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輸出関連照会業務一覧

文書情報

学校

不明

専攻 国際物流学、貿易実務等関連学科が想定される
出版年 不明
会社

不明

場所 不明
文書タイプ 社内資料、研修資料等が想定される
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 2.54 MB

概要

I.輸出関連照会システムの概要

本システムは、日本の輸出入業務を円滑に進めるための様々な照会機能を提供しています。主な機能として、船積コンテナ情報照会(ICI)輸出申告(IEX)ブッキング情報照会(IBK)、**空コンテナピックアップ(IPU)**関連の照会が挙げられます。ICIでは、船積み予定コンテナの確認、IBKではブッキング情報と空コンテナピックアップオーダーの確認、IEXでは輸出申告状況の確認、IPUでは空コンテナ引渡状況の確認が可能です。これらの機能を活用することで、輸出業務における効率化と正確性の向上が期待できます。 NACCSシステムとの連携も考慮されています。

1. 輸出関連照会システムの主要機能

本システムは、日本の輸出入業務における様々な情報を照会するための統合システムです。特に、輸出貨物の管理、通関手続き、船積みに関する情報を網羅的に提供することに重点が置かれています。具体的には、船積コンテナ情報照会(ICI)を用いて、船積み予定コンテナに関する詳細な情報を、コンテナ番号、船積み可否、積載船舶情報など多角的に確認できます。また、輸出申告等照会(IEX)は、輸出申告の審査状況、許可内容、通関書類の提出状況などを詳細に確認可能にし、輸出業務の円滑な進行を支援します。さらに、ブッキング情報照会(IBK)とブッキング一覧照会(IBL)では、ブッキング番号単位、もしくは本船単位でブッキング情報、空コンテナピックアップオーダー情報、コンテナ情報などを網羅的に照会でき、輸出業務全体の効率化に貢献します。空コンテナピックアップに関する照会機能も充実しており、ピックアップオーダー照会(IPU)、ピックアップ本数差異一覧照会(IPD)、回答前ピックアップオーダー一覧照会(IPL)によって、空コンテナの引渡し状況や差異の有無、未回答オーダーの確認を容易にします。これらの機能により、輸出業務における迅速かつ正確な情報把握を実現し、スムーズな手続きをサポートします。別送品輸出申告照会(IEU)も提供され、別送品に関する輸出申告情報を効率的に確認できます。

2. 輸出申告関連機能の詳細

輸出申告等照会(IEX)は、輸出申告に関する詳細な情報を提供する重要な機能です。審査区分、検査区分といったステータス情報は、1桁目、2桁目、3桁目にそれぞれ出力され、輸出申告の進行状況を明確に把握できます。輸出許可前、許可内容変更申請中、CKO業務による変更後の審査区分識別も出力され、複雑な状況変化にも対応できます。さらに、搬入前申告の審査終了状況(「H」出力)、通関書類の原紙提出必要性(「G」「B」「C」「X」出力)、搬入時申告(「I」出力)といった状況も反映されます。審査区分が「△1」の場合の通関書類提出必要性についても、原紙提出が必要な場合とそうでない場合で出力内容が異なります。積戻し申告の場合は必ず「Y」が出力され、重要な情報を確実に捕捉します。これらの詳細な情報によって、輸出申告における問題点の迅速な特定と解決を支援し、円滑な通関手続きに寄与します。別送品輸出申告照会(IEU)では、別送品輸出申告番号単位で、審査区分、検査区分、許可内容変更状況などの詳細情報が提供され、別送品に関する輸出業務の管理を効率化します。別送品輸出許可内容変更申請の各ステータス(申請前、申請中、承認済など)も明確に示されます。

3. 船積関連機能の詳細

本システムは、船積に関する情報を効率的に管理、照会するための様々な機能を提供しています。船積コンテナ情報照会(ICI)は、本船単位で輸出コンテナの情報を照会し、コンテナ番号、船積み可否などを確認できる主要機能です。輸出コンテナ(22)と仮陸揚コンテナ(28)を区別し、正確な情報を提供します。また、船積管理情報、積載船舶差異情報なども照会可能です。船積指図書(S/I)情報照会(ISI)では、船積指図書情報と関連する貨物情報の進行状況をN-S/I番号単位で確認できます。これにより、船積に関する情報の全体像を把握し、問題発生時の迅速な対応を可能にします。輸出貨物搬入予定照会(IEC)は、保税地域への搬入予定貨物の情報を、保税地域単位、搬入予定日単位で輸出管理番号の一覧として提供します。これにより、搬入計画の立案や管理に役立ちます。これらの機能によって、船積に関する情報の透明性と効率性が向上し、輸出業務全体の円滑化に貢献します。

