
博士人材DB:登録案内
文書情報
著者 | 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 (NISTEP) |
学校 | 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 |
専攻 | 科学技術政策 |
文書タイプ | 案内文書 |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 3.90 MB |
概要
I.博士人材データベースへの登録メリット
文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が運営する博士人材データベースは、日本の科学技術イノベーションを担う博士課程修了者のキャリア支援を目的としています。本データベースへの登録は、キャリア支援(奨学金、就職活動のサポート、研究活動の機会、海外研究、インターンシップ情報など)、ロールモデルやメンター探し、研究者間のネットワーク構築などに役立ちます。進路情報の充実により、社会における博士人材の活躍状況把握に貢献します。現在、本格運用に向けて準備中です。
1. 博士人材の社会的な需要と現状の課題
このデータベースの構築背景として、我が国において科学技術によるイノベーション促進の担い手として、博士人材の活躍が産学官から強く期待されていることが挙げられています。しかしながら、現状では博士課程修了後の進路情報の取得が限定的であり、社会における博士人材の活躍状況を正確に把握する体制が未整備であるという課題が明確に示されています。この課題解決のため、博士課程修了者の属性や修了後のキャリアを継続的に追跡できる情報基盤として、博士人材データベースの整備が開始されました。このデータベースを活用することで、大学院教育に関するエビデンスに基づいた政策立案をより効果的に推進していくことが期待されています。 博士人材のキャリア支援の必要性と、現状の進路情報収集における限界が強調されており、データベース構築の重要性が示唆されています。
2. キャリア支援 奨学金 ポスト 研究活動 ネットワーク構築
博士人材データベース登録の大きなメリットの一つとして、充実したキャリア支援が挙げられています。具体的には、奨学金、ポスト(就職機会)、海外研究活動、インターンシップなどに関する情報や機会が提供されます。 さらに、企業や研究室のOB・OGとのコミュニケーションの場が提供され、より実践的なキャリア形成のサポートが期待できます。 他の登録者のキャリア情報を閲覧・検索することで、自身のキャリアを考える上で役立つロールモデルやメンターを見つけることも可能です。これらのキャリア支援を通して、博士人材のキャリアパスを多角的にサポートし、活躍の場を広げることを目指しています。データベースは単なる情報提供の場ではなく、積極的なキャリア形成支援のプラットフォームとしての役割を担うことが期待されています。
3. 情報の厳格なセキュリティ管理と匿名性の確保
登録された個人情報は、一つのデータベースに格納され、NISTEPおよび運用管理者によって厳重なセキュリティ管理が行われます。 重要なのは、NISTEPは個人のデータを確認することはできず、匿名化されたデータのみを閲覧するという点です。 これは、個人情報のプライバシー保護に最大限配慮していることを示しており、登録者にとって安心できる環境を提供することを目的としています。データの取り扱いに関する透明性とセキュリティの確保は、登録者にとって重要な信頼要素であり、データベース利用促進に大きく貢献する要素です。個人情報の保護とデータの利活用のバランスが、このデータベースの運用において重視されている点が明確に示されています。
4. 博士間のコミュニケーション促進と研究連携
本データベースは、単なるキャリア支援のツールにとどまらず、博士人材同士のコミュニケーション促進にも役立つよう設計されています。大学・研究科・所属研究室単位での交流や、留学生同士の交流の場としても活用できます。 さらに、researchmapやJREC-INといった既存の研究者ネットワークとの連携も予定されており、データの交換を通じて、より広範な研究者コミュニティ形成に貢献する可能性があります。 定期的な情報更新や大学・NISTEPからのアンケート依頼を通じて、データベースの維持管理と利用状況の把握が行われ、継続的な改善が図られていく体制が構築されています。 掲示板機能など、登録者間の情報共有や意見交換を促進する仕組みも用意され、活発なコミュニティ形成が期待されています。
