SAS-CR1SET

CSチューナー初期設定ガイド

文書情報

言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 4.30 MB
会社

ソニー

文書タイプ 取扱説明書

概要

I.アンテナ設置と受信設定

このデジタルCSチューナー(Sky Perfect TV!対応)を最適に利用するには、正しい衛星アンテナの設置と受信設定が不可欠です。アンテナは正面より左右60°の範囲で角度調整可能。ベランダへの設置は付属の金具で、屋根や庭への設置は別売りの部材が必要です。同軸ケーブルは必ず付属または指定されたサテライト用同軸ケーブルを使用し、接続部の緩みや抜けがないことを確認してください。アンテナレベルを確認し、必要に応じてアンテナの向き(南南西方向推奨)を微調整することで、安定した受信を実現できます。マンション等での設置は管理組合への確認が必須です。ローカル周波数が11.2GHz以外の2衛星アンテナを使用する場合は、「その他」を選択してください。共聴システムの場合は管理会社にご確認ください。

1. アンテナの設置場所と方法

衛星アンテナの設置は、受信成功の鍵を握ります。本機は、付属の金具を用いてベランダへの設置が可能です。しかし、アンテナを設置する場所によっては、追加の部材が必要となる場合があります。屋根や庭への設置を検討される場合は、別売りの部材と組み合わせて設置する必要があるため、購入店舗への問い合わせが推奨されます。また、マンションアパートなど集合住宅にお住まいの方は、事前に管理組合や自治会への設置確認が必須です。ベランダがアルミ製の場合は、強度によっては取り付けられない可能性があり、工事施工者への相談が重要です。鉄製などの場合は、腐食がないか確認する必要があります。常に、安全性信頼性を第一に考慮した設置を行いましょう。付属のパテは、ケーブルを通す部分などの穴埋めにお使いください。室内への引き込みには、壁などの加工が必要な場合は、必ず専門業者に依頼してください。

2. アンテナの角度調整と方向

最適な受信設定のためには、アンテナの角度調整が重要になります。本機のアンテナは、取り付け正面より左右60°の範囲で角度調整が可能です。アンテナを南南西方向へ向け、3秒おきに1mm程度ゆっくりと動かしながら、受信状態を確認する必要があります。「異なる衛星を受信しています 東の方向に微調整してください」というメッセージが表示されている場合は、番組を視聴できません。画面の指示に従ってアンテナの向きを調整してください。アンテナレベルは受信状態の目安となりますが、天候、気温、アンテナの向きや角度、同軸ケーブルの長さなどの要因によって変化します。アンテナチューナーは、付属または指定された別売りのサテライト用同軸ケーブルで確実に接続し、抜けやゆるみがないことを確認してください。アンテナ背面の穴と取付金具の溝が正しく合っているかも確認が必要です。11.2GHz以外のローカル周波数の2衛星アンテナを使用する場合は、設定で「その他」を選択してください。

3. 同軸ケーブルと接続に関する注意事項

衛星アンテナからの信号を確実に受信するために、適切な同軸ケーブルの使用が不可欠です。高周波数の信号を伝送するため、必ず付属または指定された別売りのサテライト用同軸ケーブルを使用してください。他のケーブルを使用すると、受信不良故障の原因となる可能性があります。付属ケーブル(約15m)の長さが足りない場合は、別売りのサテライト用同軸ケーブルを使用してください。同軸ケーブルの芯線が曲がっていたり、ショートしていないことを確認してから、受信設定を行ってください。ケーブルの接続状態はアンテナレベルに影響するため、しっかりと接続されていることを確認しましょう。接続不良による受信不良を防ぐためには、同軸ケーブルの接続状態を定期的に確認することが推奨されます。

4. マンションなどの共聴システムでの受信設定

マンションなどの共聴システムを利用している場合は、受信設定が異なります。ご利用の共聴システムについて、マンションの管理会社、管理人、または管理組合にご確認の上、設定を行ってください。共聴システムを使用している場合、アンテナレベル受信設定は、システムの構成によって大きく影響を受ける可能性があります。そのため、管理会社への確認は、受信不良を防ぐ上で非常に重要です。管理会社から提供される情報に基づいて、適切なアンテナの向き、角度、そして同軸ケーブルの接続を確認し、設定を行うことが、安定した受信につながります。アンテナの向きや角度の調整は、共聴システムの特性を考慮して行う必要があります。

