Bebop 2

Bebop 2完全ガイド:操作&設定

文書情報

言語 Japanese
フォーマット | PDF
サイズ 8.71 MB
文書タイプ マニュアル

概要

I.Parrot Bebop 2 の初期設定と接続

Parrot Bebop 2 の初期設定は簡単です。まず、App StoreまたはGoogle PlayからFreeFlight 3 アプリをダウンロードします。次に、ドローン本体とスマートフォンをWi-Fiで接続します。ドローンのネットワーク名(Bebop2-xxxxx)を選択し、接続を待ちます。アプリがスマートフォンの位置情報にアクセスすることを許可する必要があります(iOS: 設定>プライバシー>位置情報サービス、Android: 設定>アプリ>FreeFlight 3)。初期起動時には、Bebop 2 のキャリブレーションを行うよう促されます。画面の指示に従って3軸回転させて調整してください。 FreeFlight 3 アプリを使って、マップをダウンロードし、Bebop 2 の位置をリアルタイムで確認できます。インターネット接続がない場合でも、事前にマップをダウンロードしておくことを推奨します。

1. アプリケーションのダウンロードとインストール

Parrot Bebop 2を使用開始するには、まずFreeFlight 3アプリケーションをダウンロードする必要があります。App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロード可能です。このアプリは、Bebop 2の操作、設定、写真・動画の管理に必須です。ダウンロード後、スマートフォンまたはタブレットにインストールを行いましょう。インストールが完了したら、アプリを起動して次の手順に進みます。 本ガイドでは、iPhone、iPad、その他の携帯電話やタブレットを総称して「スマートフォン」と表記しています。アプリの動作には、スマートフォンとBebop 2間の安定したWi-Fi接続が不可欠です。接続状況が悪い場合は、アプリの設定でWi-Fiチャンネル(2.4GHzまたは5GHz)を変更するなど、最適な接続環境を整えましょう。 接続に問題が発生した場合は、使用しているスマートフォンのWi-Fi設定を確認したり、アプリのヘルプを参照したりすることをお勧めします。

2. Bebop 2とスマートフォンのWi Fi接続

スマートフォンにFreeFlight 3アプリをインストールしたら、Bebop 2とスマートフォンをWi-Fi接続する必要があります。スマートフォンのWi-Fi設定を開き、Bebop 2のWi-Fiネットワーク(Bebop2-xxxxxという名前で表示されます)を選択します。パスワードは必要ありません。接続が完了すると、通常、スマートフォン画面上にWi-Fi接続を示すロゴが表示されます。接続に失敗した場合は、Bebop 2の電源を入れ直したり、スマートフォンのWi-Fi設定を確認したりしてください。 Android端末の場合、設定 > コードレスとネットワーク > Wi-Fi の順に選択し、Bebop 2のネットワークを選択して接続します。 iOS端末の場合は、設定アプリからWi-Fiを選択し、Bebop 2のネットワークを選択して接続します。 安定した接続を確保するために、Bebop 2とスマートフォン間の距離を近づけるか、周囲の電波干渉が少ない場所を選んで接続を試みることをお勧めします。 アプリがスマートフォンの位置情報にアクセスできるよう許可する必要があります。iOSの場合は、「設定」アプリの「プライバシー」から「位置情報サービス」でFreeFlight 3の位置情報アクセスを許可します。Androidの場合は、「設定」アプリから「アプリ」を選択し、FreeFlight 3の位置情報アクセスを許可します。

3. 初期キャリブレーションとマップダウンロード

Bebop 2を初めて使用する際には、キャリブレーションが必要です。アプリの指示に従い、Bebop 2を3軸方向に回転させて調整します。このキャリブレーションは、ドローンの正確な飛行を確保するために重要です。3つの回転調整が完了したら、画面の指示に従って操作を完了します。 FreeFlight 3アプリでは、マップをダウンロードして、Bebop 2の飛行位置をリアルタイムで追跡できます。この機能は、飛行中のドローンの位置確認に非常に役立ちます。インターネット接続のない環境で操縦する場合や、接続が不安定な場合でも、事前にマップをダウンロードしておけば、Bebop 2の位置を常に把握することができます。マップダウンロードは、FreeFlight 3アプリのメイン画面から行えます。ただし、スマートフォンによっては、Bebop 2へのWi-Fi接続または3G/4Gインターネット接続を許可しない場合があります。その場合は、スマートフォンの設定を確認してください。 Bebop 2のGPSが位置を認識するまで待ち、画面下部のBebop 2アイコンが緑色になるのを確認してから飛行を開始しましょう。

