JLG JLG Lift - a

JLGリフト3121230取扱説明書

文書情報

著者

Jlg Industries

会社

極東開発工業株式会社

文書タイプ 取扱説明書
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 3.28 MB

概要

I.安全注意事項 Safety Precautions

この高所作業車取扱説明書は、安全な使用とメンテナンスを目的としています。作業前には必ず本書をよく読んで理解し、会社規定と関連法規を遵守してください。高所作業車の操作中に不具合が発生した場合は、直ちに運転を停止し、弊社へお問い合わせください。プラットホーム作業者には、命綱付きフルボディハーネスの着用を強く推奨します。プラットホームの転落防止対策、緊急停止手順、安全な走行方法など、本書に記載されているすべての安全手順に従ってください。バッテリー交換は、換気の良い場所で行ってください。

1. 作業場所の点検 Workplace Inspection

安全な作業環境を確保するため、作業場所の点検が重要です。作業者は、機械の操作に十分な広さを確保し、危険を回避する必要があります。特に、許可なくトラック、トレーラー、鉄道車両、船舶、足場など不安定な場所でのプラットホーム操作や上昇は厳禁です。作業空間の広さ、障害物の有無、周辺環境の安全性を確認することは、事故防止の第一歩となります。作業前に十分な時間をかけて、安全に作業できるスペースを確保し、潜在的な危険要因を排除する必要があります。作業員の安全と機械の損傷を防ぐために、作業場所の適切な選定と確認は不可欠です。作業場所の安全確認を怠ると、重大な事故につながる可能性があるため、作業を開始する前に、常に徹底的な点検を行う必要があります。

2. 緊急時の操作方法 Emergency Procedures

作業員全員が本書に記載されている緊急時の操作方法を熟知していることが不可欠です。緊急事態が発生した場合、迅速かつ適切な対応が求められます。そのため、緊急停止ボタンの位置や使用方法、非常時の連絡体制などを事前に理解しておく必要があります。緊急時の操作手順は、機械の操作マニュアルに詳しく記載されていますので、必ず熟読し、理解を深めてください。また、定期的な訓練を実施することで、緊急時における対応能力の向上を図ることができます。緊急事態に備えた適切な知識とスキルを身につけることで、事故の発生率を低減し、作業員の安全を確保することができます。緊急時の対応は、作業員の生命と安全を守る上で非常に重要な要素であり、常に万全の態勢を心がける必要があります。

3. 機械操作に関する注意事項 Machine Operation Precautions

機械の操作にあたっては、本書の内容を十分に理解し、会社の規則や関連法規を遵守することが不可欠です。バッテリー交換は通気の良い場所で行うなど、基本的な安全規則を厳守する必要があります。コントロールスイッチやレバーの操作は、急激な動作を避け、適度な速さと力で操作することが重要です。逆方向への操作は、必ずニュートラルに戻してから行う必要があります。走行時は、路面状態、混雑状況、視界、傾斜、周囲の人物などに十分注意し、ゆっくりと走行し、停止距離を十分に確保する必要があります。安全な操作を心掛けることで、事故を未然に防ぎ、機械の寿命を延ばすことができます。常に安全第一を意識した操作を行うことで、作業の効率性と安全性を両立させることができます。

4. 転倒 落下の危険性と対策 Risks of Tipping and Falling and Countermeasures

プラットホーム上での作業は、転倒や落下の危険が伴うため、安全対策を講じる必要があります。プラットホーム作業者には、命綱を規定の位置に掛けたフルボディハーネスの着用を強く推奨しています。落下防止要件に関する詳細は、弊社にお問い合わせください。機械に不具合がある場合は、絶対に操作しないでください。不具合発生時は、直ちに使用を中止し、点検・修理を行う必要があります。安全上の問題を軽視することは、重大な事故につながる可能性があります。安全意識を高め、常に安全対策を徹底することで、作業中のリスクを最小限に抑えることができます。安全な作業環境の確保は、作業効率の向上にも繋がるため、常に安全意識を高く持ち続けることが重要です。

