
ITコンサル研修:スキル標準V3対応
文書情報
著者 | 独立行政法人情報処理推進機構 IT 人材育成本部 IT スキル標準センター |
専攻 | IT スキル標準 |
会社 | 独立行政法人情報処理推進機構 |
文書タイプ | 研修コース一覧 |
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 0.92 MB |
概要
I.コンサルティング基礎研修
このコースでは、ビジネス課題解決のための仮説設定、データ収集と分析、解決策策定、報告書作成、プレゼンテーションといったコンサルティングの基本スキルを習得できます。3C分析、SWOT分析などの分析ツールの活用方法も学習します。コンサルタントレベル4を目指す方を対象としています。
1. コンサルティング基礎概要
このセクションでは、ビジネス上の課題解決のためのコンサルティングプロセス全体を網羅的に学習します。具体的には、問題解決のための仮説設定から始まり、データの収集と分析、効果的な解決策の検討と策定、そしてそれらを明確に伝えるための報告書作成とプレゼンテーションスキルまでをカバーしています。 コンサルティングの基本的なフレームワークを理解し、実践的なスキルを習得することを目指しています。受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指している方です。ITの基礎知識に加え、リーダーシップ、コミュニケーション、ネゴシエーションといったパーソナルスキルも必要とされます。 さらに、プレゼンテーション技術の活用、公式・非公式文書の作成、文書表現力、メディア選択、説得技法といった、効果的な情報伝達と説得に必要なスキルも習得します。情報の整理・分析・検索、状況対応能力、状況理解力、ミーティング運営技術なども重要な学習項目です。これらのスキルは、クライアントとの円滑なコミュニケーションと、効果的な問題解決に不可欠です。
2. ビジネスモデルとプロセスのモデリング
コンサルティングの対象となる顧客ビジネスを理解するために、その基本的なビジネスモデルとプロセスをモデリングするスキルを習得します。このセクションでは、ビジネスモデルとプロセスの基本的な概念を理解し、それを分析・表現するための実践的なスキルを身につけることを目的としています。コンサルタントレベル4を目指す方を対象に、他職種の実務経験と実績が求められます。 具体的には、コンサルティング対象となる顧客ビジネスの基本的なビジネスモデルとプロセスについて、モデリングを行うための基礎知識とスキルを習得します。 様々な分析ツールとモデルを活用した実践的な演習を通して、ビジネスモデルの構築、分析、評価能力を高めます。学習内容は、事業ライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期)モデル、プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)モデル、経験カーブ、3C分析、SWOT分析、7Sモデル、マイケル・ポーターの5Forcesモデル、バリューチェーン分析など、ビジネス分析で広く用いられる手法を網羅しています。
3. 業界分析とアプリケーション理解
このセクションでは、コンサルティング活動において重要な業界知識と、その業界で使用されるアプリケーションに関する基礎的な理解を深めます。様々な業界の代表的な業務内容と、それらの業務で活用されるアプリケーションの種類を学びます。業界固有の業務知識を網羅することは困難なため、各業界の概要と業務の比較を通して、業界特有の特徴を把握することに重点を置いています。 受講者は、このコースで得た基礎知識を基盤として、さらに個別の業務に関する専門性の高い知識を自ら学習していく必要があります。コンサルタントレベル4を目指す方を対象とし、ITの基礎知識に加え、会計基礎や企業業務基礎の受講経験があると望ましいとされています。研修方法はeラーニングと講義形式で、標準時間は12時間(eラーニング6時間×2日間)、標準日数は2日間(クラスルーム)です。このコースは、コンサルティング業務で様々な業界に携わる上で必要となる基礎的な業界知識とITリテラシーの向上を目的としています。
II.ビジネスモデル基礎研修
顧客ビジネスのビジネスモデルとプロセスのモデリングに必要な知識・スキルを習得します。事業ライフサイクル、PPMモデル、経験カーブ、バリューチェーン分析といったモデルの理解と活用を学びます。コンサルタントレベル4を目指す方を対象としています。
1. 顧客ビジネスのモデリング