II.Bebop 2 の操縦方法

Bebop 2 の操縦は、デフォルトでジョイパッドモードになっています。FreeFlight 3 アプリで、ジョイパッド、標準、エースの3つの飛行モードから選択できます。スマートフォンを傾けることでドローンを左右に誘導します。カメラの角度は、画面上の操作で調整できます。高度や移動速度などの飛行パラメーターもアプリで設定可能です。 Bebop 2には、宙返りなどのあらかじめ設定されたプログラムもあります。 また、Bebop 2 を出発地点に戻す機能も搭載されています。ボタンを押すと、ドローンが自動的に出発地点へ戻ります。

1. 操縦モードとFreeFlight 3アプリ

Bebop 2の操縦は、FreeFlight 3アプリケーションを通して行います。デフォルトではジョイパッド操縦モードが有効になっており、タブレットやスマートフォン上でアプリを起動することで操縦を開始できます。アプリの設定画面から、ジョイパッドモード、標準モード、エースモードの3つの操縦モードを選択できます。 それぞれのモードで操作感が異なるため、自分の操作スタイルや状況に合わせて最適なモードを選びましょう。ジョイパッドモードは直感的な操作が可能です。標準モードとエースモードは、より高度な操縦テクニックを必要とします。 アプリを起動後、設定画面へ移動し、マップを事前にダウンロードすることをお勧めします。これにより、インターネット接続が不安定な場所や接続できない場所でも、ドローンの位置をアプリ上のマップで確認できます。スマートフォンの位置情報へのアクセス許可をアプリに付与する必要があります。iOSの場合は設定アイコンからFreeFlight 3の位置情報アクセスを許可し、Androidの場合は設定内のアプリケーション管理からFreeFlight 3へのアクセスを許可します。

2. スマートフォンを使った操縦とカメラ操作

Bebop 2の操縦は、主にスマートフォンを傾けることで行います。センターキーを押しながらスマートフォンを左右に傾けることで、ドローンを左右に移動させることができます。 カメラの角度調整もスマートフォンを使って行います。エキスパートモードでは、左側の操縦桿でドローンの旋回、右側の操縦桿でカメラの傾きを調整できます。標準モードとハンドルモードでは、画面上で二本の指をスライドさせることでカメラの向きを調整できます。垂直方向のコマンドは逆になっている点に注意しましょう。 画面を2回タップすると、あらかじめ設定されたアクロバット動作を実行できます。これらの機能を使いこなすことで、よりダイナミックで高度な映像の撮影が可能になります。 カメラレンズはBebop 2の前方にあるため、撮影対象を前方に向けるように注意しましょう。Bebop 2の下部にあるカメラは、機体の安定性を保つためのみに使用されます。

3. 離陸 着陸 そして帰還機能

離陸はFlat Trim機能を使用して行います。バッテリー交換後や航路が逸脱したと感じた場合にも、Flat Trimを使用することで、平らな表面から安定して離陸できます。離陸前に、画面下部のアイコンが緑色になっていることを確認しましょう。これは、Bebop 2の出発地点が正しく登録されていることを示します。 着陸は、Bebop 2が障害物のない平らで乾いた地面上に位置していることを確認してから、着陸ボタンを押して行います。緊急ボタンは、緊急時以外には使用しないでください。 Bebop 2には帰還機能も搭載されています。ボタンを押すと、Bebop 2は出発地点に直線距離で戻ってきます。20m以下の高度にいる場合は、自動的に20mまで上昇してから障害物を避けながら帰還します。ただし、帰還飛行は直線距離で行われるため、航路に障害物がある場合は衝突する可能性がある点に注意が必要です。帰還機能を使用する際は、周囲の状況をよく確認し、安全に配慮して操作してください。

III.写真 動画の撮影と取り出し

Bebop 2 で撮影した写真や動画は、ドローンの内蔵メモリーに保存されます。FreeFlight 3 アプリを使って、スマートフォンに写真や動画を取り込んだり、削除したりできます。また、USBケーブルを使ってパソコンに直接取り込むことも可能です。高画質の写真を撮影するには、アプリで写真モードに設定する必要があります。インターバルモードでは、一定間隔で自動的に写真を撮影します。動画撮影時間の上限は最大29分です。

