第 5 章機能の操作 コンテンツマネージャーについて コンテンツマネージャーについて コンテンツマネージャーには 次の機能があります ff サイネージ再生機能 g g 登録されたスケジュールに従って SD カード内の静止画 / 動画 / 音楽ファイルの再生 光源の明るさ変更 電源の切 / 入操作をす

コンテンツマネージャー:サイネージ設定ガイド

文書情報

学校

パナソニック株式会社

専攻 プロジェクター操作
会社

パナソニック

文書タイプ マニュアル
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 6.70 MB

概要

I.コンテンツ管理とスケジュール設定

本機は、クライアントコンピューター(iPad/iPhone/iPod touch、Android端末を含む)からアクセス可能なコンテンツマネージャーを備えています。このコンテンツマネージャーを使用し、静止画、動画、外部入力コンテンツを管理し、プレイリストを作成できます。 スケジュール再生機能により、1日単位の再生内容をタイムテーブルとして設定し、週単位のスケジュールを作成できます。 SDカードに保存されたコンテンツに基づき、同時再生も可能です。同時再生を行うには、NTPサーバーとの同期設定が必要です。動画コンテンツは、同時再生のためにH.264/MPEG-4 AVCコーデックとAACコーデックを使用したmp4ファイルの使用が推奨されます。

1. コンテンツマネージャーによるコンテンツ管理

本機のコンテンツ管理は、クライアントコンピューター(iPad、iPhone、Android端末など)からアクセス可能なコンテンツマネージャーで行います。このマネージャーを通じて、静止画、動画、外部入力コンテンツの登録、削除、編集が可能です。複数のコンテンツをまとめて1つの素材として扱うプレイリスト機能も提供しており、効率的なコンテンツ管理を実現します。 また、コンテンツマネージャーでは、SDカードに保存されたコンテンツの確認や管理も可能です。SDカードのデータ転送速度は再生速度に影響するため、高速なSDカード(Class10推奨)の使用が推奨されます。 重要な点として、コンピューター上でSDカード内のPRIVATEフォルダを削除すると、コンテンツマネージャーで作成または登録したスケジュール、タイムテーブル、コンテンツなどのデータが全て失われるため、細心の注意が必要です。 さらに、本機をECOまたはネットワークスタンバイモードに設定している場合、クライアントコンピューターからコンテンツマネージャーにログインできなくなるため、運用時には注意が必要です。 コンテンツマネージャーのユーザー名とパスワードは、WEB制御機能のそれとは別々に管理されます。

2. タイムテーブルとスケジュールの設定

コンテンツマネージャーでは、1日に再生するコンテンツの内容、再生時間、再生順序などを設定したタイムテーブルを作成できます。このタイムテーブルを基に、週単位で再生スケジュールを設定することができます。スケジュールは現在から12週間先まで設定可能で、曜日ごとに異なるタイムテーブルを設定したり、毎週同じ内容を繰り返す設定も可能です。 タイムテーブルを作成する際には、コンテンツとコンテンツの間にブランク期間がある場合、その期間も1つのコンテンツとして扱われ、プレビューの対象となります。 スケジュール設定が完了したら、プレビュー機能を使用して、登録したタイムテーブルの内容を確認することができます。 複数台のプロジェクターでスケジュールを同時再生する場合、動画コンテンツには特定の動画ファイル(拡張子:mp4、映像コーデック:H.264/MPEG-4 AVC、音声コーデック:AAC)を使用する必要があります。互換性のないファイルを使用すると、同時再生機能が正しく動作しない可能性があります。 また、同時再生においては、音楽コンテンツには対応していません。

3. 同時再生のためのNTPサーバー同期

複数台のプロジェクターでコンテンツを同時に再生する場合、NTPサーバーと同期することで、各プロジェクターの時刻を合わせ、再生タイミングを正確に制御することが可能です。本機はNTPサーバー機能も内蔵しており、外部NTPサーバーに接続できない環境でも、本機をNTPサーバーとして使用できます。 NTPサーバーと同期させることで、複数のプロジェクター間でスケジュールを再生するタイミングを合わせることができますが、それでも再生開始/終了のタイミングに最大1秒程度のずれが生じる可能性があります。 本機をNTPサーバーとして使用する場合、他のプロジェクターの同期設定後、同期が完了するまで15分程度かかるため、スケジュールの再生開始はそれ以降に行う必要があります。 また、ネットワーク環境によってはNTPサーバーにアクセスできない場合があり、その際は映像が一時的に消える可能性がある点にも注意が必要です。 同時再生を行う際には、動画コンテンツの再生開始から映像が投写画面に表示されるまでの時間を一定にするため、「ローディングタイム固定」機能の使用が推奨されます。