II.船積コンテナ情報照会 ICI

**船積コンテナ情報照会(ICI)**は、本船単位で輸出コンテナ情報を照会する機能です。コンテナ番号、船積み可否、積載船舶差異情報などを確認できます。輸出コンテナ(22)と仮陸揚コンテナ(28)の区別も可能です。 **輸出貨物搬入予定照会(IEC)**と連携し、搬入予定情報の確認も支援します。重要なキーワードとして、輸出コンテナ, 仮陸揚コンテナが挙げられます。

1. 船積コンテナ情報照会の概要

船積コンテナ情報照会(ICI)は、船積み予定のコンテナに関する情報を本船単位で照会する機能です。この機能を利用することで、特定の本船に関連するコンテナ情報を一括して確認することが可能になります。照会できる情報は、コンテナ番号、船積み可否といった基本的な情報に加え、より詳細な情報も含まれています。具体的には、コンテナの種類として、輸出コンテナ(22)と仮陸揚コンテナ(28)を区別して照会できます。これにより、コンテナの種類別に状況を把握することが容易になります。さらに、船積管理情報や、積載予定船舶コードの差異情報なども確認できます。これらの情報を活用することで、船積み作業の効率化や、潜在的な問題の早期発見に役立ちます。 輸出貨物搬入予定照会(IEC)との連携も可能であり、搬入予定情報との突き合わせによる、より正確な船積み状況の把握を支援します。全体として、ICIは船積み業務の円滑な遂行に不可欠な機能を提供しています。

2. コンテナ情報の詳細照会

ICIでは、コンテナに関する詳細な情報を照会できます。まず、基本的な情報として、各コンテナの番号と、そのコンテナが実際に船積み可能かどうかを示す情報が提供されます。これは、船積み計画の立案や、船積み作業の進捗管理に非常に役立ちます。さらに、コンテナの種類を識別する機能も備えています。具体的には、輸出コンテナ(22)と仮陸揚コンテナ(28)の区別が可能で、それぞれのコンテナの状況を個別に把握することができます。これは、異なる種類のコンテナに対して適切な処理を行うために重要です。また、船積管理情報も照会できるため、船積みの進捗状況を正確に把握し、必要な対応を迅速に行うことができます。 この機能は、船積みに関連する問題を早期に発見し、迅速な解決策を講じるために役立ちます。 そして、積載船舶差異情報も確認できます。これは、コンテナの積載予定船舶コードが、実際にコンテナが積まれる予定の船舶コードと異なる場合に表示されます。この情報は、船積み計画の誤りや、システム上の不整合などを検出するために役立ちます。

3. 船積管理情報と積載船舶差異情報の確認

ICIは、船積管理情報と積載船舶差異情報の確認機能も提供しています。船積管理情報とは、当該本船に関する船積管理全般の状況を指し、この情報を照会することで、船積み作業全体の進捗状況を把握できます。特に、「船積情報登録(終了)済表示」は、入力された積載船舶コード、積出港コード、航海番号に対してCLR業務により船積処理が完了している場合に「Y」を出力することで、船積みの完了状況を明確に示します。これは、船積み作業の完了確認や、関係者への情報共有に非常に役立ちます。一方、積載船舶差異情報は、コンテナの積載予定船舶コードと、実際に積まれる予定の船舶コードに差異がある場合にそれを検出します。この機能は、船積み計画の誤りや、システム上の不整合などを早期に発見し、修正するための重要な役割を果たします。これらの機能を通じて、ICIは船積み作業全体の精度と効率性を向上させるのに貢献します。

III.輸出申告等照会 IEX

**輸出申告等照会(IEX)**は、輸出申告の審査状況、許可内容、通関書類提出状況などを照会する機能です。審査区分、検査区分、搬入状況といった詳細な情報が提供され、特に特定輸出申告に関する情報は重要な項目となります。キーワードは、審査区分, 検査区分, 搬入状況, 特定輸出です。別送品輸出申告の照会(IEU)も同様の情報を別送品単位で提供します。

