
ATUR32Jブリッジモード設定ガイド
文書情報
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 2.01 MB |
会社 | NEC |
文書タイプ | マニュアル |
概要
I.NEC ATUR32Jの ルータモード と ブリッジモード の設定変更
本マニュアルは、NEC製ATUR32J ADSLモデムのルータモードとブリッジモードの設定変更方法を説明します。ルータモードでは、複数のPCを接続できますが、プライベートIPアドレスが割り当てられます。一方、ブリッジモードでは、グローバルIPアドレスがPCに直接割り当てられるため、セキュリティ対策に注意が必要です。Windows XPとMac OS X以外のOSでは、PPPoEクライアントソフトのインストールが必要となる場合があります。ブリッジモードを使用する場合は、IPアドレスの手動設定が必須です。IPアドレス自動取得の設定も、OS別に解説しています。
1. ルータモードとブリッジモードの概要
NEC ATUR32J ADSLモデムは、ルータモードとブリッジモードの2つの動作モードを持ちます。ルータモードでは、モデム自体がルータ機能を持ち、複数のPCをインターネットに接続できます。この場合、各PCにはプライベートIPアドレスが割り当てられ、セキュリティの観点から比較的安全です。ただし、VoIP-TAなどを併用する場合は、設定手順が異なります。一方、ブリッジモードでは、モデムはルータ機能をオフにし、インターネット接続をPC自身で行います。このモードでは、PCにグローバルIPアドレスが直接割り当てられるため、セキュリティ対策としてファイアウォールソフトの利用が推奨されます。特に、Windows XPとMac OS X以外のOSでは、PPPoEクライアント機能が標準でサポートされていないため、PPPoEクライアントソフトを別途インストールする必要があります。 インターネットゲームやコミュニケーションソフトを快適に利用したい場合は、ブリッジモードが適しています。ただし、複数のPCを接続するには、別途ブロードバンドルータやVoIP-TAが必要となります。 本マニュアルでは、これらのモード間の切り替え方法、および各モードにおけるIPアドレス設定について詳細に解説します。
2. ブリッジモード設定におけるIPアドレス設定
ブリッジモードでは、ADSLモデムからIPアドレスが自動的に割り当てられません。そのため、各OS(Windows XP、Windows 2000、Windows 95/98/Me、Mac OS X、Mac OS 9.x)に対応したIPアドレスを手動で設定する必要があります。この手動設定は、DHCPサーバ機能が無効になるため必須です。設定方法はOSによって異なり、Windowsの場合、コントロールパネルからネットワーク接続の設定を変更します。Mac OS Xの場合は、システム環境設定からネットワークの設定を変更します。それぞれのOSにおける具体的な手順は、マニュアルの該当ページを参照ください。 正しくIPアドレスを設定しないと、ADSLモデムのWeb管理画面(http://192.168.0.1/)にアクセスできず、設定変更が行えません。IPアドレスの設定ミスは、接続トラブルの大きな原因となるため、注意深く手順に従ってください。ユーザー名はconfig、パスワードは不要です。設定後、モデムの再起動が必要な場合があります。この設定は、ブリッジモードでインターネットに接続するために不可欠な手順です。
3. ルータモードへの切り替え手順とIPアドレス自動取得
ブリッジモードからルータモードへの変更は、まず設定の初期化を行うことから始まります。初期化前に現在の設定内容を必ず控えておいてください。初期化後、Web管理画面にアクセスし(ユーザー名: config、パスワード不要)、ルータ設定を変更します。この際、プロバイダから提供されたログインIDとパスワードが必要となる場合があります。設定完了後、モデムを再起動します。ルータモードでは、モデムのDHCP機能によりIPアドレスが自動的に取得されます。この自動取得の設定もOSによって異なり、Windowsではコマンドプロンプトを使ってipconfig /renewコマンドを実行し、Mac OS Xではシステム環境設定から設定を変更します。IPアドレスが自動的に取得できているかどうかを確認する方法も、OS別にマニュアルに記載されています。IPアドレスが正しく取得されない場合は、設定を見直す必要があります。ルータモードへの切り替えが完了すると、複数のPCをインターネットに接続できるようになります。
II.ブリッジモードへの設定変更手順
ブリッジモードに変更する手順は、まずモデムの設定を初期化することから始まります。その後、Web管理画面(http://192.168.0.1/)にログインし、ブリッジ設定を選択します。この際、ユーザー名は"config"、パスワードは不要です。ブリッジモードでは、DHCPサーバ機能が無効になるため、各OS(Windows XP、Windows 2000、Windows 95/98/Me、Mac OS X、Mac OS 9.x)に対応したIPアドレスの手動設定を行う必要があります。設定後、モデムを再起動します。 PPPoEクライアントの設定は、Windows XPとMac OS Xでは標準で装備されていますが、それ以外のOSでは別途ソフトのインストールが必要です。
1. 設定初期化