5. 作業者の義務 Operator s Responsibilities

機械本体や作業場所において、不具合や危険な状況が発生した場合、作業員は機械を停止させる義務と権限を有します。これは、作業員の安全を守るための重要な役割です。安全上の問題が発生した際には、速やかに機械を停止させ、関係者に報告する必要があります。危険を察知した場合は、自己判断で機械を停止させることができます。これは、個々の作業員の責任であり、安全確保のためには不可欠な行動です。安全に対する意識の向上と、責任ある行動が求められます。弊社では、納車時または事業主の要望に応じて特別教育を実施し、安全な機械操作について指導を行っています。安全教育を継続的に実施することで、作業員の安全意識を高め、事故の発生を抑制することができます。

II.作業開始前点検 Pre Operation Inspection

作業前に、高所作業車の各部を点検してください。オイルやバッテリー液などの汚れ、タイヤや駆動輪の異常、バッテリーの充電状態、プラットホームとゲートの作動状況、地上操作部の機能確認(主電源スイッチ、非常停止装置)などを確認します。バッテリー電圧低下警告が表示された場合は、充電が必要です。不具合を発見した場合は、使用を中止し、修理完了まで操作しないでください。全ての点検項目は、安全な高所作業のため必須です。

1. 汚れの確認 Checking for Dirt and Leaks

作業開始前点検において、まず確認すべきは機械全体の汚れです。部品表面にオイルやバッテリー液が付着していないか、液漏れがないかを確認する必要があります。オイルやバッテリー液の付着は、機械の故障や安全性の低下につながる可能性があるため、注意深く確認する必要があります。特に、液漏れを発見した場合には、直ちに整備技術者に報告し、適切な処置を講じる必要があります。汚れの付着は、機械の正常な動作を阻害する可能性があり、安全性の低下にもつながるため、日々の清掃と点検が重要になります。オイルやバッテリー液などの腐食性物質は、機械の金属部品を腐食させ、故障の原因となるため、早期発見と対応が不可欠です。これらの点検は、機械の安全な稼働を維持するための基本的な手順であり、作業開始前に必ず実施する必要があります。

2. 駆動輪とキャスターの点検 Inspection of Drive Wheels and Casters

駆動輪とキャスターの点検では、タイヤやその周囲に異物が付着していないかを確認します。異物の付着は、走行性能の低下や、機械の故障、さらには事故につながる可能性があります。タイヤの空気圧、摩耗状況も確認することが重要です。タイヤの異常は、走行中の安定性を損ない、危険な状況を招く可能性があるため、注意深い検査が必要です。異物を取り除き、必要に応じてタイヤの交換や空気圧調整などを行うことで、機械の安全性を確保し、作業効率の向上に繋げることができます。安全な走行を確保するため、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。これらの点検項目を適切に実施することで、事故を未然に防ぎ、安全な作業環境を維持することができます。

3. 地上操作部の点検 Inspection of Ground Control Unit

地上操作部の点検では、主電源選択スイッチの操作性、ラベルの可読性、非常停止装置の正常動作を確認します。これらの機器は、機械の安全な操作に不可欠な役割を果たしているため、動作確認は特に重要です。スイッチの操作不良やラベルの破損は、操作ミスや緊急時の対応遅延につながる可能性があります。非常停止装置が正常に作動しない場合、緊急時に機械を停止することができず、重大な事故につながる可能性があります。これらの機器の動作不良を早期に発見し、適切な修理を行うことで、安全な作業環境を確保することができます。常に機能を確認し、メンテナンスを怠らないことで、安全な作業を継続することが可能になります。

