
旭川観光協会 事業計画
文書情報
著者 | 旭川観光協会 |
出版年 | 2004 |
会社 | 旭川観光協会 |
場所 | 旭川市 |
文書タイプ | 事業計画書 |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 99.71 KB |
概要
I.旭川観光の現状と課題 Asahikawa Tourism Current Status and Challenges
平成15年度は、海外チャーター便180便超、旭山動物園入場者数82万人超と記録的なシーズンとなりました。しかし、国内景気低迷や鳥インフルエンザの影響など、観光を取り巻く環境は依然厳しい状況です。北海道観光において重要な位置を占める旭川市は、北海道観光連盟との連携強化を図りながら、観光誘致と宣伝活動に注力しています。特に、海外からの観光客誘致と冬季観光客の増加を目指します。
1. 平成15年度の旭川観光実績と旭山動物園
平成15年度は、旭川市の観光において飛躍的な進展が見られました。海外からのチャーター便が180便を超え、旭山動物園の入場者数も82万人を突破するなど、記録的なシーズンとなりました。この成功は、旭川観光協会が行政や関係団体と連携して観光誘致・宣伝活動に積極的に取り組んだ成果と言えるでしょう。特に旭山動物園の人気の高まりは、旭川観光全体の活性化に大きく貢献しました。 この成功を踏まえ、平成16年度も更なる観光客増加を目指し、積極的な取り組みが計画されています。 しかしながら、この成功の裏には、国内景気の低迷や、鳥インフルエンザの発生といった課題も存在していました。これらの要因が観光業に与える影響は懸念材料であり、今後の観光事業計画において考慮すべき重要なポイントです。旭山動物園の更なる魅力向上と、新たな観光資源の発掘が、今後の課題として挙げられます。
2. 平成16年度の観光を取り巻く環境と課題
平成16年度の観光事業計画は、国内景気動向の厳しさや鳥インフルエンザ発生による影響といった不確定要素を考慮して策定する必要があります。北海道経済において観光産業が重要な位置を占めていることを踏まえ、これらの課題を克服し、観光客の増加を目指していく必要があります。4月からは、北海道観光連盟が北海道観光プロモーション協議会を統合し、北海道観光の中核組織としてスタートします。この新たな組織との連携を強化することで、より効果的な観光誘致・宣伝活動が期待できます。また、国が推進する「Visit Japan」キャンペーンとも連携し、海外からの観光客誘致にも積極的に取り組む計画です。 これらの取り組みを通して、旭川観光の持続的な発展を目指していく必要があります。同時に、観光客の満足度向上のための施策も重要となります。
3. 平成15年度の取り組みと平成16年度への展望
平成15年度は、接遇改善とホスピタリティ向上に重点を置いた1年間でした。サービス業を対象にした「出前講座」を26回開催し、北海道観光ボランティア連絡協議会によるバリアフリーガイドヘルパー育成研修会を道内6カ所で実施しました。これらの取り組みは、観光客の満足度向上に貢献したと評価できます。 平成16年度も、接遇改善の講習会などを継続し、おもてなしの心の向上を目指します。中心市街地の活性化、観光バスの利用促進、修学旅行の誘致促進(特に冬季観光客とスキー修学旅行)、推奨店の宣伝と新規加入促進、会員増強といった取り組みも継続します。 これらの活動を通じて、旭川観光の質を高め、更なる発展を促していくことが期待されます。 関係機関との連携強化も重要であり、国土交通省北海道運輸局、北海道、北海道観光連盟、旭川市、旭川商工会議所、旭川コンベンションビューロー、旭川空港利用拡大期成会、あさひかわ観光誘致宣伝協議会、大雪山国立公園観光連盟、上川地方観光連盟などとの連携を密にする計画です。
II.観光誘致 宣伝活動の取り組み Tourism Attraction and Promotion Activities