ブリッジモードへの設定変更前に、ADSLモデムの設定を初期化します。初期化を行うと、モデムの設定に関するすべての情報が消去されます。そのため、初期化の前に、ユーザー名、パスワード、その他の重要な設定内容を必ずメモなどに控えておく必要があります。設定内容を控えることで、初期化後もスムーズに設定を復元することができます。この手順は、設定変更を行う上で最初の重要なステップであり、設定ミスやトラブルを回避するために欠かせません。 初期化の方法については、マニュアルの該当箇所を参照ください。 Webブラウザを使用してモデムの管理画面にアクセスし、初期化手順に従ってください。設定初期化後、モデムを再起動する必要がある場合があります。
2. Web管理画面でのブリッジ設定変更
設定初期化後、Webブラウザを使用してADSLモデムのWeb管理画面にアクセスします。通常、アドレスはhttp://192.168.0.1/です。ログインには、ユーザー名"config"を入力し、パスワードは不要です。ただし、デフォルト設定が変更されている場合は、変更後のユーザー名とパスワードを入力する必要があります。プロキシサーバーを使用している場合は、Webブラウザの設定でプロキシサーバーを使用しないように変更する必要があります。 ログイン後、管理画面からブリッジモードを選択して設定を変更します。設定変更後、モデムの再起動が必要な場合があるため、指示に従って再起動を行い、設定が反映されていることを確認します。この手順は、ADSLモデムをブリッジモードで動作させるために必須です。設定変更後、IPアドレスを手動で設定する必要があることを覚えておきましょう。
3. IPアドレスの手動設定 OS別
ブリッジモードでは、DHCPサーバ機能が無効になるため、ADSLモデムからIPアドレスが自動的に割り当てられません。そのため、パソコンのIPアドレスを手動で設定する必要があります。設定方法はOSによって異なります。Windows XP、Windows 2000、Windows 95/98/Me、Mac OS Xなど、各OSに対応した設定方法がマニュアルに記載されています。 各OSの手順は、コントロールパネルやシステム環境設定など、OS固有のインターフェースを通じて行います。IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイといった情報を正しく設定する必要があります。設定ミスがあるとインターネット接続ができないため、マニュアルの図解や説明を参考に、正確に設定を行うことが重要です。PPPoEクライアントソフトが標準で搭載されていないOSでは、別途インストールする必要があります。 IPアドレスの手動設定は、ブリッジモードでインターネットを利用するための必須手順です。
4. PPPoE クライアントの設定 必要に応じて
ブリッジモードでブロードバンドルータやVoIP-TAを使用しない場合、PPPoEクライアント機能が必要です。Windows XPとMac OS Xには標準でPPPoEクライアント機能が搭載されていますが、それ以外のOSでは、別途PPPoEクライアントソフトをインストールする必要があります。 Windows XPの場合、新しい接続ウィザードを使用してPPPoE接続を設定します。プロバイダから提供されたユーザー名とパスワードを入力する必要があります。Mac OS Xの場合は、Internet Connectユーティリティを使用して設定を行います。 PPPoEクライアントソフトのインストールと設定方法は、それぞれのソフトのマニュアルを参照する必要があります。本マニュアルでは、Windows XPとMac OS X以外のOSのPPPoEクライアント設定についてはサポート範囲外であることを明記しています。 PPPoEクライアントの設定は、ブリッジモードでインターネットに接続するために必要となる場合があります。
III.ルータモードへの設定変更手順
ルータモードに戻すには、Web管理画面からルータ設定を選択し、プロバイダから提供されたログイン名とパスワードを入力します。その後、モデムを再起動します。再起動後、IPアドレス自動取得の設定を各OSに合わせて行います。IPアドレスはDHCP機能によって自動的に割り当てられます。 ブリッジモードからルータモードへの切り替えは、設定初期化を含め、手順に従って行う必要があります。
1. Web管理画面へのアクセスとルータモード設定
ルータモードへの変更は、まずWebブラウザを使ってADSLモデムの管理画面にアクセスすることから始まります。通常、アドレスはhttp://192.168.0.1/です。ログインにはユーザー名"config"を使用し、パスワードは不要です(デフォルト設定の場合)。ただし、ユーザー名とパスワードを変更している場合は、変更後の情報を入力する必要があります。プロキシサーバーを使用している場合は、ブラウザの設定でプロキシサーバーを無効にする必要があります。管理画面にログインできたら、ルータ設定のメニューを探します。多くの場合、「ルータ設定」または類似の名称のメニュー項目があります。このメニューを選択すると、ルータモードに関する設定項目が表示されます。 ここで重要なのは、プロバイダーから提供された接続に必要なユーザー名とパスワードを正しく入力することです。この情報が間違っていると、インターネット接続ができません。 設定完了後、指示に従ってモデムを再起動する必要があります。再起動後、ルータモードが有効になっていることを確認します。
2. IPアドレス自動取得の設定 OS別
