
RasterLink6インストールガイド
文書情報
言語 | Japanese |
フォーマット | |
サイズ | 11.87 MB |
会社 | 株式会社ミマキエンジニアリング |
文書タイプ | マニュアル |
概要
I.RasterLink6のインストールとネットワーク設定
このマニュアルは、MimakiのRasterLink6ソフトウェアのインストールと設定方法を説明します。対応OSはWindows (XP、Vista、7、8、8.1、10)とMac OS X (10.3.9~10.11)です。RasterLink6は、RIPソフトウェアとして機能し、ホットフォルダとプリンタードライバーを使用して画像データを出力します。ネットワーク接続にはSMB接続を使用し、ワークグループ名(例:WORKGROUP)の設定が必要です。Windowsでは、ファイル共有の設定、Macではシステム環境設定でのワークグループ設定が必要です。プリンタードライバーのインストールには、PPDファイルを使用します。クライアントPCからの出力方法は、ホットフォルダへのドラッグアンドドロップ、またはアプリケーションからの直接出力(プリンタードライバー使用)の2種類があります。WindowsとMacそれぞれのOSにおける設定方法が詳細に解説されています。 JV400-LXプリンターを例に設定手順を示していますが、他のプリンターにも適用可能です。
1. RasterLink6の概要とシステム要件
このセクションでは、RasterLink6ソフトウェアの概要と、インストールに必要なシステム要件について説明しています。RasterLink6は、クライアントPCから画像データをホットフォルダまたはプリンタードライバー経由で出力するRIPソフトウェアであることが示されています。クライアントPCとして使用可能なOSは、Windows XP、Vista、7、8、8.1、10、およびMac OS X 10.3.9~10.11と明記されています。ただし、RasterLink6がインストールされているPC(RasterLink6 PC)のOSによって、クライアントPCとの接続が不可能な場合や、機能が制限される場合があることが注意書きとして記載されています。Mac OS XではSMB接続のみ対応し、Apple Talkは使用できない点も重要です。クライアントPCからの出力方法として、ホットフォルダへのドラッグ&ドロップによるデータ転送と、Adobe IllustratorやPhotoshopなどのアプリケーションからRasterLink6が作成したプリンタードライバーを使用して直接出力する2つの方法が説明されています。本ガイドでは、RasterLink6 PCのホスト名をRIP-PCとして説明を進めることが記載されています。
2. ネットワーク接続のための設定 ホスト名とワークグループ
RasterLink6をネットワーク接続して動作させるために必要な設定として、ホスト名とワークグループの設定が説明されています。ネットワーク上での識別のためにRasterLink6 PCのホスト名(コンピュータ名)を設定する必要があり、同一ネットワーク上に複数のRasterLink6 PCが存在する場合は、重複しないようにユニークな名前を設定する必要があります。RasterLink6 PCは、"WORKGROUP"という名前のワークグループに参加させるように設定します。ドメインネットワークに参加している場合や、使用しているネットワーク環境によっては、この設定を変更する必要がない場合もあるため、ネットワーク管理者への相談が推奨されています。ワークグループ名は全角文字も使用可能ですが、トラブルを避けるために半角英数字での入力、アルファベットは大文字での入力が推奨されています。RasterLink6 PCがドメインネットワークに参加している場合は、ネットワーク管理者への確認が必要です。
3. Windowsにおけるローカルセキュリティポリシーとファイル共有の設定
Windows 7/VistaでRasterLink6を使用し、MacOSXクライアントPCとSMB接続する場合、インストール前にローカルセキュリティポリシーを変更する必要があると説明されています。具体的な手順として、コントロールパネルからローカルセキュリティポリシー管理ツールを開き、"ネットワーク アクセス : 名前付きパイプと共有への匿名のアクセスを制限する"の設定を"無効"に変更する必要があります。さらに、コントロールパネルのフォルダオプションで、"共有ウィザードを使用する(推奨)"と"簡易ファイルの共有を使用する(推奨)"がチェックされていることを確認するよう指示されています。Windows VistaとWindows XPにおいては、RasterLink6の初回起動時にホットフォルダとPPDフォルダの共有設定が行われますが、ファイル共有を有効にしないとクライアントPCからアクセスできないため、その有効化手順も説明されています。Windows XPの場合も同様の手順でファイル共有の有効化を行う必要があり、初回起動時に共有設定されているPPDフォルダを使用して、ファイル共有を有効化する方法が例として示されています。
4. クライアントPC側のネットワーク設定とプリンタードライバーインストール