旭川観光協会は、行政や関係団体と協力し、旭川観光の促進に努めています。具体的な取り組みとしては、中心街の活性化、観光バスの利用促進、修学旅行の誘致、推奨店の宣伝、会員増加などがあります。国際チャーター便の増加にも力を入れており、SARSの影響にもかかわらず、台湾からの便増加など成果を上げています。また、ばんえいの宣伝による観光客誘致も重点課題です。さらに、夏まつり、冬まつり、こたんまつりなどの各種イベントへの協力も継続します。
1. 中心市街地活性化と観光客誘致
旭川観光協会は、中心市街地の活性化に積極的に取り組んでいます。具体的には、中心市街地の活性化を推進するため、様々な施策を展開しています。観光バスの利用促進や修学旅行の誘致促進もその一環であり、特に冬季観光客やスキー修学旅行の誘致に力を入れています。 推奨店の宣伝や新規加入促進、会員増加なども、中心市街地の活性化に繋がる重要な取り組みです。これらの活動は、旭川市全体の観光振興に大きく貢献するものと期待されています。 また、旭川観光協会は、行政、関係団体と連携して観光誘致・宣伝活動を展開しています。国土交通省北海道運輸局、北海道、北海道観光連盟、旭川市、旭川商工会議所、旭川コンベンションビューロー、旭川空港利用拡大期成会、あさひかわ観光誘致宣伝協議会、大雪山国立公園観光連盟、上川地方観光連盟など多くの組織と連携することで、効果的な観光誘致活動の推進を目指しています。この連携体制の強化が、今後の観光振興にとって不可欠です。
2. 国際チャーター便の増加と海外観光客誘致
平成15年度は海外チャーター便が180便を超えるなど、海外からの観光客誘致において大きな成果を収めました。 平成16年度も、この勢いを継続し、更にチャーター便の増加を目指しています。 北海道観光プロモーション協議会と統合した新たな北海道観光連盟との連携を強化し、国が推進するVisit Japanキャンペーンとも連携することで、海外への観光誘致・宣伝活動を強化していきます。 SARSの影響で5~6月に欠航便が相次いだものの、関係諸団体と連携し、懸命な観光客誘致活動を展開した結果、特に台湾からの便が増加しました。これは旭川空港開港以来の実績であり、今後の更なる発展に繋がる重要な成果と言えるでしょう。 今後も、海外からの観光客誘致を促進するため、継続的な努力が必要不可欠です。新たな観光ルートの開拓や、多言語対応の強化も重要な課題と言えるでしょう。
3. イベントを活用した観光客誘致と ばんえい の宣伝
旭川市では、夏まつり、冬まつり、こたんまつり、バーサーロペットジャパン、古典芸能、北海道音楽大行進など、様々なイベントが開催されています。これらのイベントへの協力を継続することで、観光客誘致を促進していきます。 特に、平成16年度の重点事業として、「ばんえい」の宣伝と観光客誘致が挙げられています。 「ばんえい」は旭川市の歴史と文化を象徴する重要な観光資源であり、その魅力を国内外に広く発信することで、観光客の増加に繋げることが期待されます。 イベントを通じて旭川市の魅力を発信し、観光客を呼び込むためには、イベントの質の向上や、情報発信の強化が不可欠です。 多様なイベントを効果的に活用することで、年間を通して観光客を呼び込み、旭川市の経済活性化に貢献できるよう、更なる工夫が必要です。
III.接遇改善と観光意識の向上 Hospitality Improvement and Raising Tourism Awareness
サービス業を対象とした『出前講座』を26回開催するなど、接遇改善とホスピタリティ向上に努めています。北海道観光ボランティア連絡協議会が主催するバリアフリーガイドヘルパー育成研修会も開催し、バリアフリー化の推進にも取り組んでいます。観光意識を高めるため、セミナーや交流会などを開催し、関係者間のコミュニケーションを図っています。これらの活動を通じて、おもてなしの心の向上を目指しています。
1. 接遇改善のための研修事業
