
自分の人生を漕ぎ出せ:成功への航海
文書情報
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 3.69 MB |
文書タイプ | 講義資料 |
概要
I.中野第七団40周年記念 ボーイスカウト運動の精神と継承
東京中野第七団は、1965年(昭和40年)6月、武田先生をはじめとする先達の支援により発足しました。40周年を迎えた今、その歴史とボーイスカウト運動の精神、特にベーデンパウエル卿の精神(BP SPIRITS)の継承について振り返ります。奉仕の精神を基軸に、他者を幸せにすることを目指すスカウト活動の意義が強調され、中野第七団の精神として受け継がれてきました。マザーテレサの言葉も引用され、自己の確立と他者への共感の重要性が説かれています。リーダーシップ、特に隊長の役割として、スカウトの動機づけが重要であると述べられています。少子化や社会環境の変化にも関わらず、スカウト活動の継続性と発展への強い意志が示されています。
1. 中野第七団の創設と40年間の歴史
1965年6月、中野区新井に、武田先生をはじめとする先達の支援により、東京第257団(現中野第七団)が誕生しました。以来40年間、スカウトや指導者の減少といった様々な困難を乗り越え、40周年という節目を迎えることができました。30周年記念式典から10年が経過し、この40周年を迎えられたことへの感謝の言葉とともに、21世紀を生きるスカウト諸君の心の支えとなるべく、筆者のスカウト活動への真摯な思いが綴られています。この40年間の継続を支えた力として、スカウトの家族、地区役員、そして多くの関係者からの支援と、7団指導者のたゆまぬ努力が挙げられています。しかし、それだけではありません。40年間脈々と受け継がれてきた『中野第七団の精神』が、その根底に存在していた事実が強調されています。この精神は、ベーデンパウエル卿の精神(BP SPIRITS)を基盤に、中野第七団独自の色を加えて形成されたものです。
2. ベーデンパウエル卿の精神と中野第七団の精神
中野第七団では長年、『ベーデンパウエル卿の精神:BP SPIRITS』を基本精神としてきました。しかし、その精神の真髄がスカウト達に十分に浸透しているかという点については、日々疑問を感じていたと述べられています。そこで、改めて『中野第七団の精神』とは何かが問われます。ボーイスカウト運動の創始者であるベーデンパウエル卿の「幸福を得る本当の道は、他の人々に幸福を与えることによって得られるものです」という言葉が、その真髄として提示されています。具体的には、貧しい人に施しをする、平和な世界を作る、科学技術の発展に貢献するなど、様々な方法が考えられますが、どれも他の人々を幸せにすることに繋がります。しかし、行動に移すには努力と忍耐、覚悟が必要だとされています。マザーテレサの言葉「この世の中の最大の不幸は、貧しさや病ではない。むしろ、見捨てられ、愛されず、必要とされていないと感じている人々に、自分のことを気にかけてくれた人間もいたと実感させること」が引用され、他者を幸せにするとは何かを深く問いかけています。自己の確立を経て、人の痛みが分かり、喜びを分かち合い、優しさや思いやりを持てるようになれば、自然と他の人々を幸せにできる力も身につく、と述べられています。
3. 中野第七団の精神 の継承と未来へのメッセージ
この文章では、「中野第七団の精神」をさらに高め、次世代へと伝承していくことが、ボーイスカウト中野第七団に与えられた使命であると述べられています。ベーデンパウエル卿の「幸福を得る本当の道は、他の人々に幸福を与えることによって得られるものです」という言葉が再び強調され、ちょっとした励ましの言葉が幸せのきっかけとなり、自分自身も幸せを感じられるという考えが示されています。中野第七団から、このような精神を持ったスカウトが育ち、社会をより幸せにすることに貢献すれば、自分自身も幸せになれるという確信が述べられています。そして、この精神を継承し、より高めていくことが、中野第七団の使命であり、21世紀を生きるスカウト諸君へのメッセージであると締めくくられています。40年間の活動の積み重ねと、未来への希望、そしてその精神の継続性が強く感じられる文章となっています。
II.中野第七団の活動と特徴 スカウト育成の取り組み
中野第七団は、ビーバー隊、カブ隊、ボーイ隊、ベンチャー隊といった各隊の活動を通して、青少年の育成に尽力してきました。野外活動(キャンプ、野営など)を通して、社会性、創造性、責任感、協調性を育むプログラムが実施されています。挨拶や友達との良好な関係構築といった基本的な人間関係形成にも重点が置かれています。シニア隊出身者を中心とした指導体制も特徴で、スカウトと指導者の強い絆が育まれています。近年では女子スカウトの加入やビーバー隊の創設など、時代の変化に対応した柔軟な対応も見られます。これらの活動を通して、良き社会人、国際人の育成を目指しています。 高橋園子元団委員長(故人)の「子どもの夢を実現するため」というスカウト運動への情熱が、40年間の活動の原動力となっています。
