
介護保険請求システム移行手順書
文書情報
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 3.28 MB |
概要
I.インターネット回線と請求媒体の変更
介護保険のインターネット請求(電子請求)に移行するには、まずインターネット回線の敷設が必要です。ブロードバンド回線が推奨されます。(ADSL、CATV、FTTHなど)。次に、請求媒体を「伝送(インターネット)」に変更するための届出を国保連合会へ提出します。この手続きには、電子情報処理組織又は磁気テープ、フレキシブルディスク若しくは光ディスクによる請求に関する届の提出が必要です。国保連合会からは、インターネット請求に必要なユーザID、仮パスワード、証明書発行用パスワードが通知されます。
1. インターネット回線の敷設
介護保険のインターネット請求を行うためには、インターネット回線の敷設が必須です。電子請求受付システムの動作環境を満たす回線が必要です。具体的な例として、ADSL、CATV(ケーブルテレビ)、FTTH(光ファイバー)などが挙げられています。既にブロードバンド回線を敷設済みの場合は、この作業は不要です。インターネット回線は、電子請求受付システムを利用する際に必要となる通信回線であり、ブロードバンド回線が推奨されています。インターネットプロバイダとの契約を行い、動作環境を満たす回線の敷設を、指定された期限までに完了する必要があります。この作業は、インターネット請求に移行するための最初の重要なステップであり、スムーズな請求処理を行うために不可欠です。回線環境の整備が完了していないと、以降の手続きを進めることができません。
2. 請求媒体の変更手続き
インターネット請求への移行には、請求媒体を従来の方法から「伝送(インターネット)」に変更する必要があります。この変更手続きは、平成26年8月1日以降に行うことができ、インターネット請求開始の1ヶ月前までに完了させる必要があります。具体的な手続きとしては、国保連合会に「電子情報処理組織又は磁気テープ、フレキシブルディスク若しくは光ディスクによる請求に関する届」を提出する必要があります。まず、国保連合会に媒体区分の変更を連絡し、上記の届出書を入手します。届出書に必要事項を記入し、国保連合会に送付します。届出が受理されると、国保連合会からインターネット請求用のユーザID、仮パスワード、および証明書発行用パスワードが記載された「電子請求登録結果に関するお知らせ」が送付されます。これらの情報は、今後の作業で必要となるため、大切に保管する必要があります。この手続きは、インターネット請求を行うための正式な申請であり、この段階を完了することで、インターネット経由での請求が可能になります。
3. 電子請求登録結果に関するお知らせ の受領
国保連合会への「電子情報処理組織又は磁気テープ、フレキシブルディスク若しくは光ディスクによる請求に関する届」の送付後、数日以内に「電子請求登録結果に関するお知らせ」が送られてきます。このお知らせには、インターネット請求に必要なユーザID、仮パスワード、そして電子証明書発行に必要なパスワードが含まれています。これらの情報は、後続の作業で必須となるため、紛失しないよう安全に保管することが重要です。この通知を受領することで、インターネット請求に必要な認証情報が正式に発行されたことを確認できます。この段階で、インターネット請求に必要な全ての準備が整っているわけではありませんが、重要な一歩となります。この通知を基に、次のステップであるシステムの設定やテスト請求へと進みます。
II.伝送通信ソフトのインストールとユーザID登録
ベンダーから提供された伝送通信ソフト Ver.7を新規端末にインストールします。インストール後、国保連合会から通知されたユーザIDを伝送通信ソフトに登録します。この際、初回起動時に事業所登録を行う必要があります。
1. 伝送通信ソフトのインストール
インターネット請求を行うためには、ベンダーから提供された伝送通信ソフトVer.7のインストールが必須です。新規端末(伝送を使用していないPC)にインストールする必要があります。インストール手順は、ベンダー提供のインストール用CDを用いて行います。CDを挿入し、インストーラを起動します。「インストーラ準備中」メッセージが表示された後、「インストールウィザード」画面が表示されるまで待ちます。この手順は、インターネット請求を行うための基盤となるソフトウェアを導入するものであり、この作業が完了しなければ、インターネット請求はできません。インストールに必要なCDは、利用しているベンダーから入手する必要があります。入手方法が不明な場合は、ベンダーに問い合わせる必要があります。インターネット接続が必須となるため、ネットワーク接続の設定も合わせて行う必要があります。このインストール作業は、「ユーザIDの登録」を行う前に完了する必要があります。
