AOSBOX Cool ユーザーマニュアル( 更新)

AOSBOX Coolバックアップガイド

文書情報

言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 3.81 MB
文書タイプ ユーザーマニュアル

概要

I.AOSBOX Coolのインストールと登録

Webブラウザから登録画面にアクセスし、メールアドレス、ライセンスキー、名前、パスワードを入力して登録します。その後、「AOSBOX Cool」をダウンロードし、インストーラーを実行することで、簡単に【AOSBOX Cool】をインストールできます。管理者権限が必要となる点にご注意ください。

1. Webブラウザからの登録

AOSBOX Coolの利用開始には、まずWebブラウザから登録画面へのアクセスが必要です。この画面では、メールアドレス、ライセンスキー(または簡易キー)、名前、そしてパスワードの入力が必要です。これらの情報を入力後、「登録」ボタンをクリックすることで登録手続きが完了します。ライセンスキーは販売店から提供された情報をご確認ください。この登録プロセスは、AOSBOX Coolサービスを利用するための最初のステップであり、アカウントの作成とライセンスの認証を行う重要な手順です。正しく情報を入力し、指示に従って進めることで、スムーズに登録手続きを進めることができます。アカウント作成後、サービス利用に関する各種設定や、バックアップ機能の利用が可能となります。この段階で入力した情報は、後のバックアップ設定やデータ復元にも利用されますので、正確な情報を入力することが重要です。登録完了後、次のステップとしてAOSBOX Coolクライアントソフトウェアのダウンロードとインストールに移行します。

2. AOSBOX Coolのダウンロードとインストール

登録が完了すると、「バックアップ概要」ページが表示されます。このページから、画面右上の「AOSBOX Coolをダウンロード」ボタンをクリックして、AOSBOX Coolのインストールプログラムをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、「AOSBOXCoolSetup」というファイルを実行します。この際、「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示される場合がありますが、「はい(Y)」をクリックして続行してください。このインストールプログラムを実行することで、AOSBOX Coolクライアントソフトウェアがあなたのコンピュータにインストールされます。インストールプロセスは比較的簡単ですが、途中で管理者権限を求められる場合があります。管理者権限がない場合は、管理者アカウントでログインするか、管理者から権限を付与してもらう必要があります。インストールが完了すると、AOSBOX Coolはシステムトレイにアイコンが表示され、バックアップの準備が完了します。この段階で、いよいよファイルのバックアップ設定や実行へと進みます。インストールが完了したことを確認したら、バックアップ設定画面を開き、バックアップ対象ファイルやスケジュールなどを設定してください。

II.バックアップ方法と設定

【AOSBOX Cool】は、ファイルの【クラウドバックアップ】を自動化します。バックアップ対象は「おまかせバックアップ」(自動)、「選んでバックアップ」(手動)、「ファイルフィルター」(条件指定)から選択可能です。さらに、バックアップ【スケジュール】(定期実行)や、ネットワーク速度設定、高速モード切替などの機能により、最適なバックアップ環境を構築できます。 【ファイルバックアップ】対象ファイルの確認、重複ファイルの排除など効率的なバックアップを実現します。バックアップ状況は、ファイルアイコンのマーカーで確認できます。

1. バックアップデータの選択方法

AOSBOX Coolでは、バックアップするデータの選択方法が3種類用意されています。まず「おまかせバックアップ」では、あらかじめ設定されたカテゴリーを選択するだけで、該当するファイルが自動的にバックアップ対象となります。これにより、バックアップ漏れを防ぎ、簡単にバックアップを実行できます。次に「選んでバックアップ」では、リストウィンドウまたはツリーウィンドウからバックアップしたいファイルやフォルダを個別に選択できます。この方法では、必要なファイルのみを選択的にバックアップできるので、より細かい制御が可能です。さらに「ファイルフィルター」機能を使用すると、特定のファイル拡張子や条件式を指定してバックアップ対象を絞り込むことができます。正規表現も使用可能なので、高度な条件設定も可能です。これらの方法を組み合わせて使用することで、ユーザーは自身のニーズに最適なバックアップ方法を選択できます。どの方法を選択するかは、バックアップしたいデータの種類や量、そして必要なバックアップの精度によって異なります。例えば、重要なデータのみを確実にバックアップしたい場合は、「選んでバックアップ」または「ファイルフィルター」が適しています。