1. 写真と動画の撮影

Bebop 2では、前方にあるカメラで写真と動画の撮影が可能です。下部にあるカメラは機体の安定性維持のためのもので、撮影には使用できません。高画質の写真を撮影するには、FreeFlight 3アプリで写真モードに設定する必要があります。 動画撮影時間は最大29分です。ただし、インターバルモードが有効になっている場合は、動画の録画はできません。インターバルモードは、一定時間間隔で自動的に写真を撮影する機能です。インターバルモードを使用する場合は、録画パラメータでインターバル時間を設定できます。例えば、10秒間隔で撮影したい場合は、インターバルを10に設定します。 撮影された写真や動画は、Bebop 2の内蔵メモリに保存されます。メモリ容量がいっぱいになると、写真撮影ができなくなるため、適宜、スマートフォンやパソコンに取り出しましょう。撮影前に、Bebop 2のメモリ容量を確認しておくことをお勧めします。

2. 写真と動画の取り出し方法

Bebop 2で撮影した写真や動画を取り出す方法は2通りあります。1つは、FreeFlight 3アプリを使ってスマートフォンに取り出す方法です。アプリを起動し、内蔵メモリにアクセスして、取り出したい写真や動画を選択し、「移動」ボタンを押します。 もう1つは、パソコンに直接接続して取り出す方法です。付属のUSB・マイクロUSBケーブルを使って、Bebop 2をパソコンに接続します。パソコンは自動的にBebop 2を認識し、ファイルにアクセスできます。WindowsパソコンとMacパソコンのどちらでも、USBメモリと同様にファイルを開いて、写真や動画をコピーすることができます。 ただし、写真や動画を移動させる際に、Bebop 2の内蔵メモリのデータを消去するかどうかの確認が表示される場合があります。データの消去を希望しない場合は、注意深く選択しましょう。パソコンへのデータ転送時は、Bebop 2がスマートフォンとWi-Fi接続されている必要があります。

IV.バッテリーと安全に関する情報

Bebop 2 のバッテリー持続時間は約25分です。バッテリー残量はアプリのアイコンで確認できます。バッテリー残量が少なくなると警告が表示されます。バッテリーの取り扱いには注意が必要です。付属の充電器を使用し、指示に従って充電してください。過充電や高温での使用は避けてください。Bebop 2 は、法律を遵守し、安全な場所で飛行させてください。悪天候時や危険な場所での飛行は避けてください。また、Bebop 2 は14歳未満のお子さんには適しません。 第三者のプライバシーに配慮し、許可なく撮影・録音を行わないように注意してください。

1. バッテリーの持続時間と残量表示

Bebop 2のバッテリー持続時間は、1個あたり約25分です。バッテリーの残量は、スマートフォンに表示されるアイコンで確認できます。バッテリー残量が少なくなると、スマートフォン画面上に警告が表示され、Bebop 2のオン/オフボタンが2回点滅した後消灯します。バッテリー残量を常に確認し、十分な残量がない状態で飛行を続けると、飛行中にバッテリー切れを起こし、墜落する危険性があります。 予備バッテリーを用意しておくと、飛行時間を長く確保できます。また、バッテリーの充電状態を常に確認し、適切な充電を行うことで、バッテリーの寿命を長く保つことができます。 アプリを介さずにデフォルト設定に戻すことも可能です。その際はBebop 2をオンにし、10秒間オン/オフボタンを押し続けます。この操作を行う前に、現在設定されているパラメーターをメモしておくことをお勧めします。

2. バッテリーの取り扱いと充電方法

バッテリーの取り扱いには十分注意が必要です。必ずバッテリーの説明書をよく読んでから使用してください。指示を守らないと、バッテリーや周囲に損傷を与えたり、けがをしたりする可能性があります。 リチウムポリマーバッテリー以外のバッテリーは絶対に使用しないでください。充電には、リチウムポリマーバッテリー用の充電器またはリチウムポリマー電池バランサーを使用します。製品に付属しているバッテリー以外のものを使用しないことを推奨します。 スローチャージや2.5ボルト以下の充電は行わないでください。バッテリーの温度が60度を超えないように注意し、充電中は可燃性の物質の上に置かないでください。また、監視なしでの充電は避け、火災のリスクのない場所で充電しましょう。 充電器の出力電力とバッテリーの電力が対応していることを確認し、子供の手の届かない場所に保管してください。ケーブルケースの改造や分解、バッテリーへの穴あけなども絶対に行わないでください。