このコースの主要な目的は、コンサルティング対象となる顧客ビジネスの基本的なビジネスモデルとプロセスをモデリングするための基礎知識とスキルを習得することです。コンサルタントとしてクライアントのビジネスを深く理解するためには、そのビジネスモデルを正確に把握し、表現することが不可欠です。このコースでは、ビジネスモデルの定義、構成要素、そしてそれを図解化したり、記述したりする手法を習得します。 受講者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方を対象としています。 ビジネスモデルの構築、分析、評価能力を高めるための実践的な演習を通して、実際のコンサルティング業務で役立つスキルを身につけることを目指します。具体的には、ビジネスモデルの各要素(顧客セグメント、バリュープロポジション、チャネル、顧客関係、収益の流れ、キーアクティビティ、キーリソース、キーパートナーシップ、コスト構造)を理解し、それらの関係性を分析する能力を養います。
2. 分析ツールとモデルの活用
ビジネスモデルの理解を深めるために、様々な分析ツールとモデルの理解と活用を学習します。これらのツールは、複雑なビジネス状況を分析し、問題点や改善点を明確に特定するために不可欠です。このセクションでは、具体的な分析手法を学び、それらをビジネスモデルの分析に適用する実践的なスキルを習得します。 具体的に取り上げるモデルとしては、事業ライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期)モデル、プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)モデル、経験カーブ、3C分析、SWOT分析、7Sモデル、マイケル・ポーターの5Forcesモデル、バリューチェーン分析などがあります。これらのモデルは、ビジネス状況を多角的に分析し、戦略立案に役立つ重要なツールです。受講者は、これらのモデルの特性を理解し、それぞれのモデルを適切に選択・適用することで、より深いビジネス分析を行う能力を身につけることができます。
III.インダストリ業務基礎研修
各業界の代表的な業務とそこで使用されるアプリケーションに関する基礎知識を習得します。業界固有の業務知識の概要と比較を行い、業界の特性を理解します。IT基礎知識を前提として、コンサルタントレベル4を目指す方を対象としています。eラーニングと講義形式で実施されます。
1. 業界業務とアプリケーションの概要
このコースでは、コンサルティング業務において必要となる、様々な業界の代表的な業務とその業務で使用されるアプリケーションに関する基礎知識を習得します。受講者は、コンサルタントレベル4を目指す方を対象としており、ITに関する基礎知識の保有が前提条件となっています。会計基礎や企業業務基礎の受講経験があればより効果的に学習を進められるでしょう。研修方法はeラーニングと講義形式を組み合わせ、標準時間は12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、標準日数は2日間(クラスルーム)です。 コースでは、各業界の代表的な業務と、それらの業務で使用されるアプリケーションの種類を学習します。業界特有の業務知識については、概要と各業界業務の比較を通して、その特徴を理解することを目指します。しかし、このコースはあくまでも基礎知識の習得に重点を置いており、受講者は、コース修了後、個々の業界に関するより専門性の高い知識をさらに学習する必要があります。 幅広い業界の業務を理解することは、コンサルタントとして多様なクライアントに対応する上で不可欠なスキルです。このコースで得られる基礎知識は、今後の専門知識の学習の土台となります。
2. 業界特有業務の比較と分析
このセクションでは、複数の業界の業務を比較検討し、それぞれの業界固有の特徴を分析することで、より深い業界理解を目指します。単に各業界の業務内容を羅列するのではなく、複数の業界を横断的に比較することで、業界間の共通点や相違点を明確に捉え、コンサルティング業務における戦略立案に役立つ知見を深めます。 受講生は、コンサルタントレベル4を目指す方を対象としており、ITに関する基礎知識に加え、会計基礎や企業業務基礎の受講経験があると、より深い理解に繋がります。 研修はeラーニングと講義形式を組み合わせて行われ、標準時間12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、標準日数2日間(クラスルーム)を予定しています。このコースで得られる知識は、コンサルタントとして様々な業界のクライアントに柔軟に対応していくための重要な基盤となります。 業界分析能力の向上は、コンサルティングにおける成功の重要な要素であり、このコースは、そのための基礎を固めることを目的としています。
IV.プロジェクトマネジメント基礎研修
