
無線LAN設定ガイド:接続とセキュリティ
文書情報
会社 | 富士通 |
文書タイプ | 取扱説明書 |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 1.93 MB |
概要
I.無線LAN接続に関する注意事項と設定方法
本パソコンは、IEEE 802.11a/b/g規格に準拠した無線LAN機能を搭載しており、Wi-Fi接続が可能です。しかし、電波干渉を防ぎ、セキュリティを確保するため、いくつかの注意点があります。2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯を使用しますが、5GHz帯は屋外での使用は電波法により禁止されています。他の無線機器(電子レンジ、Bluetooth機器など)との干渉に注意し、必要に応じてチャンネルを変更するか、機器間の距離を3m以上離してください。アドホック通信とインフラストラクチャ通信の両方に対応しており、それぞれ設定方法が異なります。アクセスポイントの設定、特にWEPキーやWPA-PSKなどのセキュリティ設定は必須です。設定が複雑な場合や、電波干渉などの問題が発生した場合は、「富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口」にご連絡ください。SSID(ネットワーク名)の設定も重要です。本パソコンの無線LAN機能を安全かつ効果的に利用するには、マニュアルをよく読んで、適切な設定を行うことが不可欠です。
1. 無線LAN接続の基本と周波数帯
このセクションでは、本パソコンの無線LAN機能がIEEE 802.11a/b/g規格に準拠していること、Wi-Fi接続に対応していることを説明しています。2.4GHz帯と5GHz帯の両方の周波数帯に対応していますが、5GHz帯は電波法により屋外での使用が禁止されている点に注意が必要です。 また、他の無線機器との電波干渉の可能性についても言及されており、電子レンジやBluetooth機器などとの干渉による通信速度の低下や接続不能のリスクが指摘されています。 これらの干渉を回避するためには、チャンネルの変更や機器間の距離を確保するなどの対策が必要であると説明されています。具体的には、他の無線LAN機器とのチャンネル間隔を空けること、それでも改善しない場合は3m以上離すことが推奨されています。 さらに、本パソコンがラジオやテレビに干渉を与える可能性についても触れられており、電源のオンオフで干渉の原因を確認し、必要に応じて対処するよう促しています。 これらの情報は、無線LAN接続における基本的な注意事項と、潜在的な問題とその解決策を理解する上で重要です。
2. 無線LANのセキュリティ設定
このセクションでは、無線LAN接続におけるセキュリティの重要性が強調されています。データの盗聴、改ざん、破壊といったリスクを回避するために、アクセスポイントでの適切なセキュリティ設定が不可欠であると説明されています。具体的には、WEPキーやWPA-PSKなどの暗号化方式を用いた設定、そしてSSID(ネットワーク名)の設定が重要視されており、これらの設定が不適切な場合、セキュリティリスクが高まることが指摘されています。アクセスポイントに添付されている取扱説明書に従い、セキュリティに関する設定を全て行うよう促しています。 また、お客様自身でセキュリティ設定が困難な場合は、「富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口」への問い合わせを推奨しています。 さらに、アドホック通信とインフラストラクチャ通信それぞれの接続方法について、セキュリティ設定の重要性を改めて強調しています。 セキュリティ設定を怠ると、データの盗難やシステムの破壊につながる危険性があるため、注意深く設定を行うよう促しています。
3. アドホック通信とインフラストラクチャ通信の設定
このセクションでは、無線LANの接続方法としてアドホック通信とインフラストラクチャ通信の2種類が紹介されています。アドホック通信は、インターネットに接続せず、パソコン同士でファイルやプリンタを共有する一時的なネットワークを構築する際に適した方法です。一方、インフラストラクチャ通信はアクセスポイントを介してインターネット接続を行う方法です。 アドホック通信を行う際には、使用可能なチャンネル(2.4GHz帯では1~11)を選択する必要があります。また、WEPキーの設定も必要となります。 インフラストラクチャ通信では、接続しようとする無線LANネットワークが使用しているチャンネルを自動的に検知して通信を行うため、チャンネルを手動で設定する必要はありません。しかし、ADSL(PPPoE)を使用する場合は、パソコンのMTUサイズを変更する必要がある場合があります。 それぞれの通信方法における設定手順や注意点が説明されており、アクセスポイントのマニュアルを参照するよう促しています。 さらに、WPA-PSKを使用する場合のSSID(ネットワーク名)やパスフレーズの適切な設定についても言及されています。ネットワーク管理者からの指示に従うよう促しています。
