキュリティー機能が正常に動作せず、機器の安全性に影響を与える可能性があります。説明書をよく読んで、手順を確実に実行しましょう。

3. セキュリティー機能の再設定とスマートフォン操作

セキュリティー機能は無効化された場合でも、再設定が可能です。ただし、再設定を行うと、以前に登録されていたセキュリティーキーのデータはすべて消去されます。再設定後には、改めてセキュリティーキーの登録を行う必要があります。再設定手順は、マスターキーを使用して行います。マスターキーをキー読み取り部に約10秒間タッチし続けることで、再設定が開始されます。この間、電源ボタンの操作やランプの状態変化を確認する必要があります。再設定完了後には、セキュリティー登録ランプが点灯し、セキュリティー解除ランプが点滅します。本機はスマートフォンアプリを用いたセキュリティー機能の操作もサポートしています。アプリのダウンロード方法や使用方法については、マニュアルに記載されているURL(http://www.makita.co.jp/product/ea_kougu_series/ac461xlk/ac461xlk.html)を参照してください。アプリを利用することで、より便利で安全な機器管理が可能になります。ただし、アプリを使用する際は、ネットワーク接続環境などが必要になる場合があるため、事前に確認する必要があります。

III.運転モードとエアコンプレッサの連結使用

AC460シリーズAC461シリーズでは運転モードが異なります。連結使用時は、「運転モード対応表」(本文参照)に従ってください。 連結は、専用のエアホースを使用します。 使用後は、必ず電源を切り、ドレンコックを開いて圧縮空気を完全に抜いてから、ホースを外してください。エア漏れや、再起動が頻繁に発生する場合は、故障の可能性がありますので、販売店またはマキタ営業所へ点検を依頼してください。

1. 運転モードの切替と調整

AC461XLK エアコンプレッサは、様々な作業に対応するため、運転モードの切替が可能です。モード切替ボタンを使用することで、作業内容に最適なモードを選択できます。ただし、AC460シリーズとAC461シリーズでは、運転モードの条件が異なるため、連結使用時には必ず「運転モード対応表」(本文参照)に従って、両機の運転モードを合わせる必要があります。 使用圧力の調整は、減圧弁調整ノブで行います。ノブを左一杯に戻すと使用圧力以下に減圧され、ゆっくりと右に回すことで圧力を上昇させることができます。一般圧用(減圧弁調整ノブ・ブルーキャップ)には一般圧のエアホースを、高圧用(減圧弁調整ノブ・レッドキャップ)には高圧用エアホースを接続して作業を開始します。圧力計とデジタル表示で、タンク内の圧力を確認しながら調整を行い、釘打ち機や空気工具の使用圧力に合わせることが重要です。適切な圧力調整を行うことで、工具の性能を最大限に引き出し、作業効率を向上させることができます。また、異常な音や振動がないかを確認しながら運転することが安全な作業のためには必要不可欠です。常に機器の状態に注意を払い、安全に作業を進めましょう。

2. エアコンプレッサの連結使用手順

複数のエアコンプレッサを連結して使用することで、より大きな空気供給量を得ることができます。連結使用を行う際には、まず、AC460シリーズとAC461シリーズでは運転モードの条件が異なるため、必ず「運転モード対応表」に合わせた運転モードにする必要があります。これは安全かつ効率的な連結運用を行うために不可欠な手順です。連結には専用のエアホースを使用し、エアプラグを本機に取り付けた接続専用ワンタッチジョイントに接続します。もう一台のエアコンプレッサにも同じ手順で接続します。接続が完了したら、2台のエアコンプレッサの電源プラグを電源コンセントに差し込みます。その後、モード切替ボタンを押して運転モードを同じにし、エアコンプレッサを起動させ、本機タンク内に圧縮空気を充填します。連結使用においては、両機の運転モードを常に一致させることが、安定した空気供給と機器の安全な動作を確保するために重要です。モードが異なると、機器の故障や事故につながる可能性があります。

3. 連結使用後の手順とトラブルシューティング

連結使用後、エアタンク内の圧縮空気を完全に抜くことが重要です。まず、本機の電源プラグを電源コンセントから抜きます。次に、連結した両方のドレンコックを全開にして、エアタンク内に圧縮空気が残っていないことを確認します。圧縮空気を完全に抜くことで、機器の損傷や事故を防ぎます。エアタンク内に圧縮空気が残ったまま放置すると、機器の劣化や故障の原因となる可能性があります。また、連結専用エアホースのエアプラグを本機から外します。 連結使用中に、エアを消費していないのにごく短時間(約10分)で再起動したり、エアが漏れる音がするなどの異常が発生した場合は、機器の故障の可能性があります。同様に、タンク内の圧縮空気が空の状態から11分以上待ってもモーターが自動停止しない場合も、故障を疑う必要があります。これらの異常が発生した場合は、直ちに使用を中止し、販売店または最寄りのマキタ営業所に修理を依頼してください。早期の点検・修理は、より深刻な問題を防ぐために重要です。

IV.保護機能とトラブルシューティング

本機は、モーター過熱、電源電圧異常、制御異常などを検知すると、保護機能が作動し運転を停止します。デジタル表示にエラーコード(E1, E2, E3)が表示され、ブザーが鳴り、電源ランプが点滅します。この際は、原因を特定し、対処法に従って操作してください。 セキュリティーキーの紛失や故障、マスターキーの紛失には、販売店またはマキタ営業所へお問い合わせください。