PMBOKに準拠したプロジェクトマネジメントの基礎知識を網羅的に学習します。プロジェクトの定義、計画策定、実施、管理、完了といった全局面をカバーします。情報システム開発に関する基礎知識とプロジェクト参加経験が前提となります。eラーニング、講義、ワークショップ形式で実施されます。
1. プロジェクトマネジメントの基本概念
このコースでは、プロジェクトマネジメントに関する基礎知識を体系的に習得することを目指します。PMBOK(Project Management Body of Knowledge)を参考に、プロジェクトのライフサイクル全体を網羅した内容となっています。プロジェクトの定義、組織化、計画策定、スケジュール管理、実行、そして完了までの各段階において必要となる知識とスキルを、実践的な演習を通して習得します。 コースは、業種や分野に限定されない汎用的なプロジェクトマネジメントの概念を学ぶことを目的としているため、多様なプロジェクトに対応できる基礎を築くことができます。受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指している方です。情報システム開発に関する基礎的な知識と、プロジェクト参加経験が受講の前提条件となっています。 研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式を組み合わせ、標準時間は24時間(eラーニング1日6時間×4日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。プロジェクトマネジメントの基本的な知識を習得することで、コンサルティング業務におけるプロジェクトの計画、実行、管理能力を向上させることができます。
V.コンサルティングメソドロジ基礎研修
コンサルティングの方法論、プロセス、テクニックを実践的に学びます。データ収集、分析、課題抽出、解決策策定、レポート作成、プレゼンテーション、ネゴシエーション手法などをeラーニングとワークショップで習得します。レベル4を目指すコンサルタントを対象とし、「コンサルティング基礎」修了または同等の知識が前提です。分析ツールとモデルの理解と活用も含まれます。
1. コンサルティングプロセスと技法
このコースでは、コンサルティングの基本的な方法論、プロセス、そしてそれらで使われるテクニックを理解し、実践するための知識習得を目指します。コースの前半はeラーニング形式で、コンサルティング技法を用いた全体的なコンサルティングプロセスの流れを学習します。データ収集、整理、分析方法、課題の抽出と分析方法、解決策の検討と策定、そして論理的で効果的なレポート作成とプレゼンテーション、折衝方法といった、コンサルティング業務の中核をなすスキルを習得します。 後半はワークショップ形式で、コンサルティングの方法論を活用したコンサルティングプロセスの適用方法と、アーキテクチャソリューションの提供に関する事例検討を行います。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方です。「コンサルティング基礎」の修了または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式を組み合わせて行われ、前半は12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、後半は2日間(クラスルーム)の予定です。このコースは、コンサルティングの基本的なアプローチと実践的なスキルを習得することを目的としています。
2. コンサルティングメソドロジの比較と分析
このセクションでは、様々なコンサルティングメソドロジの比較と分析を行い、それぞれの特性を理解することを目的としています。 コンサルティングメソドロジの選定と適用、プロセスの定義と実践、成果物の定義と作成、コンサルティング技術の適用方法などについて学習します。 さらに、ビジネス分析において頻繁に用いられる分析ツールとモデルの理解と活用も重視します。具体的には、事業ライフサイクルモデル、PPMモデル、経験カーブ、3C分析、SWOT分析、7Sモデル、マイケル・ポーターの5Forcesモデル、バリューチェーン分析などが取り上げられます。これらのツールを効果的に活用することで、より精緻なビジネス分析と戦略立案が可能になります。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方です。「ビジネスモデル基礎」と「コンサルティングメソドロジ基礎」の修了、または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式で、標準時間は12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。
VI.コンサルティングメソドロジ中級研修