4. 使用環境と通信距離 省電力機能
このセクションでは、無線LANの使用環境と通信距離、そして省電力機能に関する重要な情報が提供されています。パソコン本体と通信相手機器間の推奨最大通信距離は、IEEE 802.11a(5GHz帯)で15m以内、IEEE 802.11b/g(2.4GHz帯)で25m以内とされていますが、建物の構造や材質、障害物、ソフトウェア、設置状況、電波状況などの影響を受けるため、実際の通信距離は異なる可能性があると注意喚起しています。通信速度の低下や通信不能となる場合もあると明記されています。 また、病院や飛行機など電子機器の使用が規制されている場所では、無線LANの電波を事前に停止する必要があることを強調しています。 特に、電子レンジなどの強い高周波エネルギーを出す機器の近くでは、通信が不安定になる可能性があるため、設置場所の変更などを検討するよう促しています。 最後に、無線LAN機能を利用してネットワークに接続中は、スタンバイや休止状態などの省電力機能を解除することを推奨しています。省電力機能を使用すると、ネットワーク接続が不安定になる可能性があるためです。
II.無線LANセキュリティに関する重要な情報
本パソコンの無線LAN機能は、データの盗聴、改ざん、破壊といったセキュリティリスクにさらされる可能性があります。そのため、アクセスポイントでの適切なセキュリティ設定が不可欠です。特に、WEPキーやWPA-PSKなどの暗号化方式を用いた設定を行い、SSID(ネットワーク名)を適切に設定することで、セキュリティを強化できます。AES暗号化方式も利用可能です。オープンシステム認証はセキュリティレベルが低いので注意が必要です。 設定方法がわからない場合は、富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口にご相談ください。セキュリティ設定を怠ると、データの漏洩やシステムの破壊につながる可能性があるため、必ず設定を行うようにしましょう。
1. 無線LAN セキュリティの脅威と対策
このセクションでは、無線LANのセキュリティに関する重要な情報を提示しています。無線LANは電波を利用するため、通信内容が傍受されたり、改ざんされたりするリスク、さらにコンピュータウイルスによるデータやシステムの破壊といった脅威にさらされる可能性があると明確に警告しています。しかし、アクセスポイントや本パソコンには、これらのセキュリティ問題への対策として、セキュリティ機能が備わっていると説明しています。 そのため、別途購入したアクセスポイントなどの無線LAN製品において、セキュリティに関する設定を正しく行うことで、これらのリスクを軽減できることを強調しています。 重要なのは、購入時の状態ではアクセスポイントなどのセキュリティ設定が施されていない場合があるという点です。電波は障害物を透過するため、セキュリティ設定が不十分だと、通信内容が盗み見られる危険性があると注意喚起しています。 このセクション全体を通して、無線LANの利便性と同時に、セキュリティ設定の重要性を繰り返し強調することで、ユーザーに適切なセキュリティ対策を促しています。
2. セキュリティ設定の重要性と具体的な方法
本セクションでは、無線LANにおけるセキュリティ設定の具体的な方法と、その重要性を繰り返し強調しています。 セキュリティ設定が不十分なネットワークには、無線LAN機能を持つあらゆるパソコンから接続が可能となり、データの盗難や破壊のリスクが非常に高まるため、セキュリティ設定は必ず行うべきだと明記されています。 具体的なセキュリティ設定方法として、WEPキーやWPA-PSKといった暗号化方式の設定、そしてSSID(ネットワーク名)の設定の重要性が指摘されています。これらの設定は、アクセスポイント側の設定と合わせる必要があり、ネットワーク管理者がいれば、管理者に確認するよう指示しています。 また、セキュリティ設定が困難な場合、「富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口」への問い合わせが推奨されています。 このセクションは、抽象的な脅威の説明にとどまらず、具体的な設定方法への言及やサポート窓口の案内を含めることで、読者が実際に行動を起こせるよう促す構成になっています。