ルータモードでは、モデムのDHCP機能によってIPアドレスが自動的に割り当てられます。しかし、この自動取得の設定方法はOSによって異なります。Windowsの場合、コントロールパネルまたはコマンドプロンプトを使用し、Mac OS Xの場合はシステム環境設定を使用します。 Windowsでは、コントロールパネルのネットワーク接続設定からIPアドレスの自動取得を設定します。コマンドプロンプトを使用する場合は、ipconfig /renewコマンドを実行してIPアドレスを更新します。 Mac OS Xでは、システム環境設定でネットワークの設定を行い、IPアドレスを自動取得するように設定します。 それぞれのOSにおける具体的な手順は、マニュアルの該当ページを参照ください。IPアドレスが正しく取得されているかどうかを確認する方法も、マニュアルに記載されています。 IPアドレスの自動取得の設定は、ルータモードでインターネットに接続するために不可欠です。設定が正しく行われていないと、インターネット接続に失敗する可能性があります。
3. 設定初期化とディップスイッチ 必要に応じて
ルータモードへの変更前に、設定の初期化が必要な場合があります。設定初期化を行う前に、現在の設定内容を必ずメモなどに控えておいてください。初期化すると、すべての設定が消去されます。初期化の手順はWeb管理画面から行えます。初期化後、モデムを再起動する必要があります。 また、機種によってはディップスイッチの設定変更が必要となる場合もあります。ディップスイッチの位置は、モデムの本体を確認してください。ディップスイッチの設定は、ルータモードとブリッジモードの切り替えに影響を与える可能性があります。この設定については、マニュアルに詳細な図解と説明が記載されています。 設定初期化やディップスイッチの設定変更は、ルータモードへの変更を確実に行うために必要な場合がある手順です。マニュアルに記載されている指示を正確に実行することが重要です。
IV.トラブルシューティング
接続できない場合、パソコンとADSLモデムの間にブロードバンドルータやVoIP-TAが接続されていないか確認してください。ブリッジモードで複数のPCを接続しようとするとエラーが発生します。Windows XPを使用している場合、PPPセッションの切断に時間がかかることがあります。また、通信がない場合の切断タイマーの設定も確認する必要があります。 PPPoEクライアントソフトのインストールに関するサポートは提供していません。 サポートが必要な場合は、NECのホームページ(www.acca.ne.jp)をご確認ください。
1. 接続できない場合の確認事項
インターネットに接続できない場合、まず確認すべき点は、パソコンとADSLモデムの間にブロードバンドルータやVoIP-TAなどの機器が接続されていないかということです。ブリッジモードでADSLモデムにログインするには、パソコンとモデムを直接接続する必要があります。間に他の機器があると、モデムの設定画面にアクセスできなくなります。 また、ブリッジモードでは、基本的には1台のパソコンしかインターネットに接続できません。2台以上のPCを接続しようとした場合、エラーメッセージが表示され、接続できない場合があります。この場合は、ブロードバンドルータやVoIP-TAを介して接続する必要があります。 さらに、Windows XPを使用している場合は、PPPセッションの切断検出に10分程度かかる場合があります。この場合、ダイヤルアップ接続画面を手動で切り離し、再度接続することで再接続を試みることができます。 接続できない原因を特定するために、これらの点を一つずつ確認することが重要です。
2. 接続がすぐに切断される場合の確認事項
インターネットに接続できるものの、すぐに切断されてしまう場合は、接続オプションの設定を確認する必要があります。接続オプションには、一定時間通信がない場合に自動的に接続を切断する機能があります。この機能が有効になっていると、短い時間でも通信が途切れると接続が切断されてしまいます。 この機能の設定は、OSや接続方法によって異なりますが、接続設定を見直すことで変更できます。通信が途切れる原因が、この自動切断機能にあるかどうかを確認し、必要に応じて設定を変更することで、接続の安定性を向上させることができます。 また、PPPoEクライアントソフトを使用している場合は、ソフトの設定も確認しましょう。 接続がすぐに切断される原因を特定し、適切な設定を行うことで、安定したインターネット接続を実現できます。
3. その他のトラブルとサポート情報
本マニュアルでは網羅しきれないトラブルが発生した場合、または解決策が見つからない場合は、NECのホームページ(www.acca.ne.jp)を参照することを推奨します。 特に、アッカ認定ブロードバンドルータに関する情報は、同ホームページに掲載されています。 また、PPPoEクライアントソフトの用意やインストールに関するサポートは、弊社のサポート範囲外であることをご留意ください。 Windows XP以外のOSでブリッジ設定を行う場合は、PPPoEクライアントソフトのインストールが必要です。 ダイヤルアップ接続時に特定のエラーメッセージが表示される場合、そのエラーメッセージの内容を元に、原因を特定し対処する必要があります。 本マニュアルに記載されている情報に加え、NECのホームページやPPPoEクライアントソフトのマニュアルを参照することで、より多くの情報を取得し、問題解決に役立てることができます。