4. SDカードデータの複製とバックアップ

スケジュールを複数のプロジェクターで同時再生するには、各プロジェクターのSDカードに同じスケジュールデータを登録する必要があります。このデータの複製方法は、SDカードを直接複製する方法、コンテンツマネージャーを用いたダウンロード/アップロード、そして「複数台プロジェクター監視制御ソフトウェア」を用いた方法の3通りがあります。 SDカードを直接複製する場合は、複製元となるSDカードを取り出して、別のSDカードにデータをコピーする必要があります。 コンテンツマネージャーを使用する場合は、複製元のSDカードをプロジェクターに挿入したまま、別のプロジェクターに同じスケジュールを登録できます。 「複数台プロジェクター監視制御ソフトウェア」を使用すれば、複製元のSDカードを挿入したまま、別のプロジェクターへスケジュールを配信して登録することが可能です。 バックアップデータは、コンテンツマネージャーを搭載した別のプロジェクターにアップロードすることで、同じコンテンツを同じスケジュールで再生できます。ただし、WindowsとMacのコンピューターのみ対応です。

II.同時再生とNTPサーバー同期

複数のプロジェクターで同時再生を行う場合、各プロジェクターの時刻を正確に合わせる必要があります。そのため、本機はNTPサーバー機能を搭載しており、外部NTPサーバーまたは本機をNTPサーバーとして使用して、各プロジェクターの時刻を同期させることが可能です。 同時再生時には、動画コンテンツの再生開始からの表示までの時間を一定にするため、ローディングタイム固定機能の使用が推奨されます。 ただし、最大1秒程度のずれが発生する可能性がある点にご注意ください。音楽コンテンツの同時再生には対応していません。

1. 同時再生のための時間同期 NTPサーバーの活用

複数台のプロジェクターで同じスケジュールを同時に再生するには、各プロジェクターの時刻を正確に合わせる必要があります。このために、本機はNTPサーバーとの同期機能を提供しています。 NTPサーバーを利用することで、複数のプロジェクター間で再生タイミングのずれを最小限に抑え、スムーズな同時再生を実現できます。 本機は、外部のNTPサーバーに接続できない場合でも、設置されている複数の機器の中から1台をNTPサーバーとして指定し、他のプロジェクターの時刻を同期させることが可能です。 ただし、NTPサーバーとの同期には時間がかかり、本機に電源が供給されてスタンバイ状態になってから同期が完了するまで、最短5分、最長15分程度かかります。この間は、スケジュール再生を行うと、コンテンツの再生開始・終了タイミングにずれが生じる可能性があるため注意が必要です。 また、ネットワーク環境によってはNTPサーバーへのアクセスが不安定になる場合があり、その際には映像が一時的に消える可能性があることを考慮する必要があります。 同期が完了した後でも、スケジュールやコンテンツの再生開始・終了タイミングに、プロジェクター間で最大1秒程度のずれが発生する可能性がある点に留意すべきです。音楽コンテンツは同時再生に対応していません。

2. 同時再生における動画ファイルの推奨事項

複数台のプロジェクターでスケジュールを同時再生する場合、動画コンテンツには特定のファイル形式とコーデックを使用する必要があります。 推奨される動画ファイルは、拡張子がmp4、映像コーデックがH.264/MPEG-4 AVC、音声コーデックがAACのファイルです。 これ以外の動画ファイルを使用すると、同時再生機能が正しく動作しない可能性があり、再生に失敗したり、予期せぬ挙動が発生する可能性があります。 そのため、同時再生を行う際には、必ず推奨されるファイル形式とコーデックを使用することが重要です。 複数のプロジェクター全てで、同じスケジュールを確実に同時再生するためには、バックアップしたスケジュールデータを、全てのプロジェクターにアップロードする必要があります。 このアップロードは、コンテンツマネージャーを使って行うことも、「複数台プロジェクター監視制御ソフトウェア」を用いて行うことも可能です。