旭川観光協会は、観光客への「おもてなし」の向上を目指し、接遇改善とホスピタリティ向上に力を入れています。平成15年度は、サービス業を対象とした『出前講座』を26回開催しました。この講座は、接客の基本や心構え、クレーム処理の方法などを学ぶ機会を提供し、観光関連事業者全体のサービスレベル向上に貢献しました。 平成16年度も、同様の講習会を継続的に開催することで、より質の高いサービス提供体制の構築を目指します。 具体的な内容としては、接客マナー、クレーム対応、顧客満足度向上のためのスキル向上などが含まれると考えられます。これらの研修を通して、旭川を訪れる観光客に快適で思い出深い滞在を提供することを目指しています。 研修対象は、協会推奨の店会員、ホテル従業員、旭川観光ボランティア会員、理美容専門学校の生徒など、幅広い層にわたります。多様な参加者への研修実施により、旭川市全体の観光サービスレベルの底上げを目指しています。
2. バリアフリー化推進と観光ボランティアの育成
旭川観光協会は、バリアフリー化の推進にも積極的に取り組んでいます。協会が事務局を担う北海道観光ボランティア連絡協議会は、道から『バリアフリーガイドヘルパー育成研修会』事業を受託し、道内6カ所で初めてのバリアフリー講習会を開催しました。 この研修会は、観光ボランティアのスキル向上と、バリアフリー意識の醸成に大きく貢献しました。 平成16年度も、バリアフリーに関する研修会などを継続することで、より多くの観光客が快適に旭川観光を楽しめる環境づくりを進めていきます。 バリアフリー化は、高齢者や障がいのある方々を含む、より多くの観光客を受け入れるための重要な取り組みであり、旭川市の観光魅力向上に大きく寄与すると考えられます。 観光ボランティアの育成・強化は、観光客の満足度向上に不可欠であり、継続的な育成プログラムの提供が重要です。 また、研修内容の充実や、ボランティア活動のサポート体制の強化なども今後の課題として挙げられます。
3. 観光意識の向上に向けた交流 啓発活動
観光意識の向上のため、旭川観光協会は様々な催事を開催しています。1月には旭川地区観光関連新春交礼会を開催し、関係機関の交流を深めました。 10月には全国広域観光事業「観光ボランティアガイド」セミナーを開催し、観光ボランティアのあり方や組織づくり、ホスピタリティについて理解を深める機会を設けました。 これらの催しは、関係者間の情報共有や連携強化に役立ち、旭川観光の活性化に繋がるものと期待されています。 参加者数は、新春交礼会で約150名、セミナーでは道内の観光ボランティア団体などが参加しました。 これらの交流会やセミナーは、関係者間のコミュニケーションを促進し、観光振興のための連携を強化する上で重要な役割を果たしています。 今後とも、継続的な情報提供や、関係者間の意見交換の場を設けることで、観光意識の更なる向上を目指していきます。 また、新たな啓発方法の検討や、情報発信の多様化なども検討課題として挙げられます。
IV.関係機関との連携 Collaboration with Related Organizations
旭川観光の振興には、関係機関との連携が不可欠です。国土交通省、北海道、旭川市、北海道観光連盟、旭川商工会議所、旭川コンベンションビューロー、上川地方観光連盟、大雪山国立公園観光連盟など、多くの団体と連携し、事業を推進しています。特に、道観連との連携強化が重要視されています。
1. 国 地方自治体との連携
旭川観光協会は、観光事業の推進において、国や地方自治体との緊密な連携を重視しています。具体的には、国土交通省北海道運輸局、北海道、旭川市、周辺市町村などとの連携を強化することで、効果的な観光政策の立案と実行を目指します。 これらの機関との連携を通して、観光客誘致のための情報共有や、観光関連事業への助成金獲得、政策提言などを行うことで、旭川観光の更なる発展を目指します。 特に、北海道観光連盟との連携強化は重要であり、北海道全体の観光戦略と調和した活動展開を図ります。 国土交通省北海道運輸局との連携は、交通インフラ整備や観光客輸送に関する課題解決に不可欠です。また、旭川市や周辺市町村との連携は、地域全体の観光資源の有効活用や、地域住民の観光意識向上に繋がります。 これらの連携を強化することで、旭川観光をより魅力的にし、持続可能な発展を目指していきます。