4. マストの点検 Inspection of Mast

マスト、スライドパッド、マストチェーン、連続ケーブル、プラットホームコントロールケーブル、パワーケーブル(マスト側面)などの点検が必要です。これらの部品は、機械の主要な構成要素であり、損傷や故障は重大な事故に繋がる可能性があります。点検時には、目に見える損傷だけでなく、目視では確認できない傷や漏れ、摩耗なども、定期自主検査に従って確認する必要があります。マストの異常は、プラットホームの安定性や動作に直接影響するため、細心の注意が必要です。すべての部品の状態を適切に確認することで、機械全体の安全性を確保することができます。定期的な点検とメンテナンスにより、これらの部品の寿命を延ばし、機械の安全性を維持することが重要です。早めの点検と必要なメンテナンスを行うことは、安全な作業を行う上で非常に重要です。

5. バッテリーとプラットホームの点検 Inspection of Battery and Platform

バッテリーは必要に応じて充電し、バッテリー充電器のAC電圧選択スイッチを国内の電圧値に合わせます。MVL/MSPモデルのバッテリーは、完全充電に約5時間かかります。プラットホームとゲート、クイックチェンジ式プラットホームマウント、マウントピン、手すり、エントリーバー、ゲート、MSPプラットホーム固定金具などを点検し、正常に作動していることを確認します。バッテリーの電圧低下は、機械の動作に影響を与えるため、定期的な充電が不可欠です。また、プラットホームやゲートの不具合は、作業員の安全に直接影響を与えるため、細心の注意が必要です。これらの部品の点検を怠ると、重大な事故につながる可能性があります。安全な作業環境を維持するため、定期的な点検と必要なメンテナンスを行うことが不可欠です。これらの点検は、安全な作業を行うための基礎となる重要な手順です。

III.機械の制御と操作 Machine Control and Operation

この章では、高所作業車プラットホームの昇降、走行、ジョイスティック操作、走行速度設定、緊急停止方法などを説明します。プラットホーム上昇中は走行速度が自動的に低下します。傾斜アラーム発生時は、プラットホームを完全に降ろして水平な場所に移動してください。オプションの障害物検知システム(OSS)プログラムセキュリティロック(PSL)ラグキャリア在庫品取り出しハンガーの使用方法も記載されています。これらの機能は、安全かつ効率的な作業を支援します。

1. 下部操作部の操作方法 Lower Control Panel Operation

下部操作部には、機械の様々な機能を制御するためのスイッチや表示パネルが配置されています。操作方法を理解することで、安全かつ効率的に機械を操作することができます。図3-1を参照しながら、各スイッチや表示パネルの位置と機能を確認してください。オプションのプログラムセキュリティーロック(PSL)が装備されている場合は、第3.12章を参照して、機械の起動方法を確認してください。下部操作部は、機械の主要な制御部であり、操作ミスは重大な事故につながる可能性があります。そのため、各操作手順を熟知し、安全に操作することが非常に重要になります。また、10分間操作しないとスリープモードになり、バッテリーを節約する省電力機能も備わっています。スリープモードからの復帰方法は、主電源選択スイッチ(キー)または緊急停止/電源切ボタンを使用します。バッテリーの電圧低下警告インジケーターについても、3-4ページを参照して確認してください。

2. 上部操作部の操作 Upper Control Panel Operation

上部操作部には、プラットホームの昇降、走行方向の制御、緊急停止ボタンなど、機械の主要な操作部が集中しています。安全な操作のため、各スイッチやレバーの機能と操作方法を十分に理解する必要があります。プラットホームのON/OFFキースイッチ、プラットホーム緊急停止ボタン、走行/昇降モード選択スイッチ、ホーンボタン、ジョイスティックイネーブルレバー、多機能ジョイスティックコントロールなどが備わっており、これらを適切に操作することで、安全かつ効率的な作業を行うことができます。特に、ジョイスティック機能を使用する際には、ジョイスティックイネーブルレバーを握ったまま操作する必要があります。走行モードと昇降モードの切り替え方法、走行速度の設定方法などもこの章で説明されています。上部操作部からの操作は、プラットホームの高さや位置、走行速度などを直接制御するため、細心の注意が必要です。誤操作を防ぎ、安全な作業を行うために、操作手順を熟知し、常に安全を意識した操作を行うことが重要です。