1. 輸出申告情報の概要照会

輸出申告等照会(IEX)システムは、輸出申告に関する様々な情報を照会するための機能を提供します。システムは、輸出申告の審査状況、許可内容、通関書類の提出状況などを確認できるよう設計されています。 照会結果には、審査区分と検査区分が表示され、輸出申告のステータスを明確に把握できます。審査区分は1、2桁目、検査区分は3桁目にそれぞれ出力されます。輸出申告が許可される前の段階では、登録されている審査区分識別が出力されます。搬入前申告の審査が終了した場合は、1桁目に「H」が出力され、通関関係書類の原紙提出が必要な場合は、「G」「B」「C」「X」のいずれかのコードが出力されます。さらに、輸出許可内容の変更申請中、またはCKO業務による審査区分識別の変更があった場合も、システムはそれらの情報を反映した結果を出力します。 特定輸出の場合は、出力項目が異なる点に注意が必要です。搬入時申告の場合は「I」が出力され、特定の条件下では「Y」が出力されるケースもあります。これらの情報は、輸出申告の進行状況を詳細に把握し、必要に応じて適切な対応を取るために役立ちます。

2. 審査区分と検査区分に関する詳細

IEXシステムでは、輸出申告の審査状況を把握するために、審査区分と検査区分が重要な指標となります。審査区分は、輸出申告の審査段階やステータスを示すコードであり、システムは1桁目と2桁目にこのコードを出力します。検査区分は、輸出申告された貨物に対する検査の必要性を示すコードであり、3桁目に表示されます。これらのコードは、輸出申告の進捗状況や、潜在的な問題点を把握する上で重要な役割を果たします。 さらに、システムは、輸出申告が許可される前の段階において、登録されている審査区分識別を出力することで、申告時点での審査状況を明確にします。輸出許可内容の変更申請が行われた場合や、CKO業務により審査区分識別が変更された場合も、システムはその変更後の識別を出力し、最新の情報が常に反映されるよう設計されています。 審査区分が特定のコード(例:「△1」)の場合、通関関係書類の提出が必要かどうかが3桁目に「Y」として出力されますが、原紙提出が必要な場合は出力されません。これらの詳細な情報によって、輸出申告のプロセスにおける透明性を高め、関係者間の迅速な情報共有を促進します。

3. 特殊な状況と出力コード

IEXシステムでは、特定の状況下で特別な出力コードが用いられます。例えば、搬入前申告の審査が完了した場合は、1桁目に「H」が出力されます。これは、申告された貨物が搬入される前に審査が完了したことを示す重要な指標です。また、通関関係書類の原紙提出が必要な場合は、1桁目に「G」「B」「C」「X」のいずれかのコードが出力され、必要な書類の種類を特定できます。さらに、輸出許可内容に変更申請が行われた場合や、CKO業務により審査区分が変更された場合も、システムはそれぞれに対応するコードを出力することで、関係者に正確な情報を伝達します。 特定の条件下(例えば、審査区分が「△1」で原紙提出が不要な場合)では、3桁目に「Y」が出力され、通関書類の提出状況を明確にします。積戻し申告の場合には必ず「Y」が出力されます。これらの特別な出力コードは、輸出申告のプロセスにおける様々な状況を正確に反映し、関係者間の意思疎通を円滑化するために役立ちます。別送品輸出申告照会(IEU)も同様のコード体系を用いて、別送品に関する情報を提供します。

IV.ブッキング関連照会 IBK IBL

**ブッキング情報照会(IBK)**は、ブッキング番号単位でブッキング情報、空コンテナピックアップオーダー情報、コンテナ情報を照会します。**ブッキング一覧照会(IBL)**は、本船単位でブッキング情報と関連コンテナ情報を一覧表示します。 キーワードは、ブッキング番号, 空コンテナピックアップオーダーです。積出港情報、荷受地情報、設定温度情報などの詳細なブッキング情報も照会可能です。