1. 保護機能の動作と異常表示

AC461XLK エアコンプレッサは、様々な異常を検知し、保護機能によって運転を停止する仕組みを持っています。異常発生時には、デジタル表示部にエラーコード(E1、E2、E3など)が表示され、ブザーが鳴動し、電源ランプが点滅します。エラーコードE1はモーターおよび制御基板の異常過熱、E2は電源電圧が異常に高いまたは低い状態、E3は制御異常をそれぞれ示しています。これらのエラーコードは、機器の状態を正確に示す重要な指標であり、適切な対処を行うために注意深く確認する必要があります。異常発生時には、まず電源ボタンを押して運転を停止させ、電源ランプが消灯していることを確認します。その後、セキュリティーキーをキー読み取り部にタッチして、保護機能を解除します。保護機能は、機器の損傷や事故を防止するための重要な安全装置です。しかし、保護機能が繰り返し作動する場合は、機器の故障が考えられるため、直ちに使用を中止し、販売店または最寄りのマキタ営業所に修理を依頼する必要があります。

2. トラブルシューティングとよくある問題

エアコンプレッサの使用中に問題が発生した場合の対処法について説明します。例えば、セキュリティーキーが正しく機能しない場合、登録されたセキュリティーキーを使用しているか確認し、必要に応じて16ページの「セキュリティーキーの登録について」に従ってキーを登録し直してください。セキュリティーキーが故障している可能性もあります。マスターキーを紛失した場合は、販売店または最寄りのマキタ営業所にお問い合わせください。マスターキーの再発行が必要となります。また、エアを消費していないのに短時間で再起動したり、エアが漏れる音がしたりする場合は、エア漏れなどが考えられます。タンク内の圧縮空気が空の状態から11分以上待ってもモーターが自動停止しない場合も、機器の異常を示している可能性があります。これらのトラブルシューティング情報は、機器の安全な使用と維持のために非常に重要です。問題が発生した際は、慌てずに対処法を確認し、適切な手順に従って対処しましょう。それでも解決しない場合は、専門家による点検・修理を依頼することをお勧めします。

3. 停電時と保護機能解除

停電時における機器の動作について説明します。使用中に停電が発生しても、2~5時間程度で復旧する場合は、機器は自動的に再起動し、そのまま使用を継続できます。しかし、それ以上の時間電源供給が停止した場合、セキュリティーがロックされ、自動的に再起動しません。この場合は、電源ボタンを押して運転が停止していることを確認し、電源ランプが消灯していることを確認してから、セキュリティーキーをキー読み取り部にタッチしてセキュリティーを解除する必要があります。保護機能が作動している場合、デジタル表示部にエラーコードが表示され、ブザーが鳴り、電源ランプが点滅します。この状態では、セキュリティーキーをタッチしても反応しない場合があります。電源ボタンを押して運転を停止させ、電源ランプを消灯させてから再度セキュリティーキーをタッチしてください。それでも保護機能が作動する場合は、機器の故障が疑われるため、直ちに使用を中止し、販売店または最寄りのマキタ営業所に修理を依頼する必要があります。

V.保証とメンテナンス

本機は、正常な使用状態で実稼働時間1200時間まで無償保証です。1200hランプが点滅し始めたら、メンテナンスを検討ください。保証期間中の修理は、保証書に基づきます。 実稼働時間が1000時間を超えると「1200hランプ」が点滅し、1200時間を超えると点灯します。

1. 保証期間と無償修理

マキタ AC461XLK エアコンプレッサは、取扱説明書に従った正常な使用状態で、実稼働時間が1200時間に到達するまで無償保証されます。この保証期間中は、保証書に記載されている内容に基づき、無償修理が受けられます。1200時間以内に故障した場合、製品と保証書をお買い上げの販売店またはマキタ直営の営業所にお持ち込みください。保証期間内であっても、保証書の記載内容に従って修理が行われます。保証期間中の修理は、無償修理規定に基づいて行われ、詳細は保証書に記載されています。保証期間を過ぎた場合の修理については、別途費用が発生します。 保証は、本機が正常な状態で使用され、取扱説明書の注意事項が守られている場合にのみ適用されます。誤った使用や改造などによって生じた故障は、保証の対象外となる可能性があります。機器の寿命を延ばし、保証期間を最大限に活用するためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。 保証期間と修理に関する詳細については、必ず保証書の内容をよくご確認ください。

2. 1200hランプとメンテナンス推奨

エアコンプレッサの実運転時間が1000時間を超えると、「1200hランプ」が点滅し始めます。これは、メンテナンス時期の目安を示す警告です。1200時間を超えると、「1200hランプ」は点灯します。ランプが点滅または点灯したら、エアコンプレッサのメンテナンスをご検討ください。メンテナンスが必要と感じた場合、またはランプが点灯した場合は、お買い上げの販売店またはマキタ営業所に点検・修理を依頼することをお勧めします。早めの点検・修理によって、機器の故障を未然に防ぎ、安全で効率的な作業環境を維持することができます。ただし、ランプが点灯していても、特に問題がないと判断された場合は、そのまま使用を続けることも可能です。しかし、機器の状態を常に注意深く確認し、異常が見られた場合は直ちに使用を中止し、点検・修理を依頼する必要があります。 1200hランプは、機器のメンテナンス時期を知らせる重要な指標です。このランプを適切に活用することで、機器の寿命を延ばし、安全な使用を確保することができます。