
ゆうプリRエラー対処マニュアル
文書情報
著者 | 日本郵便株式会社 |
会社 | 日本郵便株式会社 |
文書タイプ | マニュアル |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 2.34 MB |
概要
I.ゆうパックプリントR Yu Pri R のインストールと認証エラーの解決方法
本マニュアルは、日本郵便株式会社が提供する無料ソフトウェア『ゆうパックプリントR』 (略称:ゆうプリR) のインストールおよび利用に関するトラブルシューティングガイドです。 多くのエラーは、セキュリティソフト、アクセス権限、ネットワーク環境、Microsoft Officeのバージョン(特に64bit版と**Microsoft Access Database Engine 2010 (64bit版)**の有無)に起因します。 認証エラーが発生した場合、再認証、例外設定の確認、再インストールといった手順で解決を試みてください。 インストールフォルダ(通常はC:\ゆうプリR
)内の420107Z02P04V02.exe
を実行して認証処理をやり直すことが重要です。 また、通信環境が不安定な場合は、認証ボタンを再度クリックすることで解決する場合があります。
1. ゆうプリRのインストールと初期設定
ゆうパックプリントR(ゆうプリR)のインストール手順と、標準インストール場所(C:\ゆうプリR)の説明が記載されています。インストールドライブはユーザー環境に合わせて読み替える必要があります。インストール後、会員認証画面が表示され、認証処理を行う必要があります。この認証処理が、後のエラー解決において重要なステップとなります。 また、インストール時に、Microsoft Officeのバージョン、特に64bit版を使用している場合は、Microsoft Access 2010 (64bit版) あるいは Microsoft Access Database Engine 2010 (64bit版) のインストール状況を確認する必要があります。 64bit版のMicrosoft Officeを使用しているにも関わらず、これらのコンポーネントがインストールされていない場合、ゆうプリRの動作に支障をきたす可能性があります。 インストーラーのダウンロードページには、これらのコンポーネントに関する情報が記載されている可能性がありますので、確認する必要があります。 インストールファイルの解凍についても触れられています。圧縮ファイル形式によっては、対応する解凍ソフトが必要となる場合があるため、事前に確認が必要です。 インストール後、ゆうプリRが正常に動作しない場合は、手順に従って再インストールを試みる必要があります。その際には、コントロールパネルからゆうプリRをアンインストールし、インストールフォルダを削除してから、再度インストーラーを実行する必要があります。
2. セキュリティソフトとゆうプリRの連携
ゆうプリRはインターネットアクセスを行うため、ご利用のセキュリティソフトとの連携設定が重要です。多くのエラーは、セキュリティソフトがゆうプリRのアクセスをブロックしていることが原因です。そのため、セキュリティソフトの設定で、ゆうプリRのプログラムファイル(例:420107Z02P04V02.exe)への例外設定を行う必要があります。セキュリティソフトによって例外設定の手順は異なるため、各ソフトのマニュアルを参照するか、メーカーへ問い合わせる必要があります。 Windows ファイアウォールについても同様で、ゆうプリRの実行ファイルへの例外設定が必要となる場合があります。ファイアウォールとセキュリティソフトの両方で例外設定を行ってから、再度ゆうプリRを実行することで問題が解決する可能性があります。 例外設定を行ってもエラーが解消しない場合は、インストール処理を終了し、パソコンを再起動してから、再度ゆうプリRフォルダ内の420107Z02P04V02.exeを実行し、会員認証画面から認証処理をやり直すことが推奨されています。一時的な通信の不安定も原因となる可能性があり、その場合は認証ボタンを再度クリックすることで問題が解決する場合があります。
3. アクセス権限とユーザー環境
ゆうプリRを使用するユーザーのアクセス権限が不足している場合、エラーが発生する可能性があります。管理者権限を持つユーザーでログインしている場合は問題ありませんが、そうでない場合は、ゆうプリRフォルダに対してEveryoneユーザーを追加し、フルコントロール権限を設定する必要があります。 ただし、社内セキュリティポリシーによっては、Everyoneユーザーの設定やフルコントロール権限の設定が制限されている可能性があります。その場合は、ゆうプリRを使用するユーザーに対して、最低限「読み取りと実行」、「読み取り」、「書き込み」の権限を付与する必要があります。 アクセス権限の設定方法については、本マニュアルの別セクションを参照するよう指示されています。 アクセス権限の設定後、パソコンを再起動し、それでもエラーが解決しない場合は、ゆうプリRフォルダ内の420107Z02P04V02.exeを実行し、会員認証処理からやり直す必要があります。 アクセス権限の問題は、特に複数のユーザーが同じパソコンでゆうプリRを使用する場合に重要となります。