「コンサルティングメソドロジ基礎」の上位コースとして、ビジネス環境分析、戦略立案に必要な情報収集、分析、整理手法を習得します。ITに関するコンサルティングモデルを活用します。レベル4を目指すコンサルタントを対象とし、「ビジネスモデル基礎」、「コンサルティングメソドロジ基礎」修了または同等の知識が前提です。eラーニング、講義、ワークショップ形式。
1. ビジネス環境分析と戦略立案のための課題整理
このコースは「コンサルティングメソドロジ基礎」の後続コースとして位置付けられており、コンサルティング基礎で習得した知識を土台に、より高度なビジネス環境分析と戦略立案に必要なスキルを習得することを目的としています。ITに関するコンサルティングモデルを活用し、ビジネス環境を分析し、戦略を立案するために必要な課題を整理する能力を養います。 具体的には、情報収集、分析、整理に関する知識と方法を習得します。 ビジネス環境の変化を的確に捉え、クライアントのニーズに応じた戦略を立案するためには、綿密な情報収集と分析が不可欠です。このコースでは、効果的な情報収集方法、データ分析手法、そして分析結果を分かりやすく整理・提示するスキルを習得します。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方です。「ビジネスモデル基礎」と「コンサルティングメソドロジ基礎」の修了、または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式で、標準時間は12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。
2. IT関連課題解決のためのコンサルティングメソドロジ
このコースは、「コンサルティングメソドロジ基礎」の応用編として、ITに関連する課題解決のための高度なコンサルティングメソドロジを習得することを目的としています。「コンサルティング基礎」で学んだ基本的なアプローチとITに関するコンサルティングモデルを活用し、IT関連の課題解決に特化した実践的なスキルを習得します。 具体的には、ITシステム導入、システム改善、セキュリティ強化など、IT関連の様々な課題に対して、適切なコンサルティングアプローチを選択し、効果的な解決策を提案するためのスキルを習得します。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方です。「ビジネスモデル基礎」と「コンサルティングメソドロジ基礎」の修了、または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式を組み合わせ、標準時間は12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。このコース修了後、IT関連の課題に的確に対応できるコンサルタントとしての能力が向上します。
3. ビジネスモデル立案とビジネスプロセス分析 評価
このコースでは、「コンサルティングメソドロジ基礎」で学んだ知識をさらに発展させ、ビジネスモデルの立案、ビジネスプロセスの分析・評価を行う実践的なスキルを習得します。ITに関するコンサルティングモデルを活用し、ビジネスモデルの構築から、そのプロセスの最適化、そして評価までを一貫して行うための知識と手法を学びます。 ビジネスモデルの立案においては、顧客ニーズの的確な把握、収益モデルの設計、競合分析など、多角的な視点からの検討が求められます。ビジネスプロセスの分析・評価においては、業務効率の改善、コスト削減、リスク管理といった観点から、現状の業務プロセスを評価し、改善策を提案する能力を養います。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方です。「ビジネスモデル基礎」と「コンサルティングメソドロジ基礎」の修了、または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式で、標準時間は12時間(eラーニング1日6時間×2日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。
VII.ビジネスファンクション特化研修 金融 製造 公共
金融、製造、公共部門といった特定業界のビジネスファンクションに特化した研修です。各業界特有の業務、ビジネス構造、専門用語、情報システムの特徴を理解し、ビジネスデザインに必要な知識を習得します。コンサルタントレベル5を目指す方を対象とし、「コンサルティングメソドロジ基本」修了が前提となります。eラーニング、講義、ワークショップ形式。
1. 金融業特化研修