2. ユーザIDの登録
国保連合会から送付された「電子請求登録結果に関するお知らせ」に記載されているユーザIDを、伝送通信ソフトに設定する必要があります。この作業は、「伝送通信ソフトのインストール」と「請求媒体の変更」が完了していることを前提としています。具体的な手順としては、デスクトップにある伝送通信ソフトVer.7のショートカットアイコンをダブルクリックして起動します。初回起動時には、事業所登録を促すメッセージが表示されるため、「はい(Y)」ボタンをクリックします。その後、「設定情報」画面で「接続設定」→「インターネット」をクリックし、「ユーザ情報」→「ユーザID」に「電子請求登録結果に関するお知らせ」に記載されているユーザIDを入力し、「OK」ボタンをクリックします。このユーザID登録は、インターネット請求を行うために必須であり、正しく設定されていないと請求処理ができません。ユーザIDとパスワードは、国保連合会から発行された「電子請求登録結果に関するお知らせ」に記載されており、この書類を紛失しないように注意する必要があります。この作業は、「テスト請求」を行う前に完了させる必要があります。
III.仮パスワード変更とテスト請求
国保連合会から通知された仮パスワードを、8文字以上16文字以内の安全なパスワードに変更します。パスワードは英数字を混ぜて設定する必要があります。その後、伝送通信ソフトを用いてテスト請求を行い、電子請求受付システムとの接続を確認します。
1. 仮パスワードの変更
国保連合会から送付された「電子請求登録結果に関するお知らせ」に記載されている仮パスワードを、事業所独自のパスワードに変更する必要があります。この変更は、セキュリティ強化のため必須の手続きです。新しいパスワードは8文字以上16文字以内とし、英字と数字を必ず組み合わせる必要があります。 ユーザIDと同じパスワードは使用できません。また、大文字と小文字が区別されるため、正確な入力が求められます。個人情報や容易に推測できる情報は使用を避け、安全性の高いパスワードを設定する必要があります。仮パスワードのままではセキュリティリスクが高いため、必ず変更手続きを行いましょう。パスワード変更は、テスト請求を行う前に完了する必要があります。初めて電子請求受付システムにログインした場合は、自動的にパスワード変更画面が表示されます。
2. テスト請求の実施
インターネット請求開始前に、電子請求受付システムとの接続確認のため、テスト請求を行う必要があります。このテスト請求は、伝送通信ソフトを使用して行います。テスト請求用のデータを作成し、伝送通信ソフトを通じて送信します。送信後、伝送通信ソフトの「送信結果」フォルダを確認し、テスト請求データが正しく送付され、受付点検が正しく受信されたことを確認します。「状態」欄に「到達完了」と表示され、「到達」欄に○が表示されていれば、正常に送付されています。「送信結果」フォルダで受信確認をすることで、システムとの通信に問題がないことを確認できます。テスト請求が正常に完了したことを確認することで、本番請求への準備が整います。テスト請求は、本番請求を行う前に必ず実施し、問題がないことを確認する必要があります。このテスト請求は、システムへの接続確認とデータ送受信の確認を目的としています。
IV.電子証明書の発行とインストール
電子証明書を取得するために、国保連合会から通知された証明書発行用パスワードを使って申請を行います。認証局から発行された電子証明書をダウンロードし、請求用パソコンにインストールします。これにより、安全なインターネット請求が可能になります。
1. 電子証明書の発行申請
インターネット請求を行うには、認証局から発行された電子証明書が必須です。「電子請求登録結果に関するお知らせ」に記載されている証明書発行用パスワードを使用して、電子証明書の発行申請を行う必要があります。この申請は、国保連合会から送付された「電子請求登録結果に関するお知らせ」を受け取った後、指定された期限までに完了させる必要があります。仮パスワードの変更とテスト請求が完了していることを前提としています。申請手順は、電子請求受付システムにアクセスし、必要事項を入力して申請を行うことになります。見積書が必要ない場合は、一部の手続きを省略できます。申請が完了すると、認証局から電子証明書が発行されます。この電子証明書は、インターネット請求における本人確認やデータの暗号化に利用されます。電子証明書の取得は、インターネット請求を行う上で重要なセキュリティ対策であり、この手続きを完了することで、安全なインターネット請求が可能になります。
