DSpace at My University: 3-0「研究調査法」今週の目標

図書館検索術:JOIN活用講座

文書情報

学校

大阪女学院大学

専攻 研究調査法
場所 大阪
文書タイプ 講習会資料
言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 1.25 MB

概要

I.大阪女学院図書館における効果的なコンピュータ検索

この資料は、大阪女学院図書館のOPACであるJOINを用いた効率的な文献検索方法を解説しています。キーワード分類番号件名といった検索要素を活用した複合検索AND検索OR検索NOT検索)の具体的な手順や、前方一致完全一致検索などのテクニックを説明しています。 特に、複数の検索条件を組み合わせる複合検索の重要性と、自然語と統制語の違いを理解することが、効率的な情報検索に繋がることを強調しています。 図書館資料の探し方、JOINへのアクセス方法、そして検索結果の精査方法も網羅されています。

1. JOINへのアクセスと検索可能な範囲

大阪女学院短期大学のホームページ(http://www.wilmina.ac.jp/)からアクセスできるJOINは、大阪女学院図書館内の資料のみを検索対象としています。日本で出版された全ての資料を網羅しているわけではありません。検索できる資料の種類についても、必ずしも「本」だけとは限らず、図書館が所蔵する様々な資料が含まれる可能性があります。 JOINを利用する前に、検索対象が自らが求める情報範囲と合致しているかを確認することが重要です。 検索可能な資料の範囲を正確に理解することで、無駄な検索を避け、効率的な情報収集が可能になります。 この確認作業を怠ると、必要な情報が見つからない、もしくは不正確な情報を得てしまう可能性があります。 したがって、JOINの検索範囲を事前に把握し、検索戦略を立てることが、効率的な文献検索の第一歩と言えるでしょう。

2. 検索の手掛かりと得られる情報

JOINで資料を探す際には、キーワード(書名に含まれるテーマを表す言葉、日本語・英語両方)、著者名(日本語読み、原綴り)、出版社、出版年、分類番号、件名などを手掛かりとすることができます。 これらの情報から、検索結果として得られるのは、書名(読み方、翻訳物の場合は原書名)、著者名(読み方、外国人の場合は原綴り)、出版社、出版年、件名、分類番号、そして資料の所在を示す請求記号です。 請求記号は、資料の棚にあるラベルと対応しており、実際に資料を探す際に不可欠な情報となります。 これらの情報を効果的に利用することで、より正確かつ迅速に目的の資料にたどり着くことができます。 特に、キーワードの選定や、著者名、出版年といった絞り込み条件の活用が、検索精度の向上に大きく貢献します。

3. コンピュータ検索の基礎と高度な検索テクニック

コンピュータ検索の基礎として、複合検索(AND検索、OR検索、NOT検索)が説明されています。AND検索は検索範囲を絞り込み、OR検索は検索範囲を広げ、NOT検索は不要な情報を除外するのに役立ちます。 例えば、「漱石 AND 猫」で漱石が書いた猫に関する本を、「TOEFL470点以上 OR 英語70点以上」で特定の条件を満たす人を検索することができます。 さらに、前方一致検索(例えば「テロ」で「テロリズム」なども含む)と完全一致検索(「テロ¥」で「テロ」のみ)を使い分けることで、検索結果の精度を高めることができます。 自然語と統制語(分類番号、件名など)の違いを理解することも重要です。 これらの検索テクニックを効果的に活用することで、より効率的に、そして正確に情報を検索することが可能となります。 特に、複合検索と前方一致/完全一致検索の使い分けは、検索結果の質を大きく左右する重要な要素です。

4. 効果的な検索のための5つのコツ

資料を効率的に検索するためのコツとして、複合検索の活用、芋づる式検索(自然語検索から始め、検索結果の件名や分類番号などを用いて再検索する)、コンピュータ操作の丁寧さ(検索開始ボタンは1クリック、検索中は中止・新たな検索をしない)が挙げられています。 資料を選択する際には、出版年、著者、目次・序文などを参考に、必要かどうかを判断することが重要です。 そして、得られた書誌情報は正確に「文献カード」に記録する必要があります。 これらのコツを意識することで、検索にかかる時間を短縮し、より正確な情報収集を実現することができます。 特に、芋づる式検索は、関連性の高い資料を効率的に発見できる有用なテクニックと言えるでしょう。