このコースは、コンサルティングメソドロジの基本を修了している方を対象とした、金融業界に特化したビジネスファンクション研修です。金融業固有のビジネスプロセスを深く理解し、共通のビジネスファンクションの応用として、業界特有のビジネスデザインを実施するための知識を習得することを目的としています。 具体的には、金融業のビジネス構造、専門用語、業務プロセス全体の理解を深めることに重点が置かれています。 ITを活用した金融商品に関連する情報システムの特徴についても学習します。 受講対象者は、複数のコンサルティングプロジェクトに参画し、プロジェクト実施経験と実績のあるコンサルタント(専門分野:ID)レベル5を目指す方です。「コンサルティングメソドロジ基本」の修了または同等の知識が前提条件となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式を組み合わせて実施され、前半は18時間(eラーニング1日6時間×3日間)、後半は3日間(クラスルーム)を予定しています。
2. 製造業 流通業特化研修
このコースは、製造業・流通業に特化したビジネスファンクション研修です。「コンサルティングメソドロジ基本」を修了していることを前提に、これらの業界特有の業務プロセスを深く理解し、共通のビジネスファンクションの応用として、業界特有のビジネスデザインを実施するための知識を習得することを目的としています。 製造業・流通業のビジネス構造、専門用語、業務プロセス全体を理解することに重点を置いています。サプライチェーンマネジメントや生産システムなどの情報システムの特徴についても学習します。 受講対象者は、複数のコンサルティングプロジェクトに参画し、プロジェクトを実施した経験と実績を有するコンサルタント(専門分野:ID)レベル5を目指す方です。「コンサルティングメソドロジの基本」の修了または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式を組み合わせて実施され、前半は18時間(eラーニング1日6時間×3日間)、後半は3日間(クラスルーム)を予定しています。
3. 公共部門特化研修
このコースは、公共部門(行政機関など)に特化したビジネスファンクション研修です。「コンサルティングメソドロジ基本」を修了していることを前提に、公共部門特有の業務プロセスを深く理解し、共通のビジネスファンクションの応用として、業界特有のビジネスデザインを実施するための知識を習得することを目的としています。 公共部門特有の業務、関連法令、ビジネス構造、専門用語についての全体像を理解することに重点を置いています。主要な行政システムなどの情報システムの特徴についても学習します。 受講対象者は、複数のコンサルティングプロジェクトに参画し、プロジェクトを実施した経験と実績を有するコンサルタント(専門分野:ID)レベル5を目指す方です。「コンサルティングメソドロジの基本」の修了または同等の知識が前提となります。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式を組み合わせて実施され、前半は18時間(eラーニング1日6時間×3日間)、後半は3日間(クラスルーム)を予定しています。
VIII.コンサルティングチームリーダーシップ研修
複雑なプロジェクト推進に必要なリーダーシップ、チームビルディング、コミュニケーション、確執管理、合意形成スキルをロールプレイを取り入れたワークショップで実践的に学習します。コンサルティングチームリーダー経験者(レベル4、5を目指す)を対象とします。
1. リーダーシップの基本と実践
このコースは、コンサルティングチームのリーダーとして複数のプロジェクトを遂行した経験を持つ方を対象とした、実践的なリーダーシップ研修です。中規模以上の複雑なプロジェクトを推進するために必要なリーダーシップスキルを、ロールプレイを取り入れたワークショップ形式で習得します。 リーダーシップの基本や原則の理解に加え、それらを実際の状況で実践するためのスキルを磨きます。チームワークとコミュニケーションの円滑な運営、プロジェクト目標の設定と推進、プロジェクトの実行と管理、チームメンバーの連携強化、モチベーション向上、そしてプロフェッショナリティの醸成など、リーダーとして求められる多様なスキルを網羅的に学習します。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルティングチームのリーダーとして複数のプロジェクトを遂行した経験を持つ者(コンサルタントレベル4、5を目指す者)です。リーダーシップに関する基礎的な知識を有していることが前提となります。研修方法はワークショップ形式で、実践的な演習を通してリーダーシップスキルを向上させることを目指します。 マインドセット、顧客志向といった、リーダーとしての心構えについても学習します。