II.データベースの概要と登録方法
博士人材データベースは、博士課程修了者の属性やキャリアパスを追跡する情報基盤です。アクセスURLはhttps://hr.nistep.go.jpです。登録にはBasic認証とログインID・パスワードが必要です。登録後、基本情報、課程在籍時情報、課程修了直後の情報、課程修了後の進路情報などを登録できます。researchmapやJREC-INとの連携も予定されています。大学からのアンケート依頼もございます。
1. データベースの概要とアクセス方法
文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が構築を進めている博士人材データベースは、博士課程修了者の属性や修了後のキャリアを継続的に追跡するための情報基盤です。このデータベースは、大学院教育に関するエビデンスに基づいた政策立案を支援することを目的としています。アクセス方法は、WebブラウザにURL「https://hr.nistep.go.jp」を入力することで可能です。ただし、現時点ではBasic認証が導入されており、ユーザー名とパスワードの入力が必要です。 Basic認証のIDとパスワードは、後述するログインID・パスワードとは別物である点に注意が必要です。データベースへのアクセスは、この認証システムを経由して行われます。 このデータベースは、博士人材のキャリアパスに関する貴重な情報を集積し、政策決定や将来計画に役立つ情報を提供することを目指しています。
2. 登録方法 Basic認証 ログイン アクティベート
データベースへの登録には、まずhttps://hr.nistep.go.jpにアクセスし、Basic認証をクリアする必要があります。Basic認証用のIDとパスワードは別途提供されます。 認証後、トップページが表示され、画面右上の「ログイン」ボタンをクリックします。ログインには、登録メールアドレスまたは博士IDとパスワードを使用します。「博士IDによるログイン」を選択してログインしてください。登録メールアドレスによるログインではアクセスできません。 初回ログイン時には、アクティベート(利用開始設定)が必要です。アクティベート用のURLが登録メールアドレスに送信されますので、クリックして手続きを完了させてください。アクティベート処理完了後、個人トップページ(マイポータル画面)が表示されればログイン成功です。 これらの手順に従って、安全にアカウントを作成し、データベースにアクセスすることができます。
3. データ入力 基本情報 課程在籍時情報 課程修了後の情報
ログイン後、マイポータル画面からデータ入力を行います。「編集」ボタンをクリックし、「基本情報」と「課程在籍時情報」を入力します。メールアドレスは、博士課程終了後も利用可能なものを入力する必要があります。一部大学では、大学保有データが事前にインポートされている場合があります。 データ入力後、「確定」ボタンをクリックして保存します。「確定」ボタンをクリックしないとデータは保存されません。博士課程修了時には「課程終了直後」の項目を入力し、修了後も研究発表などの業績更新や所属変更時の更新が必要です。大学からは定期的に更新を促すメールが送られる場合があります。 正確な情報の入力と継続的な更新が、データベースの信頼性と有効性を高めるために不可欠です。
III.データ入力と更新
登録後は、マイポータル画面から基本情報や課程在籍時情報(学歴、職歴など)、課程修了直後の状況(就職先、研究活動など)、課程修了後の進路情報を随時更新できます。職歴や学歴、海外研究活動経験、インターンシップ経験なども登録可能です。情報は厳重にセキュリティ管理され、NISTEPは匿名化されたデータのみを閲覧します。
1. 基本情報入力
マイポータル画面にログイン後、「編集」ボタンから「基本情報」の入力を行います。 入力項目は、氏名、生年月日、メールアドレスなど個人を特定する情報に加え、研究分野や専門性に関する情報が含まれると考えられます。メールアドレスは、博士課程修了後も利用可能なものを登録するよう注意書きがあります。入力完了後には必ず「確定」ボタンをクリックして保存する必要があります。 一部の大学では、大学が保有するデータを事前にインポートしているため、一部項目が既に入力済みになっている可能性があります。入力内容は、正確性と完全性を重視し、最新の情報を反映させる必要があります。 入力された情報は、厳格なセキュリティ管理下で保管され、NISTEPは匿名化されたデータのみを閲覧します。
