
ADSL接続設定ガイド
文書情報
学校 | イー・アクセス |
専攻 | ネットワーク工学 |
会社 | イー・アクセス |
文書タイプ | 接続設定マニュアル |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 4.41 MB |
概要
I.ADSL接続設定 イー アクセス回線接続ガイド
このガイドは、イー・アクセス社のADSLサービスを利用したインターネット接続設定を説明します。使用するADSLモデムはNEC製DR207Cと住友電工製TE4121Cのいずれかです。ADSLモデムとスプリッタの接続、LANケーブルを用いたパソコン接続、そしてPPPoEによるインターネット接続設定方法を解説します。グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの割り当てについても説明します。ブリッジモードの設定方法や、接続トラブルシューティング(例:LINEランプ/ADSLランプが点灯しない場合の対処法)も含まれています。 サービスはスタンダード接続サービス、ONE接続サービス、エンタープライズ接続サービスがあり、IPアドレスの割り当て方法が異なります。
1. イー アクセスADSLサービスの概要
このセクションでは、イー・アクセス社のADSL接続サービスを利用したインターネット接続方法について説明しています。レンタルされるADSLモデムを用いた接続方法が中心です。お客様自身で用意したADSLモデムを使用する場合は、モデムに付属の取扱説明書を参照するよう指示されています。ネットワーク環境はユーザーごとに異なるため、イー・アクセスではネットワーク構築に関するサポートは提供されません。予めご了承下さい。サービスの特徴として、提供されるIPアドレスの種類が説明されています。スタンダード接続サービスとONE接続サービスでは、レンタルADSLモデムの簡易ルーター機能により、LAN側の複数パソコンにプライベートIPアドレスが割り当てられます。一方、エンタープライズ接続サービスでは、複数のグローバルIPアドレスが提供され、そのうちいくつかは用途が予め決められており、残りをLAN側のパソコンに割り当てる必要があります。具体的なIPアドレスの個数と割り当て方法は、サービスごとに表で示されています。動的IPアドレスと固定IPアドレスの違いについても触れられています。
2. ネットワーク構築上の留意点と市販ブロードバンドルータの使用
このセクションでは、インターネット接続におけるネットワーク構築の際の注意点と、市販のブロードバンドルータの使用に関する情報を提供しています。レンタルADSLモデムには簡易ルーター機能が内蔵されているため、一般的な利用においては市販のブロードバンドルータは不要です。しかし、VoIP電話やVPN通信を使用する場合、ADSLモデムのルーター機能が障害となる可能性があり、そのような用途に対応した、より高性能なファイアウォール機能などを備えた市販のブロードバンドルータの使用が推奨されています。市販ルータを使用する際には、IPルーターであること、IPマスカレード機能を備えていること、そしてPPPoEに対応していることが条件として挙げられています。ADSLモデムの簡易ルーター機能を無効にするブリッジモードの設定方法についても言及され、具体的な設定方法はブロードバンドルータの取扱説明書とマニュアル内の「ブリッジモード設定」を参照するよう指示されています。また、ADSLモデムに市販のブロードバンドルータを接続する手順も記述されています。
3. ADSLモデムと付属機器の確認
このセクションでは、ADSLモデムとスプリッタの端子やランプの機能を確認する方法について説明しています。ADSLモデムの機種によって、端子やランプの名称が異なる可能性があるため、注意が必要です。具体的なランプの状態(点灯、点滅、消灯)と、それぞれの状態が示す意味(例:ユーザーID認証の成功・失敗、ADSL回線接続状況など)が詳細に記載されています。LANケーブルの接続方法、そしてADSLモデムの初期化スイッチの使い方も説明されています。初期化スイッチの使い方については、NEC製と住友電工製のモデムで手順が異なる点が注意すべき点です。アナログ電話とADSL回線を併用するタイプ1契約と、ADSL回線専用の電話線を使用するタイプ2契約のそれぞれについて、スプリッタの使用の有無と接続方法が説明されています。スプリッタの形状は送付時期によって異なる場合があるという注意点も記載されています。
4. 既存ネットワークへのADSLモデムの追加または置き換え
このセクションでは、既存のネットワークにADSLモデムを追加する場合、またはISDNダイヤルアップルータなどをADSLモデムで置き換える場合の手順について説明しています。まず、1台のパソコンでインターネット接続を確認し、その後ADSLモデムの設定を変更して既存ネットワークに追加または置き換えることを推奨しています。具体的な設定変更手順については、マニュアル内の「既存のネットワークで使う設定」を参照するよう指示されています。複数のパソコンを接続する場合の手順も説明されており、100Base-TX対応のハブをパソコンとADSLモデムの間に挿入する必要があります。LANカードの取り付けと設定については、LANカードに付属する取扱説明書を参照するよう指示されています。既存ネットワークにADSLモデムを追加する際、ハブとADSLモデムの接続方法(ストレートケーブル、クロスケーブルの使用など)についても説明があります。