2. 関連団体との連携と情報共有
旭川観光協会は、観光事業の成功のため、多くの関連団体と連携して事業を推進しています。北海道観光連盟、日本観光協会、上川地方観光連盟、大雪山国立公園観光連盟、道北観光開発会議、あさひかわ観光誘致宣伝協議会、旭川コンベンションビューロー、旭川商工会議所、旭川空港利用拡大期成会など、多様な団体との連携を通して、情報共有や共同事業の展開を進めています。 これらの団体との連携を通して、観光客への情報提供、イベントの共同開催、観光資源の共同開発、マーケティング戦略の共同立案など、多角的な取り組みが期待できます。 北海道観光連盟との連携は、北海道全体の観光戦略との整合性を図る上で非常に重要です。 また、地域内の観光関連団体との連携は、地域全体の観光振興を図る上で不可欠であり、それぞれの強みを活かした協力体制の構築が重要です。 情報共有の徹底や、相互理解の促進により、より効果的な観光振興策を展開していくことが期待されます。
V.その他事業 Other Projects
旭川チカップニアイヌ民族文化保存会のラトビア派遣支援、SARS被害への見舞金活動、旭川スウェーデン協会事務局引受など、多様な事業にも取り組んでいます。また、観光顕功賞の推薦や、中心市街地の活性化推進検討プロジェクト委員会の設置なども計画されています。
1. アイヌ文化の保存と国際交流
旭川観光協会は、地域文化の保存と国際交流にも積極的に取り組んでいます。具体的には、道観連(北海道観光連盟)にアイヌ民族文化部会(仮称)の設置を要望し、旭川チカップニアイヌ民族文化保存会をラトビアへ派遣する支援を行いました。 アイヌ文化は旭川市の重要な文化遺産であり、その保存と継承は観光振興にも大きく貢献します。ラトビアへの派遣は、国際的な文化交流を促進し、旭川市の国際的な知名度向上に繋がるものと期待されます。 この活動は、地域文化の保護と国際的な理解促進という二つの側面から、旭川市の観光戦略に貢献しています。 今後、アイヌ文化に関する更なる普及啓発活動や、国際交流の更なる発展が期待されます。 具体的な取り組みとしては、アイヌ文化に関するイベントの開催や、海外との連携強化などが考えられます。
2. 国際協力と地域貢献活動
旭川観光協会は、国際的な社会貢献活動にも取り組んでいます。SARSの被害を受けた台湾、香港、中国への見舞金街頭募金活動を実施しました。 これは、国際的な連帯意識を示し、旭川市の国際的なイメージ向上に貢献する活動と言えるでしょう。 また、旭川スウェーデン協会の事務局を引き受けることで、地域社会への貢献も行っています。 これらの活動は、観光振興活動とは直接関係ない部分もありますが、地域社会への貢献を通して旭川市のイメージ向上に繋がるという点で、観光戦略の一環として位置付けることができます。 国際的な視点を取り入れた活動は、グローバルな社会の中で旭川市の存在感を高め、ひいては観光客誘致にもプラスの影響を与える可能性があります。 今後の活動としては、継続的な地域貢献活動と、国際交流の更なる推進が重要です。
3. その他の事業と観光顕功賞
旭川観光協会は、上記以外にも様々な事業に取り組んでいます。韓国観光プロモーション、道観連の国内外宣伝誘致事業への協力、観光顕功賞候補の推薦など、幅広い活動を行っています。 観光顕功賞は、旭川市の観光振興に貢献した個人や団体を表彰する制度であり、その選考と表彰は旭川観光協会にとって重要な役割です。 中心市街地の活性化推進検討プロジェクト委員会の設置も、今後の旭川観光にとって重要な取り組みです。 これらの活動は、旭川の観光振興を多角的に支援するものであり、観光客の増加や観光地の活性化に貢献することが期待されます。 今後、これらの事業の更なる充実と、新たな事業の創出が求められます。 特に、地域経済への波及効果を考慮した事業展開が重要となるでしょう。