II.電話回線接続と注意事項

本機は電話回線に接続して動作します。「電話回線接続テスト」で正常に接続されているか確認してください。PBXを使用している場合はテスト結果が正しくない可能性があります。複数の通信機器(電話機、FAX、パソコンなど)を接続する際は、付属のモジュラーテレホンコードカプラーまたは別売りの自動転換器(TL-P20、TL-P21、TL-P31)を使用してください。壁埋め込みタイプのホームテレホンを使用する場合は専門業者への依頼が必要です。ビジネス回線には接続できません。札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡にカスタマーセンターの電話着信拠点があります。

1. 電話回線接続と接続テスト

本機の動作には電話回線の接続が必須です。 正しく接続されているかを確認するために「電話回線接続テスト」機能が搭載されています。このテストで問題がなければ正常に動作しますが、PBX(交換機)を使用している場合、テスト結果が正しくない可能性があることに注意が必要です。PBXを使用している場合は、電話回線の種類を確認し、正しく設定した後、「電話回線接続テスト」を行わずにメニューボタンを押して終了してください。本機と電話回線が正しく接続されているかの確認は、トラブルシューティングの最初のステップとして非常に重要です。接続不良は、様々な問題、例えば番組の購入や予約録画に影響を与える可能性があります。電話回線接続に問題がある場合は、このテスト機能と説明書をよく確認して解決策を探してください。また、携帯電話やPHSなどを使用する場合は、通話料金が従来通り発生する場合があることを理解しておいてください。

2. 複数機器接続時の注意事項と対応機器

複数の通信機器(電話機、FAX、パソコンなど)を同時に使用する場合、通信に支障をきたす可能性があります。本機が放送局とデータを送受信中は、同一回線上の通信機器は使用できません。一部の機器では呼び出し音が鳴ることがあります。この場合は、付属のモジュラーテレホンコードカプラーの代わりに、別売りの自動転換器 TL-P20(電話機・FAX用)またはTL-P21TL-P31(パソコンなど高速データ通信用)を使用してください。3つの通信機器を接続する場合は、別売りのテレホンモジュラートリプルアダプターTL-23またはTL-P31を使用することを推奨します。壁埋め込みタイプのホームテレホン(電話機、ターミナルボックス、ドアホンアダプター)を使用している場合は、専門業者による工事が必要です。ビジネス回線を使用している環境(会社や法人など)では、本機を接続することはできません。ビジネス回線を使用している場合は、2線式一般アナログ回線を担当者にお願いする必要があります。

3. カスタマーセンターへの連絡方法と拠点情報

何か問題が発生した場合、またはご不明な点がある場合は、カスタマーセンターにご連絡ください。カスタマーセンターへのアクセスは、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡に設置された電話着信拠点を通じて行えます。最寄りの拠点への電話料金のみで連絡可能です。ただし、携帯電話やPHSなどから連絡する場合は、従来通りの通話料金が発生する可能性があります。カスタマーセンターへの連絡方法は、説明書に記載されている電話番号をご確認ください。緊急時や重要な問題が発生した場合は、迅速な対応のためにも、この情報を事前に確認しておきましょう。説明書には、問い合わせ先や連絡方法に関する詳細な情報が記載されているはずです。**スカイパーフェクTV!**に関する契約や番組内容に関するお問い合わせは、スカイパーフェクTV!カスタマーセンターへご連絡ください。

III.ICカードと視聴制限

本機の利用にはスカイパーフェクト・コミュニケーションズ発行のICカードが必要です。ICカードの所有権は同社にあり、譲渡は事前にカスタマーセンターへの連絡が必要です。紛失・盗難・破損時は速やかにカスタマーセンターへ連絡してください。再発行には手数料が発生する場合があります。成人向け番組の視聴には暗証番号による制限を設定できます。ICカードのデータがいっぱいになった場合は、購入上限金額または購入可能件数を越えています。電話回線をつないでください。視聴制限設定では、購入可能時間や購入可能件数を超えると購入できない場合があります。

1. ICカードの所有権と譲渡

本機を使用するには、株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズ発行のICカードが必要です。このICカードの所有権は、株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズに帰属し、お客様には貸与されたものとして扱われます。そのため、無断で他人に譲渡することはできません。ICカードを譲渡する場合は、事前にスカイパーフェクTV!カスタマーセンターへ連絡する必要があります。ICカードの紛失、盗難、破損についても、速やかにカスタマーセンターへ連絡することが重要です。お客様の過失による再発行が必要な場合は、再発行手数料が発生します。使用できなくなったICカードは、株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズへ返却する必要があります。ICカードは、チューナー本体のID番号、チャンネル契約情報、購入履歴などの重要な情報を保存しており、適切な管理が求められます。ICカードに関するルールを理解し、正しく取り扱うことで、サービスを円滑に利用できます。