2. チーム形成と動機付け
効果的なチームビルディングとチームメンバーのモチベーション向上は、プロジェクト成功の鍵となります。このコースでは、チーム形成のプロセス、チームメンバーの個性や能力を活かす方法、そしてモチベーションを高めるための具体的な手法を学びます。 チーム内外のコミュニケーション、潜在的な対立の管理と合意形成、チームメンバー間の連携強化、そして、チームメンバー一人ひとりに達成感を与えるための指導方法などを、ロールプレイングを通して実践的に習得します。 複雑なプロジェクトでは、様々な困難や課題に直面することが予想されます。このコースでは、そうした困難を乗り越えるための、リーダーシップ、対人スキル、問題解決能力を総合的に向上させることを目指します。 受講対象者は、コンサルティングチームのリーダーとして複数のプロジェクトを遂行した経験を持つ者(コンサルタントレベル4、5を目指す者)で、リーダーシップに関する基礎的な知識を有していることが前提です。研修方法はワークショップ形式です。
IX.コンサルティングチームコミュニケーション研修
効果的なコミュニケーション、情報伝達、情報処理スキルをロールプレイを用いたワークショップで習得します。コンサルティングチームリーダー経験者(レベル4、5を目指す)を対象とします。
1. 効果的なコミュニケーションスキル
このコースは、コンサルティングチームのリーダーとして複数のプロジェクトを経験した方を対象に、プロジェクト関係者との効果的で効率的なコミュニケーションスキルを習得させることを目的としています。 中規模以上の複雑なプロジェクトにおいては、関係者間での円滑な情報伝達と情報共有が成功の鍵となります。このコースでは、双方向コミュニケーション(2-way communication)、情報の正確な伝達、そして効率的な情報処理スキルを、ロールプレイングを取り入れたワークショップ形式で実践的に学びます。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルティングチームリーダーとして複数のプロジェクトを遂行した経験を持つ者(コンサルタントレベル4、5を目指す者)で、コミュニケーションに関する基礎的な知識を有していることが前提となります。 研修方法はワークショップ形式で、様々なシチュエーションを想定したロールプレイングを通して、実践的なコミュニケーション能力の向上を目指します。 チーム内外のコミュニケーションを円滑に進めるための具体的なテクニックや、効果的な情報伝達のためのスキルを習得します。
X.コンサルティングチームネゴシエーション研修
プロジェクトにおけるネゴシエーションスキルをロールプレイを取り入れたワークショップ形式で実践的に学びます。コンサルティングチームリーダー経験者(レベル4、5を目指す)を対象とします。
1. ネゴシエーションのプロセスと実践
このコースでは、プロジェクトにおける様々な状況下でのネゴシエーションスキルを習得することを目的としています。特に、中規模以上の複雑なプロジェクトを推進する上で発生する、利害関係者との交渉を効果的に行うための実践的なスキルを習得します。 ネゴシエーションのプロセスを複数のフェーズに分割し、各フェーズで想定される問題点、課題を理解し、交渉相手との解決策を導き出すプロセスを、ロールプレイングを通して実践的に学びます。 受講対象者は、コンサルティングチームリーダーとして複数のプロジェクトを遂行した経験を持つ者(コンサルタントレベル4、5を目指す者)で、ネゴシエーションに関する基礎的な知識を有していることが前提となります。 ワークショップ形式で実施され、参加者は様々な交渉シミュレーションを通じて、実践的なネゴシエーションスキルを習得します。効果的な交渉戦略、コミュニケーションスキル、そして問題解決能力を高めることを目指します。
XI.インダストリアプリケーション動向研修
各業界の最新の動向、注目されている業務、ソリューションに関する知識を習得します。コンサルティングチームの責任者やリーダー(レベル4~6を目指す)を対象とし、必要に応じてテーマを選択して受講できます。eラーニングまたは講義形式。
1. 最新インダストリアプリケーション動向の把握