2. バックアップスケジュール設定

AOSBOX Coolでは、バックアップのスケジュールを柔軟に設定できます。「等間隔でバックアップする」を選択すれば、指定した時間間隔で自動的にバックアップが実行されます。デフォルトでは2時間間隔となっていますが、これは頻繁にファイルを更新するユーザー向けです。更新頻度が低い場合は、間隔を変更することをお勧めします。もう一つの設定方法として「スケジュールを設定する」があり、こちらは曜日と時刻を指定してバックアップを実行できます。この機能を使うことで、業務時間外など、ネットワーク負荷が低い時間帯にバックアップを実行し、業務への影響を最小限に抑えることが可能です。さらに、インターネット接続方法(有線LAN、無線LAN、モバイルネットワーク)を選択して、バックアップ実行のタイミングを制限することもできます。無線LANの場合は、WiFiセーフリストを設定して接続先を限定することも可能です。これらの設定を組み合わせることで、ユーザーは自身の環境や使用状況に最適なバックアップスケジュールを設定し、効率的なデータ保護を実現できます。適切なスケジュール設定を行うことで、データの消失リスクを低減し、安心して作業を行うことができます。

3. 高速化とセキュリティ設定

AOSBOX Coolは、バックアップ速度の向上やデータのセキュリティ強化のための設定も提供しています。「マルチスレッドでアップロードする(高速バックアップ)」オプションを選択することで、複数のスレッドを使用してファイルをアップロードし、バックアップ時間を短縮できます。ただし、このオプションはネットワーク帯域を全て消費するため、通常はチェックを外しておくことを推奨しています。ネットワークの速度に合わせて帯域を制限する機能も搭載されており、「ネットワーク帯域の設定を有効にする」オプションで制限値を設定できます。さらに、「帯域の設定をスケジュールする」オプションで、特定の時間帯のみ速度制限を有効にすることも可能です。セキュリティ面では、「SSLを使用する」オプションでデータを暗号化して通信できます。これにより、バックアップデータの盗聴や改ざんを防ぐことができます。これらの設定項目を適切に調整することで、バックアップ速度とセキュリティのバランスを最適化できます。特に、ネットワーク環境やセキュリティ要件を考慮した設定を行うことが重要です。これらの設定は、バックアッププロセス全体の効率性と安全性を確保するために非常に重要です。

4. その他設定とバックアップ状況確認

AOSBOX Coolには、さらに便利な機能が用意されています。「プロキシー設定」では、プロキシサーバーを使用している環境でバックアップを行うための設定が可能です。また、「デュアルバックアップに以前バックアップしたファイルを再コピー」機能を利用すれば、デュアルバックアップを開始する前にAOSBOXクラウドにバックアップしていたデータも、新しいデュアルバックアップに含めることができます。さらに、バックアップ状況は、ファイル・フォルダのアイコンに表示される「バックアップマーカー」で簡単に確認できます。このマーカーは、バックアップのステータスを示し、バックアップの成功や失敗を視覚的に確認できます。このマーカーが表示されない場合は、設定で表示を有効にする必要があります。また、「右クリックメニューを有効にする」や「パソコン起動時にAOSBOX Coolを実行する」といったオプションも用意されており、ユーザーは自身の使用習慣に合わせて設定をカスタマイズできます。これらの機能を活用することで、より効率的で使いやすいバックアップ環境を実現することができます。これらの設定項目は、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために非常に重要です。

III.データ復元

データ復元は、Web管理画面またはAOSBOX Coolアプリケーションから可能です。Web管理画面からはリモート操作で、AOSBOX Coolアプリケーションからはローカルで復元できます。削除済みのファイルも復元可能です。復元には3~5時間かかる場合があります。

1. Webブラウザからの復元

AOSBOX Coolでバックアップしたデータは、Webブラウザ経由で復元できます。この方法は、遠隔地からでもデータにアクセスして復元できる利点があります。まず、Web管理画面で復元したいデータのあるコンピュータを選択します。次に、復元したいファイルやフォルダにチェックを入れ、「開始」をクリックします。ダウンロードが開始されるまで、3~5時間程度かかる場合があります。ダウンロードが完了すると、送信されたメールのリンクからファイルを復元(ダウンロード)できます。複数ファイルを同時にダウンロードした場合は、「Download.zip」という圧縮ファイルとしてダウンロードされますので、解凍してご利用ください。Webブラウザからの復元は、手軽にデータにアクセスできる反面、ダウンロードに時間がかかる点に注意が必要です。ネットワーク状況によっては、復元にさらに時間がかかる可能性もあります。復元が完了するまで、しばらくお待ちください。この方法は、パソコンに直接アクセスできない場合や、複数デバイスからデータにアクセスする必要がある場合に特に便利です。

