
VF200F6ユーザーズマニュアル
文書情報
学校 | 日本電気株式会社 (NEC) |
専攻 | 電気工学、情報工学 |
会社 | 日本電気株式会社 (NEC) |
文書タイプ | ユーザーズマニュアル |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 545.13 KB |
概要
I.安全に関する注意事項 Safety Precautions
本製品(DOI-E11963)は、情報処理装置であり、VCCI基準に基づくクラスB情報技術装置です。ACアダプタの取扱には細心の注意が必要です。火災、感電の危険性を避けるため、正しい接続方法を守り、濡れた手での操作を避け、ほこりの付着に注意し、定期的な点検を行ってください。電源はAC100V±10V (50/60Hz)のみ使用し、付属のACアダプタ以外を使用しないでください。 製品の上や近くに液体を置かないでください。また、直射日光や高温(40℃以上)、湿度の高い場所(湿度80%以上)、振動や衝撃の強い場所での使用、保管は避けてください。故障や事故を防ぐため、設置方法、接続方法に関するマニュアルをよく読んで正しくお使いください。本体の分解や改造は絶対に行わないでください。異常時は直ちにACアダプタをコンセントから抜いてください。 トラブルシューティングに関する情報はマニュアルを参照ください。
1. ACアダプタに関する注意事項
ACアダプタはACコンセントに確実に差し込んでください。金属部に金属物が触れると火災・感電の原因となります。テーブルタップやタコ足配線は使用しないでください。使用前にほこりを確認し、半年~1年に1回は点検してください。ほこりは火災・感電の原因となります。濡れた手でACアダプタを抜き差ししたり、接続中に濡れた手で本体に触れないでください。感電の危険があります。ACアダプタや電源ケーブルの上に物を置かないでください。破損による火災・感電の原因となります。ACアダプタや電源ケーブルが傷んだ場合は、直ちに使用を中止し、ACコンセントから抜いてください。そのまま使用すると火災・感電、故障の原因となります。 また、AC100V±10V(50/60Hz)以外の電源を使用しないでください。異なる電圧の使用は火災・感電の原因となります。付属のACアダプタ以外を使用すると、火災、感電、装置故障の原因となります。
2. 保管および使用環境に関する注意事項
本製品の上や近くに、花瓶、植木鉢、コップ、化粧品、薬品など液体の入った容器を置かないでください。液体がこぼれたり、内部に入ったりすると火災、感電、故障の原因となります。本製品やACアダプタ、電源ケーブルを火気やストーブなどの熱器具に近づけないでください。電源ケーブルの被覆が溶けて、火災、感電、故障の原因となる可能性があります。湿度の高い場所(湿度80%以上)での使用は避けてください。火災、感電、故障の原因となります。不安定な場所や振動・衝撃の多い場所には置かないでください。落下によるけがや故障の原因となります。横置き、縦置き設置の際は、指示に従って設置してください。転倒・落下によるけがや故障を防ぎます。本製品の通風孔をふさがないでください。通風孔を塞ぐと内部温度が上昇し、火災、故障の原因となります。直射日光の当たる場所や40℃以上の高温な場所には置かないでください。内部の高電圧により、火災・感電の原因となります。本製品に水などの液体が付着しないようにしてください。内部への液体の侵入は、火災、感電、故障の原因となります。本製品の上に物を載せたり、乗ったりしないでください。特に小さなお子様がいるご家庭では注意が必要です。
3. 異常時およびトラブルに関する注意事項
本製品を落としたり、破損した場合は、ACアダプタをコンセントから抜いて使用を中止してください。煙が出ていたり、異臭がする場合も同様にACアダプタを抜き、煙がなくなるまで使用を中止してください。そのまま使用すると火災・感電の原因となります。落雷の恐れがある場合は、必ずACアダプタをコンセントから抜いてください。落雷時は火災、感電、故障の原因となる可能性があります。万一、異物が内部に入った場合、または内部に水などの液体が入った場合は、ACアダプタをコンセントから抜いて使用を中止してください。そのまま使用すると火災、感電、故障の原因となります。
4. お手入れに関する注意事項