3. 走行モードと昇降モード Driving and Lifting Modes

このセクションでは、走行モードと昇降モードにおける操作方法について詳しく説明されています。走行モードでは、プラットホームを降下させた状態での登坂や斜面走行に関する注意点が図3-4で示されています。昇降モードでは、プラットホーム上昇中の走行速度は自動的に低下し、下部操作モジュールのLCD画面にカメが表示されます。傾斜アラーム発生時の対応方法として、プラットホームを完全に下げ、固い水平面まで移動する必要があることも説明されています。安全な走行と昇降のために、これらのモードの特性を理解し、適切な操作を行うことが重要です。プラットホームの高さや傾斜、走行速度などを常に確認し、安全に配慮した操作を行う必要があります。また、オープンレール構成での操作方法についても、中間ゲートの閉鎖や上部操作部の固定など、具体的な手順が説明されています。安全な作業環境を確保し、事故を防止するために、これらの注意事項を厳守することが重要です。

4. 転落防止と命綱の固定 Fall Prevention and Lanyard Attachment

プラットホームでの作業における転落事故を防止するため、命綱付きフルボディハーネスの着用を強く推奨しています。命綱は、規定の固定位置に取り付ける必要があります。安全な作業環境を確保するために、適切な長さの命綱とボディベルトを着用し、命綱を規定の固定位置に取り付けることが不可欠です。弊社では、プラットホーム作業者にとっての安全を最優先事項としており、命綱の適切な使用方法について詳しい情報を提供しています。安全対策を怠ることは、重大な事故につながる可能性があります。常に安全意識を高く持ち、適切な安全対策を講じることで、作業中のリスクを最小限に抑えることができます。安全な作業環境の確保は、作業員の安全と作業効率の向上に大きく貢献します。

5. プログラムセキュリティロック PSL と障害物検知システム OSS Program Security Lock and Obstacle Detection System

オプションとして提供されているプログラムセキュリティロック(PSL)は、4桁の作業者コードを入力することで、許可された者のみが機械を操作できるシステムです。コードの入力方法は、短音と長音で入力の正誤が知らされます。また、障害物検知システム(OSS)は、プラットホームを下降させる際に、下方にある障害物を検知します。障害物が検知された場合は、警告音が鳴り、赤色のLEDが点滅します。このシステムは、プラットホームの下方にある障害物を検知し、事故を未然に防ぐために設計されています。OSSの誤検知を防ぐため、作業開始前点検が推奨されています。これらの安全機能を正しく理解し、使用する事で、より安全な作業環境を実現することができます。これらのシステムは、機械の安全性を高め、作業ミスによる事故を防止するために設計されています。

6. ラグキャリアと在庫品取り出しハンガー Lug Carrier and Inventory Retrieval Hanger

ラグキャリア(MSPオプション)は、ラグの吊り下げと取り外しを行うための装置です。使用時は、アームを90度回転させて固定します。使用後は、プラットホームのサイドレールと平行になる位置に固定(格納位置)します。一方、在庫品取り出しハンガー(MSPオプション)は、自転車やはしごなどの品物を高い場所にあるラックや棚に置いたり、回収したりするための装置です。これらのオプション機器を使用する際は、それぞれの使用方法と注意事項を理解し、安全に操作する必要があります。ラグキャリアを使用する際は、ラグが振動したり、移動したりしないようしっかりと固定し、積載重量を超えないように注意する必要があります。また、在庫品取り出しハンガーを使用する際も、品物が落下しないよう、安全に配慮した操作が必要です。これらのオプション機器は、作業効率を高めるための便利なツールですが、安全な使用方法を理解して使用することが重要です。

IV.作業者によるメンテナンス Operator Maintenance

定期的にバッテリー端子の腐食や緩みを点検し、タイヤの摩耗や損傷がないか確認してください。タイヤ交換時は、適切なトルクでラグナットを締め付ける必要があります。バッテリーはAGM 密封タイプ(VRLA)で、電解液レベル調整は不要です。駆動モーターブラシの摩耗センサーが内蔵されており、交換が必要な場合は警告が表示されます。これらのメンテナンス作業は、高所作業車の安全な稼働を維持するために重要です。