2. アプリケーションからの復元

AOSBOX Coolアプリケーションからもデータの復元が可能です。この方法は、Webブラウザからの復元と比べて、より直接的に操作できる利点があります。まず、AOSBOX Coolアプリケーションで「マイコンピューター」に移動し、復元したいデータのあるコンピュータを選択します。次に、復元したいファイルやフォルダを選択し、「詳細」→「リモート復元」をクリックします。その後、リモート復元のオプションを選択して「OK」をクリックすると、15分以内に復元が開始されます。リモート復元の場合も、ダウンロードが開始されるまで3~5時間程度の時間を要します。ダウンロードが完了すれば、復元されたデータにアクセスできます。この方法では、Webブラウザと異なり、アプリケーションのインターフェースを通じて復元操作を行うため、より直感的な操作が可能です。ただし、アプリケーションがインストールされているパソコンでなければ、この方法での復元はできません。復元時間については、Webブラウザからの復元と同様、ネットワーク環境によって大きく影響を受ける可能性があります。

3. 削除ファイルの復元

AOSBOX Coolでは、バックアップ後にパソコン上から削除したファイルやフォルダも復元できます。Web管理画面で「削除ファイル」を表示・非表示を切り替えることができます。削除したファイルやフォルダは、薄い赤字で表示されます。これらの削除ファイルは、通常ファイルと同様に復元が可能です。復元手順は、他のファイルの復元とほぼ同様です。まず、復元したいデータのあるコンピュータを選択します。次に、フォルダアイコンをクリックして復元したいデータのあるフォルダを表示し、対象のファイルやフォルダにチェックを入れます。「世代の表示」をクリックすると、過去にバックアップされたデータの世代を選択できます。この機能により、誤って削除してしまったファイルやフォルダでも、復元できる可能性があります。ただし、削除されたデータは、一定期間後に完全に削除される可能性があるため、早めの復元をおすすめします。削除ファイルの復元は、データ損失を防ぐ上で非常に重要な機能です。

IV.高度な設定

AOSBOX Coolでは、ブロックレベルバックアップによる容量と時間の削減、プレゼンテーションモードやバッテリーモードによるバックアップの一時停止、隠しファイルのバックアップ、モバイルアプリ(AOSBOX Cool Viewer)の連携など、高度な設定が可能です。これらの設定により、より柔軟で効率的な【ファイルバックアップ】を実現できます。

V.動作環境と注意事項

インターネット接続が必要です。初回バックアップは容量により1日以上かかる場合があります。Windows XPでの動作は保証外です。AOSBOX Coolは1ライセンスキーで1ユーザーアカウントのバックアップが可能です。バックアップデータの削除、契約解除後のデータ復元はできません。

1. 動作環境

AOSBOX Coolの動作には、インターネットへの接続環境が必須です。 サポートされているオペレーティングシステムは日本語版のWindowsで、インストールには管理者権限が必要です。Windows XPについては、OSに起因する問題が発生した場合、サポートできない可能性があると明記されています。モバイル端末の対応状況としては、iPhone、iPad、iPod touch(iOS 5.0以上)、Android(Android OS 2.2以上、2MB以上のストレージ空き容量、SDカードが必要)、そしてWindows Phone(AOSBOX Web管理ページからのアクセス)が挙げられています。 バックアップ対象ファイルについては、Officeファイル(.doc, .docxなど多数の拡張子がリストアップされている)、財務・会計ファイルなどが挙げられており、詳細なファイルの種類と場所はドキュメントを参照する必要があります。初回バックアップは、バックアップする容量によって1日以上かかる可能性があり、インターネット接続が切断された場合、次回バックアップ時に続きから実行されますが、他の作業に影響が出る可能性があると注意書きがあります。常に最新の情報については、Webページを参照くださいと記載されています。

2. 注意事項

AOSBOX Coolの使用にあたっては、いくつかの重要な注意事項があります。バックアップの間隔はデフォルトで2時間ですが、頻繁にファイルを更新しない場合は、バックアップのスケジュールを変更することを推奨しています。サーバーメンテナンスなどにより、復元ができない場合があることを理解する必要があります。利用規約に同意された範囲外については、保証できない点に注意が必要です。ライセンスキーは1ユーザーアカウントにつき1つ必要です。クラウド上からバックアップファイルを削除すると、バックアップ対象から外れるため、注意が必要です。世代管理されているファイルは、特定の世代だけクラウドから削除することはできません。そして、AOSBOX Coolの契約を解除後に再契約した場合でも、以前のバックアップデータは削除され、復元できません。これらの注意事項をよく理解し、適切な設定と運用を行うことで、AOSBOX Coolを安全かつ効果的に使用できます。特に、バックアップデータの管理や契約状況については、十分な注意が必要です。

VI.サポート対象デバイスとファイル

サポート対象OSは、日本語版Windowsです。モバイル端末はiPhone、iPad、iPod Touch(iOS 5.0以上)、Android(Android OS 2.2以上)、Windows Phoneに対応しています。バックアップ対象ファイルは、Officeファイル、財務会計ファイルなど多岐に渡ります。具体的なファイル拡張子はドキュメントをご確認ください。