地域の皆さまとともに あいおいニッセイ同和損保コミュニケーションレポート

あいおいニッセイ同和損保:会社案内

文書情報

著者

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

会社

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

場所 東京都渋谷区
文書タイプ コミュニケーションレポート
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 9.79 MB

概要

I.あいおいニッセイ同和損保のCSR経営 地域社会への貢献

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、MS&ADインシュアランスグループの一員として、CSR(企業の社会的責任)を重視した経営を展開しています。地域密着を理念に、東日本大震災復興支援(被災地への寄付、復興支援コンサート開催など)、障がい者スポーツ支援(日本パラリンピック委員会へのサポート、車椅子バスケットボールチームへのスポンサーシップなど)、環境保全活動(エコアクション21への参加、CO2削減への取り組みなど)など、多岐にわたる社会貢献活動を実施しています。2013年度には約7,600名の役職員、代理店・扱者がこれらの活動に参加しました。具体的な取り組みとして、被災地のお米販売による復興支援、自転車事故防止啓発活動(東京都内4ヶ所駅前でポケットティッシュ配布)、高齢者向け安全運転支援サービス(ベテランドライバーサポート)などが挙げられます。これらの活動を通じて、お客様と地域社会への貢献を目指しています。

1. 東日本大震災復興支援

あいおいニッセイ同和損保は、東日本大震災の被災地復興支援を継続的に行っています。具体的な活動として、被災地への寄付活動、被災地産のお米を社員食堂で販売する取り組み、そして地域住民約460名に招待状を送付し、フルートアンサンブルによる復興支援コンサート「LYNX〜春を呼ぶフルートの調べ〜」を開催しました。さらに、2012年度からは、被災地域の田んぼで収穫されたお米を使ったメニューを社員食堂で提供し、通常メニューとの差額を復興支援金として活用する活動も継続しています。これらの活動は、被災地の復興に貢献するとともに、地域社会との連携を強化する重要な取り組みとなっています。社員、代理店、扱者を含め、多くの関係者がこれらの活動に参加し、企業としての社会的責任を果たす姿勢を示しています。被災地への継続的な支援と、地域社会との強固な絆を築くための積極的な姿勢が、この復興支援活動の大きな特徴と言えます。

2. 障がい者スポーツ支援

日本パラリンピック委員会のオフィシャルパートナーとして、あいおいニッセイ同和損保は障がい者スポーツへの支援を積極的に行っています。具体的には、全国各地で開催される地域AD倶楽部の各種大会への協賛や、車椅子バスケットボール日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして活動しています。交通事故などで障がいを負った方々の自立と社会復帰支援を目的とし、車椅子バスケットボールへの支援は、社会参加促進とインクルーシブな社会の実現に貢献する重要な取り組みです。競技大会へのボランティア参加や、障がい者スポーツの魅力を発信する活動も計画しており、代理店・扱者と連携して活動の輪を広げていく方針です。これらは、単なる資金援助にとどまらず、継続的な関与と、社会への積極的なメッセージ発信を重視する姿勢を示しています。日本車椅子ツインバスケットボール選手権大会などへの協賛も、この取り組みの一環として挙げられます。

3. 環境保全活動とエコアクション21

あいおいニッセイ同和損保は、「あいおいニッセイ同和環境宣言」に基づき、環境保全活動に積極的に取り組んでいます。2009年度から、事業活動による環境負荷削減を推進し、2009〜2012年度の第一フェーズでの成果を公表しています。2013年度以降も目標を設定し、継続して取り組みを推進しています。具体的には、電力使用量削減に向けた社有ビルの設備改善、執務室の室温設定、早帰り日の実施などが挙げられます。さらに、環境省策定の環境経営システム「エコアクション21」認証取得支援を、あいおいニッセイ同和全国プロ会と協力して地域の企業へ展開し、これまでに900社を超える企業が認証を取得しています。また、エコマーク認定を取得した自動車保険商品も提供しており、環境配慮型商品・サービスの普及促進にも努めています。これらの活動は、企業活動と環境保全の両立を目指す同社の姿勢を示しており、地域社会全体への貢献にもつながっています。

4. その他の地域貢献活動

あいおいニッセイ同和損保は、地域貢献活動として、様々な取り組みを行っています。具体的には、ベルマーク収集による被災地の子どもたちへの支援(743万点以上のベルマークが集まりました)、地域に根ざした社会貢献活動として全国の児童養護施設等への絵本寄贈や読み聞かせ会の実施、交通安全意識向上のための啓発活動(エコ安全ドライブ・無事故推進運動)、高齢者の交通事故低減をサポートするベテランドライバーサポートの提供などが挙げられます。また、社員食堂での被災地産お米の販売、株主優待物の寄贈なども行われています。さらに、地域とのコミュニケーションを重視し、セミナーや異業種交流会、環境保全・防災防犯・チャリティー企画などを開催し、ホームページやメールニュースを通じて情報を発信しています。これらの多様な活動は、単なる資金提供ではなく、直接的な地域貢献と情報発信を組み合わせることで、地域社会との深い関わりを築くことを目的としています。