本製品のお手入れをする際は、安全のため必ずACアダプタをACコンセントから抜いてください。
5. その他の注意事項
許可なく改造、変更を行った場合、動作を保証できません。本製品は、医療機器、原子力設備、航空宇宙機器、輸送設備など、人命に関わる設備や機器、または高度な信頼性を必要とする設備機器としての使用、あるいはそれらに組み込んでの使用は意図されていません。これらの設備で使用し、故障により人身事故、火災事故、社会的な損害が発生しても、当社は一切責任を負いません。これらの設備では、冗長設計、火災延焼対策設計、誤動作防止設計など、安全設計に万全を期してください。本マニュアルの内容の無断転載、複写、複製は禁止です。本マニュアルの内容は予告なく変更される場合があります。本製品の運用結果の影響については、責任を負いかねます。日本国外へ持ち出す際は、輸出該非判定書が必要となる場合があります。本製品(ソフトウェア含む)は日本国内仕様であり、外国の規制には準拠していません。本マニュアルの複製・改変は許可なく行えません。
II.設置と接続 Installation and Connection
本製品(DOI-E11963)の設置は、安定した場所を選び、通風孔を塞がないようにしてください。設置方法は、縦置き卓上設置と横置き卓上設置があります。設置方法の詳細についてはマニュアルを参照ください。アナログ電話機またはISDN用DSU内蔵TAと同時に使用する場合は、接続図に従って正しく接続してください。接続方法に関する詳細はマニュアルの3.2章を参照ください。 付属のモジュラケーブル(2m)を使用します。 AC電源アダプタは、AC100Vコンセントに確実に接続してください。
1. 設置場所の選定
本製品(VF200F6)の設置は、動作に影響を及ぼす可能性のある場所を避けてください。具体的には、本製品の性能を十分に発揮できない、または機能停止に繋がる可能性のある場所には設置しないでください。マニュアルに記載されている推奨設置場所、および避けるべき設置場所を必ずご確認ください。安定した設置面を選び、製品が転倒したり落下したりする可能性がないことを確認することが重要です。また、周囲の環境も考慮し、製品の通気性を確保できる場所を選定してください。通気孔を塞ぐと、内部温度が上昇し、故障や火災の原因となる可能性があります。周囲の温度や湿度についても注意が必要です。高温多湿の環境は、製品の寿命を縮めたり、予期せぬ動作不良を引き起こす可能性があります。そのため、直射日光の当たる場所や、40℃を超える高温の場所、湿度80%を超える高湿度の場所への設置は避けてください。
2. 設置方法
本製品の設置方法は、縦置き卓上設置と横置き卓上設置の2種類があります。縦置き卓上設置を行う場合は、縦置き台を正しく取り付けてから、安定した場所に設置してください。縦置き台の取り付け手順については、マニュアルの該当箇所を参照してください。横置き卓上設置の場合は、ゴム足が下になるように設置してください。いずれの方法でも、製品が安定して設置されていることを確認し、転倒や落下を防ぐための措置を講じる必要があります。製品の上面や側面に物を置いたり、積み重ねたりして、通気口を塞がないようにしてください。通気口を塞ぐと、内部の温度が上昇し、火災の原因となる可能性があります。設置後は、製品の動作確認を行い、正常に動作していることを確認してください。設置に際しては、マニュアルに記載されている図解や手順を参考に、正しく設置してください。不明な点があれば、マニュアルを再度確認するか、販売店またはメーカーにお問い合わせください。
3. ケーブル接続
本製品には、VDSL回線と電話回線(アナログまたはISDN)を接続するための端子が用意されています。本製品のみを接続する場合と、アナログ電話機またはISDN用DSU内蔵TAと同時に接続する場合で、接続方法は異なります。マニュアルの図解を参照し、適切な接続方法を選択してください。接続には、付属のモジュラケーブル(2m)を使用します。ケーブルを接続する際は、端子にしっかりと接続されていることを確認してください。緩い接続は、通信エラーや接続不良の原因となる可能性があります。AC電源アダプタの接続も重要です。必ず付属のAC電源アダプタを使用し、AC100Vコンセントに確実に接続してください。電源ケーブルは、製品背面の電源ケーブル固定用フックを使用して固定し、ケーブルの断線や破損を防いでください。接続後、再度接続状態を確認し、正常に動作していることを確認してください。接続に問題がある場合は、マニュアルを再度確認するか、専門家にご相談ください。