1. ブッキング情報照会 IBK の概要

ブッキング情報照会(IBK)は、ブッキング番号をキーとして、ブッキングに関する詳細な情報を照会する機能です。ブッキング情報に加え、空コンテナピックアップオーダー情報やコンテナ情報も同時に取得可能です。これにより、単一のブッキング番号から、関連する全ての情報を一元的に把握することができます。 具体的には、ブッキングの基本情報に加えて、空コンテナのピックアップに関する情報(引渡予定本数、引渡済本数など)や、コンテナ自体の情報(種類、サイズなど)なども取得できます。申込者情報も含まれており、ブッキングに関わる全てのステークホルダーに関する情報を網羅的に確認できます。保税蔵置場や海貨業者の利用者は、照会種別が「D」(ブッキング概要情報)のみに制限されます。この機能は、ブッキングに関する情報の確認、問題発生時の迅速な対応、そして輸出業務全体の効率化に大きく貢献します。

2. ブッキング一覧照会 IBL の概要

ブッキング一覧照会(IBL)は、本船単位でシステムに登録されているブッキング情報と関連するコンテナ情報を一覧として表示する機能です。本船単位とは、船会社コード、積載予定船舶コード、航海番号、積出港などを指します。この機能は、特定の本船に関連する全てのブッキングを一括して確認したい場合に非常に有用です。 一覧表示される情報は、ブッキング情報に加え、各ブッキングに関連付けられたコンテナ情報も含まれます。これにより、特定の本船にどのブッキングが紐付き、どのようなコンテナが積まれる予定なのかを、一度に把握することができます。この機能は、船積み計画の確認、船積み作業の進捗管理、そして輸出業務全体の効率化に大きく貢献します。本船単位での情報一括確認は、複数のブッキングを管理する際に特に有効です。

3. IBKにおける詳細な照会項目

ブッキング情報照会(IBK)では、ブッキング番号単位で様々な情報を照会できます。 まず、ブッキング自体の詳細情報が確認できます。これには、ブッキングの日時、貨物の種類、数量、仕向け地など、ブッキングに関連する重要な情報が含まれます。次に、空コンテナピックアップオーダー情報が照会できます。これは、ブッキングに関連する空コンテナのピックアップ依頼に関する情報であり、引渡予定コンテナ本数、引渡済みコンテナ本数、そして申込者情報が含まれています。最後に、コンテナ情報も確認できます。具体的には、空コンテナの引渡識別、CY搬入票作成識別など、コンテナの状態や関連する手続きに関する情報です。さらに、積出港情報や荷受地情報、設定温度情報など、ブッキングに関連する特定の情報を絞り込んで照会することも可能です。これらの詳細な情報により、ブッキングに関するあらゆる状況を正確に把握し、迅速かつ的確な対応を可能にします。

V.空コンテナピックアップ関連照会 IPU IPD IPL

**ピックアップオーダー照会(IPU)**は、空コンテナピックアップオーダー情報を船会社コード、P/U番号単位で照会します。**ピックアップ本数差異一覧照会(IPD)**は、ブッキング情報とピックアップオーダー情報の本数差異を一覧で表示し、不足分の確認を支援します。**回答前ピックアップオーダー一覧照会(IPL)**は、回答されていないピックアップオーダーを一覧表示します。キーワードは、空コンテナピックアップ, P/U番号, 本数差異です。

1. ピックアップオーダー照会 IPU の概要

ピックアップオーダー照会(IPU)は、空コンテナの引渡しに関する情報を照会する機能です。空コンテナピックアップ登録業務で登録された空コンテナピックアップオーダー情報を、船会社コードとP/U番号をキーとして照会します。これにより、特定の船会社やピックアップオーダーに関する情報を迅速に確認できます。 照会可能な情報は、空コンテナピックアップオーダーに関する詳細な情報に加え、空コンテナの引渡しが完了している場合は、空コンテナ引渡情報も参照可能です。この機能は、空コンテナの引渡し状況の把握、問題発生時の迅速な対応、そして輸出業務全体の効率化に大きく貢献します。船会社コードとP/U番号による特定は、空コンテナ管理の効率化に非常に役立ちます。