II.ADSLモデムの接続と設定
NEC DR207Cと住友電工 TE4121CのADSLモデムの接続手順と、各ランプ(PPPランプ、LINEランプ、LANランプなど)の状態による接続状況の確認方法を説明します。 タイプ1契約(スプリッタ使用)とタイプ2契約(スプリッタ不使用)の接続方法の違い、そして初期化スイッチによるモデムのリセット方法を詳細に解説します。 複数のパソコンを接続する場合のハブの接続方法も含まれます。100BASE-TX対応ハブの使用が推奨されます。
1. ADSLモデムとパソコンの接続
このセクションでは、ADSLモデムとパソコンをLANケーブルで接続する方法を説明しています。 付属のLANケーブルを使用して、ADSLモデムのLAN端子とパソコンのLAN端子を接続する手順が記述されています。パソコンにLAN端子がない場合は、市販のLANカードを取り付ける必要があると明記されています。その場合の取り付けと設定は、LANカードに付属する取扱説明書を参照するよう指示されています。また、既存のネットワークにADSLモデムを追加する場合や、既存のネットワークのISDNダイヤルアップルータなどをADSLモデムで置き換える場合の接続手順についても触れられています。この場合、まず1台のパソコンでインターネット接続を確認し、その後ADSLモデムの設定を変更してから既存ネットワークに追加または置き換えるという手順が推奨されています。既存のネットワークに接続する際に、ハブ(100Base-TX対応)を使用する方法も解説されており、ストレートケーブルとクロスケーブルの使い分けについても説明があります。ハブにアップリンク端子がある場合は、ストレートケーブルでADSLモデムを接続できる点にも触れられています。 さらに、タイプ1契約(アナログ電話とADSL回線を併用)とタイプ2契約(ADSL回線専用)のそれぞれの接続方法の違いについても説明があり、タイプ1契約ではスプリッタを使用し、タイプ2契約ではスプリッタを使用しない点が強調されています。
2. ADSLモデムの電源投入と動作確認
ADSLモデムの電源を投入し、正常に動作しているかを確認する方法について説明しています。モデムの電源を入れた後、LINEランプまたはADSLランプが点灯すれば、モデムは正常に動作していると判断できます。 ランプが点灯しない場合は、ADSLモデムとスプリッタの接続方法を確認し、それでも点灯しない場合はADSL回線の品質に問題がある可能性があると指摘しています。その際には、イー・アクセス社のサポート窓口に連絡するよう指示しています。 複数のPCを接続する際のハブの設置についても触れられており、パソコンとADSLモデムの間に市販のハブ(100Base-TX対応)を挿入する方法が記述されています。 接続手順としては、まずADSLモデムとスプリッタ(タイプ1契約の場合)をモジュラーケーブルで接続し、次にスプリッタと壁のモジュラーコンセントを接続し、そしてADSLモデムとハブをLANケーブルで接続、最後にハブとパソコンをLANケーブルで接続します。タイプ2契約の場合は、スプリッタを使用しないため、一部手順が省略されます。各接続ステップの後、LINEランプまたはADSLランプが点灯するかを確認することで、モデムの正常動作を確認します。
3. ADSLモデムの初期化とランプ表示
このセクションでは、ADSLモデムの初期化方法と、各ランプの点灯状態、点滅状態による接続状況の確認方法を説明しています。初期化スイッチの使い方、及び、NEC製と住友電工製のモデムで初期化手順が異なる点が説明されています。NEC製のモデムでは、初期化スイッチにピンを差し込んだまま電源アダプターを接続し、PPPランプが点滅したらピンを外す手順が示されています。住友電工製のモデムでは、初期化スイッチにピンを差し込んだまま電源スイッチをONにし、約5秒後にピンを外す手順です。PPPランプの点灯、点滅パターンによって、ユーザーIDの認証成功・失敗、回線障害の可能性などが判断できます。具体的には、PPPランプの緑点灯はユーザーID認証成功、橙点滅は認証失敗、赤点滅は回線障害の可能性を示しています。消灯はブリッジモードになっているか、ADSL回線へのリンクが確立されていないことを示唆します。また、LINEランプとADSLランプの点灯状態についても説明されており、点灯していなければモデムとスプリッタの接続方法を確認するよう指示されています。これらのランプの状態確認によって、ADSLモデムの接続状況を把握することができます。
III.インターネット接続とIPアドレス確認
ブラウザ(Internet Explorerなど)を用いたインターネット接続確認手順を説明します。 IPアドレスの確認方法(プライベートIPアドレス、グローバルIPアドレス)と、取得に失敗した場合の対処法を提示します。ADSLモデムの管理画面へのアクセスと、セキュリティ強化のためのパスワード変更手順も含まれています。エンタープライズ接続サービス利用者向けに、グローバルIPアドレスの割り当て方法に関する補足説明があります。
1. インターネット接続確認とホームページ表示