II.商品 サービスと顧客満足度向上への取り組み

あいおいニッセイ同和損保は、高品質な自動車保険車両保険ドーン!とおまかせなど)、自転車保険などの商品・サービスを提供し、お客様満足度の向上に努めています。車両保険では、衝突実験データに基づいた割引や、リサイクル部品使用による環境配慮と保険料割引(ハートフルリサイクル)といった独自の強みを打ち出しています。顧客の声を真摯に受け止め、苦情対応態勢の強化や、インターネットを活用したアンケート調査による改善活動(謝礼として抽選で図書カードや東北名産品を提供)を通じて、お客様への全力サポートを宣言しています。 営業部門では、「AD WING」と「TSQR」プロジェクトによる業務品質と生産性向上に取り組んでいます。

1. 商品 サービス概要と顧客満足度向上への取り組み

あいおいニッセイ同和損保は、お客様に高品質な商品・サービスを提供することにより、顧客満足度の向上を目指しています。具体的には、自動車保険(車両保険を含む)や自転車保険といった幅広い保険商品を取り扱っており、顧客ニーズに合わせた多様なサービス提供を心がけています。特に、車両保険においては、「ドーン!とおまかせ」といった独自の商品を展開し、衝突実験に基づいた評価による割引制度や、リサイクル部品を使用することで保険料を割引くハートフルリサイクル特約などを提供することで、顧客メリットを最大化しています。これらの取り組みは、単に保険を提供するだけでなく、お客様の安心と満足を追求する同社の姿勢を表しています。 また、顧客満足度の向上のため、インターネットを活用したアンケート調査を実施し、お客様の声を積極的に取り入れることで、サービス改善に役立てています。アンケートへの回答者には、謝礼として抽選で図書カードや東北名産品などを贈呈しています。

2. 顧客の声を活かした業務改善

顧客満足度向上のため、あいおいニッセイ同和損保では、お客様からの声を真摯に受け止め、業務改善に積極的に活用する体制を構築しています。具体的には、苦情対応態勢の強化、お客様からの声を業務改善に活かす取り組み、そして「全力サポート宣言」のもと、企業品質の向上を目指した活動を行っています。「苦情対応」に関する国際規格に準拠したプロセスの構築と運用にも力を入れており、顧客満足度向上への強い意志を示しています。さらに、日常業務における問題意識を改善につなげる活動を行い、その成果を好事例として全国展開する仕組みも導入しています。これは、現場レベルでの改善提案を積極的に取り入れ、組織全体で顧客満足度向上に取り組む姿勢を示しています。営業部門では「AD WING」と「TSQR」という2つのプロジェクトを立ち上げ、営業課支社を横断した業務品質と生産性の向上を実現しています。

3. 損害サービス部門における業務改善

損害サービス部門においても、顧客満足度向上のための積極的な取り組みが行われています。「LIPS(Lady Improvement Projects)」という業務改善プロジェクトが立ち上げられ、各損害サービスセンターから選出された女性社員が中心となって活動しています。これは、女性社員の視点を取り入れることで、よりきめ細やかなサービスを提供することを目指す取り組みです。全国の営業課支社、損害サービスセンターでは、顧客からの不満の声に対する原因分析や予防策について随時議論を行い、業務改善に活かしています。これらの取り組みは、顧客からのフィードバックを迅速に反映させ、サービス品質の向上に繋げる仕組みとして機能しています。顧客のニーズを的確に捉え、迅速かつ丁寧な対応を行うことで、顧客満足度を高めることを目指しています。

III.人材育成とダイバーシティ経営

社員の成長を支援する人材育成体制として、「自己研鑽」「研修」「OJT」の3本柱を掲げ、「学ぶ風土」「育てる風土」を醸成しています。2013年度には経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」に選定され、女性活躍推進プロジェクトも本社内で開始するなど、ダイバーシティ経営にも積極的に取り組んでいます。 社員の職種に関わらず、同一資格であれば同一レベルの職務を担える職場づくりを推進し、**配偶者出産準備休暇(パパ準備休暇)**制度も導入しています。