このセクションでは、ネットワークに接続したRasterLink6にアクセスするクライアントPC側の設定について説明しています。クライアントPCとしては、Windows XP/Vista/7/8/8.1とMacintoshを使用できると明記されています。ここでは、プリンター管理でJV400-LXを登録した場合を例に説明しており、他のプリンターを使用する場合はプリンター名を置き換えて設定する必要があると注意書きがあります。クライアントPCもWORKGROUPに所属させるためのワークグループ名の設定方法が説明されており、ドメインネットワークに参加している場合は、ネットワーク管理者への相談が必要になります。Mac OS X 10.3~10.4と10.5~10.11でワークグループ名を"WORKGROUP"に設定する例が示されており、RasterLink6 PC側も"WORKGROUP"に設定されていることを前提としています。Windows XP、Windows Vista、Windows 7での共有と探索の設定、そしてプリンタードライバーのインストール方法が、それぞれ手順付きで解説されています。Windows 10/8.1/8の設定も同様の手順で行うことが示唆されています。MacOSXでは、手動でプリンターを追加する方法についても説明があり、SMBの使用が確認されている必要があります。PPDファイルを選択してプリンターを追加する手順が詳しく説明されています。
II.WindowsにおけるRasterLink6の設定
Windows XP、Vista、7、8、8.1、10でのRasterLink6の設定方法について解説します。各OSにおけるファイル共有、ネットワーク探索の設定、そしてワークグループへの参加方法が説明されています。コントロールパネルやネットワーク設定画面の操作手順が具体的に示され、プリンタードライバーの追加・設定方法も含まれています。特にWindows VistaとXPについては、ファイル共有を有効化する手順が重要です。
1. Windowsにおけるワークグループ設定と共有設定
このセクションでは、Windows環境下でのRasterLink6の設定、特にネットワーク設定とファイル共有の設定について解説しています。RasterLink6 PCを"WORKGROUP"というワークグループに参加させるための設定手順が示されており、ドメインネットワークを使用している場合や、特別なネットワーク環境の場合は、ネットワーク管理者への相談を促しています。プライベートネットワークにおいて、ファイルとプリンターの共有を有効にする設定、ネットワーク探索の有効化、そしてプライベートネットワークの場合にはネットワーク接続デバイスの自動セットアップを有効にする設定方法が説明されています。パスワード保護の共有を無効にする設定についても言及があり、ネットワーク構成(プライベート、ゲストまたはパブリック)に応じて設定を変更する必要があると指示されています。これらの設定変更は、コントロールパネルの「ネットワークと共有センター」から「共有の詳細設定の変更」を選択することで行うことができます。 具体的な手順と画面イメージが記載されていると推測されます。
2. Windows Vista XPにおけるファイル共有の有効化
RasterLink6では、プリンタドライバとホットフォルダの作成と同時に、それらのフォルダの共有設定が自動的に行われます。しかし、Windows VistaとWindows XPでは、この自動設定だけではクライアントPCからのアクセスができないため、ファイル共有を有効にする追加の手順が必要であると説明されています。RasterLink6の初回起動時に自動的に共有されたPPDフォルダを使用して、ファイル共有を有効化する方法が例として示されています。Windows Vistaでは、ファイル共有が有効化されていない場合、ウィザードを使用せずにファイルを共有するための手順が説明されており、既に有効化されている場合は設定変更は不要であると記載されています。Windows XPについても同様の解説があり、ファイル共有が有効化されていない場合に、その有効化手順が提示されています。 PPDフォルダの共有設定を確認し、必要に応じてファイル共有を有効化する手順が、それぞれのOSに合わせて具体的に示されていると考えられます。
3. Windowsにおけるプリンタードライバーのインストールと設定
このセクションは、Windows環境下でのプリンタードライバーのインストールと設定方法について説明していると推測されます。具体的なOSバージョン(Windows XP、Vista、7、8、8.1、10)毎の設定方法が記述されていると考えられ、各OSのコントロールパネルや設定画面の操作手順が詳細に解説されていると予想されます。Windows 7の場合、「コントロールパネル」-「ネットワークと共有センター」からの操作手順が示されている可能性があります。また、プリンターの追加が完了した後、追加したプリンターのプロパティ(または印刷設定)を開き、必要に応じて設定を変更する手順も含まれていると考えられます。 Windows XPについても、スタートメニューからコントロールパネルを選択し、プリンタードライバーをインストールする手順が説明されている可能性が高いです。 各OSにおけるプリンター設定画面の操作方法と設定項目が、図解や手順付きで丁寧に解説されていると推測されます。
4. Windows 7 Vistaにおけるローカルセキュリティポリシーの設定