2. ピックアップ本数差異一覧照会 IPD の概要

ピックアップ本数差異一覧照会(IPD)は、ブッキング情報と空コンテナピックアップオーダー情報の本数に差異がある場合、その差異を一覧で表示する機能です。ブッキング情報データベースに登録されているブッキングコンテナ本数と、ピックアップオーダー情報のピックアップ本数の合計に差異があるブッキング番号を、本船単位(船会社コード、積載予定船舶コード、航海番号、積出港)で一覧表示します。 この機能は、ブッキングとピックアップオーダー情報間の整合性を確認し、コンテナ不足などの問題を早期に検出するために役立ちます。差分本数(不足分)を明確に示すことで、問題解決のための迅速な対応を支援します。船会社、船舶代理店、CY(コンテナヤード)が利用可能です。この機能によって、コンテナ管理上の不備を早期に発見し、迅速な対応をとることが可能になります。

3. 回答前ピックアップオーダー一覧照会 IPL の概要

回答前空コンテナピックアップオーダー一覧照会(IPL)は、「空コンテナピックアップ登録(PUR)」業務で登録された空コンテナピックアップオーダーのうち、「空コンテナピックアップ回答(PUA)」業務で回答されていないP/U番号に関する情報を照会する機能です。船会社コード、積出港、引取予定年月日を指定して照会することで、未回答のピックアップオーダーを効率的に確認できます。 この機能は、PUA業務(空コンテナピックアップ回答)を行う前に、未処理のピックアップオーダーを把握し、作業漏れや遅延を防ぐために利用されます。船会社、船舶代理店、CYが利用可能です。未処理オーダーの一括確認は、業務効率の向上に大きく貢献します。引取予定年月日による絞り込みも可能で、期限切れのオーダーの確認にも役立ちます。

VI.その他照会機能

このシステムは、上記以外にも、船積指図書情報照会(ISI)、SWB情報照会(IWB)、電子決済情報照会(IPS)などの機能を提供しています。これらの機能によって、輸出業務に関わる様々な情報を効率的に確認することが可能です。これらの機能は、輸出業務の効率化に大きく貢献します。

1. 船積指図書 S I 情報照会 ISI

船積指図書(S/I)情報照会(ISI)は、船積指図書(S/I)情報登録業務で登録された船積指図書情報と、N-S/I番号に関連付けられた貨物情報の進行状況を照会する機能です。 この機能を利用することで、船積指図書に基づいて輸送される貨物の状況を詳細に把握することができます。 具体的には、船積指図書に記載されている情報に加え、貨物の積み込み状況、輸送状況、その他関連する情報などを確認できます。N-S/I番号を用いた照会により、特定の貨物の追跡が容易になります。これは、貨物の輸送管理、問題発生時の迅速な対応に役立ちます。システムは、船積指図書の情報と貨物情報の連携をスムーズに行うことで、リアルタイムに近い状況把握を可能にしています。

2. SWB情報照会 IWB と電子決済情報照会 IPS

SWB情報照会(IWB)は、Sea Waybillに関する情報を照会する機能です。SWB確定通知(WBI)業務で登録されたSea Waybill情報を、船会社コード+ブッキング番号+ブッキング番号枝番、または請求番号単位で照会します。この機能により、Sea Waybillに関する情報の確認、そして輸送状況の把握が容易になります。 電子決済情報照会(IPS)は、電子決済情報、特にPay-easy(ペイジー)での支払いに必要な支払手続き情報を、NACCS電子決済番号単位で照会する機能です。この機能は、電子決済に関する情報の確認、そして支払処理の管理に役立ちます。NACCS電子決済番号による照会は、正確な決済情報の取得を保証します。これらの機能は、輸出入業務における決済処理の透明性と効率性を高める上で重要な役割を果たします。

3. 船積情報登録状況 IAC と船積情報照会 IAL

船積情報登録状況(IAC)は、システムに登録されている船積確認事項登録情報の件数を照会する機能です。照会したい積載船舶に関する情報を入力することで、登録されている確認事項の件数が確認できます。件数がない場合は「0」が出力されます。この機能は、船積確認事項の登録状況の把握に役立ちます。船積情報照会(IAL)は、ACL業務などで登録された内容を、本船、積出港、ブッキング番号単位で照会する機能です。ただし、登録したACL業務の種類によって入力項目が異なります。ACL01、02で登録した情報の照会には、積載予定船舶コード、積出港、航海番号、船会社コードを入力する必要があります。船会社、船舶代理店、NVOCCが利用可能で、船舶代理店の場合、入力された積出港において入力された船会社との受委託関係がシステムに登録されている必要があります。これらの機能により、船積に関する情報の網羅的な確認を可能にし、業務の効率化に貢献します。