II.JOINを用いた文献検索の実際

JOINでは、日本で出版された全ての資料ではなく、大阪女学院図書館内に所蔵されている資料のみを検索できます。 検索する際に利用できる情報は、書名、著者名(日本語読み、原綴り)、出版社、出版年、分類番号件名などです。検索結果からは、書名、著者名、出版社、出版年、件名分類番号、請求記号といった情報が得られ、請求記号によって資料の所在を確認できます。 JOINでの検索では、異なる項目間の複合検索は別の枠に入力する必要がある点に注意が必要です。

1. JOINで検索できる資料の範囲

JOINは大阪女学院図書館のOPACであり、日本で出版された全ての資料を網羅しているわけではありません。 資料の検索範囲は大阪女学院図書館内に所蔵されている資料のみに限定されます。 また、検索できる資料の種類についても、必ずしも「本」だけとは限りません。 図書館が所蔵する様々な種類の資料が検索対象となりますが、その範囲を理解した上で検索を行うことが、効率的な情報収集に繋がります。 検索対象を事前に把握しておくことで、無駄な検索時間を削減し、必要な情報に迅速にアクセスできるようになります。 誤った認識に基づいた検索を行うと、必要な情報を見つけることができず、時間と労力の無駄遣いとなる可能性があります。

2. JOIN検索における検索キーワードと得られる情報

JOINを用いた文献検索では、書名、著者名(日本語読み、原綴り)、出版社、出版年、分類番号、件名などをキーワードとして利用することができます。 これらの情報は、資料を効率的に検索するための重要な手がかりとなります。 検索結果として得られる情報は、書名(読み方、翻訳物の場合は原書名)、著者名(読み方、外国人の場合は原綴り)、出版社、出版年、件名、分類番号、そして資料の所在を示す請求記号です。 請求記号は、資料の棚にあるラベルと対応しており、資料の物理的な場所を特定するために不可欠な情報となります。 これらの情報を正確に理解し、効果的に活用することで、より正確かつ迅速に目的の資料にたどり着くことができます。 特に、キーワードの適切な選択が検索結果の精度に大きく影響します。

3. JOINにおける複合検索と検索結果の精査

JOINでは、異なる項目間の複合検索を行う場合、それぞれの検索条件を別の枠に入力する必要があります。 この点は、他の検索システムと異なる点であり、注意が必要です。 検索結果を得た後、その内容を精査することが非常に重要です。 出版年に注目し、著者の専門性や信頼性を確認し、必要であれば資料の実物を確認して目次や序文を読むことで、本当に必要な資料かどうかを判断できます。 さらに、得られた書誌情報は正確に記録しておく必要があります。 この精査作業は、検索の効率性だけでなく、研究やレポート作成の質を高める上で不可欠なステップです。 正確な情報に基づいた研究を行うためには、検索結果の精査を怠らないことが重要です。

III.効果的な文献検索のコツ

効率的な文献検索のためには、いくつかのコツがあります。まず、「芋づる式」の検索方法、つまり、最初は自然語で検索し、検索結果から得られた資料の件名分類番号、著者名を新たな検索キーワードとして用いる方法が有効です。 また、コンピュータ操作を丁寧に、特に検索開始ボタンは1クリックで行うこと、検索中は中止や新たな検索を行わないことが重要です。 検索結果の精査には、出版年、著者、目次・序文などを確認することが推奨されます。 最終的に得られた情報は「文献カード」に正確に記録する必要があります。