4. ネットワーク環境とプロキシ設定
ゆうプリRは起動時にインターネット経由で日本郵便のシステムにアクセスし、住所や会員情報などのマスタデータをダウンロードします。この際、ネットワーク環境やプロキシ設定が適切にされていないと、エラーが発生する可能性があります。インターネット接続の設定を確認し、必要に応じてプロキシ設定を行う必要があります。 プロキシサーバを使用している場合は、ゆうプリRもプロキシ設定を通してインターネットにアクセスする必要があるため、ゆうプリRの設定でプロキシサーバのアドレスとポート番号を指定する必要があります。 プロキシ設定は、本マニュアルの別セクションを参照するよう指示されています。 設定方法はセキュリティポリシーに依存するため、社内セキュリティ担当者への確認が必要となります。 インターネットオプションの設定において、IEのプロキシ設定を使用するか、手動でプロキシ設定を行うかの選択が必要となります。 また、ネットワーク接続環境において、特定のサイトへのアクセスが制限されている可能性も考慮する必要があります。 この場合は、ネットワーク管理者への確認が必要となります。
II.ゆうプリR 起動エラーと対処法
ゆうプリRの起動時にエラーが発生する場合は、メモリ不足やセキュリティソフトによる干渉が考えられます。 住所マスタ情報の更新が必要な場合もあります。 エラーメッセージを確認し、該当する対処法に従ってください。 Windows Management Instrumentation サービスの状態確認(msconfigコマンド使用)、アクセス権限の確認(Everyoneユーザーへのフルコントロール設定)、プロキシ設定の確認などが重要です。 ファイルの例外設定(Windowsファイアウォールとセキュリティソフト両方)が必要な場合もあります。
1. メモリ不足とセキュリティソフトによるエラー
ゆうプリR起動時にエラーが発生する原因として、メモリ不足やセキュリティソフトによる干渉が挙げられています。 特に、住所系ファイルの更新に失敗することでエラーが発生するケースが多く、これはゆうプリRが起動時にインターネット経由で住所情報を更新しようとする際に、メモリ不足やセキュリティソフトによってブロックされることで起こります。 対処法としては、ゆうプリRで使用する住所系のマスタ情報を再度更新する必要があります。 このマスタ情報の更新が失敗する原因を特定するために、メモリ使用量を確認したり、セキュリティソフトの設定を確認したりする必要があります。 セキュリティソフトにおいては、ゆうプリRの実行ファイルへの例外設定が必要となる場合があります。また、Windowsファイアウォールについても同様の例外設定が必要となる可能性があります。 これらの対処法を試みてもエラーが解決しない場合は、さらに詳細な原因究明が必要となります。例えば、システムログを確認したり、サポートセンターに問い合わせたりすることが考えられます。 メモリ不足の場合は、不要なアプリケーションを終了させたり、パソコンのメモリを増設したりするなどの対策が必要となります。
2. Windows Management Instrumentation サービスの確認
ゆうプリRの起動エラーのトラブルシューティングとして、Windows Management Instrumentation (WMI) サービスの状態を確認することが重要です。WMIサービスは、ゆうプリRが正常に動作するために必要なシステムサービスです。 このサービスが停止している場合、ゆうプリRは正常に起動しない可能性があります。 確認方法は、Windowsスタートメニューから「msconfig」と入力してシステム設定を開き、サービスタブで「Windows Management Instrumentation」の状態を確認します。「停止」状態の場合は、チェックボックスにチェックを入れ、「適用」と「OK」ボタンをクリックしてサービスを起動します。 サービスのスタートアップの種類が「自動」に設定されているかどうかも確認する必要があります。「無効」の場合は、「自動」に変更する必要があります。 WMIサービスの状態を確認し、必要に応じて修正した後、パソコンを再起動することで、ゆうプリRが正常に起動するようになる可能性があります。 再起動後も問題が解決しない場合は、他の原因を調査する必要があります。
3. アクセス権限とファイル削除による対処