2. 視聴制限と購入制限の設定

本機では、視聴制限の設定が可能です。特に、成人向け番組の視聴やタイトル表示に関して、暗証番号による制限を設定できます。許可年齢は上下キーで入力します。この機能により、お子様などが誤って成人向け番組を視聴することを防ぐことができます。さらに、番組によっては購入可能時間が制限されている場合があり、購入できない場合があります。また、番組の購入可能件数を超えた場合も、購入できない旨の表示が出ます。購入制限を「あり」に設定すると、あらかじめ設定した暗証番号を入力しないと番組を購入できません。ペイパービューなどの購入を行う際は、これらの購入制限や視聴時間制限に注意し、事前に確認することをお勧めします。視聴制限購入制限の設定方法は、説明書をよく読んで理解するようにしてください。不正なアクセスを防ぎ、安全にサービスを利用するために、これらの機能を正しく活用しましょう。

3. ICカード容量不足と購入上限

ICカードのデータがいっぱいになったので購入できません」というメッセージが表示された場合は、購入上限金額または購入可能件数を超えていることを意味します。この状態では、新たな番組の購入はできません。この問題を解決するには、電話回線を接続し、ICカードのデータを更新する必要がある場合があります。ICカードには、購入履歴や視聴履歴などのデータが保存されており、容量に限りがあります。容量がいっぱいになった場合は、不要なデータを削除したり、購入した番組を視聴したりすることで容量を確保することができます。ICカードの容量不足を防ぐためには、定期的にデータの確認と整理を行うことが推奨されます。また、購入上限金額や購入可能件数も事前に確認し、計画的に番組を購入するようにしましょう。購入上限に達した場合は、カスタマーセンターへ連絡して対応策を相談するのも良い方法です。

IV.予約録画と番組表

本機は**EPG(電子番組表)**機能を搭載し、約1週間先の番組表を表示します。放送日時やジャンルを指定して番組検索が可能です。予約録画機能を使用できますが、番組開始時刻の変更には対応していません。スポーツ番組延長などによる時刻変更で録画が途中で終わる可能性があり、ペイパービュー番組の場合は料金が発生します。ビデオと連動した予約録画を行う場合は、AVマウスを使用してください。録画予約中は電源ボタンのみ操作可能です。スカイパーフェクトTV!視聴の仮登録中(無料視聴期間中)は予約は設定できますが録画されません。

1. 番組表の表示と機能

本機は**EPG(電子番組表)**機能を搭載しており、約1週間先の番組情報を表示します。EPGでは、現在放送中の番組(「いま」)と、次に放送される番組(「つぎ」)を確認できます。放送日時やジャンルを指定して番組を検索することも可能です。これは、予約録画を行う際に非常に便利です。番組表には、放送日時、番組タイトル、ジャンルなどの情報が表示されます。終了した番組や休止中のチャンネルの番組タイトル欄は暗いグレーで表示されるため、簡単に識別できます。ただし、番組によっては表示されない場合もあります。EPGの情報は放送局から送信される信号に基づいており、正確な番組情報を提供することを目指しています。EPGの使い方は、説明書をよく読んで理解するようにしてください。使いこなすことで、見たい番組を効率的に探し、予約録画の設定をスムーズに行うことができます。

2. 予約録画機能と注意事項

本機は便利な予約録画機能を搭載しています。予約録画を行う際には、チャンネルサーバー(ハードディスクレコーダー)やDVDレコーダー、ビデオとの連動は行わず、ビデオの予約機能を使用して予約録画を行ってください。予約録画した番組の放送開始時刻の変更には対応していません。例えば、スポーツ番組の延長などで番組開始時刻が繰り下がった場合、予約した番組は途中までしか録画されません。特に、ペイパービュー(PPV)などの場合は、途中までの録画でも料金が発生しますので注意が必要です。2回目以降の予約録画実行時に、予約時刻と実際の番組の開始・終了時刻が合わない場合は、その番組は録画されません。「毎日」「毎週」予約の場合も同様です。予約録画実行中は、電源ボタン(本体/リモコン)のみ操作可能です。電源ボタンを押すと電源が切れ、予約録画が解除されますのでご注意ください。放送局が放映時間情報を送信する番組の場合は、スポーツ番組の延長などでも時刻に合わせて録画されるように設定できますが、これはAVマウスで本機とビデオを連動させて予約録画する場合のみ有効です。