3. スケジュールの複製方法とローディングタイム固定

同じスケジュールを複数のプロジェクターで同時再生するためには、各プロジェクターに挿入されたSDカードに、コンテンツを含む同じスケジュールを登録する必要があります。 このスケジュールの複製方法は、SDカードを直接複製する方法、コンテンツマネージャーを利用したダウンロード/アップロード、そして「複数台プロジェクター監視制御ソフトウェア」の3つの方法があります。 いずれの方法を用いる場合でも、全てのプロジェクターに同一のスケジュールが登録されていることを確認する必要があります。 さらに、同時再生においては、プロジェクターの時刻を同期させても、スケジュールに登録された動画コンテンツによっては、再生開始後、実際に映像が投写画面に表示されるまでの時間がプロジェクター間でばらつく場合があります。 この問題を解決するために、「ローディングタイム固定」機能を有効化することで、再生開始から映像が表示されるまでの時間を一定に(3秒)することができます。 この機能は、動画コンテンツを含んだスケジュールを再生する際に特に有効です。

III.スライドショー機能とコンテンツ登録

本機は、静止画と動画コンテンツを用いたスライドショー機能を備えています。スライドショーにコンテンツを登録するには、まずコンテンツマネージャーでコンテンツ一覧に静止画・動画ファイルを登録する必要があります。 スライドショーでは、再生画面の切り替えに様々な映像効果を設定できます。 登録済みのコンテンツは、プレビューで確認できます。

1. スライドショー機能の概要とコンテンツ登録

本機は、静止画と動画コンテンツを用いたスライドショー機能を提供しています。スライドショーは、コンテンツマネージャーを通して設定、登録、再生を行います。 スライドショーに使用する静止画や動画ファイルは、事前にコンテンツマネージャーのコンテンツ一覧に登録しておく必要があります。この登録作業は、クライアントコンピュータからWEBブラウザ経由で行います。 コンテンツの登録後、スライドショーの設定(再生順序、画面遷移効果など)を行い、保存することで、スライドショーの再生を開始できます。 スライドショーの再生画面には、再生状態を示すアイコンが表示されます。このアイコンは、SDカードの挿入状態や、コンテンツファイルの破損など、再生状況を示す重要な情報を含みます。 スライドショーにコンテンツを登録する際は、コンテンツの挿入位置を指定することはできません。順番を変更する必要がある場合は、登録後にコンテンツの順番を入れ替える操作を行う必要があります。 また、スライドショーに使用する静止画ファイルは、予めクライアントコンピュータに保存しておく必要があります。そして、ファイル名を指定された名前に変更する必要があります。 再生画面の切り替えには、様々な映像効果を設定でき、静止画コンテンツに対しては『オフ』『ランダム』『ワイプレフト』『スライドアウト』といった効果を選択可能です。

2. スライドショーにおける映像効果と色設定

静止画コンテンツの再生画面転換時には、特殊効果(映像効果)を適用できます。 適用できる効果には「オフ」(効果なし)、「ランダム」(ランダムに効果を適用)、「ワイプレフト」(左から右へふき取るように表示)、「スライドアウト」(前の画面が右から左へ消えるようにして次の画面を表示)があります。 映像効果は、タイムテーブルに登録した静止画コンテンツに対して設定され、チェックボックスが空白の場合は無効になります。 さらに、映像コンテンツ(静止画、動画、外部入力)の再生時に反映される色設定も選択可能です。「高」と「中」の設定では、青みがかかった映像になります。 色設定の詳細については、マニュアルの該当ページを参照してください。 外部入力コンテンツの色設定は、入力信号の種類(静止画系か動画系か)によって、HDMI入力の設定に依存します。ユーザー設定を再現するには、サイネージ入力時のメニューの[映像]→[映像モード]の設定を、ユーザー設定時と同じにする必要があります。

IV.SDカードとデータ管理

本機はSDカードを使用してコンテンツを保存します。データ転送速度が速いSDカードの使用(Class10推奨)を推奨します。SDカード内の"PRIVATE"フォルダを削除すると、スケジュールタイムテーブル、コンテンツなどのデータが失われますのでご注意ください。 バックアップ機能を用いて、スケジュールデータを別のプロジェクターに転送することも可能です。