1. 人材育成体系と社風

あいおいニッセイ同和損保は、「自ら学び自ら考え、チャレンジし、成長し続ける社員」を育成目標に掲げ、社員一人ひとりの成長を積極的にサポートする人材育成体系を構築しています。この体系は「自己研鑽」「研修」「OJT」の3つの柱から成り立ち、社員がそれぞれの機会を活用することで「学ぶ風土」「育てる風土」を醸成し、社員の成長につなげています。これは、個々の社員の能力開発を重視し、継続的な学習と成長を促すための環境整備に力を入れていることを示しています。単なる研修制度にとどまらず、個々の能力向上を支援する仕組み作り、そして、社員が主体的に学び成長できる社風を醸成する点が、この人材育成体系の大きな特徴となっています。自己啓発を支援する制度や、OJTによる実践的なスキル向上などを含む包括的なアプローチがとられています。

2. ダイバーシティ経営への取り組みと女性活躍推進

あいおいニッセイ同和損保は、ダイバーシティ経営にも積極的に取り組んでおり、2013年度には経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」に選定されています。この表彰は、同社のダイバーシティ経営への取り組みが評価された結果です。具体的な取り組みとして、2013年10月には本社内で「本社女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げ、女性社員の活躍促進に取り組んでいます。これは、社員の職種に関わらず、同一資格であれば同一レベルの職務を担える職場環境の整備を目指しており、特に女性社員の視点を取り入れた職場環境改善に力を入れていることを示しています。また、「パパ準備休暇」制度の導入も、多様な働き方への対応を推進していることを示す重要な取り組みです。これらの取り組みは、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境を構築することで、企業全体の活性化を目指していることを示しています。経済産業省発行の「ダイバーシティ経営企業100選ベストプラクティス集」にも具体的な取り組み内容が掲載されています。

IV.グループ戦略と収益構造の強化

MS&ADインシュアランスグループの一員として、グループ全体でのシナジー効果の追求と収益構造の強化に取り組んでいます。国内保険事業では、事業・販売チャネルの再編による営業効率向上、グループ機能の最適化などを推進し、単体ソルベンシー・マージン比率の維持向上に努めています。トヨタグループ・日本生命グループとのパートナーシップを強化し、多様化するニーズに対応した戦略を展開し、持続的な成長を目指しています。海外事業においては、トヨタディーラーを通じた自動車保険リテール事業の持続的な成長と安定した収益の実現を目標としています。

1. グループシナジーと収益構造強化

あいおいニッセイ同和損保は、MS&ADインシュアランスグループの一員として、グループ全体のシナジー効果を追求し、収益構造の強化に積極的に取り組んでいます。スピード感を持って様々な社内改革や販売基盤の再構築にチャレンジし、新たな経営資源を成長領域へ再投資することで、競争力の強化と持続的な成長を目指しています。これは、単体での事業展開だけでなく、グループ全体の連携を最大限に活用し、効率性と収益性を向上させる戦略を示しています。国内保険事業においては、事業および販売チャネルの再編による営業効率の向上、共通する本社機能の持株会社への集約など、グループ機能の最適化を図り、中核損保2社の強みを結集することでシナジーを発揮し、顧客満足度向上を実現することを目指しています。これらの戦略によって、グループ全体の競争力を高め、持続的な成長を実現しようという強い意思が読み取れます。

2. 国内保険事業における戦略

国内保険事業においては、事業および販売チャネルの再編による営業効率の向上に重点が置かれています。共通する本社機能をグループ会社に集約することで、効率化を図る取り組みを進めています。これは、コスト削減と業務プロセスの最適化を目指した戦略です。さらに、事業コンセプトである「地域密着」営業の中核を担うプロ代理店やモーター代理店への支援を充実させ、リテールマーケットへの対応強化を図っています。トヨタグループや日本生命グループとのパートナーシップ強化も、事業拡大と顧客基盤の拡大に繋がる重要な戦略となっています。これらの戦略は、既存事業の効率化と新たな顧客獲得を両立させることで、持続的な収益の確保を目指しています。顧客ニーズの多様化に対応しながら、競争優位性を維持するための積極的な取り組みです。

3. 海外事業戦略

海外事業においては、トヨタディーラーを通じた自動車保険リテール事業の持続的な成長と安定した収益の実現を目指しています。これは、既存の強固な事業基盤を活かし、海外市場への積極的な展開を示しています。具体的な戦略内容については本文では詳細に記述されていませんが、トヨタディーラーとの連携を軸にした事業展開により、安定的な収益基盤の構築を目指していることが読み取れます。国内事業と同様に、顧客ニーズへの対応と持続的な成長を両立させることを目指していると考えられます。 海外市場での競争激化への対応と、新たな収益源の確保という観点から、この戦略は重要な位置づけを占めていると考えられます。

文書参照

  • MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社ホームページ (MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社)
  • 三井住友海上あいおい生命保険株式会社ホームページ (三井住友海上あいおい生命保険株式会社)
  • 日本生命保険相互会社ホームページ (日本生命保険相互会社)