3. 予約録画に関する追加事項とトラブルシューティング

予約録画の設定において、開始時刻が変更された場合の挙動を制御できます。「予約方法の設定」で「開始時刻が変わったら予約を取り消す」に設定されていると、予約時刻が変更された場合は予約がキャンセルされます。スカイパーフェクTV!視聴の仮登録中(無料視聴期間中)は、予約録画は設定できますが、実際には録画されません。録画開始時刻になると予約が取り消されます。お使いのビデオのメーカー名とリモコンコードが正しく入力されているかを確認してください。予約録画に失敗した場合、または録画された番組が途中で途切れた場合は、まず説明書をよく確認し、原因を特定しましょう。設定ミスや機器の接続不良などが原因となっている可能性があります。それでも解決しない場合は、販売店またはカスタマーセンターにご相談ください。予約録画は便利な機能ですが、正しく設定・運用することで、より効果的に利用できます。

V.トラブルシューティングとサポート

受信不良や故障が発生した場合は、まずこの説明書に従ってトラブルシューティングを行いましょう。アンテナレベル同軸ケーブルの接続状態、電話回線接続などを確認してください。それでも解決しない場合は、お買い上げ店またはソニーサービス窓口、もしくはお客様ご相談センターにご連絡ください。放送局側のトラブルによるサービス中断は本機の問題ではありません。部品の保有期間は製造打ち切り後最低8年間です。

1. 動作不良時の対処法とリセットボタン

機器が正常に動作しない場合、まずこの説明書を参照してトラブルシューティングを行いましょう。過大な静電気などによる電源電圧の異常により、まれに本機が操作を受け付けなくなることがあります。このような場合、またはその他の動作不良が発生した場合は、リセットボタンをペンの先などで軽く押してください。リセットボタンを押しても改善しない場合は、電源を切り、お買い上げ店またはお客様ご相談センターにご相談ください。トラブルシューティングの際には、アンテナレベル電話回線接続、同軸ケーブル接続状態などを確認することが重要です。受信不良の原因は様々ですので、説明書に記載されている手順に沿って一つずつ確認を進めましょう。状態によっては、専門業者による修理が必要となる場合もあります。修理に関する詳細は、カスタマーセンターへお問い合わせください。

2. 受信障害と放送局側の問題

放送やEPGなどの各種サービスがご覧になれない場合、必ずしも本機の故障とは限りません。受信障害の原因として、衛星放送事業者(衛星所有会社)または委託放送事業者(放送局)側のトラブルが考えられます。これらの事業者側の問題によるサービス中断については、本機には責任がありません。受信障害が発生した場合は、まずアンテナの接続状態や方向、アンテナレベルなどを確認し、問題がないかを確認しましょう。それでも解決しない場合は、トラブルシューティングの手順に従って問題を特定し、解決策を探してください。放送局側の問題によるサービスの中断は、お客様の操作では解決できないため、落ち着いて放送局またはサービス提供元に連絡する必要があります。受信障害の発生頻度や状況を記録しておくと、サポートに連絡する際に役立ちます。エラーコードが表示されている場合は、そのコードを記録しておきましょう。

3. サポート窓口と問い合わせ先

機器に問題が発生した場合、またはご不明な点がある場合は、適切なサポート窓口にご連絡ください。まず、この説明書の「故障かな?と思ったら」の項を参照して、問題を特定してみてください。それでも症状が改善しない場合は、お客様ご相談センター(裏表紙に記載)へお問い合わせください。また、お買い上げ店、または添付の「ソニーご相談窓口のご案内」にあるお近くのソニーサービス窓口にもご相談いただけます。スカイパーフェクTV!の受信契約や番組に関するお問い合わせは、スカイパーフェクTV!カスタマーセンター(裏表紙に記載)にお問い合わせください。トラブルシューティングを行っても問題が解決しない場合は、専門家のアドバイスが必要となる可能性があります。サポート窓口へ連絡する際には、問題の症状、発生状況、使用環境などをできるだけ詳しく説明しましょう。修理が必要な場合は、有料修理となる可能性があります。部品の保有期間は製造打ち切り後最低8年間です。

4. 免責事項

本機の故障、誤動作、不具合、または受信障害、停電などの原因によって放送や通信などの機会を逃したために生じた損害については、当社は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。これは、本機の性能や機能に限界があること、そして予期せぬ外的要因によってサービスが中断する可能性があることを示しています。お客様は、本機を使用する前に、この免責事項をよく理解し、同意する必要があります。サービスの中断によって生じる損害については、お客様ご自身で責任を負う必要があり、当社は一切の補償を行うことができません。この免責事項は、お客様と当社の権利と義務を明確に定めるものであり、サービス利用にあたっては、必ずご確認ください。