3. 各種セキュリティ設定と認証方法
このセクションでは、無線LANのセキュリティ設定に関するより詳細な情報が提供されています。具体的には、WEPキー(ネットワークキー)やWPA-PSKの設定方法、そしてSSID(ネットワーク名)の設定について説明しています。 WEPキーの設定では、インフラストラクチャ通信とアドホック通信の両方で、アクセスポイントや他のパソコンの設定に合わせる必要性、そしてネットワーク管理者への確認の必要性が強調されています。 また、SSIDの設定についても、アクセスポイントの設定に合わせる必要性、初期値の設定、既存ネットワークへの接続方法などが説明されており、アクセスポイントのマニュアルを参照するよう促しています。 さらに、セキュリティ設定に関するタブやチェックボックス操作などの具体的な操作方法が示唆されている箇所があり、より実践的な理解を促す構成となっています。 全体として、ユーザーが自らセキュリティ設定を実施できるよう、具体的な手順や注意点が解説されています。
III.電波干渉と対処法
本パソコンは高周波エネルギーを発生・使用・放射するため、周囲の環境によっては電波干渉が発生する可能性があります。特に、電子レンジなどの高出力機器、移動体識別用の構内無線局、特定小電力無線局との干渉には注意が必要です。電波干渉が発生した場合は、まずパソコンの設置場所を変更したり、使用チャンネルを変更したりすることで解決を試みてください。それでも改善しない場合は、他の機器との距離を離したり、富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口へ相談してください。IEEE 802.11a/b/g規格、2.4GHz帯、5GHz帯など、周波数帯や規格についても考慮し、干渉を回避する対策を講じる必要があります。 干渉が発生した場合、通信速度の低下や接続不能になる可能性があります。
1. 電波干渉の原因と発生しやすい状況
このセクションでは、本パソコンの無線LAN機能使用時に発生する可能性のある電波干渉について説明しています。本パソコンは高周波エネルギーを発生、使用、放射するため、周囲の環境によっては無線通信に有害な干渉が生じる可能性があると警告しています。 特に、他の無線LAN機器との干渉、電子レンジなどの高出力機器との干渉、そして移動体識別用の構内無線局や特定小電力無線局との干渉などが問題として挙げられています。 具体的には、同じ2.4GHz帯を使用するIEEE 802.11b、IEEE 802.11g準拠の無線LANやBluetooth機器との干渉によって、通信速度の低下や接続不能が起こる可能性があると指摘しています。 また、本パソコンの使用前に、近くに移動体識別用の構内無線局や特定小電力無線局が運用されていないことを確認するよう促しています。 これらの干渉は、パソコンの性能を低下させたり、通信を完全に遮断する可能性があるため、注意が必要です。 さらに、病院や飛行機など、電子機器の使用が制限されている場所では、事前に無線LANの電波を停止する必要があると注意喚起しています。
2. 電波干渉発生時の対処方法
電波干渉が発生した場合の対処法として、まずはパソコンの設置場所の変更や、使用チャンネルの変更を試みるよう指示しています。 特に、他のチャンネルを使用している無線LAN機器がある場合は、使用チャンネルの間隔を空けるように変更することで、干渉の影響を最小限に抑えることが推奨されています。それでも問題が解決しない場合は、他の無線LAN機器から3m以上離して使用するよう促しています。 さらに、本パソコンがラジオやテレビの受信機に有害な干渉を与えている場合は、パソコンの電源のオンオフによって原因を確認し、適切な対処をするよう促しています。 もし、移動体識別用の構内無線局に対して電波干渉が発生した場合は、直ちに電波の発射を停止し、「富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口」へ連絡し、混信回避のための対策(パーティションの設置など)について相談するよう指示しています。 これらの対処法は、電波干渉が発生した場合に、問題を解決するための具体的な手順を示しています。
3. 通信距離と使用環境の制限