2. 課程在籍時情報入力
基本情報入力と同様に、マイポータル画面から「課程在籍時情報」を入力します。 この項目には、博士課程在籍時の大学名、研究科名、専攻、指導教員名などの情報に加え、博士課程以前の学歴や職歴に関する詳細な情報が含まれます。学歴や職歴は、個別に追加ボタンをクリックすることで入力画面が表示され、項目を一つずつ入力していく必要があります。 アスタリスク(*)が付いている項目は必須入力項目であるため、注意が必要です。入力された情報は、データベースに登録され、博士課程における研究活動やキャリア形成の過程を詳細に記録します。 大学側で既に登録されている情報がある場合、画面に表示される情報と相違がある可能性がありますので、注意深く確認する必要があります。
3. 課程修了直後入力と課程修了後の進路入力
博士課程修了時には、「課程終了直後」の項目に入力を行う必要があります。この項目には、就職先、進路、研究活動、海外研究活動経験、インターンシップ経験などの情報が含まれます。 これらの情報は、博士課程修了後のキャリアパスの状況を把握するために重要な情報となります。 さらに、課程修了後も、研究発表等の業績の更新や所属変更時の更新を継続的に行う必要があります。 「課程修了後の進路入力」では、修了後のキャリアパスを詳細に記録します。それぞれの入力項目には、必須項目が示されているため、正確な情報の入力に注意が必要です。入力完了後には、画面下部の「決定」ボタンをクリックして登録を確定します。ボタンをクリックせずに他のタブに移動すると、入力内容が保存されないため注意が必要です。
4. データ更新と重要事項
登録された情報は、必要に応じて更新することが可能です。マイポータル画面から各項目を編集できます。 大学からは、定期的にデータ更新のお願いをするメールが送られる場合があります。 データ更新は、データベースの精度と有用性を維持するために非常に重要です。 登録者は、自身のキャリアパスや研究活動の変化を反映させるため、定期的に情報更新を行う必要があります。 また、入力データの保存には「確定」ボタンのクリックが必須であり、これを怠るとデータが保存されないため注意が必要です。 NISTEPからの各種お知らせなども、DBウェブサイト上で確認できます。
IV.情報閲覧 編集とアンケート回答
登録者はマイポータル画面から自身の情報を閲覧・編集できます。基本情報、課程在籍時情報、課程修了直後入力、課程修了後の進路入力の各項目を修正することができます。また、NISTEPまたは大学からアンケート依頼があった場合、マイポータル画面から回答できます。
1. 会員情報閲覧 編集
登録者は、ログイン後のマイポータル画面から、自身が入力した情報を閲覧および編集することができます。閲覧・編集可能な情報は、「基本情報」、「課程在籍時情報」、「課程修了直後入力」、「課程修了後の進路情報」の4つのセクションに分類されています。各セクションの編集には、マイポータル画面内の「編集」ボタンをクリックし、該当するタブ(基本情報入力、課程在籍時情報入力、課程修了直後入力、課程修了後の進路入力)を選択する必要があります。編集画面では、入力済みの情報を確認し、必要に応じて修正を加えることができます。修正内容を確定するには、「登録」または「決定」ボタンをクリックする必要があります。ボタンをクリックせずに画面を離れると、変更内容は保存されません。 入力された情報は、厳格なセキュリティ管理の下で保管され、NISTEPは匿名化されたデータのみを閲覧します。
2. アンケート回答方法
文部科学省または大学機関からアンケート依頼があった場合、ログイン後のマイポータル画面の「新着情報」にアンケートへのリンクが表示されます。 アンケートへの回答は、マイポータル画面に表示されたアンケートリンクをクリックすることで開始できます。回答後には、回答内容の確認画面が表示され、入力内容に誤りがないか確認することができます。 回答内容に問題がなければ、「回答する」ボタンをクリックし、さらに「確定する」ボタンをクリックすることで回答が確定します。「結果を見る」ボタンをクリックすると、自身の回答内容を確認することが可能です。アンケートによっては、集計結果を閲覧できるものもあり、「集計結果を見る」ボタンから確認できます。 アンケートへの協力は、データベースの精度向上と政策立案に役立ちます。