1. スカウト育成プログラムと指導体制
中野第七団は、ビーバー隊、カブ隊、ボーイ隊、ベンチャー隊といった各隊を通じて、青少年の育成を行っています。ボーイスカウト運動の目的である「良き社会人、国際人の育成」を目指し、野外活動を通して社会性、創造性、責任感、協調性を育むプログラムを実施しています。ビーバー隊では、挨拶や友達との仲良くなれることを重視し、基本的な社会性を養うことに重点が置かれています。 スカウト達は、自らアイデアを練り、計画を作り、実践し、評価・反省するというサイクルを繰り返し、成長を促されています。この活動は、自発的な参加を促すものであり、周囲の指導者や保護者の意見を聞くことも重要視されています。中野第七団の特徴として、指導者の多くがスカウト出身者である点が挙げられます。このことは、スカウトと指導者の間に強い絆が生まれ、親身な指導につながっていると考えられます。 他の団では見られない独特の雰囲気やムードがあり、指導者のスカウトへの接し方は、まるで家族のような温かさを感じさせるものとなっています。これは、スカウト出身者による指導体制が大きく寄与していると言えるでしょう。 団員一人ひとりの成長を支え、団の永続的な発展に繋がっていると言えるでしょう。
2. 中野第七団の変遷と課題
中野第七団は、昭和40年に東京257団として発足し、スカウト数が増加する時期もありました。カブ隊、ボーイ隊がそれぞれ2個隊編成となるほど盛況だった時期もありました。昭和53年には、西部地区(中野区と杉並区)から中野地区へと移行し、名称も現在の「中野第七団」へと変更されました。この歴史の中で、様々な出来事や変化があり、スカウトや指導者にとって戸惑う場面もあったことでしょう。しかし、そのような状況の中でも、スカウト運動の精神を守り続け、多くのスカウトを育成し、社会に送り出してきました。 近年では核家族化の進展や児童数の減少、そして青少年を取り巻く環境の変化といった課題に直面しています。このような時代だからこそ、ボーイスカウト運動の良さを継続し、青少年に対する一貫した教育を進めていくことが重要だとされています。 30周年と比較して、団の形が変化した点として、女子スカウトの加入とビーバー隊の創設が挙げられています。これらの変化は、団の活性化に大きく貢献し、現在では当たり前の光景となっています。ビーバー隊の創設においては、ボーイ隊やカブ隊が協力し、変化への積極的な姿勢と保護者の理解があったからこそ実現できたとされています。
3. スカウト活動の魅力と成長への道筋
ボーイスカウト活動の魅力は、野外でのキャンプや、一人ででは達成できないことを組織として成し遂げた時の喜びにあるとされています。 具体例として、丸太で三脚塔を作る活動が挙げられ、一人ひとりが役割を果たすことで初めて完成する喜びが語られています。また、ボーイスカウト活動を通して、普段では出会えないような人々と「仲間」になれることも大きな魅力の一つです。 困難な経験も、振り返ってみると貴重な「身につく経験」であり、反省と準備、そして次の挑戦へと繋がる成長の過程であるとされています。 リーダーとしての経験談では、「リーダーは情熱をもってスカウトに当たらないとダメなんだよ」という言葉を深く心に刻み、その言葉が自身の成長に大きな影響を与えたと述べられています。「ガッツ」と「情熱」というキーワードは、困難な状況でも乗り越えるための重要な要素として強調されています。 これらの経験を通して、スカウト達は困難を乗り越え、解決策を考え、対処することで自信をつけ、成長していく過程を歩むことになります。そして、その積み重ねが、より良い社会人へと成長する道を示していると言えるでしょう。
III.未来への展望 次世代への継承と発展
40周年を機に、中野第七団は、BP SPIRITSと中野第七団の精神をさらに高め、次世代へと継承していくことを目指しています。 少子化や社会環境の変化という課題を認識しつつも、ボーイスカウト運動の継続性と発展に強い意欲を示しています。地域社会への貢献と、より多くのスカウトを育成していくことで、社会全体をより良い方向へと導いていこうという強い決意が表明されています。 スカウト指導者は、後継者育成に力を入れ、ボランティア精神に基づいた活動を継続していくことを誓っています。50周年へ向けた新たな一歩を踏み出そうとしています。
1. 中野第七団の精神の継承と高揚