このセクションでは、インターネットへの接続を確認し、ホームページが表示されない場合の対処法について説明しています。ブラウザ(Internet Explorerなど)を起動し、必要な情報を入力してEnterキーを押すことで、インターネット接続を確認します。ホームページが表示されない場合は、ADSLモデムの設定をやり直す手順が示されています。その手順には、ブラウザの起動と必要事項の入力、そしてEnterキー押下などが含まれます。セキュリティ強化のため、インターネットへの接続を確認した後、パスワードを変更することを強く推奨しており、具体的なパスワード変更手順については、マニュアル内の「ホームページが表示されないときは」の手順1~2と、「メンテナンス」の「管理者パスワードの変更」を参照するよう指示しています。パソコンが1台の場合と、複数台のパソコンをハブを使ってADSLモデムに接続する場合の設定方法はこれで完了です。それ以外の場合は、ADSLモデムとパソコンの設定を変更する必要があると記載されています。NEC製と住友電工製のモデムそれぞれについて、ブラウザを用いた接続確認方法と、パスワード変更のための操作手順が説明されています。 具体的な操作は、モデム機種によって異なります。
2. IPアドレスの取得確認
このセクションは、IPアドレスの取得を確認する方法について説明しています。具体的な手順は記載されていませんが、数値を確認し、必要に応じて操作を行うことを示唆しています。 IPアドレスの取得に失敗した場合の対処法として、ADSLモデムとパソコンの接続状況やパソコンの設定を見直すよう促しています。取得するIPアドレスの数値は、ADSLモデムの機種によって異なり、複数台のパソコンを接続する場合はIPアドレスの下1桁が変化するという点も注意書きとして記載されています。IPアドレスの取得確認に関する具体的な手順は、数値の確認と、左上隅のクローズボックスをクリックするという簡潔な記述にとどまっています。 このセクションでは、IPアドレスの確認方法と、確認結果に基づいた設定変更の必要性について言及しています。 複数のPC接続時のIPアドレスの変化についても触れられています。
IV.上級者向け設定
インターネット接続確認後の上級者向け設定について説明します。 ADSLモデムの機種によって操作が異なるため、NEC DR207Cと住友電工 TE4121Cそれぞれの設定手順を提示します。 設定変更後のモデムの再起動方法も含まれており、既存ネットワークへのADSLモデム追加または置き換えに関する注意点も記載されています。 セキュリティ強化のため、パスワード変更を強く推奨しています。
1. 上級者向け設定の概要
このセクションは、インターネットへの接続を確認した後に、必要に応じて行う上級者向けの設定について説明しています。 設定内容はADSLモデムの機種によって異なるため、NEC製DR207Cと住友電工製TE4121Cのそれぞれについて手順が記述されています。 このセクションでは具体的な設定手順は詳細に記載されておらず、主に設定変更後の再起動方法や、既存ネットワークへのADSLモデムの追加、もしくは置き換えに関する注意点が述べられています。 ネットワーク環境はお客様によって異なるため、設定変更する際は注意が必要であると繰り返し強調されています。 エンタープライズ接続サービスを利用している場合、取得したグローバルIPアドレスのうち任意の1つをADSLモデムのLAN側に割り当てる必要があると説明があります。 インターネット接続確認後に行う設定であるため、基本的なインターネット接続設定が完了していることを前提としています。 設定変更後は、ADSLモデムを再起動して設定を反映させる必要があります。
2. パスワード変更の推奨
インターネットへの接続を確認した後、セキュリティを強化するためにパスワードの変更を強く推奨しています。 パスワード変更の手順は、機種によって異なりますが、いずれの場合もインターネットへの接続確認後に実施するよう促しています。 NEC製DR207Cの場合、「セキュリティを保つために」の項を参照するよう指示されており、住友電工製TE4121Cの場合も同様に、「セキュリティを保つために」の項への参照が記載されています。 これらのセクションでは、具体的なパスワード変更手順は記載されておらず、関連するセクションへの参照のみが示されています。 安全なインターネット利用のため、パスワード変更の重要性が強調されています。ユーザー名とパスワードの初期値としてrootが使用されている可能性も示唆されていますが、セキュリティ上の観点から変更することが強く推奨されています。
3. ADSLモデムの再起動と設定反映
設定変更後、ADSLモデムを再起動して設定を反映させる手順が記述されています。 再起動方法は、ADSLモデムからACアダプターを取り外し、初期化スイッチにピンを差し込んだまま電源アダプターを接続し、PPPランプが点滅したらピンを外す方法がNEC製モデムについて説明されています。住友電工製モデムの場合は、初期化スイッチにピンを差し込んだまま電源スイッチをONにし、約5秒後にピンを外す方法が示されています。 再起動後、お客様のネットワーク環境に合わせてパソコンの設定を変更する必要があると記載されています。 エンタープライズ接続サービス利用者向けには、取得したグローバルIPアドレスに関する情報が別途送付されていることを示し、その資料を参照するよう促しています。 このセクションでは、設定変更後のADSLモデムの再起動手順と、ネットワーク環境に合わせたパソコンの設定変更の必要性を明確にしています。 再起動によって設定が反映されるという点を強調しています。