2. 電子証明書のインストール
認証局から発行された電子証明書を、請求用パソコンにダウンロードしてインストールする必要があります。この作業は、電子証明書の発行申請が完了した後、指定された期限までに実施する必要があります。手順としては、電子請求受付システムから電子証明書をダウンロードし、パソコンにインストールします。インストール後には、正しくインストールされたかを確認するために、セキュリティ警告画面の拇印の値と電子請求受付システムに掲載されている拇印の値を比較する必要があります。両者の値が一致することを確認することで、正しくインストールされたことを確認できます。電子証明書のインストールが完了していないと、インターネット請求を行うことができません。平成26年10月末までにインストールが完了していれば、平成26年11月1日以降にインターネット経由で本番請求を行うことができます。それ以降にインストールが完了した場合は、インストール完了時点からインターネット経由での本番請求が可能となります。
V.本番請求と返戻 支払通知情報の受信
電子証明書のインストール完了後、本番請求を行うことができます。請求後、伝送通信ソフトを使って国保連合会からの返戻通知情報と支払通知情報をインターネット経由で受信します。平成26年10月末までに電子証明書のインストールが完了していれば、11月1日以降にインターネット経由で通知が受け取れます。それ以降のインストール完了の場合は、インストール完了日からインターネット経由での通知となります。
1. 本番請求の実施
電子証明書のインストールが完了したら、本番請求を行うことができます。手順はテスト請求とほぼ同様で、伝送通信ソフトを使用して請求データを送信します。送信後、伝送通信ソフトの「送信結果」フォルダで、請求データが正しく送付され、受付点検が正しく受信されたことを確認します。「状態」欄に「受付完了」と表示され、「受付」欄に○が表示されていれば、正常に処理されています。この段階で、インターネットによる介護保険請求が正式に開始されます。 平成26年10月末までに電子証明書のインストールが完了していれば、平成26年11月1日以降にインターネット経由で本番請求が可能です。それ以降のインストール完了の場合は、インストール完了時点からインターネット経由での本番請求が可能となります。本番請求を行う前に、テスト請求でシステムとの接続やデータ送受信に問題がないことを確認しておくことが重要です。
2. 返戻通知情報の受信
国保連合会から返戻通知情報が送付されます。送付時期は国保連合会の運用によって異なりますが、伝送通信ソフトの「送受信」ボタンをクリックすることで受信できます。平成26年10月末までに電子証明書のインストールが完了していれば、平成26年11月1日以降にインターネット経由で通知が送られてきます。それ以降のインストール完了の場合は、インストール完了日からインターネット経由での通知となります。受信後、「審査・支払」フォルダで、返戻通知情報が正しく受信されたことを確認します。「審査・支払状態」欄の「返戻通知処理」に「完了(受信済)」と表示されていれば、正常に受信されています。「完了(該当無)」の場合は返戻通知がないことを、「未処理」の場合は国保連合会に確認する必要があります。返戻通知情報を受信することで、請求内容に問題があった場合の修正や対応が可能になります。
3. 支払通知情報の受信
国保連合会から支払通知情報が送付されます。送付時期は国保連合会の運用によって異なりますが、伝送通信ソフトの「送受信」ボタンをクリックすることで受信できます。平成26年10月末までに電子証明書のインストールが完了していれば、平成26年11月1日以降にインターネット経由で通知が送られてきます。それ以降のインストール完了の場合は、インストール完了日からインターネット経由での通知となります。受信後、「審査・支払」フォルダで、支払通知情報が正しく受信されたことを確認します。「審査・支払状態」欄の「支払通知処理」に「完了(受信済)」と表示されていれば、正常に受信されています。「完了(該当無)」の場合は支払通知がないことを、「未処理」の場合は国保連合会に確認する必要があります。支払通知情報を受信することで、支払状況を確認し、必要に応じて対応を行うことができます。