このコースは、コンサルティングチームの責任者やリーダーを対象に、日々変化するインダストリアプリケーションに関する知識を最新の状態に保つことを目的としています。各業界における最新の動向、注目を集めている業務、そして効果的なソリューションに関する知識を習得します。 具体的には、インダストリアプリケーションの動向、最新アプリケーションパッケージの動向などを把握します。 また、各業界固有のスペシャリティに関する深い知識、つまり、業界特有の業務内容、ビジネス動向、技術動向、競合状況、業界用語、関連法規、事業環境、ビジネス慣行などを網羅的に学習します。 受講対象者は、コンサルティングチームの責任者、またはリーダーとして、現在関わりのある業界や、今後関係する業界に関する知識、そしてその業界で使用されるインダストリアプリケーションなどに関する知識を更新する必要のある者(コンサルタントレベル4、5、または6を目指す者)です。インダストリアプリケーションについて基本的な知識を有していることが前提となります。研修方法は、eラーニングも可能ですが、講義形式でインダストリ業務の実演を行うことが望ましいとされています。受講者は、自身のスキル維持・向上のため、必要に応じてテーマを選択し受講します。
XII.ビジネス動向研修
主要業界の経営課題、国内外の最新ビジネス動向、ITビジネス技術動向などを学習します。コンサルティングチームの責任者やリーダー(レベル4~6を目指す)を対象とし、必要に応じてテーマを選択して受講できます。講義またはeラーニング形式。
1. 最新ビジネス動向の理解
このコースは、コンサルティングチームの責任者やリーダーを対象に、日々変化するビジネス環境を理解するための知識を習得させることを目的としています。主要な業界の経営課題やトピックス、国内外の最新ビジネス動向、そしてITビジネスに関連する技術動向など、幅広いテーマを網羅しています。 受講者は、担当するプロジェクトに関わる顧客の経営環境やビジネスを的確に把握するために、常に最新のビジネス動向に関する知識をアップデートする必要があります。このコースでは、そうしたニーズに対応するため、主要な業界の動向を分析し、将来予測を行うためのスキルを習得します。 受講対象者は、コンサルティングチームの責任者、またはリーダーとして、担当プロジェクトに関わる顧客の経営環境やビジネス等を把握するために、ビジネス動向に関する知識を更新する必要のある者(コンサルタントレベル4、5、または6を目指す者)です。「コンサルティング基礎」の修了または同等の知識が前提となります。研修方法は、講義またはeラーニング形式で、受講者は自身のスキル維持・向上のため、必要に応じてテーマを選択して受講します。
XIII.IT技術動向研修
国内外のIT技術動向、プラットフォーム、システム管理基盤、データベース、ネットワーク、セキュリティ、次世代eビジネスなどに関する知識を習得します。コンサルティングチームの責任者やリーダー(レベル4~6を目指す)を対象とし、必要に応じてテーマを選択して受講できます。講義形式。
1. 最新IT技術動向の理解とビジネスへの応用
このコースは、コンサルティングチームの責任者やリーダーを対象に、常に変化し続けるITサービスを取り巻く技術動向を理解し、実際のビジネスに適用できる知識を習得させることを目的としています。国内外のIT技術動向、現状、そして将来展望を網羅的に学習します。 具体的には、プラットフォーム、システム管理基盤、データベース、ネットワーク、分散コンピューティングシステム、セキュリティ、アプリケーション、ビジネス特許、次世代eビジネスとその発展に関わる技術動向などを網羅的に学習します。 受講対象者は、コンサルティングチームの責任者、またはリーダーとして、諸技術に関する知識を更新する必要のある者(コンサルタントレベル4、5、または6を目指す者)です。IT技術に関する基礎知識と、ソリューション構築における実務経験・実績が前提条件となっています。研修方法は講義形式で、標準日数は1日間(クラスルーム)です。受講者は、自身のスキル維持・向上のため、必要に応じてテーマを選択して受講します。 このコースでは、最新の技術トレンドを理解し、ビジネス課題の解決に役立つITソリューションを提案できる能力を養います。
XIV.ハイレベルコンサルタントコミュニティ活動
ハイレベルなスキルを持つコンサルタントのためのコミュニティ活動です。情報交換、ディスカッション、論文発表、講演、社内人材育成戦略への貢献などを目指します。レベル5を目指すコンサルタントを対象とし、「ビジネスモデル基礎」、「コンサルティングメソドロジ基礎」修了または同等の知識が前提です。eラーニング、講義、ワークショップ形式。
1. 国内外IT技術動向の理解
このコースは、コンサルティングチームの責任者やリーダーを対象に、ITサービスを取り巻く最新の技術動向を理解し、ビジネスへ応用できる能力を養成することを目的としています。国内外のIT技術動向、現状、そして将来展望を網羅的に学習します。具体的には、プラットフォーム、システム管理基盤、データベース、ネットワーク、分散コンピューティングシステム、セキュリティ関連技術、アプリケーション関連技術、ビジネス特許関連技術、そして次世代eビジネスとその発展に関わる技術動向などが含まれます。 受講対象者は、コンサルティングチームの責任者、またはリーダーとして、諸技術に関する知識を更新する必要のある者(コンサルタントレベル4、5、または6を目指す者)です。IT技術に関する基礎知識と、ソリューション構築における実務経験・実績が必須です。研修方法は講義形式で、標準日数は1日間(クラスルーム)です。 このコースは、必要に応じて任意のテーマ毎に提供され、受講者は自身のスキル維持・向上のため、定期的または必要に応じてテーマを選択して受講します。