40周年を迎え、中野第七団はこれまで培ってきた「中野第七団の精神」をさらに高め、次世代へと継承していくことを目指しています。これは、単なる伝統の維持ではなく、ボーイスカウト運動の精神、特にベーデンパウエル卿の精神(BP SPIRITS)を土台とした、より力強い団の精神を未来へと繋いでいくという決意表明です。 具体的には、他者を幸せにするという奉仕の精神をより深く理解し、実践していくことを目指しています。 これは、容易なことではなく、継続的な努力と、時代の変化に合わせた柔軟な対応が求められます。 少子化や社会環境の変化といった困難な状況を踏まえながらも、団員一人ひとりが、より良い社会の一員として成長していくことを支援し、その精神を次の世代へと受け継いでいくという強い意志が示されています。 この精神は、単なる言葉ではなく、日々の活動を通して実践され、スカウトたちの行動や生き方に反映されることが期待されています。
2. 次世代リーダー育成とスカウト運動の未来
中野第七団は、40年間の活動の中で、多くのスカウトを育成し社会に送り出してきました。その経験と、ベーデン・パウエル卿の「かがり火を受け継ぐ」というメッセージを踏まえ、次世代のリーダー育成に力を入れることを表明しています。 これは、単にスカウト活動の継続だけでなく、スカウト運動の精神を理解し、自ら率先して活動を進め、将来もこの運動を支えていける人材を育成するという重要な課題です。 このためには、優秀な後継者を見つけること、そして、スカウト運動がボランティア精神に基づいた任意の活動であり続けることが不可欠です。 俸給制の組織にならないよう、自主性と熱意を重視した活動を継続することで、スカウト運動の理念を未来へ繋いでいこうという強い決意が感じられます。 少子化や社会環境の変化といった逆風の中でも、スカウト運動の価値を伝え、未来へ向けた活動を展開していくことが求められています。
3. 50周年への展望とキックオフ
40周年記念の締めくくりとして、50周年へ向けた「キックオフ」が宣言されています。これは、過去40年間の活動を踏まえ、新たなスタートを切るという宣言であり、未来への強い意志の表れです。 10年前の30周年記念式典で故高橋園子元団委員長が語った「子どもの夢を実現するため団を発足した」という精神は、今もなお団員たちの心に生き続けているとされています。 この精神を胸に、新たな課題や変化にも果敢に挑戦し、より充実した活動を展開していくことが期待されます。 具体的には、少子化や社会環境の変化への対応、新たなスカウトの獲得、そして、団員の育成など、様々な課題に取り組んでいく必要があるでしょう。 しかし、これまでの40年間の経験と、団員たちの熱意、そして関係者からの支援があれば、これらの課題を乗り越え、50周年、そしてそれ以降も活動を継続していくことが可能だと考えられます。
IV.関係者情報
中野第七団発足:1965年(昭和40年)6月。 主要関係者:武田先生(当時西部地区コミッショナー)、高橋園子(故人、元団委員長)、松尾宗明(中野地区協議会長)、田尻紀夫(中野地区委員長・中野第二団団委員長)、相澤善正(ベンチャー隊隊長)など。 活動場所:中野区江原公園など。
1. 中野第七団発足と主要関係者
中野第七団は1965年(昭和40年)6月、中野区新井に発足しました。発足にあたり、当時西部地区コミッショナーであった武田先生をはじめとする先達の温かいご支援があったことが記されています。 40年間の活動において、スカウトや指導者の減少などの困難を乗り越え、40周年を迎えることができました。 この40周年記念誌には、関係者への感謝の言葉が述べられており、特に、故高橋園子元団委員長が10年前の30周年記念式典で語った「子どもの夢を実現するため団を発足した」という言葉が、団の精神として今も受け継がれていることが強調されています。 また、中野地区協議会長の松尾宗明氏、中野地区委員長・中野第二団団委員長の田尻紀夫氏、そしてベンチャー隊隊長の相澤善正氏など、多くの関係者がこの40周年を祝っており、その活動への貢献が認められています。 これらの関係者、そしてスカウトの家族や地区役員の方々、その他大勢の皆様のご支援と7団指導者のたゆまぬ努力によって、中野第七団は40年間活動を続けることができました。
2. 主要関係者の役割と貢献
中野第七団の40年間の歴史において、多くの関係者が重要な役割を果たしてきました。 特に、高橋団委員長以下、全指導者がスカウト出身者であるという点は、中野地区内で唯一の特色であり、独特の雰囲気やムードを作り出している要因の一つと考えられます。 スカウト出身者による指導は、スカウト達との強い絆を生み出し、親身な指導につながっている様子が伺えます。 また、中野地区協議会長である松尾宗明氏や、中野地区委員長・中野第二団団委員長である田尻紀夫氏など、地区運営にも多大な協力をいただいている関係者への感謝の言葉が述べられています。 ベンチャー隊隊長の相澤善正氏は、40周年を祝うメッセージの中で、自身のスカウト経験や、団の活動への貢献を振り返っています。 これらの関係者の方々は、それぞれ異なる立場から、中野第七団の活動を支え、発展に貢献してきたことが分かります。