III.製品仕様と機能 Specifications and Functions
本製品(VF200F6, DOI-E11963)は、メタリック線を使用し、既存回線の活用や新規工事を容易にします。LED表示により電源状態、通信状態、故障状態などを確認できます。自己診断試験機能を備えています。アナログ電話機またはISDN用DSU内蔵TAを接続するためのインラインフィルタを内蔵しています。質量は260g以下(本体のみ)です。
1. 製品概要
本製品(VF200F6、DOI-E11963)は、メタリック線を使用することで既存回線の活用や新規工事の簡素化を実現した情報処理装置です。軽量で、質量は260g以下(本体のみ)です。分かりやすいLED表示により、電源状態、通信状態、故障状態などの製品の状態を容易に確認できます。また、電源起動時に自己診断試験を実行する機能を備えています。この自己診断試験機能により、製品の動作状態を定期的にチェックし、潜在的な問題を早期に発見することが可能です。さらに、アナログ電話機またはISDN用DSU内蔵TAを接続するためのインラインフィルタを内蔵しているため、既存の電話回線との共存も容易に行えます。これらの機能により、ユーザーは本製品を容易に設置・運用し、安定した通信環境を確保することができます。
2. 主要機能の詳細
本製品の主要機能として、メタリック線を用いた容易な回線接続、LEDによる状態表示、自己診断試験機能、そしてアナログ電話機やISDN機器との接続性を確保するインラインフィルタの搭載が挙げられます。メタリック線は既存の回線インフラを活用できるため、新規工事の必要性を低減し、コスト削減に貢献します。LED表示は、製品の状態を視覚的に分かりやすく提示することで、ユーザーによる状態確認を容易にし、トラブル発生時の迅速な対応を支援します。自己診断試験機能は、製品の動作を自動的にチェックし、異常を検出することで、予期せぬ故障を未然に防ぎ、システムの安定性を向上させる役割を果たします。インラインフィルタは、本製品と電話回線機器を同時に接続することを可能にし、回線利用の柔軟性を高めます。これらの機能は、本製品が信頼性の高い通信環境を提供するために不可欠な要素となっています。
IV.トラブルシューティング Troubleshooting
POWERランプが消灯している場合、コンセントの電源、ACアダプタの接続状態を確認してください。FAILランプが赤色点灯している場合は、自己診断試験中の異常または本製品動作中の異常を示します。 トラブルシューティングについてはマニュアルの6章を参照し、問題解決を試みてください。
1. POWERランプ消灯時の対処法
電源を投入しても前面のPOWERランプが消灯している場合、まずコンセントに電源が供給されているか確認する必要があります。他の電気製品を接続してコンセントの動作を確認し、それでもランプが点灯しない場合は配電盤の確認も検討しましょう。コンセントと配電盤に問題がないにも関わらずPOWERランプが点灯しない場合は、本製品に何らかの故障が発生している可能性があります。この場合、再度電源を投入して確認し、それでも改善が見られない場合は、故障の可能性を考慮し、修理または交換を検討する必要があります。ACアダプタが正しく本体に接続されているかも確認してください。接続不良もPOWERランプ消灯の原因となります。
2. FAILランプ赤色点灯時の対処法
電源投入後、FAILランプが赤色点灯したままになっている場合は、自己診断試験中の異常または本製品動作中の異常を検出していることを示します。この場合、まず、ACアダプタが正しく本体に接続されているかを確認します。接続に問題がないか、しっかりと接続されているかを確認してください。それでもFAILランプが消灯しない場合は、本製品に何らかの問題が発生している可能性があります。マニュアルに記載されているトラブルシューティングの項目を確認し、記載されている手順に従って問題解決を試みてください。それでも解決しない場合は、製品の故障が考えられるため、メーカーまたは販売店に連絡し、修理または交換を依頼する必要があります。再度電源を投入して確認する、という手順も記載されているため、まずは再起動を試みることも有効な手段となります。