1. バッテリーの点検とメンテナンス Battery Inspection and Maintenance

標準装備のバッテリーはAGM 密封タイプ(VRLA)で、電解液レベルの調整はできません。しかし、バッテリー端子の腐食やゆるみがないか定期的に点検する必要があります。バッテリーは、下部操作部両側のトップリヤフードカバーの下にあります。腐食やゆるみは、バッテリーの性能低下や、最悪の場合、機械の故障や事故につながる可能性があります。そのため、定期的な点検と、必要に応じた清掃や締め付けを行うことが重要です。バッテリーの寿命を延ばし、機械の安定した稼働を維持するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。バッテリーの状態を常に把握しておくことで、予期せぬ故障を防止し、安全な作業環境を維持することができます。バッテリーの点検は、安全な機械操作を確保するための重要なステップです。

2. タイヤとホイールの点検とメンテナンス Tire and Wheel Inspection and Maintenance

タイヤの摩耗や損傷がないか定期的に点検する必要があります。タイヤのエッジが摩耗したり、輪郭が崩れている場合は交換が必要です。トレッド部または側壁部に大きな損傷がある場合は、機械を整備に出す前に直ちに調査する必要があります。タイヤの摩耗は、走行性能の低下や、事故につながる可能性があるため、定期的な点検が不可欠です。また、ラグナットが緩まないよう、適切なトルクで締め付ける必要があります。トルクレンチを使用し、適切なトルクで締め付けることで、ホイールが外れる事故を防ぐことができます。トルクレンチがない場合は、整備工場やディーラーで締め付けを依頼してください。締め付けすぎると、ラグナットが破損したり、ホイールの取り付け穴が変形する可能性があるため、注意が必要です。ホイールの取り付けは、安全な走行に直結する重要な作業です。正しい手順と適切な工具を使用することで、安全性を確保することができます。

3. 駆動モーターブラシ摩耗の警告 Warning for Drive Motor Brush Wear

機械の駆動モーターには摩耗センサーが内蔵されており、駆動モーターブラシの交換が必要な場合に警告が表示されます。この警告は、極度のブラシ摩耗による駆動モーターの損傷を防ぐために非常に重要です。警告が表示されたら、直ちにブラシの点検と必要であれば交換を行う必要があります。駆動モーターの故障は、機械全体の動作に大きな影響を与えるため、早めの対応が求められます。この警告システムは、予期せぬ故障による作業中断や事故を防止するために設計されています。メンテナンスを怠ると、重大な故障や事故につながる可能性があります。そのため、警告表示を無視せず、適切なメンテナンスを行うことが非常に重要です。この警告システムを理解し、適切に対処することで、機械の寿命を延ばし、安全な稼働を維持することができます。

V.点検 修理メモ Inspection and Repair Notes

このセクションは、高所作業車の点検記録を記入するためのものです。作業開始前点検表を必ず保管してください。安衛則194条27・28に準拠した点検を実施し、記録を残すことが重要です。

1. 作業開始前点検表の記入と保管 Completion and Storage of Pre Operation Inspection Checklist

このセクションは、機械の点検記録を記入するための作業開始前点検表に関するものです。点検表には、モデル名、年、月、記録者氏名、シリアルナンバーを記入する必要があります。作業開始前点検表は、機械が稼動している間、必ず保管する義務があります。これは、機械の安全な運用と、万一の事故発生時の原因究明に不可欠な情報となります。点検表には、点検項目と結果を正確に記録する必要があります。記録内容の不備や不正確さは、点検の有効性を損なう可能性があります。点検表の保管場所も、容易にアクセスでき、紛失や破損を防げる場所を選ぶことが重要です。点検表は、機械の安全な運用とメンテナンスに不可欠な記録であり、その正確性と保管状態は非常に重要です。安衛則194条27・28の作業開始前点検とは、この作業開始前点検表に記載されている点検項目に加え、日常検査、部品点検、作動点検を含むことを明確にしています。