このセクションでは、無線LANの通信距離と使用環境に関する制約について説明しています。パソコン本体と通信相手機器間の推奨最大通信距離は、IEEE 802.11a(5GHz帯)で15m以内、IEEE 802.11b/g(2.4GHz帯)で25m以内と明記されていますが、これは見通し距離であり、建物の構造や材質、障害物、ソフトウェア、設置状況、電波状況などによって大きく影響を受けると注意書きがあります。 実際に使用する場合、通信距離は短くなる可能性があり、通信速度の低下や通信不能となる可能性もあると事前に警告しています。 また、IEEE 802.11a準拠のW53(52/56/60/64ch)を使用している場合、アクセスポイントのDFS機能によって使用チャンネルが変更されると、通信が一旦切断される可能性があることを説明しています。 これらの情報は、無線LANを使用する際の環境的な制約を理解し、適切な設置場所や運用方法を選択するために重要です。
IV.使用環境に関する制限
本パソコンの無線LAN機能は、使用環境によって正常に動作しない場合があります。推奨される最大通信距離は、IEEE 802.11a (5GHz帯)で15m以内、IEEE 802.11b/g (2.4GHz帯)で25m以内ですが、建物の構造や材質、障害物、ソフトウェア、設置状況などの影響を受けます。病院や飛行機内など、電子機器の使用が制限されている場所では、無線LANの電波を停止してください。DFS機能は、レーダー波の干渉を回避するためにチャンネルを自動的に変更する機能ですが、通信の一時的な切断が発生する可能性があります。
1. 無線LANの通信距離に関する制限
このセクションでは、無線LANの通信距離に関する制限について説明しています。パソコン本体と通信相手機器間の推奨最大通信距離は、IEEE 802.11a(5GHz帯)で、見通し半径15m以内、IEEE 802.11b/g(2.4GHz帯)で、見通し半径25m以内と規定されています。しかし、これはあくまで理論上の最大値であり、実際の通信距離は使用環境によって大きく変動することを明確に示しています。 建物の構造や材質、障害物、ソフトウェア、設置状況、電波状況など、様々な要因が通信距離に影響を与えるため、通信速度の低下や通信不能となる可能性も十分にあると注意を促しています。 ユーザーは、これらの環境的要因を考慮し、パソコンの設置場所を適切に選択する必要があります。 このセクションは、無線LANの通信距離に関する理想と現実のギャップを明確に示し、ユーザーが現実的な期待値を持つことを促す構成になっています。
2. 使用環境による制限と注意点
このセクションでは、無線LANを使用する際の様々な使用環境に関する制限と注意点を説明しています。 まず、病院や飛行機内、その他電子機器の使用が規制されている場所では、あらかじめ無線LANの電波を停止する必要があると明記されています。 これは、これらの場所で無線LANを使用すると、他の電子機器に干渉を与えたり、安全上の問題を引き起こす可能性があるためです。 また、電子レンジなどの強い高周波エネルギーを出す機器の近くでは、無線LANの通信が不安定になる可能性があるため、設置場所の変更を検討するよう促しています。 さらに、放送局や無線機などが近くにある場合も、正常に通信できない可能性があるため、パソコンの設置場所を変えることを推奨しています。 周囲の電波状況が強すぎる場合は、通信に支障をきたす可能性があるため、注意深く環境を選ぶ必要があることを強調しています。 これらの情報は、無線LANの利用において、安全面と通信品質を確保するために考慮すべき環境要因を明確に示しています。
3. 特殊な状況とアクセスポイントの設定
このセクションでは、IEEE 802.11a準拠のW53(52/56/60/64ch)を使用している場合の注意点と、アクセスポイントの設定に関する情報を提供しています。 具体的には、アクセスポイントのDFS機能によって使用チャンネルが変更されると、通信が一旦切断される可能性があると説明しています。 これは、DFS機能が航空管制レーダーなどの干渉波を検出して、使用チャンネルを自動的に変更する機能であるためです。 また、無線LANのセキュリティ情報は接続するアクセスポイントに合わせる必要があり、必要に応じて接続する機器のマニュアルも参照するよう促しています。 さらに、シングルサインオンを使用する場合には、ドライバの再インストールが必要になること、そしてADSL(PPPoE)を使用してインターネットに接続する場合は、パソコンのMTUサイズを変更する必要がある可能性についても触れています。 これらの情報は、無線LANを安定して利用するために、アクセスポイントの設定やシステム環境との整合性を確認する必要があることを示しています。