ゆうプリRの起動エラーの原因として、パソコンのログインユーザーのアクセス権限が不足している可能性が挙げられています。 この場合、ゆうプリRフォルダに対してEveryoneユーザーを追加し、フルコントロールの設定を行うことで解決できる可能性があります。 アクセス権限の設定方法は、本マニュアルの別セクションを参照するよう指示されています。 社内セキュリティポリシーによってEveryoneユーザーへのフルコントロール権限の設定ができない場合は、ゆうプリRを使用するユーザーに対して、最低限必要なアクセス権限(読み取りと実行、読み取り、書き込み)を付与する必要があります。 さらに、ゆうプリRフォルダ内のverappフォルダにあるフォルダやファイルを全て削除するという対処法も示されています。この操作は、不要なファイルによってゆうプリRが正常に動作しない場合に有効な場合があります。 これらの操作を実施した後もエラーが続く場合は、他の原因を検討する必要があります。
4. プロキシ設定とファイアウォール
プロキシサーバ経由でインターネットに接続している場合、ゆうプリRもプロキシ設定を通してインターネットアクセスを行う必要があります。プロキシ設定が正しく行われていないと、ゆうプリRが正常に起動しない、または機能しない可能性があります。 プロキシ設定の方法については、本マニュアルの別セクションを参照するよう指示されています。設定を行う際には、社内セキュリティポリシーを考慮する必要があります。 また、WindowsファイアウォールによってゆうプリRの実行ファイルがブロックされている可能性もあります。この場合は、Windowsファイアウォールで上記ファイルの例外設定を行う必要があります。 セキュリティソフトとWindowsファイアウォール、両方の例外設定を行い、それでも問題が解決しない場合は、ネットワーク環境やプロキシサーバの設定に問題がある可能性があります。ネットワーク管理者への確認が必要となる場合もあります。 プロキシ設定やファイアウォール設定の確認、修正後もエラーが解消されない場合は、他の原因を調査する必要があります。
III.レイアウトとデータ移行に関する問題と解決策
パソコン変更時にゆうプリRのレイアウトデータは移行されません。旧パソコンからprintform
フォルダを移行するか、新しいパソコンでレイアウトを再設定する必要があります。 データのバックアップは必須です。 また、CSVファイルの改行コードエラーなどデータに関する問題も発生する可能性があります。その場合は、Excelを用いてデータ修正を行う必要があります。
1. パソコン変更時のレイアウトデータ移行
パソコンを変更する際、ゆうプリRのデータベースを移行しても、レイアウト変更したファイルは移行されません。そのため、パソコン変更後のゆうプリRで、以前の設定を復元するためには、旧パソコンのゆうプリRフォルダ内にあるprintformフォルダを、新しいパソコンのゆうプリRフォルダにコピーする必要があります。ただし、ユーザー名は同じである必要があります。 この方法は、データベースを復元している場合にのみ有効です。 データベースを復元していない場合は、この方法ではレイアウト情報を引き継げません。 旧パソコンのゆうプリRフォルダが存在しない場合は、新しいパソコンでゆうプリRの送り状レイアウトを最初から設定し直す必要があります。 その手順として、ゆうプリRのスタートメニューから「送り状設定」ボタン、「送り状レイアウトカスタマイズ」ボタンをクリックし、エラーとなる送り状名称を選択して、レイアウトを編集し直す必要があります。 レイアウト設定は、ユーザーがカスタマイズした設定が保存されているため、データの移行が重要になります。
2. CSVファイルの改行コードエラー
発送予定データの取り込み時に、郵便番号の都道府県と住所の都道府県が一致しないエラーが発生し、赤色のデータが印刷される問題が発生する場合があります。これは、ファイル取り込み時にデータが正しく処理されなかったために発生するエラーです。 このエラーの根本原因は、CSVファイルの改行コードに問題がある可能性があります。データが欠落する可能性があるため、ファイルを作成したシステムで改行コードを削除したデータを再作成することを推奨しています。 再作成ができない場合は、Microsoft Office Excelを使用して、CSVファイルを文字列として外部データ取り込み機能で読み込み、改行コードを削除するなどの修正を行う必要があります。 Excelを使用することで、CSVファイルのデータを確認し、改行コードなどの問題を修正し、再度ゆうプリRに取り込むことが可能になります。 データの整合性を確認し、修正することで、印刷エラーを回避できます。
3. その他のレイアウト データ関連エラー
ゆうプリRで発生するレイアウトやデータに関するエラーの原因として、テンプレートの削除、外付けハードディスクへのフォルダ作成、プログラムのバージョンアップ失敗などが考えられます。 テンプレートを削除した場合は、再インストールが必要になる場合があります。外付けハードディスクにゆうプリRフォルダを作成している場合は、Windowsの設定を確認し、解凍可能な状態にする必要があります。 プログラムのバージョンアップに失敗した場合は、インストール済みの解凍ソフトを使用して解凍し直す、またはWindowsの設定を確認して解凍できるようにする必要があります。 これらのエラーは、ファイルの保存場所や、ソフトウェアの更新状態に関連しているため、ファイルの管理とソフトウェアのアップデート状況を確認することが重要です。 エラーメッセージを注意深く確認し、原因に合わせた適切な対処を行うことで、問題を解決できます。