1. 芋づる式検索による効率的な情報収集

文献検索を効率的に行うための方法として「芋づる式」検索が紹介されています。これは、まずタイトルに含まれる単語など、思いつくキーワード(自然語)を用いて検索を行い、検索結果から得られた資料の中から必要な情報を含むものを選びます。そして、その資料の件名、分類番号、著者名といった統制語を新たなキーワードとして、さらに検索を繰り返す方法です。この方法を用いることで、関連性の高い資料を効率的に探し出すことができます。 最初の検索では幅広くキーワードを設定し、検索結果を精査しながら、より具体的なキーワードに絞り込んでいくことで、より正確な情報を得やすくなります。この繰り返しによって、関連資料を網羅的に収集することが可能になります。 この手法は、関連文献の発見に役立ち、研究の深化に貢献します。

2. JOINを用いた複合検索における注意点

JOIN を使用する場合、異なる項目間の複合検索を行う際には、それぞれの検索条件を別の枠に入力する必要がある点が強調されています。 例えば、タイトルに「環境」と「保護」というキーワードを含んだ資料を探したい場合、それぞれのキーワードを別々の入力欄に入力する必要があります。 この手順を間違えると、意図しない検索結果が得られる可能性があります。 そのため、JOIN特有の検索インターフェースを理解し、正しく操作することが効率的な検索に不可欠です。 システムの仕様を正しく理解することで、検索の精度を上げ、時間と労力を節約できます。 この点は、JOINを利用する際に特に注意すべき重要なポイントです。

3. コンピュータ操作と検索結果の精査

コンピュータ操作を丁寧に行うことも、効果的な検索に不可欠です。 検索開始ボタンは1クリックのみで操作し、ダブルクリックは避けるべきです。 また、一度検索を開始したら、結果が表示されるまで待つ必要があります。 検索を途中で中止したり、新しい検索を開始したりしないことが重要です。 検索結果を得た後は、出版年に注意し、著者の専門性や信頼性、そして目次・序文などを確認することで、本当に必要な資料かどうかを判断します。 さらに、得られた書誌データは「文献カード」に正確に記録する必要があります。 これらの点を注意深く実践することで、検索効率の向上と、正確な情報収集につながります。 正確なデータの記録は、後々の研究活動においても重要な役割を果たします。

IV.仮アウトラインの作成と文献カードの作成

調査の効率化のためには、事前に仮アウトラインを作成することが重要です。 アウトラインは、ローマ数字、アルファベット大文字、アラビア数字を用いて階層的に構成されます。 文献調査の結果は、「文献カード」に記録します。 各カードにはカード番号、著者名などの情報を記入します。 本講習会では、図書10枚程度の文献カード作成が課題となっています。

1. 仮アウトライン作成の必要性と構成

文献調査を効率的に進めるためには、事前に仮アウトラインを作成することが重要です。仮アウトラインを作成することで、調査範囲を限定し、必要な情報の抜け漏れを防ぐことができます。 アウトラインの構成は、大項目をローマ数字(I、II、III…)、中項目をアルファベット大文字(A、B、C…)、小項目をアラビア数字(1、2、3…)で階層的に記述します。 この構成に従って、調査を進めることで、論理的な文章構成を容易にし、全体像を把握しながら効率的に調査を進めることができます。 例として、学級崩壊に関する調査のアウトラインが示されており、序論、学級崩壊の現状、子育ての変化、小学校教育の変化といった項目が挙げられています。 このアウトライン作成は、文献調査における重要な準備段階であり、綿密な計画に基づいて行うことで、より効率的な調査活動に繋がるでしょう。

2. 文献カードの作成方法と重要事項

文献調査で得られた情報を正確に記録するために、「文献カード」を作成することが重要です。 文献カードには、カード番号、著者名といった基本的な情報を記録します。B7サイズのカードを使用する例が示されています。 文献カードの作成は、単に情報を記録するだけでなく、後々の文献管理や参照を容易にする上で非常に重要な作業です。 正確な情報と適切な整理によって、研究活動の効率性を高めることができます。 また、文献カードに記録する情報の正確さは、研究成果の信頼性を左右する重要な要素です。 そのため、文献カードへの情報の記録は、正確性と一貫性を保つよう注意深く行う必要があります。 この作業は、一見単純に見えるかもしれませんが、研究活動の基盤となる重要なステップです。

文書参照

  • JOIN(大阪女学院図書館OPAC)