3. 安全な飛行のための注意事項

Bebop 2を使用する際は、安全に配慮して飛行させてください。 飛行場所には、操縦行為や視界を妨げる障害物がないことを確認し、Bebop 2の使用が許可されているかを確認してください。また、飛行場所におけるWi-Fi周波数の使用制限についても確認が必要です。 悪天候下(雨、強風、雪)や視界が十分でない時間帯(夜間)での飛行は避けましょう。高電圧線、建物、その他の危険ゾーンからBebop 2を遠ざけてください。 Bebop 2は、お住まいの国の飛行に関する法律を遵守して使用しなければなりません。第三者、動物、および物質の安全を確保できる場所で使用してください。公共スペース(駅、空港など)、公道などでは使用できない場合があります。 Bebop 2のプロペラが人的または物的損害を生じないように注意し、飛行中はBebop 2に触れず、プロペラが完全に停止するまで手を触れないようにしましょう。小さな部品は誤って飲み込む可能性があるため、パッケージは安全のため廃棄してください。

4. プライバシーに関する注意

第三者の画像や声を、本人の許可なく録画して拡散することは、プライバシーの侵害となり、法的責任を問われる可能性があります。第三者を撮影または録音する前には必ず許可を求めましょう。特に、録画内容をインターネット上で保存して拡散する際には、十分に注意してください。第三者の名声や名誉を毀損するようなイメージや音声を拡散することはできません。 撮影する際は、周囲の状況やプライバシーに十分配慮し、責任ある行動を心がけましょう。撮影した映像の公開や共有を行う場合は、個人の権利を尊重し、プライバシー保護に配慮した上で公開・共有を行うようにしましょう。

V.Bebop 2 の高度な設定とWi Fi接続

FreeFlight 3 アプリでは、最大高度、最大斜度、Wi-Fi チャンネル(2.4GHzまたは5GHz)など、詳細な設定を行うことができます。 5GHz Wi-Fiは高速な接続を可能にしますが、2.4GHzの方が干渉が少ない場合があります。お住まいの地域のWi-Fi規制を確認し、適切な周波数帯を選択してください。アプリで自動モードを選択すれば、FreeFlight 3が最適な周波数帯を自動的に選択します。 Bebop 2 の名前は、数字、文字、アンダーバー(_)を使用でき、最大32文字です。ドローンをDrone Academyに登録することもできます。

1. Wi Fi接続と周波数帯の選択

Bebop 2とスマートフォンを接続するには、Wi-Fi接続が必須です。Bebop 2は2.4GHzと5GHzのWi-Fi周波数帯に対応しています。2.4GHzは信号範囲が広く、5GHzはより高速な接続が可能です。しかし、特に都市部では2.4GHzの方が混雑している傾向があります。 使用するWi-Fi周波数帯は、スマートフォンの仕様と、お住まいの国の法律によって制限される場合があります。使用説明書やスマートフォンの技術仕様で、5GHz Wi-Fi接続がサポートされているか確認してください。サポートされていない場合は、2.4GHz Wi-Fiのみを使用できます。 FreeFlight 3アプリでは、Wi-Fiチャンネルを自動モードと手動モードで設定できます。自動モードでは、アプリが最適な周波数帯を自動的に選択します。手動モードでは、利用可能な周波数帯から直接選択できます。Wi-Fi接続に問題がある場合は、混雑度の低い緑色の周波数帯を選択することをお勧めします。Bebop 2の名前は、数字、文字、アンダーバー(_)を使用でき、最大32文字です。

2. 高度な設定とDrone Academy登録

FreeFlight 3アプリでは、Bebop 2の様々なパラメーターを詳細に設定できます。設定メニューから、最大高度、最大斜度などを調整可能です。最大高度を設定することで、Bebop 2が設定された高度を超えることを防ぎ、安全性を高めることができます。最大斜度は、Bebop 2が前進・後進する際の傾斜角度を設定する項目です。値が大きいほど縦揺れが大きくなり、値が小さいほど縦揺れが小さくなります。 設定メニューでは、飛行モード(ジョイパッド、標準、エース)も選択できます。 Bebop 2を初めてスマートフォンに接続した際に、Drone Academyへの登録を促すポップアップが表示されます。Drone Academyに登録することで、追加機能や情報にアクセスできる可能性があります。 FreeFlight 3アプリの設定画面では、いつでもデフォルト設定に戻すことができます。デフォルト設定に戻すと、行った変更は全てキャンセルされ、Bebop 2の内蔵メモリに保存されている写真とビデオは削除されます。