IV.その他エラーと対処法
会員情報の削除、日付と時刻の設定、PC判別コードのリセットなどが原因でエラーが発生する場合があります。 これらの問題が発生した場合は、郵便局への問い合わせやサポートセンターへの連絡が必要となる場合があります。 また、インターネット接続設定(プロキシ設定を含む)を確認し、日本郵便のシステムへのアクセスが可能な状態であることを確認する必要があります。
1. 会員情報削除によるエラーと対処法
ゆうプリRがエラーを起こす原因として、ゆうプリR会員情報が何らかの理由で削除されている可能性が挙げられています。この場合、ユーザーはまず自身の会員情報に誤りがないか確認する必要があります。誤りがない場合は、同じパソコンで再認証を行うことで問題が解決する場合があります。 しかし、再認証でも解決しない場合は、会員情報を再受信する処理が必要となるため、サポートセンターへ問い合わせる必要があります。 会員情報の削除は、ユーザー側の操作ミス、システムエラーなど様々な原因で発生する可能性があります。そのため、サポートセンターでは、ユーザーの状況を詳しく確認し、適切な対応を行う必要があります。 再認証がうまくいかない場合は、サポートセンターに問い合わせることで、専門家のサポートを受けることができます。サポートセンターでは、ユーザーのアカウント情報を確認し、会員情報を復元したり、新しいアカウントを作成したりするなどの対応を行う可能性があります。 会員情報に関連するエラーが発生した場合は、まずは自身の会員情報の確認を行い、それでも解決しない場合はサポートセンターに問い合わせることが重要です。
2. 日付と時刻の設定エラーと再インストール
ゆうプリRでエラーが発生する原因として、パソコンの日付と時刻の設定が正しくない場合が挙げられます。 具体的には、カレンダーの種類が西暦(日本語)に設定されていない場合にエラーが発生する可能性があります。対処法として、コントロールパネルから日付と時刻の設定を確認し、カレンダーの種類を西暦(日本語)に変更する必要があります。 日付と時刻の設定が正しくない場合、ゆうプリRは正しい日付や時刻で動作できず、エラーが発生する可能性があります。特に、データの更新や保存などに影響を与える可能性があります。 日付と時刻の設定を変更した後もエラーが解消しない場合は、ゆうプリRをアンインストールし、ゆうプリRフォルダを削除してから、最新のインストーラーを使用して再インストールする必要があります。 再インストールを行う際には、インストーラーを解凍してから実行する必要がある点に注意が必要です。 日付と時刻の設定とソフトウェアの再インストールによって、エラーを解決できる可能性があります。
3. PC判別コードのリセットとデータバックアップ
PC判別コードをリセットすると、それまで使用していたゆうプリRは起動できなくなります。そのため、パソコンを変更したり、再インストールする際には、事前にゆうプリRでデータのバックアップを行う必要があります。 バックアップを取得せずにPC判別コードをリセットしてしまうと、データが復元できなくなるため注意が必要です。 PC判別コードは、パソコンを識別するためのコードであり、このコードが変更されると、ゆうプリRは以前のデータにアクセスできなくなります。 データのバックアップは、ユーザーデータの損失を防ぐために非常に重要です。 サポートセンターでPC判別コードのリセット作業が完了した後、ゆうプリRのインストールフォルダ(標準インストール場所:Cドライブ直下)を開き、420107Z02P04V02.exeをダブルクリックして認証処理から実行する必要があります。 PC判別コードのリセットは、システムの重要な変更であるため、事前にデータバックアップを行い、サポートセンターに連絡を取ることが重要です。
4. インターネット接続とアクセス制限
ゆうプリRは起動時にインターネット経由で日本郵便のシステムへアクセスしてデータを取得します。このアクセスができない場合、エラーが発生します。そのため、インターネット接続の設定を確認する必要があります。 インターネットエクスプローラーでインターネットオプションを確認し、プロキシ設定が正しく行われているか確認します。プロキシを使用していない場合でも、セキュリティソフトによって通信が遮断されている可能性があり、その場合はセキュリティソフトの設定で例外設定を行う必要があります。 プロキシ設定を確認する手順として、HttpSettingsXMLWindow.exeを実行して環境設定を変更する方法が示されています。 プロキシ設定を手動で行う場合、プロキシサーバのアドレスとポート番号、そして必要であれば認証情報を入力する必要があります。 ネットワーク環境によっては、日本郵便のシステムへのアクセスが制限されている可能性があります。この場合は、ネットワーク管理者へアクセス可能であるかを確認する必要があります。 インターネット接続設定とアクセス制限を確認することで、ゆうプリRが正常に動作するようになります。