XV.エンタープライズアーキテクチャ研修
経営とITの関係を統合的に把握するためのエンタープライズアーキテクチャ(EA)の概要を理解します。ビジネスモデル、プロセスモデル、情報モデル、データモデル、サービスモデルなどをアーキテクチャとして捉える知識を習得します。レベル4、5を目指すコンサルタントを対象とします。
1. エンタープライズアーキテクチャの概要とビジネスへの適用
このコースは、ビジネスファンクション領域のコンサルティングに必要な、経営とITの統合的な理解を深めることを目的としています。エンタープライズアーキテクチャ(EA)の概要を把握し、ビジネスモデル、プロセスモデル、情報モデル、データモデル、サービスモデルといった要素をアーキテクチャとして捉えるための知識を習得します。 企業全体のITシステムを包括的に理解し、設計・構築・運用するための体系的なアプローチであるEAについて、その基本概念、設計手法、そしてビジネスへの適用方法を学びます。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4、5を目指す方を対象としています。ITの基礎知識、リーダーシップ、コミュニケーション、ネゴシエーションなどの基本的なパーソナルスキルが求められます。研修方法はeラーニングと講義形式を組み合わせ、標準時間は18時間(eラーニング1日6時間×3日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。このコースでは、複雑なビジネス環境におけるIT戦略の立案、実行、そして管理能力を向上させることを目指します。
XVI.ITガバナンス研修
ITガバナンスの概要、経営における役割、情報化成熟度評価と適用方法を学びます。情報資源管理のための最適な方法を習得します。レベル4、5を目指すコンサルタントを対象とします。
1. ITガバナンスの概要と役割
このコースでは、ITガバナンスの概要、経営におけるITガバナンスの役割、そして情報化の成熟度に関する評価方法と適用方法を学習します。企業におけるITシステムの適切な管理と運用、そして情報セキュリティの確保は、ビジネスの継続性と競争力の維持に不可欠です。このコースでは、効果的なITガバナンスを実現するための知識とスキルを習得します。 ITガバナンスのフレームワーク、ベストプラクティス、そして具体的な導入手順について学びます。 情報化の成熟度を評価するための指標と手法を理解し、現状の課題を分析し、最適な情報資源管理のための方法を習得します。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4、5を目指す方を対象としています。ITの基礎知識、リーダーシップ、コミュニケーション、ネゴシエーションなどの基本的なパーソナルスキルが求められます。研修方法はeラーニングと講義形式を組み合わせ、標準時間は18時間(eラーニング1日6時間×3日間)、標準日数は3日間(クラスルーム)です。
XVII.ビジネスファンクション アセットマネジメント研修
企業活動における共通ビジネスファンクションに関し、ヒト・モノ・カネのアセットマネジメント業務プロセスを情報システム化の観点から学びます。「コンサルティングメソドロジ中級」の上位コースです。コンサルタントレベル4を目指す方を対象とします。
1. アセットマネジメント業務プロセスの理解
このコースは、「コンサルティングメソドロジ中級」の上位コースとして、企業活動における共通したビジネスファンクション、特にヒト・モノ・カネのアセットマネジメントに関する業務プロセスの基本から応用までの知識を、情報システム化の観点から習得することを目的としています。 企業における人材、設備、資金といった重要な資産を効果的に管理・活用するための知識とスキルを、情報システムとの関連性を含めて習得します。 アセットマネジメントにおける業務プロセスを深く理解し、最適化するための具体的な方法論を学ぶとともに、情報システムを活用した効率化、自動化、そして高度化の方法を習得します。 受講対象者は、他職種の実務経験と実績を持ち、コンサルタントレベル4を目指す方を対象としています。「ビジネスモデル基礎」、「インダストリ業務基礎」、「コンサルティングメソドロジ中級」の研修受講経験が望ましいとされています。研修方法はeラーニング、講義、ワークショップ形式で実施されます。