Windows 7およびWindows Vistaにおいて、MacOSXクライアントPCとSMB接続を行う際に、インストール前にローカルセキュリティポリシーを変更する必要があることが説明されています。具体的には、コントロールパネルから「管理ツール」を開き、「ローカルセキュリティポリシー」を起動し、「ネットワーク アクセス : 名前付きパイプと共有への匿名のアクセスを制限する」の設定を「無効」に変更する手順が示されていると推測されます。ユーザーアカウント制御画面が表示された場合の対処法も記載されている可能性があります。 この設定変更は、セキュリティ上のリスクを伴う可能性があるため、変更を行う前に十分な理解が必要であることが強調されていると推測できます。 セキュリティポリシーに関する詳細な解説や、変更後の動作確認方法についても触れられている可能性があります。
III.Mac OS XにおけるRasterLink6の設定
Mac OS X 10.3.9~10.11でのRasterLink6の設定方法を説明します。SMB接続を使用したネットワーク設定、ワークグループ名(例:WORKGROUP)の設定方法が記載されています。Mac OS Xのバージョンによって設定手順が異なるため、それぞれのバージョン(10.3~10.4、10.5~10.11)に対応した手順が示されています。Finderやシステム環境設定画面の操作手順が具体的に記載されています。プリンターの追加には、手動での追加方法も説明されています。
1. Mac OS Xにおけるワークグループの設定
このセクションでは、Mac OS X環境下でのRasterLink6の設定、特にワークグループ設定について説明しています。Mac OS Xのバージョンによって設定方法が異なるため、10.3~10.4と10.5~10.11でそれぞれ手順が示されています。Mac OS X 10.4を例に、Finderから「移動」-「ユーティリティ」を選択し、ワークグループ名を"WORKGROUP"に設定する方法が説明されています。RasterLink6 PC側も"WORKGROUP"に設定されていることを前提としています。Mac OS X 10.7を例に、システム環境設定のネットワークからワークグループ名を変更する方法も示されています。ドメインネットワークを使用している場合や、特別なネットワーク環境の場合は、ネットワーク管理者への相談が推奨されています。 それぞれのOSバージョンにおける具体的な設定手順と画面イメージが記載されていると推測されます。SMB接続に関する設定も含まれている可能性があります。
2. Mac OS Xにおけるプリンターの追加
Mac OS X環境下でRasterLink6を使用する際に、プリンターを追加する方法について説明しています。ブラウザリストからRasterLink6 PCが見つからない場合の手動での追加方法が解説されています。プリンター追加ウィンドウのツールバーから"詳細"アイコンを選択し、詳細設定画面を開き、プリンターを追加する手順が示されています。"詳細"アイコンが存在しない場合は、追加するための手順も記載されていると予想されます。 SMB接続を通じて共有されているPPDフォルダから、適切なPPDファイル(例:MKIJxEN.PPD)を選択し、プリンターを追加する手順が説明されています。FinderのユーティリティにあるディレクトリアクセスでSMBの使用がチェックされていることを確認する必要があり、プリンターの機種に選択したPPDファイルが表示されていることを確認する必要があります。 ユーザー名とパスワードの入力が求められる場面も含まれていると考えられます。
IV.セキュリティと注意事項
ソフトウェアのコピー、メモリへのロードは禁止されています。RasterLink6の使用または使用不能によるいかなる損害についても責任を負いません。マニュアルの無断複製・転載も禁止されています。また、将来予告なく仕様が変更される可能性がある旨も記載されています。
1. ソフトウェア使用上の制限と免責事項
このセクションでは、RasterLink6ソフトウェアの使用に関する重要な制限事項と、株式会社ミマキエンジニアリングの責任範囲について明記しています。本ソフトウェアをバックアップ目的以外で他のディスクにコピーすること、実行以外の目的でメモリにロードすることを固く禁じています。 株式会社ミマキエンジニアリングは、保証規定に定めるものを除き、本製品の使用または使用不能から生じるいかなる損害(逸失利益、間接損害、特別損害、その他の金銭的損害を含む)についても一切の責任を負わないと明記されています。損害の可能性について知らされていた場合も同様であり、メディアの損失や、メディアを使用して作成されたものによって生じた間接的な損失についても責任を負わないとされています。これは、ソフトウェア利用におけるリスクをユーザーが理解し、責任を負うことを明確に示しています。
2. マニュアルに関する注意事項
このセクションでは、マニュアルの著作権と、将来的な変更の可能性について説明しています。本書の一部または全部を無断で記載、複写することを固く禁じています。また、本書の内容は将来予告なく変更される可能性があり、ソフトウェアの改良・変更によって本書の記載事項と実際の仕様が異なる場合があることを明記しています。これは、マニュアルの情報が常に最新であるとは限らないことをユーザーに認識させるための重要な注意書きです。マニュアルの情報とソフトウェアの実際の動作に食い違いが生じる可能性があることを理解し、常に最新の情報を確認する必要があることを示唆しています。