1. SDカードの使用とデータ保存

本機はSDカードを使用して、静止画、動画、その他のコンテンツを保存します。 再生速度や表示速度に影響するため、データ転送速度が速いSDカードの使用が推奨され、スピードクラスClass10以上の製品が推奨されています。 転送速度が遅いSDカードを使用すると、動画や音楽の再生が正常に行われない場合や、静止画の表示に時間がかかる場合があります。 本機で利用可能なSDカードの種類については、マニュアルの該当ページ(z■39ページ)を参照ください。 SDカードの取り扱いには注意が必要です。特に、コンピューターでSDカード内の「PRIVATE」フォルダを削除すると、コンテンツマネージャーで作成または登録したスケジュール、タイムテーブル、コンテンツ、スライドショーの設定など、重要なデータがすべて失われます。 SDカードスロットにSDカードが挿入されていない場合、または本機がSDカードを認識できない場合は、コンテンツマネージャーから強制的にログアウトされます。

2. データのバックアップと管理

コンテンツマネージャーで作成・登録したデータの消失を防ぐため、バックアップは非常に重要です。 バックアップデータは、別のコンテンツマネージャー搭載のプロジェクターにアップロードすることで、同じコンテンツを同じスケジュールで再生することが可能です。 バックアップしたスケジュールは、クライアントコンピューター(WindowsまたはMac)から本機にアップロードできます。 ただし、データの複製には、複製元となるSDカードから別のSDカードへ複製できる環境が必要となる場合があります。 SDカードのデータ複製方法は、SDカードを直接複製する方法、コンテンツマネージャーを用いたダウンロード/アップロード、そして「複数台プロジェクター監視制御ソフトウェア」の3つの方法から選択できます。 本機をNTPサーバーとして使用する場合、NTPサーバー側の時刻設定を変更すると、同期が完了するまでに15分程度かかるため、スケジュールの同時再生を運用中の場合は注意が必要です。

V.アクセスと操作

コンテンツマネージャーへのアクセスにはWEBブラウザが必要です。無線LAN接続時は、通信が途絶えても一定時間ログイン状態が継続されます。 また、管理者権限とユーザー権限でログイン時の機能が異なります。管理者権限では全ての機能を使用できますが、ユーザー権限では確認のみ可能です。 コンテンツマネージャーの使用後は必ずログアウトしてください。

1. コンテンツマネージャーへのアクセスとログイン

本機のコンテンツ管理は、クライアントコンピューター(iPad、iPhone、Android端末など)と1対1で接続し、Webブラウザを用いて行います。 コンテンツマネージャーにアクセスするには、Webブラウザが必要です。 無線LAN接続の場合、通信が途絶えたとしても、最大20分間は同じ権限でログイン状態が継続されます。そのため、コンテンツマネージャーを使用中は、安定した通信環境を確保することが重要です。 コンテンツマネージャーにログインする際には、管理者権限とユーザー権限があり、管理者権限でログインした場合、全ての機能を使用できます。一方、ユーザー権限では、スケジュール、タイムテーブル、スライドショーの内容を確認することはできますが、登録、編集、再生操作はできません。 また、SDカードスロットにSDカードが挿入されていない場合、または本機がSDカードを認識できない場合は、強制的にログアウトされます。 コンテンツマネージャーを使用中にWebブラウザを閉じた場合も、ログアウトされずにログイン状態が継続されるため、必ずログアウトしてからWebブラウザを閉じてください。 スタート画面で「スケジュール」をクリック後、「スライドショー」に切り替える際は、一度コンテンツマネージャーからログアウトしてから再度ログインする必要があります。

2. アクセス方法と対応機器

本機のコンテンツマネージャーは、クライアントコンピューター(iPad/iPhone/iPod touch、Android端末など)からWebブラウザを通じてアクセスできます。 本書では、Windows 8とInternet Explorer 10を例として説明していますが、お客様のOSやブラウザ、コンピューターの種類によって、画面の表示が異なる場合があります。 コンテンツマネージャーの画面が表示されない場合は、ネットワーク管理者にご相談ください。 本機のコンテンツマネージャーは、当社製の画像転送用アプリケーションソフトウェア(iPad/iPhone/iPod touch、Android端末対応)や、「複数台プロジェクター監視制御ソフトウェア」からも呼び出すことができます。 これらのソフトウェアに関する詳細は、付属のCD-ROMに収録されている取扱説明書を参照してください。 WindowsコンピュータやMacに対応した画像転送用アプリケーションソフトウェア「ワイヤレスマネージャー ME6.2」も利用可能です。 初めてコンテンツマネージャーにログインする際は、管理者権限でログインし、パスワードを変更する必要があります(z■177ページ参照)。